4 min

ウレタン防水の部分補修|費用相場や注意点について詳しく解説

ウレタン防水の部分補修について知りたい人

ウレタン防水の部分補修について知りたい人

ウレタン防水は部分補修工事はできる?
ウレタン防水補修の仕方は?
ウレタン塗膜防水の補修工事の費用はいくら?
ウレタン防水の浮きやクラックの補修方法は?
ベランダや屋上のウレタン防水層は部分補修の方が安く済む?

ウレタン防水は、屋上やベランダなどの雨漏り防止に効果的な防水工法です。

しかし、経年劣化や施工不良などにより、剥がれやひび割れが生じることがあります。

このような場合、全面塗り替えが一般的ですが、部分補修で済む場合もあります。

部分補修は、全面塗り替えに比べて費用や工期を抑えることが可能です。

そこで、この記事では、ウレタン防水の部分補修について、費用相場と注意点について解説します。

ウレタン防水の役割


ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねることで、水を通さない防水層を形成します。

ウレタン防水の役割は、以下の通りです。

  • 雨水の浸入を防ぐ
  • 建物の劣化を防ぐ
  • 衛生面を保つ

屋上やベランダでは、雨水が浸入すると建物の内部に水が回り込み、下地の腐食やカビが発生する原因となります。

ウレタン防水は、雨漏りや劣化を防止し、建物の寿命を延ばす効果があります。

ウレタン防水の劣化症状

ウレタン防水の劣化症状が、局所的な範囲に限られている場合は、部分補修が可能です。

部分補修を行うことで、費用や工期を抑えることができます。

部分補修が可能な劣化症状は、以下の通りです。

  • 剥がれ:防水層が下地から離れてしまった状態
  • ひび割れ:防水層に亀裂が生じた状態
  • 膨れ:防水層が膨らんでしまった状態

部分補修が可能なかどうかは、劣化症状の程度や面積、下地の状態などによって異なります。

例えば、剥がれが広範囲にわたっている場合や、ひび割れが大きくなっている場合は、部分補修では十分な効果が得られず、全面塗り替えが必要になる場合があります。

また、下地が腐食している場合も、部分補修では下地の腐食が進行する恐れがあるため、全面塗り替えが望ましいといえるでしょう。

部分補修と全面塗り替えの違い

ウレタン防水の部分補修と全面塗り替えの違いは、以下の通りです。

部分補修全面塗り替え
劣化症状の範囲局所的な範囲全域
費用安い高い
工期短い長い
耐久性低い高い

部分補修は、劣化症状が局所的な範囲に限られている場合に行う補修方法です。

費用や工期を抑えることができますが、耐久性は全面塗り替えに比べて低くなります。

全面塗り替えは、劣化症状が全域にわたる場合に行う補修方法です。

費用や工期はかかりますが、耐久性は部分補修に比べて高くなります。

ウレタン防水の部分補修を行うかどうかは、劣化症状の程度や面積、下地の状態などによって判断するとよいでしょう。

劣化症状の程度が軽く、面積が小さい場合は、部分補修で十分な効果が得られる可能性があります。

しかし、劣化症状の程度が重く、面積が大きい場合は、全面塗り替えが必要です。

また、下地が腐食している場合は、部分補修では下地の腐食が進行する恐れがあるため、全面塗り替えが望ましいと言えます。

ウレタン防水部分補修の費用相場

ウレタン防水部分補修の費用相場は、1平方メートルあたり3,000~5,000円程度です。

費用は、補修する面積や使用する材料によって異なります。

また、部分補修には、以下の費用が別途かかる場合があります。

別途費用項目費用相場
調査費約5,000〜10,000円
養生費約1,000〜2,000円
材料費約2,000〜3,000円/㎡

調査費は、劣化症状の程度や面積、下地の状態などを調査するための費用です。

養生費は、補修作業を行う際に、周囲のものを汚したり傷つけたりしないようにするための費用になります。

材料費は、補修に使用する材料の費用です。

具体的な費用は、業者によって異なるため、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。

ウレタン防水の部分補修の作業工程

ウレタン防水の部分補修は、以下の工程で行われます。

1.調査

まず、劣化症状の程度や面積、下地の状態などを調査します。

調査には、目視や打診、採取検査などが行われます。

2.養生

調査が完了したら、補修作業を行う際に、周囲のものを汚したり傷つけたりしないようにするための養生を行います。

養生には、シートや養生テープなどが使用されます。

3.下地処理

下地が劣化している場合は、下地処理を行います。

下地処理には、洗浄や研磨、シーラー塗布などが行われます。

4.補修

下地処理が完了したら、補修を行います。

補修には、ウレタン防水材や補修材が使用されます。

5.塗装

補修が完了したら、塗装を行います。

塗装は、下塗り(プライマー)、主材、トップコートの3層で塗ることが一般的です。

また、補修後1週間程度は、雨や風などの影響を受けないように、養生を続けるようにしましょう。

養生を怠ると、補修材が剥がれたり、水漏れしたりする可能性があります。

さらに、補修後も定期的に点検を行い、劣化がないか確認することが重要です。

劣化が見つかった場合は、早めに補修を行うようにしましょう。

ウレタン防水を部分補修する際の注意点

ウレタン防水を部分補修する際の注意点は、以下の通りです。

劣化症状の程度や面積を正しく把握する

劣化症状の程度や面積を正しく把握しないと、適切な補修方法が選択できず、水漏れの原因になる可能性があります。

下地の状態を確認する

下地が劣化している場合は、下地処理を行う必要があります。

下地処理を怠ると、補修材がしっかりと密着せず、水漏れの原因になる可能性があります。

適切な材料を使用する

補修材には、さまざまな種類があります。

劣化症状の程度や面積、下地の状態などに適した材料を使用するようにしましょう。

施工方法を正しく行う

施工方法を正しく行わないと、補修材が剥がれたり、水漏れしたりする可能性があります。

施工方法は、業者に確認するようにしましょう。

部分補修を業者に依頼する際の注意点

部分補修を業者に依頼する場合、以下の点に注意しましょう。

複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取ることを相見積もりといいます。

複数の業者から相見積もりを取ることで、以下のメリットがあります。

  • 費用を比較して、より安い業者を選ぶことができる
  • 施工方法や保証内容を比較して、自分に合った業者を選ぶことができる
  • 信頼できる業者を選ぶことができる

業者の口コミや評判を参考にする

ウレタン防水の部分補修を依頼する場合は、業者の口コミや評判を参考にすることも大切です。

口コミや評判を参考にすることで、信頼できる業者を選ぶことができます。

また、施工の品質や対応などを依頼する前に把握することができます。

口コミや評判を調べる際には、信ぴょう性を確認するため、複数のサイトやSNSを参考にするのがおすすめです。

施工方法をきちんと説明してくれる業者を選ぶ

ウレタン防水の部分補修を依頼する場合は、施工方法をきちんと説明してくれる業者を選ぶことも大切です。

施工方法をきちんと説明してくれる業者は、以下の理由から信頼できます。

  • 施工方法を理解している
  • 施工の品質に自信がある
  • 顧客のニーズを理解しようとしている

施工方法をきちんと説明してくれる業者は、施工の品質に自信を持っており、顧客のニーズを理解しようとしてくれます。

そのため、安心して施工を任せることができるでしょう。

施工方法を説明してくれる業者かどうかは、見積もりを取る際に確認するようにしましょう。

まとめ

ここまで、ウレタン防水の部分補修について解説してきました。

この記事の要点は以下の通りです。

  • ウレタン防水の劣化症状が局所的な範囲に限られている場合は、部分補修が可能
  • 部分補修の費用相場は、1平方メートルあたり3,000~5,000円程度
  • 部分補修の作業工程は、調査・養生・下地処理・補修・塗装の5工程
  • ウレタン防水の部分補修を検討する場合の注意点は、劣化症状の程度や面積が広範囲にわたる場合は、全面塗り替えが必要になる場合がある
  • 下地が腐食している場合は、部分補修では下地の腐食が進行する恐れがあるため、全面塗り替えが望ましい

また、ウレタン防水の部分補修を依頼する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 複数の業者に見積もりを取る
  • 業者の口コミや評判を参考にする
  • 施工方法をきちんと説明してくれる業者を選ぶ

以上の点に注意して、適切に部分補修を行いましょう。

\あわせて読みたいおすすめ記事/

関連記事
公式サイト