下地補修とは?

下地補修とは?

2020/12/01

【徹底解説】下地補修とは?DIYで失敗しないための種類・方法・費用

建物の美観と耐久性を維持するために不可欠な「下地補修」。 壁や床、屋根などの仕上げ材の下に隠れている下地は、時間の経過とともに劣化が進み、放置すると様々なトラブルの原因となります。 
本記事では、「下地補修とは何か」という基本的な疑問から、その目的、種類、DIYで行う際の注意点、そして業者に依頼する場合の費用相場までを詳しく解説します。 

なぜ下地補修は重要なのか?建物の寿命と美観を保つ理由

下地補修は、建物が本来持つ性能を維持し、長持ちさせるために非常に重要な役割を果たします。表面の仕上げ材だけでは隠しきれない、建物の根幹に関わる部分を健全な状態に保つことで、以下のような効果が期待できます。

建物の耐久性向上:

  • 雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物の構造体を腐食から守ります。
  • 地震などの自然災害に対する建物の抵抗力を維持します。
  • 早期に劣化の原因を取り除くことで、大規模な修繕を未然に防ぎます。

 

美観の維持:

  • 仕上げ材の浮き、剥がれ、ひび割れなどを防ぎ、美しい外観を保ちます。
  • 室内の壁や天井の不具合を解消し、快適な居住空間を維持します。
  • 定期的なメンテナンスにより、建物の価値を維持・向上させます。

 

快適な住環境の維持:

  • 断熱性や気密性を保ち、冷暖房効率を高めます。
  • 騒音の侵入を抑制し、静かで快適な室内環境を維持します。
  • カビやダニの発生を抑制し、健康的な住環境を保ちます。

    下地は、建物の土台となる部分であり、その上に様々な仕上げ材が施工されています。もし下地に不具合が生じたまま放置すると、表面の仕上げ材にも悪影響が及び、結果的に大規模な修繕が必要になる可能性があります。

そのため、定期的な点検と適切な下地補修を行うことは、建物を長持ちさせ、快適な住環境を維持するために不可欠です

 

下地補修の種類:場所と症状に応じた補修方法

下地補修は、建物の様々な箇所で必要となる可能性があり、その種類も多岐にわたります。ここでは、代表的な下地補修の種類と、それぞれの補修方法について解説します。
壁の下地補修:
ひび割れ補修: 
モルタルや石膏ボードのひび割れには、パテやシーリング材を使用して補修します。
微細なひび割れから構造に関わるような大きなひび割れまで、状態に応じた材料と工法を選択します。


穴埋め・欠損補修: 
壁に空いた小さな穴はパテで埋め、大きな欠損は部分的に下地材を交換したり、補修用のボードを貼り付けたりします。


剥がれ・浮き補修: 
クロスや塗装が剥がれたり浮いたりしている場合は、下地の接着不良が原因であることが多いため、接着剤を注入したり、下地を調整したりします。


湿気による損傷補修: 
湿気により下地が腐食している場合は、腐食部分を除去し、防湿対策を施した上で新しい下地材を入れ替えます。

床の下地補修:
きしみ・沈み補修: 
床のきしみや沈みは、下地の合板の劣化や構造的な問題が考えられます。部分的な補強や、合板の張り替え、束の調整などを行います。


傾き補修: 
床の傾きが大きい場合は、水平になるように下地を調整する必要があります。大規模な工事になることもあります。


穴埋め・段差解消: 
フローリングやクッションフロアの下地に穴や段差がある場合は、パテや調整材で平滑にします。

屋根の下地補修:
雨漏り補修: 雨漏りの原因となる下地の破損や劣化を特定し、防水処理や下地材の交換を行います。ルーフィング材の下の構造部分の補修も重要です。


腐食・劣化補修: 木造下地の場合は、腐食やシロアリ被害がないかを確認し、必要に応じて補修や交換を行います。

基礎の下地補修:
ひび割れ補修: 
基礎のひび割れは、建物の耐久性に影響を与える可能性があるため、専門業者による適切な補修が必要です。ヘアークラック程度のものから、構造クラックと呼ばれるものまで、状態によって補修方法が異なります。


浮き・剥がれ補修:
 基礎の表面が浮いたり剥がれたりしている場合は、原因を調査し、適切な補修材で補修します。

これらのように、下地補修は場所や症状によって様々な種類があり、適切な方法を選択することが重要です。DIYで対応できる場合もありますが、専門的な知識や技術が必要な場合もあるため、判断に迷う場合は専門業者に相談することをおすすめします。
 

 

DIYでどこまでできる?自分で下地補修を行う際の注意点と限界

自分で下地補修を行うことは、費用を抑えることができるというメリットがありますが、注意すべき点や限界もあります。安全に、そして適切に作業を行うために、以下の点を理解しておきましょう。

DIYで可能な範囲:

比較的小さなひび割れ補修:
壁や天井のヘアークラック程度のひび割れであれば、市販の補修材(パテやシーリング材)を使って比較的簡単に補修できます。
 

軽微な穴埋め:
画鋲や釘の跡など、小さな穴であればパテで埋めることができます。
 

クロスの浮き補修:
部分的なクロスの浮きであれば、専用の接着剤で貼り直せる場合があります。
 

床の小さな傷補修:
フローリングの小さな傷であれば、補修ペンやワックスなどで目立たなくすることができます。

DIYで行う際の注意点:

安全確保:
高所作業の場合は脚立の安定性を確認し、保護メガネや手袋を着用しましょう。電動工具を使用する場合は、取扱説明書をよく読み、安全に配慮して使用してください。
 

原因の特定:
表面的な不具合だけでなく、その原因を特定することが重要です。例えば、壁のひび割れが構造的な問題によるものなのか、単なる経年劣化なのかを見極める必要があります。原因を特定せずに補修しても、再発する可能性があります。
 

適切な材料の選択:
補修箇所や下地の材質に適した補修材を選ぶ必要があります。間違った材料を使用すると、かえって状態を悪化させることもあります。

事前の情報収集:
作業前にインターネットや書籍などで情報を収集し、手順や注意点を十分に理解しておきましょう。DIYに関するハウツー動画なども参考になります。
 

無理のない範囲で:
専門的な知識や技術が必要な作業は無理に行わず、専門業者に依頼しましょう。例えば、構造に関わるような大きなひび割れや、雨漏りの原因となるような屋根の補修などは、DIYで行うのは危険が伴います。

DIYの限界:

構造に関わる補修:
建物の構造に影響を与える可能性のある補修(基礎の大きなひび割れ、柱や梁の補修など)は、専門的な知識と技術が必要なため、DIYで行うべきではありません。
 

広範囲にわたる補修:
広範囲にわたる下地の劣化や損傷は、DIYでは時間も労力もかかり、仕上がりもプロのようにはならない可能性があります。
 

専門的な工具や材料が必要な場合:
特殊な工具やプロ向けの材料が必要な場合は、DIYでの対応は困難です。
 

保証の問題:
DIYで行った補修に不具合が生じた場合、保証の対象外となることがあります。

DIYは手軽にできる反面、リスクも伴います。自信のない場合や、判断に迷う場合は、無理せず専門業者に相談することが、結果的に建物を長く守るための賢明な選択と言えるでしょう。

 

業者に依頼する場合:費用相場と優良な業者の選び方

DIYでの対応が難しい場合や、より専門的な下地補修が必要な場合は、専門業者に依頼することになります。ここでは、費用相場の目安と、信頼できる優良な業者を選ぶためのポイントについて解説します。

費用相場の目安: 下地補修の費用は、補修箇所、範囲、使用する材料、工法などによって大きく異なります。以下はあくまで目安として参考にしてください。

  • 壁のひび割れ補修: 数千円〜数万円(範囲や深さによる)
  • 壁の穴埋め・欠損補修: 数千円〜数万円(範囲や材料による)
  • クロスの剥がれ補修: 数千円〜数万円(範囲による)
  • 床のきしみ補修: 数万円〜数十万円(原因や範囲による)
  • 床の傾き補修: 数十万円〜(大掛かりな工事になる場合あり)
  • 屋根の雨漏り補修(部分的な下地補修含む): 数万円〜数十万円(原因や範囲による)
  • 基礎のひび割れ補修: 数万円〜数十万円(ひび割れの程度や補修方法による)

 

上記はあくまで一例であり、実際には個別の状況によって見積もりが必要となります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

優良な業者の選び方: 安心して下地補修を任せられる優良な業者を選ぶためには、以下の点に注意しましょう。

実績と評判の確認:
ホームページや口コミサイトなどで、業者の実績や評判を確認しましょう。過去の施工事例や顧客の声は参考になります。
 

資格や許可の有無:
建設業許可や関連する資格(建築士、施工管理技士など)を持っているかを確認しましょう。
 

丁寧な現地調査と見積もり:
実際に現場を調査し、詳細な見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。見積もり内容が不明確な場合は、質問してしっかりと説明を受けることが大切です。
 

複数の業者からの見積もり:
少なくとも3社以上の業者から見積もりを取り、費用だけでなく、提案内容や担当者の対応なども比較検討しましょう。
 

保証の有無と内容:
補修後の保証制度があるか、またその内容(保証期間、保証範囲など)を確認しましょう。
 

コミュニケーション能力:
こちらの質問や疑問に丁寧に答えてくれる、コミュニケーションがスムーズな業者を選びましょう。
 

アフターフォローの充実度:
補修後のアフターフォローや定期点検などを行ってくれるか確認しましょう。

安すぎる見積もりには注意が必要です。安さばかりを重視すると、手抜き工事や品質の低い材料を使用される可能性があります。適正な価格で、信頼できる技術を持った業者を選ぶことが重要です。契約を急かしたり、曖昧な説明しかしない業者には注意しましょう。

 

 

 

まとめ:建物の健康を守るために、適切な下地補修を

下地補修は、建物の耐久性、美観、そして快適な住環境を維持するために、非常に重要な役割を果たすメンテナンスです。表面の仕上げ材に不具合が見られる場合、その奥の下地に問題が潜んでいる可能性があります。

下地補修の重要性は、建物の寿命を延ばし、大規模な修繕を未然に防ぐことにあります。

下地補修の種類は多岐にわたり、場所や症状に応じた適切な補修方法を選択する必要があります。

DIYで可能な範囲もありますが、安全面や品質を考慮すると、専門業者に依頼することも重要な選択肢です。

業者を選ぶ際には、費用だけでなく、実績、評判、保証の有無などを総合的に判断しましょう。

建物の健康状態を良好に保つためには、定期的な点検と、必要に応じた適切な下地補修が不可欠です。

 

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