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マンション売却は大規模修繕の前後どちらがお得?売却前に確認するべき項目

どちらのタイミングがより高く売れるのか、気になる方もいるでしょう。

「大規模修繕を行う時期」や「修繕積立金の額」は、「マンションの売却価格」に影響します。

結論から言うと、売却は修繕前がおすすめです。

この記事では、マンション売却のタイミングは大規模修繕の前が良い理由を解説します。

大規模修繕の実施時期や頻度、売却前にチェックしておきたいこともあわせてご紹介します。

マンション売却にも影響する大規模修繕とは?

とは?を説明

大規模修繕は12年〜15年の周期で行われるのが一般的

1回目の大規模修繕の主な工事内容

2回目の大規模修繕の主な工事内容

3回目の大規模修繕の主な工事内容

大規模修繕のための修繕積立金

大規模修繕工事前にマンションを売却するメリット・デメリット

マンションの売却は大規模修繕工事前のタイミングがおすすめだと紹介しました。

大規模修繕工事前にマンションを売却することには、具体的にどのようなメリットがあるのか気になりますよね。

ここでは、大規模修繕工事前にマンションを売却するメリットとデメリットをそれぞれ紹介するので、参考にしてみてください。

メリット1:築年数が浅いマンションは高額売却を狙いやすい

大規模修繕工事を待ってから売却するよりもできるだけ築年数が浅い状態で売却することで、高額売却を狙いやすいというメリットがあります。

中古不動産市場の中でも、やはり築年数が浅いマンションの方が人気が高いです。

同じ間取りや設備のマンションでも、築年数が浅いマンションは高額売却を狙うことができます。

大規模修繕工事は12〜15年ほどに一度行われることが一般的です。

そのため、1回目の大規模修繕工事前にマンションを手放せば、高額売却を狙えます。

築15年以内であれば、大規模修繕工事前であっても内装や外観の劣化は少ないことがほとんどです。

内装や外観の劣化が軽ければ、大規模修繕工事を行っていない場合でも補修やリフォームに費用をかけず高額売却が狙えます。

大規模修繕工事のタイミングを待たずに、できるだけ築年数が浅い状態で売却するのがいいでしょう。

メリット2:内覧がしやすい

メリット3:工事中に居住しなくてすむ

メリット4:積立金の増額前ならマンション価格を下げずに済む

デメリット|外観がアピールにならない

大規模修繕工事前よりも工事後の方がマンションの外観が綺麗になることは間違いありません。

前回の大規模修繕工事から時間が経っていれば、どうしても外壁などが劣化していってしまいます。

そのため、大規模修繕工事前のタイミングでは外観の綺麗さをアピールして売り出すことが難しいです。

築浅な場合をのぞいて、新しさや綺麗さをアピールポイントとして売り出すことができないでしょう。

内覧の際に外観の劣化を指摘されてしまうこともあり、高額売却がしづらい場合があります。

しかしこのような場合でも、共有部分の掃除がしっかりとされていて内装が綺麗であれば、マンションを売却することは可能です。

売り方次第でも売却価格が変わってくるので、不動産業者と相談しながら戦略を練って売却していきましょう。

大規模修繕工事後にマンションを売却するメリット・デメリット

ここでは、大規模修繕後にマンションを売却する場合のメリットとデメリットを紹介します。

売却のタイミングを迷っている方は、大規模修繕工事前と工事後のメリット・デメリットを比べながら考えてみてくださいね。

メリット1:外観・共有部分がアピールポイントになる

大規模修繕工事を行えば、当然工事を行った部分である外観や共有部分が綺麗になります。

そのため、外観や共有部分の綺麗さをアピールポイントとして売り出すことができます。

築年数が経っている物件であっても、外観や共有部分が工事によって綺麗になっていれば、かなり印象が変わるでしょう。

築年数が経っている物件の場合は、大規模修繕工事を行って綺麗な状態になっている方が売り出し価格を高めに設定できる場合も多いです。

メリット2:築年数の古さによる不安が減る

デメリット|修繕積立金が高くなる

大規模修繕工事の費用を集めるための修繕積立金は、築年数が経って大規模修繕工事の回数を重ねる度に高くなっていくことが一般的です。

そのため、大規模修繕工事を行ったタイミングで修繕積立金が値上がりすることはとても多いです。

修繕積立金の値上げはマンションの買い主にとって負担になるため、売却の際に不利になってしまいます。

特に2回目以降の大規模修繕工事を予定している場合は、工事後のタイミングを待つデメリットが大きいでしょう。

マンション大規模修繕の費用と時期の確認方法

大規模修繕計画の有無の確認

修繕予定がある場合は期間や費用の確認

国土交通省のガイドラインと収支計画表を確認

マンション売却のタイミングは大規模修繕前がおすすめ

マンション売却のタイミングについては、大規模修繕前がおすすめです。

売却を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

売却タイミングのポイントをまとめました。

修繕積立金の増額前のタイミング

修繕積立金は、大規模修繕工事の回数を重ねる度に増額していくことが多いです。

修繕積立金が値上がりすればマンション価格は下がってしまうので、できるだけ修繕積立金が増額される前に売却することがおすすめです。

実際に修繕積立金が増額される前には、管理組合の総会で値上げが可決されます。

マンションを売却すべきタイミングは、実際に値上げする前というよりも値上げが可決される前ということになります。

値上げが可決されてしまうと、実際の値上げは始まっていなくても売却時に買手に説明する義務が生じるため、注意が必要です。

マンションが築20年以内であるとき

マンションは、築年数が浅ければ浅いほど高額売却できる傾向があります。

築年数が経つにつれ、基本的にマンションの価格は下がっていきます。

しかしその中でも、築11年から20年のあたりで価格の下がり度合いが一度緩やかになる傾向があり、築20年を過ぎるとまたどんどんと価格が下がっていくのです。

そのため、築20年以内にマンションを売却することが理想です。

築20年が近い状態のマンションの売却を悩んでいる場合は、築20年を迎える前に売却するといいでしょう。

3回目の大規模修繕工事を控えるマンションを売却する場合

もし既に2回の大規模修繕が行われている場合、3回目の修繕を待たずにマンションを売却するのがおすすめです。

大規模修繕工事は莫大な費用がかかります。その度に、修繕積立金や特別負担金が必要です。

大規模修繕工事が3回目になると、2回目より修繕が必要な箇所が増え、資金調達が難しくなることがあります。

また、マンションが3回目の大規模修繕工事を迎える築年数はおよそ27〜45年です。

工事回数築年数
1回目13~16年
2回目26~33年
3回目27~45年

築年数が多いマンションは2回目の大規模修繕を行ってきれいになったとしても売れない可能性があるため、早めに手放すのがよいでしょう。

まとめ

マンションをできるだけ高額で売却するためには、売り出し方はもちろんタイミングも重要です。

  • マンションは築年数が浅ければ浅いほど高く売れる傾向がある
  • マンションの売却は大規模修繕あとがおすすめ
  • 修繕積立金が増額されると、高額売却が難しくなる

今回は、マンション売却は大規模修繕工事の前後ではどちらがいいのか、そして大規模修繕以外にも売却に適したタイミングについて紹介しました。

今回の記事を参考に、ご自身のマンションにとってベストな売却のタイミングを探してみてくださいね。

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