鉄筋コンクリート造の寿命! 大規模修繕-東京

鉄筋コンクリート造の寿命! 大規模修繕-東京

鉄筋コンクリート造の寿命! 大規模修繕-東京

2021/05/15

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、「堅牢で長寿命」というイメージが定着しています。とはいえ、「実際の寿命はどれくらい?」「古いRC造の建物は住み続けられるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、鉄筋コンクリート造の構造的な特徴から、法定耐用年数と実際の寿命の違い、劣化の要因と症状の見極め方、さらには建物の寿命を延ばす具体的な方法や注意点まで、幅広く詳しく解説します。
 

鉄筋コンクリート造(RC造)とは?その基本構造と特性

鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete:RC造)は、鉄筋(Steel Bar)とコンクリート(Concrete)を一体化した構造を指します。
鉄筋(鋼材)は、引っ張り力に非常に強い性質を持ち、コンクリートは圧縮力に強く、耐火性・遮音性にも優れています。

この両素材を融合することで、それぞれの弱点を補完し合い、耐震性・耐久性・遮音性・耐火性に優れた建物が完成します。RC造は、マンションやビル・公共施設・学校・病院といった、耐久性が重視される中〜大規模建築物で幅広く採用されています。
 

他の構造との比較

建物の構造にはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。鉄筋コンクリート造(RC造)は耐久性や強度に優れていますが、他の構造と比較するとどのような違いがあるのでしょうか。
 

・木造

軽量で施工しやすい。
断熱性が高く、木の温もりを感じられる。
耐火性・耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要。
一般的な寿命:約30〜40年。
 

・鉄骨造(S造)

鋼材を使用し、軽量かつ強度が高い。
設計の自由度が高く、大空間を作りやすい。
火災時の高温で強度が低下するため、耐火対策が必要。
一般的な寿命:約40〜60年。
 

・鉄筋コンクリート造(RC造)

重厚で耐火性・遮音性・耐震性に優れる。
長期間の使用が可能で、メンテナンスによる寿命延長も期待できる。
建設コストが高めで、工期が長くなる傾向がある。
一般的な寿命:約60〜100年。

 

RC造は一見コストが高く見えるものの、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスの良い選択肢とも言えます。目的に応じて、最適な構造を選びましょう。
 

鉄筋コンクリート造に見られる劣化のサインとは?

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、丈夫で長持ちする構造ですが、時間の経過とともに徐々に劣化が進みます。劣化のサインを見逃さず、適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、安全性を確保できます。その主な原因と代表的な症状は以下の通りです。
 

コンクリートのひび割れ(クラック)
 

コンクリートの表面に細かいひびが入ることがあります。これは、外壁、柱、梁、基礎などの構造部分でよく見られます。ひび割れの原因には、以下のような要因があります。
 

乾燥収縮:
コンクリートが硬化する過程で、水分が蒸発し、体積が縮むことでひび割れが発生。
 

地震:
強い揺れによって構造に負荷がかかり、コンクリートが割れることがある。
 

温度変化:
気温の変化により、コンクリートが膨張・収縮を繰り返すことでひび割れが生じる。
 

ひび割れが小さなうちは問題ありませんが、放置すると雨水が侵入し、鉄筋の腐食につながる可能性があります。特に、ひびの幅が0.3mm以上になると注意が必要です。適切な補修を行うことで、建物の耐久性を維持できます。
 

中性化
 

コンクリートは本来強いアルカリ性を持っており、内部の鉄筋を錆びから守る働きをしています。しかし、空気中の二酸化炭素(CO₂)がコンクリート内部に浸透すると、アルカリ性が低下し、鉄筋が錆びやすくなる現象が「中性化」です。
 

チェック方法: 
中性化の進行度合いは、フェノールフタレイン試験を用いて測定できます。コンクリートの一部を削り取り、試薬を塗布すると、アルカリ性が維持されている部分は赤くなり、中性化が進んだ部分は無色になります。これにより、中性化の深さを確認し、補修の必要性を判断できます。
 

鉄筋の腐食と爆裂(ポップアウト)

コンクリート内部の鉄筋が錆びると、その体積が膨張し、コンクリートが内部から押し出されることがあります。この現象を「爆裂(ポップアウト)」と呼びます。
 

腐食の進行プロセス:
ひび割れや中性化により鉄筋が外部と接触。
水分や塩分によって鉄筋が錆びる。
錆が膨張し、コンクリートを押し割る。
コンクリート片が剥がれ落ち、構造の強度が低下。
 

この状態になると、耐震性や建物の強度が著しく低下し、落下事故の危険性も高まります。特に、ビルやマンションの高層部分では、コンクリート片の落下が大きな危険を伴うため、早急な補修が求められます。
 

建物の劣化を未然に防ぐためには、定期的な診断と適切な補修を組み合わせることが大切です。これにより、鉄筋コンクリート造の安全性と耐久性を長く維持できます。
 

まとめ

鉄筋コンクリート(RC)造の建物は、優れた耐久性と構造的安定性を備え、適切な設計と定期的な保守管理を行うことで、長期間にわたり使用できる強固な構造です。しかし、建物の価値を判断する際に、築年数だけを基準にするのではなく、設計や施工の品質、定期診断の実施状況、修繕履歴、長期修繕計画の有無など、総合的な視点を持つことが重要です。これらの要素が適切に管理されている建物は、資産価値の維持だけでなく、快適な居住環境を長く保つことができます。
 

特にRC造の特性として、防水性や耐火性に優れており、適切な維持管理を行うことで、その性能を最大限に活かせます。また建物の資産価値を高めるためには、計画的なメンテナンスが不可欠です。長期的な視野を持ち、必要な修繕を適切なタイミングで行うことで、建物の寿命を延ばし、安全で快適な居住環境を維持することができます。
 

RC造の建物を長持ちさせるためには、その特性を理解し、計画的な維持管理を実施することが大切です。適切な診断と修繕を継続的に行うことで資産価値を維持し、長く安心して使い続けられる建物を目指しましょう。
 

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