外壁が鉄筋コンクリート造(RC)について! 躯体-修繕
2021/09/16
鉄筋コンクリート造(RC)の外壁は、堅牢で耐久性が高く、多くの建築物に採用されています。
しかし、外壁の構造や仕上げ方法、メンテナンスの注意点について正しく理解している方は少なくありません。
特に、RC造特有の外壁構造や長期間にわたる管理の必要性は、建物の資産価値を維持するうえで重要なポイントです。
この記事では、RC造の外壁に関する基本知識から、適した仕上げ材やトラブルを防ぐためのメンテナンス方法までを詳しく解説します。外壁の仕組みを知ることで、建物の安全性や美観を長く保つための対策を立てやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
鉄筋コンクリート造(RC)とは?外壁構造の基本を解説
鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋とコンクリートを一体化させた構造で、耐震性や耐久性に優れているのが特徴です。
外壁においても、その堅牢さから集合住宅や中高層の建築物で多く採用されています。鉄筋が引っ張りの力に、コンクリートが圧縮の力に強いため、外部環境にさらされる外壁部分でも高い耐候性を発揮します。
構造自体が強固なため、建物全体の寿命を延ばす効果も期待でき、都市部のマンションや商業施設など幅広い用途で採用されています。
RC造外壁の主な特徴と他構造との違い
RC造の外壁は、重厚感のある見た目と遮音性の高さが大きな魅力です。木造や軽量鉄骨造と比べて断熱性が劣ることがありますが、気密性が高いため空調効率を高める工夫もしやすくなっています。
また、火災時にも延焼しにくい構造であることから、防火性能にも優れています。加えて、耐久性が高いため長期間にわたり構造の健全性を保ちやすく、メンテナンスの周期も比較的長めに設定できることが多いです。
これらの特徴は、マンションやビルなど多くの人が出入りする建物において重要視されている要素であり、快適性と安全性の両立を実現する点でもRC造が選ばれています。
鉄筋コンクリートの外壁に使われる代表的な仕上げ材
塗装仕上げ
- 比較的コストを抑えられる
- 定期的な塗り替えが必要
- 耐候性・遮熱性を備えた塗料を選ぶことで室内環境の快適性が向上
タイル貼り
- 美観に優れ、高級感を演出できる
- 耐候性が高く、メンテナンス頻度も低め
- 目地の劣化や剥離には定期点検が必要
打放し(コンクリート表し)
- 意匠性が高く、シンプルかつモダンな印象を与える
- 施工精度が求められるため熟練した技術が必要
- 表面保護材の塗布や定期的な洗浄で美観を維持
それぞれの仕上げ材には長所と注意点があるため、建物の用途や周辺環境、管理体制などに応じて最適な仕上げを選ぶことが重要です。
外壁トラブルを防ぐ!RC造に適したメンテナンス方法
RC造の外壁では、クラック(ひび割れ)や中性化による鉄筋の腐食など、目に見えにくい劣化が進行することがあります。外壁トラブルを防ぐには、定期的な打診調査や外壁の目視点検を行い、劣化の兆候を早期に発見することが重要です。
また、防水性を維持するための塗膜の管理や、タイルの浮き防止対策など、建物の状態に応じたメンテナンスを計画的に実施する必要があります。
さらに、中性化や鉄筋露出が進んだ場合には、速やかな補修を行うことで、構造体への深刻な影響を防ぐことができます。維持管理の記録を残しておくことも、将来的な修繕計画を立てるうえで役立ちます。
鉄筋コンクリート造の外壁リフォームで注意すべきポイント
RC造の外壁リフォームでは、構造体に影響を与えない施工方法の選定が求められます。特にタイルや打放しのリフォームでは、デザイン性と機能性の両面から慎重に判断する必要があります。施工にあたっては以下のポイントを押さえておくと安心です。
施工方法の選定
- 構造体を損なわない工法を採用する
- 劣化部分の除去や補修を適切に行う
事前調査の重要性
- 外壁の劣化状況や補修履歴をチェック
- 表層だけでなく、内部の状態も調査
断熱・防水への配慮
- 通気層を設けるなど断熱性の強化を検討
- 防水層や目地材の劣化箇所を補修して再発防止
仕上げ材の選定
- 建物のデザインや周辺環境に合う素材を選ぶ
- 将来的なメンテナンスのしやすさも考慮
外観の刷新だけでなく、建物の性能維持につながるリフォームを目指すことが大切です。専門業者と連携しながら、長期的な視点で計画を立てましょう
まとめ|RC造の外壁を長持ちさせるために知っておきたい基礎知識
鉄筋コンクリート造の外壁は、適切な管理と定期的なメンテナンスによって長寿命化が可能です。構造の理解、素材の選定、劣化の兆候の見極めなど、基本的な知識を押さえておくことで、建物の美観と安全性を保つことにつながります。
特に、早期発見・早期対処を意識することで、将来的な修繕コストを抑えられるというメリットもあります。日常的な点検と専門業者による診断を組み合わせながら、計画的に対策を講じていくことが重要です。
長期的な視点を持ち、建物の価値を維持するための戦略として、RC造外壁の正しい理解と管理が求められます。
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