雨漏りはどうしたらいいの? 東京-防水
2021/03/14
雨漏り対策の決定版!原因の見つけ方と効果的な修理・予防方法
雨漏りは、建物の寿命を縮めるだけでなく、カビの発生による健康被害や、シロアリを呼び寄せる原因にもなりかねません。大切な住まいを守るためには、雨漏りのサインを見逃さず、早期に適切な対策を講じることが重要です。「雨漏りかな?」と思ったら、まずは原因を特定し、状況に応じた対処を行いましょう。
この記事では、雨漏りの主な原因箇所から、自分でできる応急処置、根本的な修理方法、そして将来の雨漏りを防ぐための予防策まで、網羅的に解説します。
まずは原因を特定!雨漏りの主な発生箇所とチェックポイント
雨漏りの対策を行う上で、最も重要なのが原因箇所の特定です。どこから雨水が侵入しているのかを正確に把握しなければ、適切な修理は行えません。雨漏りは、建物の様々な箇所で発生する可能性があります。
代表的な発生箇所と、それぞれのチェックポイントは以下の通りです。
屋根:
- 原因
瓦やスレートのひび割れ・ズレ、棟板金(屋根の頂上部分の金属板)の浮き・釘抜け、防水シート(ルーフィング)の劣化・破れ、谷樋(屋根の谷部分)の詰まりや破損などが考えられます。
- チェックポイント
屋根材に割れやズレはないか、板金部分が浮いたり錆びたりしていないか、屋根に登らずとも地上から双眼鏡などで確認できる範囲でチェックしましょう。特に台風や強風の後は注意が必要です。屋根裏に入れる場合は、雨染みや木材の腐食がないか確認します。
外壁: - 原因
外壁材(サイディングやモルタル)のひび割れ、シーリング(外壁材の継ぎ目や窓枠周りの充填材)の劣化・ひび割れ・剥がれ、塗装の劣化による防水性の低下などが挙げられます。
- チェックポイント
壁に亀裂(クラック)が入っていないか、シーリング材が硬化したり、ひび割れたり、痩せて隙間ができていないかを目視で確認します。特に窓やドアの周り、外壁材の継ぎ目は入念にチェックしましょう。
ベランダ・バルコニー:
- 原因
床面の防水層の劣化・ひび割れ・膨れ、排水口(ドレン)の詰まりや周辺の防水処理の不備、手すり壁と床の取り合い部分のシーリング劣化などが原因となります。
- チェックポイント
床面にひび割れや水たまりができていないか、排水口がゴミや落ち葉で詰まっていないか、手すり壁の付け根部分のシーリングに異常はないかを確認します。
窓・サッシ周り:
- 原因
窓枠と外壁の間のシーリング劣化、サッシ自体の歪みや部品の劣化、外壁を伝った雨水がサッシ下部から侵入するケースなどがあります。
- チェックポイント
窓枠周りのシーリングにひび割れや剥がれがないか、窓を開閉してみてガタつきがないか、窓下の壁に雨染みができていないかを確認します。
これらの箇所を定期的に点検し、異常の早期発見に努めることが、雨漏り被害を最小限に抑える第一歩です。
緊急時に役立つ!自分でできる雨漏りの応急処置
天井から水滴が落ちてきたり、壁に雨染みが広がったりと、雨漏りを発見した際は、被害の拡大を防ぐために迅速な応急処置が必要です。ただし、ここで行う処置はあくまで一時的なものであり、根本的な解決には専門家による修理が必要であることを念頭に置いてください。
状況に応じて、以下の応急処置を試みましょう。
室内での対処:
- 水の受け止め
雨漏りしている箇所の下にバケツや洗面器などを置き、床が濡れるのを防ぎます。水が飛び散る場合は、バケツの中に雑巾やタオルを入れると音や水はねを軽減できます。
- 吸水シートや雑巾の活用
被害が広範囲に及ぶ場合や、水滴が壁を伝っている場合は、吸水シートやおむつ、ペットシーツ、なければ雑巾やタオルを敷き詰めて水分を吸収させます。濡れたものはこまめに取り替えましょう。
- 家具や家電の移動
雨漏り箇所の近くにある家具や家電製品は、濡れない安全な場所へ移動させます。特に家電は漏電の危険があるため注意が必要です。
屋根裏などでの対処(安全が確保できる場合のみ):
ブルーシートや防水シートでの保護
屋根裏に入ることができ、原因箇所が特定できている場合は、その箇所の下にブルーシートや大きめのビニールシートを敷き、水の拡散を防ぎます。ただし、屋根裏での作業は転落などの危険が伴うため、無理は禁物です。
屋外での対処(危険が伴うため推奨はしないが、簡単なもの):
防水テープの使用
屋根や外壁の明らかなひび割れ箇所が手の届く範囲にあり、天候が回復している場合、一時的に防水テープで塞ぐ方法もあります。しかし、高所作業は大変危険であり、またテープの粘着力も一時的なものなので、あくまで応急処置中の応急処置と捉え、早急に専門業者へ連絡しましょう。
これらの応急処置を行った後は、必ず専門の業者に連絡し、原因調査と本格的な修理を依頼してください。放置すると建物の構造材を腐食させ、より大きな被害につながる可能性があります。
根本解決を目指す!雨漏りの本格的な対策・修理方法
応急処置はあくまで一時しのぎです。雨漏りを根本的に解決するためには、原因箇所を正確に特定し、適切な修理を行う必要があります。修理方法は、雨漏りの原因や発生箇所、建物の状況によって様々です。
主な修理方法には、以下のようなものがあります。
屋根の修理:
- 部分的な補修
瓦の差し替え、スレートの部分的な交換、棟板金の交換や固定、漆喰の詰め直しなど、問題のある箇所のみをピンポイントで修理します。比較的小規模な雨漏りに有効です。
- 葺き替え工事
既存の屋根材をすべて撤去し、下地の防水シート(ルーフィング)から新しくする工事です。屋根全体の劣化が激しい場合や、広範囲に雨漏りが発生している場合に根本的な解決策となります。
- カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根材の上に新しい防水シートと屋根材を重ねて葺く工法です。葺き替えに比べて工期が短く、廃材も少ないためコストを抑えられる場合がありますが、屋根の重量が増す、下地の状態を確認しにくいといったデメリットもあります。
外壁の修理:
- ひび割れ補修
小さなひび割れ(クラック)であれば、専用の補修材を注入して埋めます。
- シーリング打ち替え
古くなったシーリング材を撤去し、新しいシーリング材を充填します。外壁材の継ぎ目や窓サッシ周りからの雨漏りに有効です。
- 外壁塗装
劣化した塗膜を塗り替えることで、外壁の防水性を回復させます。ひび割れ補修やシーリング打ち替えと同時に行うのが一般的です。
- 外壁材の張り替え・重ね張り
外壁材自体の劣化が著しい場合に行います。カバー工法(重ね張り)と張り替えがあります。
ベランダ・バルコニーの修理:
- 防水層の再施工
既存の防水層の状態に応じて、トップコート(保護塗装)の塗り替え、ウレタン防水やFRP防水などの防水層全体の再施工を行います。
- 排水口(ドレン)の交換・修理
詰まりの除去だけでなく、ドレン自体が破損している場合や、周辺の防水処理に問題がある場合は交換や補修を行います。
これらの修理は、専門的な知識と技術が必要です。特に屋根や高所での作業は危険を伴うため、必ず信頼できる専門業者に依頼しましょう。業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、工事内容や保証内容を比較検討することが重要です。
雨漏りを未然に防ぐ!効果的な予防策と定期メンテナンス
雨漏りは、発生してから対処するよりも、未然に防ぐことが最も重要であり、結果的にコストも抑えられます。建物の防水性能は経年劣化するため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
雨漏りを予防するために、以下の点を心がけましょう。
定期的な専門家による点検:
- 頻度
建物の構造や築年数、地域の気候条件にもよりますが、一般的には5年〜10年に一度は専門家による詳細な点検を受けることが推奨されます。特に、過去に雨漏りがあった場合や、築10年以上経過している場合は、より頻繁な点検が望ましいでしょう。
- 点検箇所
屋根、外壁、シーリング、ベランダ防水、雨樋など、雨水の侵入経路となりやすい箇所を重点的にチェックしてもらいます。ドローンや赤外線カメラを使った診断を行う業者もいます。
自分で行うセルフチェック:
- 頻度
年に1〜2回程度、特に台風シーズン前や梅雨前に行うのが効果的です。
- チェックポイント
- 屋根: 地上から見える範囲で、瓦やスレートのズレ・割れ、板金の浮きがないか確認。
- 外壁: ひび割れや、シーリングの劣化(ひび割れ、痩せ、剥がれ)がないか目視で確認。
- 雨樋: 落ち葉やゴミが詰まっていないか、金具が緩んでいないか確認。詰まりは雨水が溢れて外壁や軒天にダメージを与える原因になります。
- ベランダ: 排水口が詰まっていないか、床面にひび割れや水たまりがないか確認。
簡単なメンテナンス:
- 雨樋の清掃
手の届く範囲であれば、定期的に落ち葉やゴミを取り除きましょう。高所の場合は無理せず業者に依頼します。 - ベランダ排水口の清掃
ゴミや泥を取り除き、スムーズな排水を保ちます。
早期発見・早期対応:
たとえ小さな雨染みや壁紙の浮きであっても、放置せずに原因を調査し、必要であれば早めに補修を行うことが重要です。初期段階で対応すれば、修理費用も抑えられ、建物へのダメージも最小限で済みます。
これらの予防策とメンテナンスを継続的に行うことで、雨漏りのリスクを大幅に低減し、大切な住まいを長持ちさせることができます。
まとめ:雨漏り対策で大切なこと
雨漏りは、建物の美観を損なうだけでなく、構造躯体の腐食やカビの発生など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。この記事では、雨漏りの原因特定から応急処置、本格的な修理方法、そして最も重要な予防策について解説しました。
雨漏り対策において、以下の点が特に重要です。
- 原因の正確な特定: 適切な対策を行うためには、まずどこから雨水が侵入しているのかを突き止めることが不可欠です。屋根、外壁、ベランダ、窓周りなど、疑わしい箇所を丁寧にチェックしましょう。
- 迅速な応急処置: 雨漏りを発見したら、被害拡大を防ぐために速やかにバケツで水を受けたり、吸水シートを活用したりするなどの応急処置を行いましょう。ただし、これは一時的な対処であることを忘れないでください。
- 専門家による根本修理: 応急処置後は、必ず信頼できる専門業者に調査と修理を依頼してください。自己判断での不完全な修理は、かえって状況を悪化させる可能性があります。
- 定期的な点検とメンテナンス: 雨漏りを未然に防ぐためには、専門家による定期点検と、自分で行うセルフチェックや清掃などのメンテナンスが最も効果的です。早期発見・早期対応が、建物を守り、将来的な修繕費用を抑える鍵となります。
雨漏りは、いつ起こるかわかりません。日頃から建物の状態に関心を持ち、適切なメンテナンスを心がけることで、雨漏りのリスクを減らし、安心して暮らせる住環境を維持しましょう。もし雨漏りの兆候が見られたら、決して放置せず、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
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