防水工事 ”密着工法とは”
2020/11/19
ウレタン防水には密着工法と通気緩衝工法の2種類が工法として使用されます。
今回は密着工法について詳しく解説します。
防水工事 ~密着工法とは~
まず前回の復習にはなりますが、ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を複数回塗り重ねることで、防水層を形成させます。 |
塗膜は化学反応によって徐々に硬化し、ゴム状で弾性のある防水層がつくられます。ウレタン防水は、塗装と同じように液体状の防水材を塗るため、 |
小面積や複雑な箇所などにも継ぎ目のない連続的な防水層が形成されます。標準耐用年数は10年〜15年。 |
ウレタン防水の工法は大きく分けて密着工法と、通気緩衝工法ともいうがあります。 |
今回は密着工法をご説明します。下地に直接ウレタン防水材を塗り重ねる工法となります。直接下地に塗り重ねるため、下地の影響を受けやすく、下地調整は不可欠です。 |
下地の調整が不十分な場合、防水層のひび割れや膨れが発生しやすくなります。下地調整が終わりましたら次はプライマーといってのりの役割となる液体を塗ります。 |
そうすることによりウレタンの密着の強度が増します。ウレタン防水材は2回に分けて2層にし、塗膜の厚みは最低でも2mm以上は必要です。 |
ウレタン防水自体は紫外線に弱いので、防水性能を維持し、耐久性を向上させるため最後にトップコートを塗り表面をコーティングします。 |
密着工法のメリット
は以下のような内容があげられます。
・小面積で複雑な箇所の防水に適している
・液状なので連続塗膜が形成できる
・比較的施工が短期間で、低コスト
・既存防水層の上から塗ることが可能
密着工法のデメリット
デメリットとしては防水層にひび割れが発生したり、膨れが発生する場合があり、そこから雨漏りをする可能性があります。
本日は密着工法のご説明をしましたが、次回は通気緩衝工法についてご説明します。
2つの工法の選び方は既存の防水の状態を見て破断しております。
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