塗装材の種類について!その他編!

塗装材の種類について!その他編!

塗装材の種類について!その他編!

2021/09/12

塗装材の種類を徹底解説|用途・選び方・塗料の機能まで網羅

外壁や屋根、内装など、私たちの身の回りには様々な塗装が施されています。単に美観を向上させるだけでなく、建物を保護し、快適な住環境を維持するためにも、塗装は非常に重要な役割を果たします。しかし、いざ塗装を検討する際に「どんな種類の塗料を選べばいいのか」「それぞれの塗料にはどんな特徴があるのか」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

この記事では、塗料の基本的な種類から、用途別の選び方、さらには塗料が持つ様々な機能まで、分かりやすくご紹介します。

 

水性塗料の特徴と用途

水性塗料は、塗料の希釈や洗浄に水を用いるタイプの塗料です。揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少ないため、環境への負荷が低く、人体への影響も少ないとされています。臭いも比較的穏やかなため、住宅街での塗装や、室内の塗装にも適しています。

特徴

  • 低VOC・低臭気: 環境に優しく、作業者や居住者への負担を軽減します。
  • 安全性: 引火の危険性が低いため、取り扱いが容易です。
  • 乾燥時間の短縮: 近年では乾燥性能が向上し、油性塗料と遜色ない製品も多くなっています。
  • 豊富なカラーバリエーション: 色の種類が豊富で、様々なニーズに対応できます。

 

主な用途

  • 外壁塗装: サイディング、モルタル、ALCなど、幅広い素材に適用可能です。耐候性や防水性に優れた水性シリコン塗料や水性フッ素塗料などが用いられます。
  • 屋根塗装: 遮熱性や高耐候性を持つ水性塗料が、近年注目を集めています。
  • 内装塗装: 壁紙の上から塗れるタイプや、抗菌・消臭機能を持つタイプなど、機能性の高い水性塗料が人気です。
  • DIY: 扱いやすく安全なため、DIY用途にも広く利用されています。
  • 鉄部・木部塗装: 専用の下塗り材を使用することで密着性を高め、水性塗料でも耐久性の高い塗装が可能です。

 

水性塗料は、環境意識の高まりとともに性能が進化し続けています。安全性と環境性能の高さから、多くの場面で選ばれるようになっています。ただし、低温時や高湿度時には乾燥が遅れる場合があるため、施工時の環境には注意が必要です。

 

樹脂の種類と塗料の機能性

油性塗料は、塗料の希釈や洗浄にシンナーなどの有機溶剤を用いるタイプの塗料です。水性塗料に比べて歴史が長く、耐久性や密着性に優れているという特徴があります。一方で、VOCの含有量が多く、臭いが強いというデメリットもあります。

特徴

  • 高い耐久性: 塗膜が硬く、耐候性、耐摩擦性、耐薬品性に優れています。
  • 優れた密着性: 塗料が素材にしっかりと密着するため、剥がれにくいです。
  • 光沢感: 美しい光沢を出しやすく、仕上がりが綺麗です。
  • 低温・高湿度下での施工性: 水性塗料に比べて、低温や高湿度下でも比較的施工しやすいです。

 

主な用途

  • 金属塗装: 鉄部、金属構造物、自動車部品など、高い耐久性が求められる箇所に最適です。
  • 木部塗装: 防水性や防腐性を高め、木材を長持ちさせます。
  • 重防食塗装: 橋梁、プラントなど、過酷な環境下で使用される構造物の保護に用いられます。
  • 一部の外壁・屋根塗装: 高い耐久性を重視する場合に選ばれることがあります。

 

油性塗料は、その高い耐久性と密着性から、過酷な環境下や長期的な保護が求められる場合に適しています。ただし、作業環境や安全性への配慮が必要となるため、使用する際には適切な換気と保護具の着用が不可欠です。近年では、低VOCタイプの油性塗料も開発されていますが、依然として水性塗料に比べるとVOCの含有量は多い傾向にあります。

 

樹脂の種類と塗料の機能性

塗料は、主成分となる樹脂の種類によって、様々な特性を持ちます。ここでは、代表的な樹脂の種類と、それらが塗料に与える機能性について解説します。

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分とする塗料は、比較的安価で発色が良いという特徴があります。DIY用途でも広く用いられていますが、耐久性は他の樹脂系塗料に比べてやや劣ります。

特徴

  • 低価格: 比較的安価で手に入れやすいです。
  • 豊富なカラーバリエーション: 発色が良く、鮮やかな色を表現できます。
  • 扱いやすさ: 粘度が低く、刷毛塗りやローラー塗りが容易です。
  • 速乾性: 乾燥時間が比較的短いです。

 

主な用途

  • DIYの塗装: 模型、工作、家具の塗り替えなど。
  • 短期的な美観維持: 耐久性をあまり求めない場合の塗装。
  • 下塗り材: 上塗り塗料の密着性を高めるための下塗りとして使用されることがあります。

 

アクリル塗料は、手軽に塗装を楽しみたい場合や、短期的な美観を求める場合に適しています。しかし、長期的な保護や高い耐久性を求める場合には、他の樹脂系塗料を検討することをおすすめします。近年では、耐久性を向上させた高機能なアクリル塗料も開発されています。
 

ウレタン塗料

ウレタン樹脂を主成分とする塗料は、アクリル塗料よりも耐久性、耐摩耗性、耐薬品性に優れています。柔軟性も持ち合わせているため、塗膜が割れにくいという特徴もあります。

特徴

  • 高い耐久性: 耐候性、耐摩耗性に優れ、塗膜が長持ちします。
  • 優れた密着性: 様々な素材によく密着します。
  • 柔軟性: 塗膜がひび割れしにくいです。
  • 美しい光沢: 滑らかで光沢のある仕上がりになります。

 

主な用途

  • 外壁塗装: 中程度の耐久性を求める場合に適しています。
  • 屋根塗装: 防水性、耐候性が求められる屋根の保護。
  • 鉄部・木部塗装: 摩擦や衝撃を受けやすい箇所の保護。
  • 家具塗装: 高級感のある仕上がりと耐久性が求められる場合

 

ウレタン塗料は、アクリル塗料よりも高性能で、幅広い用途に使えるバランスの取れた塗料と言えます。ただし、塗膜が比較的柔らかいため、傷がつきやすいという側面もあります。また、塗料の種類によっては、黄変しやすいというデメリットもあります。

 

シリコン塗料

シリコン樹脂を主成分とする塗料は、耐候性が非常に高く、紫外線や雨風による劣化を防ぐ効果に優れています。近年、外壁塗装の主流となりつつある塗料の一つです。

特徴

  • 高い耐候性: 紫外線や雨、温度変化に強く、長期間塗膜を維持できます。
  • 低汚染性: 親水性の高い塗膜が、汚れを雨水で洗い流す効果があります。
  • 防カビ・防藻性: カビや藻の発生を抑制する効果を持つ製品が多いです。
  • メンテナンスサイクルの長期化: 耐久性が高いため、塗り替えの頻度を減らすことができます。

 

主な用途

  • 外壁塗装: 長期間、建物を美しく保護したい場合に最適です。
  • 屋根塗装: 過酷な環境にさらされる屋根の保護。
  • その他: 耐候性が求められる様々な箇所の塗装。

 

シリコン塗料は、初期費用はやや高めですが、その高い耐久性により、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えることができるため、コストパフォーマンスに優れた塗料と言えます。様々なメーカーから多様な製品が販売されており、機能性や価格帯も幅広いため、ニーズに合わせて選ぶことができます。

 

フッ素塗料

フッ素樹脂を主成分とする塗料は、シリコン塗料よりもさらに高い耐候性を持ち、非常に長期間にわたって塗膜の美観と機能を維持することができます。高層ビルや公共施設など、メンテナンスが困難な箇所でよく用いられます。

特徴

  • 極めて高い耐候性: 紫外線、酸性雨、温度変化など、あらゆる劣化要因に強いです。
  • 優れた低汚染性: 長期間にわたり、美しい外観を維持できます。
  • 高い耐薬品性: 化学物質による劣化を防ぐ効果があります。
  • 長期的なメンテナンスフリー: 塗り替えの頻度が非常に少なく、メンテナンスコストを大幅に削減できます。
     

主な用途

  • 高層ビル・マンション: 長期的な美観維持とメンテナンスコストの削減。
  • 公共施設: 耐久性が求められる建造物の保護。
  • 工場・倉庫: 過酷な環境下での長期的な保護。
  • 住宅の外壁・屋根: 最高レベルの耐久性を求める場合

 

フッ素塗料は、塗料の中でも最も高価な部類に入りますが、その圧倒的な耐久性から、長期的な視点で見ると非常に経済的な選択肢となる場合があります。一般住宅においても、メンテナンスの手間を極力減らしたいというニーズの高まりから、採用されるケースが増えてきています。

その他の機能性塗料

上記以外にも、様々な機能を持つ塗料が存在します。

  • 遮熱塗料: 太陽光の熱を反射し、室内の温度上昇を抑える効果があります。夏場の冷房費削減に貢献します。
  • 断熱塗料: 熱の移動を抑制し、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つ効果があります。省エネ効果が期待できます。
  • 光触媒塗料: 太陽光や蛍光灯の光を利用して、空気中の汚染物質を分解したり、表面の汚れを分解して雨水で洗い流したりする効果があります。
  • 防カビ・防藻塗料: カビや藻の発生を抑制し、建物の美観を保ちます。湿気の多い場所や日当たりの悪い場所に有効です。
  • 透湿性塗料: 塗膜の内側の湿気を外部に逃がすことで、建物の内部結露を防ぎ、耐久性を高める効果があります。
  • 弾性塗料: 塗膜が伸び縮みするため、地震や建物の動きによるひび割れを防ぐ効果があります。モルタル壁やALC壁などに適しています。
     

これらの機能性塗料は、建物の立地条件や環境、そして住まいの快適性を向上させたいというニーズに合わせて選ぶことができます。専門業者に相談することで、最適な塗料を見つけることができるでしょう。

 

まとめ

この記事では、塗料は、水性か油性かという基本的な分類から始まり、主成分となる樹脂の種類によって、耐久性、耐候性、機能性などが大きく異なることがご理解いただけたかと思います。

塗装材を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。

塗装する場所と素材: 外壁、屋根、内装、鉄部、木部など、塗装する場所や素材によって適した塗料は異なります。

求める性能: 耐久性、耐候性、低汚染性、遮熱性、断熱性など、どのような性能を重視するのかを明確にする必要があります。

予算: 塗料の種類によって価格帯が大きく異なるため、予算に合わせて最適な塗料を選ぶことが大切です。

環境への配慮: VOCの含有量など、環境負荷の少ない塗料を選ぶことも重要な視点です。

最終的には、これらの要素を総合的に考慮し、専門業者と相談しながら、ご自身の建物やニーズに最適な塗装材を選ぶことをお勧めします。適切な塗装を行うことで、建物の美観を長期間維持できるだけでなく、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を実現することができます。

 

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