外壁塗装”モルタル外壁” 塗装-埼玉

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2021/02/14

モルタル外壁の外壁塗装ガイド|特徴・劣化症状・費用相場・注意点をプロが解説

日本の住宅で長年採用されてきたモルタル外壁は、独特の風合いと高い耐火性が魅力です。しかし、その特性上、ひび割れ(クラック)が発生しやすく、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
放置すると雨水が浸入し、建物の構造自体にダメージを与えかねません。

この記事では、モルタル外壁の基本的な特徴から、塗装が必要な劣化サイン、塗装工事の工程と費用相場、成功させるための注意点まで、プロの視点から詳しく解説します。

 

モルタル外壁とは?特徴と塗装の必要性

モルタル外壁は、セメント、砂、水を練り混ぜた素材を職人が手作業で塗り上げて仕上げる湿式工法の外壁材です。その特性を理解することが、適切な塗装メンテナンスを行う上で重要になります。モルタル外壁が持つ主な特徴と、なぜ塗装が必要なのかを見ていきましょう。
 

デザインの自由度が高い(意匠性):
職人の手作業で仕上げるため、コテ模様、リシン吹き付け、スタッコ仕上げなど、多様なデザイン表現が可能です。これにより、個性的で温かみのある外観を実現できます。しかし、凹凸のある仕上げは汚れが付着しやすい側面もあります。
 

優れた耐火性:
主原料がセメントであるため、モルタル自体は不燃材料です。建築基準法で定められた防火性能を満たしやすく、火災に強い家づくりに貢献します。ただし、表面の塗装材は可燃性の場合があります。
 

独特の質感と重厚感:
継ぎ目がなく、一体感のある仕上がりが特徴です。素材そのものが持つ重厚感と、左官仕上げならではの温かみのある質感が魅力とされています。
 

ひび割れ(クラック)のリスク:
乾燥収縮や建物の揺れ、経年劣化などにより、ひび割れが発生しやすいのが最大の注意点です。微細なヘアークラックから、構造的な動きによる大きなクラックまで様々です。
 

塗装による防水性の確保:
モルタル自体には防水性がほとんどありません。表面を塗装することで初めて防水機能が付与されます。塗膜が劣化すると防水性が失われ、ひび割れから雨水が浸入するリスクが高まります。
 

これらの特徴、特にひび割れのリスクと防水性の観点から、モルタル外壁には定期的な塗装による保護が不可欠です。塗装は美観を回復させるだけでなく、雨水の浸入を防ぎ、外壁材、さらには建物全体の耐久性を維持する重要な役割を担っています。

 

見逃せない!モルタル外壁の劣化症状と塗装時期のサイン

モルタル外壁の性能を維持するためには、劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングで塗装を行うことが重要です。塗装の保護機能が低下すると、様々な問題が発生しやすくなります。以下に挙げる症状が見られたら、専門業者による診断と塗装を検討すべきサインです。
 

ひび割れ(クラック):
最も注意すべき劣化症状です。髪の毛程度の細さの「ヘアークラック」でも、放置すると徐々に幅が広がり、雨水が浸入する経路となります。0.3mm以上の幅を持つ「構造クラック」は、内部への浸水リスクが高く、早急な補修が必要です。
 

チョーキング(白亜化現象):
外壁を手で触った際に、白い粉が付着する現象です。これは塗料の成分である顔料が紫外線などによって劣化し、粉状になったものです。塗膜の防水効果が低下しているサインであり、塗装時期が近いことを示します。
 

カビ・藻の発生:
壁面に緑色や黒色の汚れが付着している状態です。特に日当たりの悪い北面や湿気の多い場所に発生しやすいです。美観を損なうだけでなく、塗膜の劣化を促進し、アレルギーの原因となる可能性もあります。
 

塗膜の膨れ・剥がれ:
塗膜が下地から浮き上がって膨れたり、剥がれ落ちたりする症状です。下地と塗膜の間に水分が浸入したり、密着不良が原因で起こります。剥がれた箇所から直接雨水が浸入するため、放置は禁物です。
 

エフロレッセンス(白華現象):
モルタル内部の可溶性成分が水分とともに表面に移動し、水分が蒸発した後に白い結晶として残る現象です。直接的な構造への影響は少ないですが、内部に水分が浸入している可能性を示唆します。
 

これらの劣化症状は、モルタル外壁の保護機能が低下している証拠です。一般的に、モルタル外壁の塗装時期の目安は、使用する塗料の耐用年数にもよりますが、前回の塗装から10年~15年程度と言われています。ただし、立地環境や気候条件によって劣化の進行速度は異なるため、定期的な点検と、上記のようなサインが見られた際の早めの対応が重要です。

 

モルタル外壁の塗装工程と成功のための重要ポイント

モルタル外壁の塗装を成功させ、長持ちさせるためには、正しい手順で丁寧に施工することが不可欠です。特に下地処理は、仕上がりの美観と塗膜の耐久性に大きく影響します。一般的な塗装工程と、特に注意すべきポイントを解説します。

1. 足場設置と飛散防止ネット:
安全かつ効率的に作業を進めるために、まず足場を組み立てます。同時に、塗料や洗浄水が周囲に飛び散らないよう、飛散防止ネット(メッシュシート)で足場全体を覆います。
 

2. 高圧洗浄:
高圧洗浄機を使用して、外壁表面に付着した汚れ、カビ、藻、古い劣化した塗膜などを徹底的に洗い流します。この工程が不十分だと、新しい塗料がしっかりと密着せず、早期の剥がれなどの原因となります。洗浄後は、外壁を十分に乾燥させます。
 

3. 下地処理(養生と補修):

  • 養生: 塗料が付着してはいけない窓、ドア、サッシ、給湯器、植栽などをビニールシートやマスキングテープで覆い保護します。
  • ひび割れ補修: モルタル外壁塗装で最も重要な工程の一つです。ヘアークラックにはシーラーを刷り込み、比較的大きなクラックにはUカットやVカット処理を施してシーリング材を充填するなど、ひび割れの大きさや状態に応じた適切な補修を行います。
  • 欠損部補修: モルタルが欠けたり剥がれたりしている箇所があれば、ポリマーセメントモルタルなどで補修します。
     

4. 下塗り(シーラー・フィラー塗布):
下地と上塗り塗料の密着性を高め、下地の吸い込みを抑えるために下塗り材を塗布します。モルタルの状態に応じて、浸透性の高い「シーラー」や、微細なひび割れを埋める効果もある「フィラー」を使い分けます。
 

5. 中塗り:
上塗り塗料と同じ塗料(または専用の中塗り材)を塗布します。塗膜に厚みを持たせ、耐久性を高めるための重要な工程です。塗りムラを防ぐ役割もあります。
 

6. 上塗り:
仕上げの工程です。中塗りと同じ塗料を塗り重ね、最終的な色、艶、機能(低汚染性、遮熱性など)を発揮させます。美観を決定づけるとともに、紫外線や雨風から外壁を保護する最も重要な層となります。
 

7. 点検・手直しと足場解体:
塗り残しやムラがないか、養生を剥がした際に塗料のはみ出しがないかなどをチェックし、必要であれば手直しを行います。最終確認後、問題がなければ足場を解体し、清掃して工事完了となります。
 

モルタル外壁の塗装では、特に「高圧洗浄」と「下地処理(ひび割れ補修)」の丁寧さが、塗装の寿命を大きく左右します。また、塗料の種類選定(耐用年数、機能性など)も重要です。信頼できる業者を選び、各工程を確実に実施してもらうことが成功の鍵となります。

 

まとめ:モルタル外壁の塗装で美観と耐久性を維持する

この記事では、モルタル外壁の特徴から、劣化のサイン、塗装工程、そして成功のポイントについて解説してきました。モルタル外壁のメンテナンスにおける重要な点を改めてまとめます。

  • モルタルの特性理解が基本:
    デザイン性が高く耐火性に優れる一方、ひび割れしやすいという特性を理解し、塗装による防水性の維持が不可欠であることを認識しましょう。
     
  • 劣化サインを見逃さない:
    ひび割れ、チョーキング、カビ・藻、塗膜の膨れ・剥がれなどのサインは、外壁が助けを求めている証拠です。これらの症状が見られたら、早めに専門家による診断を受けることが推奨されます。
     
  • 下地処理の重要性:
    モルタル外壁塗装の成否は、高圧洗浄とひび割れ補修などの下地処理にかかっていると言っても過言ではありません。丁寧な下地処理が塗膜の密着性を高め、長持ちさせます。
     
  • 適切な工程と塗料選び:
    下塗り、中塗り、上塗りの各工程を省かず、適切な塗料(シーラー、フィラー、機能性塗料など)を選択することが、外壁の保護機能を最大限に引き出すために重要です。
     
  • 信頼できる業者選び:
    モルタル外壁の特性を熟知し、丁寧な施工を行ってくれる信頼できる塗装業者を選ぶことが、最終的な満足度につながります。複数の業者から見積もりを取り、提案内容や実績を比較検討しましょう。


モルタル外壁は、定期的な塗装メンテナンスを行うことで、その美観と性能を長期間維持することができます。適切な時期に適切な方法で外壁塗装を実施することは、単に見た目を良くするだけでなく、雨漏りを防ぎ、建物の資産価値を守るための重要な投資です。この記事を参考に、ご自宅のモルタル外壁の状態を確認し、必要なメンテナンス計画を立ててみてください。


 

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