ケレンとは!?

ケレンとは!?

2020/12/21

ケレン とは被塗面を清浄すること。汚れを取ったり平らにすることで塗料の密着強化と耐久性をよくします。

 

「ケレン」は専門用語ではなく、じつは英語の「クリーン」が訛って「ケレン」になったそうです。つまり、キレイにすることが、ケレンなのです。

ケレンは「素地調整」を意味し、素地調整の中でもさび落としや塗膜の剥がれを取りきるなど塗料を塗る前に素地をキレイにする、整えることをいいます。

ケレンを行う目的

ケレンを行う目的を、これから紹介します。

  • 塗装面の付着物を取り除く

塗料は、構造物や建築物をさびや汚れといったダメージから守るために施されます。その効果を最大限に発揮するには、塗膜が被塗面にしっかり密着している必要があるのです。汚れの上からいくら高性能な塗料を塗っても効果が半減してしまい劣化も早まります。

そのため塗布の前に、邪魔になるもの=さび、水分、粉塵、塵埃などの付着物を出来るかぎり取り除く必要があります。特に鉄部では、さびが進行しないよう付着物を取り除くことがケレンの大きな目的です。防水工事やシーリング工事などでも必ずケレンはします。

 

  • 塗装面に凹凸を付ける

次の目的は、被塗面に凹凸をつけて、塗料の付着を強化することです。

つるつるの表面に塗料を塗っても簡単に落ちてしまいます。しかし表面がざらっと凹凸のある面に塗ると落とすのはとても大変です。

このように素地の微細な凹凸に塗料を入り込ませてしっかり定着させることが重要となります。この作業で塗膜を長期間、美しく維持させます。

ケレンを行わないとどうなる?

塗装や防水などは、構造物や建築物を損傷から守るために行うものです。ケレンをしないと、仕上がりや効果、そして耐用年数に悪影響を及ぼします。

特に可能性が高いのは、塗膜の剥離です。ホコリなどの汚れを落とさない状態では塗料は被塗面にしっかりくっつきません。風雨や紫外線にさらされれば、

塗面は簡単に剥がれ落ちてしまいます。剥離は見た目が悪くなるだけでなく、剥がれた箇所からさびなどの劣化が進行し、さらにそのさびを放置しておくと、

構造物をもろく劣化させ損傷させる原因にもなります。そこからひび割れなどができると雨漏りなどの原因にもなり被害がどんどん大きくなります。

多額な費用が発生する前に定期的なメンテナンスや早急な補修など被害が起きる前に対応をおすすめします。

防水工事や外壁塗装に必要なケレンのまとめ

防水工事や外壁塗装におけるケレンは、表面の汚れ、古い塗膜、錆を除去し、新しい塗料や防水材の密着性を高める重要な下地処理です。適切なケレンにより、仕上がりの美観向上、塗膜の耐久性アップ、防水性能の確保が実現します。もしケレンをしなかった場合、塗装面が適切に施行されず耐久性を落とす原因になります。工事の品質と寿命を維持し建物を長期的に保護するためにも、欠かせない工程と言えるでしょう。

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