外壁塗装”タイル壁” 塗装-神奈川
2021/02/16
タイル壁の外壁塗装は必要?メリット・デメリット、費用相場まで徹底解説!
高級感があり耐久性も高いとされるタイル壁の外壁。しかし、「本当にメンテナンスは不要なの?」「塗装は必要なの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。タイル自体は非常に丈夫ですが、目地や下地の劣化、あるいはタイルの状態によってはメンテナンスや外壁塗装が必要になるケースがあります。
この記事では、タイル壁の外壁塗装の必要性を見極める判断基準から、塗装のメリット・デメリット、具体的な塗装の種類と費用相場、そして注意点まで、専門的な視点から詳しく解説していきます。
タイル壁に外壁塗装は本当に必要?判断基準を解説
タイル壁の外壁は、その耐久性の高さから「塗装は不要」と考えられがちです。確かに、タイルそのものは紫外線や雨風に強く、色褪せや劣化が少ない優れた建材です。
しかし、タイル壁全体として見た場合、メンテナンスが全く不要というわけではありません。特に、タイルとタイルの間を埋める「目地」や、タイルの下にある「下地」は、経年劣化が避けられない部分です。
また、タイル自体も、地震などの外的要因や施工不良により、ひび割れや浮き、剥がれが生じる可能性があります。
これらの劣化を放置すると、雨水が浸入し、建物の構造躯体にまでダメージを与えかねません。そのため、タイル壁の状態を定期的にチェックし、必要に応じて適切なメンテナンス(補修や塗装)を行うことが重要です。
外壁塗装や補修が必要かどうかを判断するための主なチェックポイントは以下の通りです。
目地の劣化
- ひび割れや欠け、痩せ(細くなること)が発生していないか。
- 目地材がポロポロと剥がれ落ちていないか。
- 目地にカビや藻が広範囲に付着していないか。
タイルの状態
- タイル自体にひび割れや欠けがないか。
- 打診(軽く叩いてみること)で、浮いているような軽い音や空洞音がしないか。
- タイルが剥がれ落ちている箇所はないか。
壁全体の汚れ
- 排気ガスやホコリによる黒ずみが目立たないか。
- 雨だれの跡がシミになっていないか。
- 日当たりの悪い箇所にカビや藻が繁殖していないか。
防水性の低下
- 雨が降った後、壁が長時間濡れたままになっていないか。
- 室内で雨漏りの兆候(シミやカビ)が見られないか。
これらの症状が見られる場合は、劣化が進行しているサインです。特にタイルの浮きや剥がれ、目地の深いひび割れは、雨水浸入のリスクが高いため、早急な対応が求められます。
判断が難しい場合や、高所の確認が必要な場合は、無理せず外壁塗装の専門業者に診断を依頼することをおすすめします。
専門家による詳細な調査で、最適なメンテナンス方法を知ることができます。
タイル壁に外壁塗装を行うメリット・デメリット
タイル壁への外壁塗装は、必ずしも全てのケースで必要ではありませんが、実施することで様々なメリットが期待できます。一方で、デメリットや注意点も存在するため、両方を理解した上で検討することが重要です。タイル壁の状況や、求める性能、意匠性に合わせて最適な選択をしましょう。
タイル壁に外壁塗装を行う主なメリットは以下の通りです。
防水性の向上:
劣化が進んだ目地や微細なひび割れを塗膜で覆うことで、雨水の浸入を防ぎます。特に目地の保護効果は高く、建物全体の防水性を高めることに繋がります。
美観の回復・向上:
長年の汚れや色褪せが気になる場合、塗装によって新築時のような美しさを取り戻すことができます。また、クリア塗装ではなく塗りつぶし塗装を選べば、外壁の色を変えてイメージチェンジを図ることも可能です。
目地・下地の保護:
塗膜が目地材の劣化進行を抑制し、紫外線や雨風から保護します。これにより、目地の寿命を延ばす効果が期待できます。
建物の保護:
外壁全体の防水性や耐久性が向上することで、雨水の浸入による躯体の腐食や劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばすことに貢献します。
機能性の付与:
遮熱・断熱効果のある塗料や、汚れが付着しにくい低汚染性の塗料など、機能性を持つ塗料を選ぶことで、住まいの快適性やメンテナンス性を向上させることができます。
一方、タイル壁に外壁塗装を行う際のデメリットや注意点も考慮する必要があります。
タイル本来の風合いの変化:
塗りつぶし塗装の場合、タイル特有の素材感や高級感が失われる可能性があります。タイルのデザインを活かしたい場合は、クリア塗装を選択するか、塗装以外のメンテナンス方法を検討する必要があります。
費用の発生:
当然ながら、外壁塗装には塗料代、足場代、施工費などの費用がかかります。タイルの補修なども含めると、まとまったコストが必要になる場合があります。
業者選びの難しさ:
タイル壁の塗装は、通常のモルタルやサイディング壁の塗装とは異なる知識や技術が求められます。タイルに適した下地処理や塗料選定、施工ができる信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
塗装できない・適さないタイルもある:
撥水加工が施されているタイルや、特定の素材(例:陶器質タイルの一部など)には塗料が密着しにくい場合があります。事前に専門業者に確認が必要です。
これらのメリット・デメリットを総合的に判断し、ご自身のタイル壁の状態や予算、希望する仕上がりに合わせて、外壁塗装を行うかどうかを決定しましょう。
タイル壁の外壁塗装の種類と費用相場
タイル壁の外壁塗装やメンテナンスには、いくつかの方法があります。タイルの状態や目地の劣化具合、そして意匠性に関する要望によって、適した工法や使用する塗料が異なります。それぞれの特徴と、おおよりの費用相場を把握しておきましょう。
タイル壁に対する主なメンテナンス・塗装方法は以下の通りです。
タイル洗浄
- 特徴: 高圧洗浄機や専用の薬剤を使用して、タイル表面や目地に付着した汚れ、カビ、藻などを除去します。
- メリット: タイルの美観を回復させます。比較的安価で施工できます。
- デメリット: 劣化の補修や防水性の向上効果はありません。
- 費用相場: 約200~500円/㎡(薬剤使用の場合は変動あり)
目地補修・打ち替え
- 特徴: 劣化した目地材を部分的に補修したり、古い目地を撤去して新しい目地材を充填(打ち替え)したりします。
- メリット: 目地からの雨水浸入を防ぎ、防水性を回復させます。
- デメリット: タイル自体の保護効果はありません。打ち替えの場合は費用と工期がかかります。
- 費用相場: 部分補修 約700~1,500円/m、打ち替え 約900~2,000円/m
タイル補修(浮き・剥がれ)
- 特徴: 浮いているタイルに接着剤を注入したり、剥がれたタイルを貼り直したりします。
- メリット: タイルの落下事故を防ぎ、部分的な雨水浸入を防ぎます。
- デメリット: 広範囲に発生している場合は費用が高額になります。
- 費用相場: 注入 約2,000~5,000円/箇所、貼り替え 約2,500~6,000円/枚(タイル代別途の場合あり)
クリア塗装
- 特徴: 無色透明な塗料を塗布し、タイルや目地を保護します。タイルの意匠性を維持したい場合に適しています。
- メリット: タイルの風合いを損なわずに防水性・耐久性を向上させ、汚れの付着を抑制します。目地を保護する効果があります。
- デメリット: タイル自体のひび割れや大きな欠損は隠せません。下地の状態が良いことが前提となります。
- 費用相場: 約2,500~4,500円/㎡(高機能な塗料の場合は変動あり)
塗りつぶし塗装(カラー塗装)
- 特徴: 色付きの塗料でタイル壁全体を塗りつぶします。外壁のイメージチェンジを図りたい場合や、タイルの汚れや色褪せが著しい場合に用いられます。
- メリット: 防水性向上、美観回復効果が高いです。外壁の色を自由に変えられます。
- デメリット: タイル本来の質感やデザインが失われます。塗料の密着性を高めるための適切な下地処理が不可欠です。
- 費用相場: 約2,800~5,000円/㎡(使用する塗料のグレードにより変動)
まとめ:タイル壁の美観と耐久性を維持するために
タイル壁の外壁は、その優れた耐久性と高級感から多くの住宅で採用されています。しかし、「メンテナンスフリー」というわけではなく、時間の経過とともに目地や下地の劣化、あるいはタイル自体の問題が発生する可能性があります。これらの劣化を放置することは、雨漏りの原因となったり、建物の寿命を縮めたりするリスクに繋がります。したがって、タイル壁の美観と耐久性を長期的に維持するためには、定期的な点検と、状態に応じた適切なメンテナンスが不可欠です。
今回解説したように、タイル壁のメンテナンスには、洗浄、目地補修、タイル補修、そして外壁塗装(クリア塗装・塗りつぶし塗装)といった様々な選択肢があります。
- 塗装の必要性:
タイル自体の劣化が少なく、風合いを活かしたい場合は、洗浄や目地補修、クリア塗装が適しています。一方で、目地の劣化が著しい、防水性を高めたい、外観のイメージを変えたいといった場合には、塗りつぶし塗装も有効な選択肢となります。
- 判断基準:
目地のひび割れや痩せ、タイルの浮きや剥がれ、全体の汚れ具合、防水性の低下サインなどを目安に、メンテナンスの必要性を判断しましょう。
- メリット・デメリットの理解:
各メンテナンス方法や塗装方法には、それぞれメリットとデメリットが存在します。費用対効果や仕上がりのイメージ、建物の保護という観点から総合的に比較検討することが大切です。
- 専門業者への相談:
タイル壁の状態診断や適切な工法の選定は、専門的な知識と経験が必要です。信頼できる外壁塗装業者やタイル専門業者に相談し、現地調査に基づいた提案を受けることを強くおすすめします。
大切な住まいであるタイル壁の建物を守るためには、まず現状を正確に把握することから始まります。定期的なセルフチェックを心がけ、必要であれば専門家の力を借りながら、最適なメンテナンス計画を立てていきましょう。適切な時期に適切な手入れを行うことが、タイル壁の美しさと機能性を長く保つための鍵となります。
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