定期的なメンテナンスをお勧めします! 不動産-オーナー
2021/09/22
マンション・ビルメンテナンスの重要性|種類、費用、計画までプロが解説
マンションやビルは、日々の生活やビジネスを支える大切な空間です。しかし、建物は時間と共に必ず劣化が進みます。適切なメンテナンスを怠ると、安全性や快適性が損なわれるだけでなく、将来的に大きな修繕費用が発生したり、資産価値が低下したりするリスクが高まります。
この記事では、マンションやビルにメンテナンスがなぜ必要なのか、具体的にどのような種類があるのか、効果的な計画の立て方、そして気になる費用について、分かりやすく解説します。大切な建物を長く、安全に、そして快適に維持していくために、メンテナンスの基本を知り、適切な行動につなげましょう。
なぜ必要? マンション・ビルメンテナンスの重要性
なぜ必要? マンション・ビルメンテナンスの重要性
マンションやビルのメンテナンスは、単に建物を清潔に保つこと以上に、建物の価値を維持し、安全で快適な環境を確保するための極めて重要な取り組みです。そこには、以下のような多岐にわたる理由があります。
法的な義務:
建築基準法や消防法など、多くの法律によって建物の維持管理や定期的な点検が義務付けられています。これを怠ると、罰則の対象となるだけでなく、万が一の事故発生時に管理責任が問われる可能性があります。
資産価値の維持・向上:
定期的なメンテナンスは、建物の物理的な劣化を遅らせ、美観や機能性を保つことで、資産価値の低下を防ぎ、長期的な価値を維持・向上させます。メンテナンスが行き届いた建物は、賃貸・売却時にも有利になります。
安全性と快適性の確保:
外壁の剥落、給排水管の劣化、電気設備の不具合などは、居住者や利用者の安全を脅かし、生活や業務に支障をきたします。メンテナンスによりこれらの不具合を早期に発見・修繕することで、安全で快適な環境を提供できます。
将来的なコスト削減:
小さな不具合を初期段階で修繕することは、問題が大きくなってから対応するよりも費用を抑えられます。計画的なメンテナンスは、突発的な高額出費を防ぎ、長期的に見て修繕にかかる総コストを削減につながります。
これらの理由から、マンション・ビルメンテナンスは、単なるルーチンワークではなく、建物を運用していく上での根幹をなす重要な責務と言えます。安全・安心な環境を維持し、資産価値を守るためには、積極的かつ計画的なメンテナンスへの取り組みが不可欠です。
いつ、どうやる? メンテナンス計画と実施のステップ
マンションやビルのメンテナンスを効果的かつ効率的に行うためには、場当たり的な対応ではなく、体系的な計画に基づいた実施が不可欠です。特に、大規模な修繕を含む長期的なメンテナンスは、以下のステップで進めるのが一般的です。
建物の現状把握(劣化診断):
専門家(建築士、設備技術者など)による詳細な建物診断・設備診断を実施します。建物の構造、外装、屋上、バルコニー、そして空調、給排水、電気、エレベーターなどの各種設備について、劣化状況や不具合の有無を正確に調査し、診断報告書を作成します。
長期修繕計画の策定:
診断結果や各部位・設備の標準的な耐用年数を基に、今後必要となる修繕工事の内容、実施時期、概算費用などを盛り込んだ長期的なスケジュール(通常10〜30年程度)を策定します。工事の優先順位や資金計画(修繕積立金など)も併せて検討します。
資金計画の見直し・準備:
長期修繕計画で算定された費用に基づき、修繕に必要な資金をどのように準備するか計画します。マンションでは修繕積立金の積立状況を確認し、必要に応じて積立金額の見直しや、将来的な一時金徴収、借入の可能性を検討します。
修繕工事の実施:
計画に基づき、工事を実施する時期が来たら、施工業者を選定します。複数の業者から見積もりを取り、工事内容、技術力、実績、費用、保証などを比較検討し、発注先を決定します。マンションの場合は、管理組合の承認を得るプロセスが必要です。工事中は、居住者・利用者への配慮や、工事の進捗・品質管理(監理)が重要です。
工事完了・引き渡し:
工事完了後、業者からの引き渡しを受け、発注者側で完了検査を行います。問題がなければ工事完了となり、アフターサービスや保証期間の確認を行います。
これらのステップを計画的に踏むことで、突発的なトラブルによる緊急工事を防ぎ、費用の平準化や質の高いメンテナンスを実現することが可能になります。定期的な計画の見直しも忘れずに行いましょう。
費用はどれくらい? マンション・ビルメンテナンスのコストと削減のヒント
マンションやビルメンテナンスにかかる費用は、建物の規模、構造、築年数、立地、設備の仕様、そしてメンテナンスの内容によって大きく異なります。そのため、一律の金額を示すことは困難ですが、費用の主な内訳と、コスト管理、そして費用を抑えるためのヒントについて解説します。
メンテナンス費用の主な項目は以下の通りです。
- 日常管理費用: 清掃費用、植栽管理費用、管理員人件費、消耗品費など。
- 定期点検・法定点検費用: 各種設備(空調、給排水、電気、消防、エレベーターなど)の専門業者による点検費用。
- 修繕工事費用: 外壁、屋上、共用部内装、給排水管、設備機器等の大規模・小規模修繕にかかる工事費用
これらの費用の中でも、外壁塗装、屋上防水、給排水管の更新といった大規模修繕工事は高額になりやすい項目です。マンションにおいては、これらの費用を賄うために、管理費とは別に修繕積立金が徴収されています。長期修繕計画に基づいた適切な積立金額を設定することが、将来的な大規模修繕を円滑に進めるための鍵となります。
メンテナンス費用を抑えるためのヒントはいくつかあります。
計画的なメンテナンスの実施:
小さな不具合の早期発見・早期対応は、将来的な大規模修繕の費用を抑えることにつながります。定期的な点検や日常管理を怠らないことが重要です。
複数の業者からの見積もり比較:
修繕工事を実施する際は、複数の専門業者から見積もりを取り、内容をしっかりと比較検討しましょう。費用だけでなく、工事内容の妥当性や業者の実績、技術力などを総合的に判断し、適正な価格で信頼できる業者を選ぶことが重要ですし、価格交渉の材料にもなります。
省エネルギー設備の導入:
メンテナンスや改修の機会に、高効率な空調設備やLED照明など、省エネルギー性能の高い設備を導入することで、長期的なランニングコスト(電気代など)を削減できる場合があります。
メンテナンス費用は建物を維持するために必要な「投資」と考え、計画的に準備し、賢く管理することが大切です。適切なメンテナンスは、結果として建物の寿命を延ばし、大きな修繕費用を抑えることにつながります。
まとめ
マンションやビルのメンテナンスは、建物を長く安全に、そして快適に利用し続けるために極めて重要です。単に外観を維持するだけでなく、法的な義務の履行、資産価値の維持・向上、居住者や利用者の安全確保といった多岐にわたる目的があります。メンテナンスを怠ることは、将来的な高額な修繕費用発生や、安全性低下のリスクを高めることにつながります。
メンテナンスの種類は、日常的な清掃から、専門業者による定期的な設備点検、そして外壁や屋上、給排水管といった大規模な修繕工事まで広範にわたります。これらのメンテナンスを効果的に行うためには、建物の現状を正確に把握し、長期的な視点に基づいた修繕計画を策定・実行することが非常に重要です。計画には、将来必要となる工事内容、時期、費用を盛り込み、適切な資金計画(マンションの場合は修繕積立金)と合わせて管理する必要があります。
メンテナンスにかかる費用は無視できませんが、これを単なる支出ではなく、建物の寿命を延ばし、価値を高め、安全で快適な環境を維持するための「投資」として捉えることが大切です。計画的な実施と適切な業者選定によって、トータルコストを抑えながら、質の高いメンテナンスを実現することが可能です。
大切なマンションやビルを未来世代に引き継ぐために、今一度、建物のメンテナンス計画を見直し、必要な対策を講じましょう。計画的なメンテナンスは、建物に関わる全ての人々にとっての安心と満足につながる、最も賢明な選択と言えるでしょう。
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