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住宅の鉄筋コンクリート屋根の防水工事|屋上の防水塗料の種類や費用を解説

コンクリート住宅の屋根防水工事を知りたい人

コンクリート住宅の屋根防水工事を知りたい人

鉄筋コンクリート造住宅の屋根に防水工事は必要?
rc造コンクリート造住宅の屋根の防水工事の価格はいくら?
コンクリート屋根のひび割れに補修工事は必要?住宅も?

最近では、コンクリート住宅もだいぶ増えてきましたが、これまではビルやマンションで採用されてきました。高級住宅街でよく見られる住宅ですが、見た目はいたってシンプルでありながら、独特の高級感がありますよね。

そんな鉄筋コンクリート住宅でも、雨漏りの危険性が高いことはご存知でしょうか。雨漏りを防ぐためには、防水工事が必要です。特に、コンクリート屋根や屋上防水の劣化は、建物全体の耐久性に影響を与えるため、定期的なメンテナンスやリフォームが欠かせません。

この記事では、コンクリート住宅の屋根における防水工事の必要性や、防水工事の費用相場、施工方法の種類について解説していきます。防水塗料の選び方や修理のポイントも紹介しますので、ご自宅がコンクリート住宅である方や、これからコンクリート住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

コンクリート(RC)住宅とは?屋根防水工事の基礎

コンクリート住宅は、一般的に鉄筋コンクリートで作られた住宅を指します。

鉄筋コンクリートは、建築や構造物の建設に広く使用される建築材料です。

鉄筋とコンクリートを組み合わせたもので、鉄筋は強度を高め、コンクリートは耐久性と形状を提供します。

この組み合わせにより、鉄筋コンクリートは強固で頑丈な構造物を作ることができます。

鉄筋とコンクリートを組み合わせて建物を構築する構造形式を鉄筋コンクリート造といい、英語表のReinforced Concreteの頭文字を取ってRC造という呼び方が一般的です。

鉄筋コンクリート造と似たような建築用語で、鉄製の柱や梁で建物を支える鉄骨造(S造)、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造形式の鉄骨鉄筋コンクリート複合造(SRC)があります。

コンクリート(RC)住宅の屋根は陸屋根で防水工事が前提

コンクリート住宅の屋根は、一般的なビルの屋上のような勾配のない平らな形状であることが多いです。

このような屋根を陸屋根といい、別名「平屋根」「フラット屋根」と呼ばれることもあります。

陸屋根は、ベランダやバルコニーとして活用できるのがメリットです。

また、屋根の形状が平らなのでメンテナンスが簡単で、清掃や補修作業も作業がしやすい特徴もあります。

さらに、勾配のある屋根と比べると天井が高くなるので、居住空間が広く開放的な空間になります。

コンクリート(RC)住宅のメリット

コンクリート住宅には、以下のようなメリットがあります。

コンクリート住宅は耐久性に優れて頑丈

コンクリート住宅は、長期間にわたって強度を保つことができます。

コンクリートの耐用年数は、100年以上とされており、塩害の多い沿岸部の住宅でも50年の耐用年数があるとされています。

また、鉄筋コンクリートは非常に頑丈で、地震など自然災害の影響を受けにくいのも特徴の一つです。

防音性の高いコンクリート住宅

コンクリートは、音を遮断する性質があります。

そのため、コンクリート住宅は、外部からの騒音を抑えることが可能です。

交通量の多い道路沿いや、鉄道の線路沿いなど、騒音が大きい場所に建てられた住宅では、その効果を発揮することでしょう。

コンクリート住宅は高い断熱性能を有する

コンクリートは、熱を蓄える性質があります。

そのため、コンクリート住宅は、外気温の変化に対して比較的安定した室温を保つことができます。

また、断熱材を組み合わせることで、より高い断熱性能を実現することも可能です。

豪雪地帯などでは、その効果を発揮することでしょう。

コンクリート住宅は頑丈でメンテナンスの頻度が少ない

コンクリートは、耐久性に優れているため、メンテナンスの頻度が比較的低くなります。

また、コンクリートの表面にコーティングを施すことで、汚れや劣化を防ぐことも可能です。

コンクリート住宅の屋根は勾配のない平らな形状なので、掃除や補修も簡単に行えます。

耐火性も備えているコンクリート住宅

コンクリートは、非常に高い耐火性を持っています。

そのため、コンクリート住宅は、火災に対して強いというメリットがあります。

万が一火災が起きたとしても延焼を遅らせることができ、周囲の家に燃え広がるのを防いでくれるでしょう。

コンクリート(RC)住宅のデメリット

コンクリート住宅にはメリットだけではなく、以下のようなデメリットもあります。

木造と比較してコンクリート住宅は建築費が高い

コンクリートは、材料の調達や施工技術の要求水準が高いため、建築費用が比較的高くなることがあります。

特に、大規模なコンクリート構造や特殊なデザインを求める場合は、建築費用が増加する傾向にあるようです。

コンクリート製の住宅のため建物全体が重くなる

コンクリートは非常に重いため、建物全体の重量が増加します。

建物の重量が重いと、地盤への負荷が大きくなる可能性が高いです。

また、重量の影響で建物の基礎や地下構造にも影響を及ぼすことがあります。

コンクリートを使ったのため住宅施工期間が長い

コンクリートの施工には時間がかかる場合があります。

特に、鉄筋コンクリート構造を使用する場合は、鉄筋の配置やコンクリートの硬化時間などにより、施工期間が長くなることがあります。

例えば、2階建ての鉄筋コンクリート住宅を建築する場合は、およそ6ヶ月が工期の目安です。

熱伝導率の高いコンクリート住宅は外気で温度変化しやすい

コンクリート住宅は、外気による温度変化の影響を受けやすい一面もあります。

その理由は、コンクリートが熱を伝える性質を持っており、熱伝導率が高いからです。

熱伝導率が高いため、外気温の変化がコンクリートの内部に伝わってしまいます。

このようなデメリットを克服するためには、適切な断熱材の選定や施工、建物全体の設計などが重要です。

コンクリート(RC)住宅の屋根における防水工事の必要性

コンクリート住宅の屋根において、防水工事は雨漏り対策としてとても重要です。

その理由を以下に挙げていきます。

コンクリート住宅屋根から雨水の浸入を防止するため

屋根に防水処理を施すことで、雨水が屋根内部に浸入するのを防止することが可能です。

しかし、屋根は常に風雨にさらされている状態であるため、経年劣化は避けられません。

防水材料の耐用年数を目安に、定期的な防水工事が必要です。

例えば、ウレタン防水の場合は8年から10年が耐用年数とされているので、10年を目安に防水工事を行うことで防水性能が持続します。

コンクリート住宅屋根の断熱性能の維持

屋根に防水処理を施すことで、建物内部に施されている断熱材の劣化を防止することが可能です。

コンクリート住宅は、外気温の変化による影響を受けやすいので、断熱材を施すことでカバーしています。

雨水が屋根内部に浸入してしまうと、断熱材が濡れて性能が低下し、室内の温度変化に対する抵抗力が弱くなります。

コンクリート住宅屋根の耐久性の向上

防水工事を施すことで、屋根材の劣化を防止し、耐久性を向上させることが可能です。

屋根が劣化すると、風雨や紫外線などの影響を受けやすくなり、屋根全体の耐久性が低下してしまいます。

コンクリート住宅屋根の安全性の確保

雨水が屋根内部に浸入すると、電気配線や電気設備に影響を与える可能性があります。

また、屋根内部に湿気がこもることで、カビや菌類の発生リスクも高まります。

防水処理を施すことで、これらの安全性を確保することが可能です。

コンクリート(RC)住宅の屋根における防水工事の価格

コンクリート住宅の屋根における防水工事は、一般的に次の5つが挙げられます。

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • FRP防水
  • アスファルト防水

各防水工事の費用相場について表にまとめました。

防水工事の種類費用相場
ウレタン防水約3,500円〜7,500円/㎡
シート防水約4,000円〜7,000円/㎡
FRP防水約4,000円〜8,000円/㎡
アスファルト防水約5,500円〜8,000円/㎡

コンクリート住宅の屋根におすすめの防水工事はウレタン防水です。

ウレタン防水は複雑な形状の屋根に適した防水工事です。しかし、耐久性が低いため、歩行頻度が多い屋根には適していません。

その場合はシート防水がおすすめです。

この表に挙げた費用相場は、あくまでも目安です。

また、屋根の広さや施工条件などによって費用は変動します。

業者から見積もりを取って確認することをおすすめします。

コンクリート住宅の屋根で雨漏りを防ぐ防水工事のメンテナンス方法

コンクリート住宅において、雨漏りを起こさせないためには、日頃からのメンテナンスが重要です。

ここでは、メンテナンスの方法について紹介します。

コンクリート住宅屋根の定期的な防止工事点検

屋根を定期的に点検し、劣化や破損がないか確認することが重要です。

特に、風雨や積雪などの影響を受けやすい部位は、注意深く点検する必要があります。

コンクリート住宅屋根に着く汚れの除去

屋根に付着する汚れやコケなどは、雨漏りの原因となります。

定期的に洗浄を行い、汚れを除去することで、雨漏りのリスクを低減することが可能です。

コンクリート住宅屋根の防水処理施工

屋根の防水処理を施すことで、雨漏りを防止することができます。

防水処理は、定期的に施工し、劣化した箇所を発見した場合は早急に修繕することが重要です。

防水層の表面に施されているトップコートは、5年に一度塗り直すことが推奨されています。

コンクリート住宅屋根の排水設備の清掃

ドレンや排水口など、排水設備の清掃も定期的に行うことが重要です。

落ち葉やゴミなどが風で運ばれてきて、排水口に溜まってしまうと水たまりができることがあります。

水たまりができないよう、日頃から注意しておきましょう。

防水工事でよくある質問

Q

防水工事の種類にはどんなものがありますか?

A

主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。

Q

防水工事の費用はどのくらいかかりますか?

A

工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。

Q

防水工事のタイミングはいつが良いですか?

A

一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。

コンクリート住宅屋根の防水工事まとめ

ここまで、コンクリート住宅の基礎として屋根における防水工事について解説してきました。

コンクリート住宅の屋根は平らな陸屋根であるため、ベランダやバルコニーとして活用されています。

コンクリート住宅自体にはメリットとデメリットがあり、コンクリートの特性を活かした施工計画を立てることが重要です。

また、屋根に防水工事を施すことで、雨漏りの危険性から守ってくれます。

普段からのメンテナンスも重要になるので、是非参考にしてください。

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