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コンクリートのひび割れ補修方法は?DIYがおすすめ?クラックの原因も紹介

コンクリートのひび割れ(クラック)の補修方法を知りた人

コンクリートのひび割れ(クラック)の補修方法を知りた人

コンクリートのひび割れの補修方法は?
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コンクリートの亀裂 or クラックの補修はDIYできる?
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マンションのコンクリートのひび割れは、どのように補修すれば良いのか分からず不安を覚える方も多いのではないでしょうか。

コンクリートのひび割れは耐久性に悪影響を及ぼすため、状態に応じて適切な方法を選択しなければなりません。

そこで、大規模修繕で実施すべきコンクリートひび割れの補修方法、ひび割れの原因や費用相場について詳しく紹介します。

コンクリートのひび割れとは

マンションのコンクリートは硬く耐久性に優れているため、乾燥すると内部の水分が蒸発して収縮し、ひび割れが発生します。

ひび割れはクラックといわれる症状で、大きさによって危険度が異なるという特徴があります。

幅0.3mm以下で、長さ4mm以下のコンクリートのひび割れは「ヘアークラック」と呼ばれ、重大な欠陥ではありません。

しかし、ヘアークラックを放置すると深さが増し、雨漏りや劣化につながるため注意が必要です。

また、ヘアークラックの長さや幅を超えるものは「構造クラック」と呼ばれます。

構造クラックはマンション内部に影響を及ぼす重大なひび割れのため、早急に補修をしなければなりません。

コンクリートのひび割れの原因

コンクリートのひび割れと一口に言っても、原因は様々です。

コンクリートがひび割る原因は以下のようなことが挙げれらます。

  • 乾燥収縮
  • 地盤沈下
  • 地震
  • 温度変化
  • 施工不良(コールド・ジョイント)
  • 鉄筋のサビ
  • 凍結融解
  • エフロの発生
  • 融雪剤
  • 中性化
  • 塩害

これらがコンクリートのひび割れの原因になるのかを詳しく紹介していきます。

乾燥収縮

コンクリートで発生するひび割れの多くは、乾燥収縮によるものです。

コンクリート打設後間もなく(2~3ヶ月程度)発生することが多く、水平方向に長い部材では鉛直方向に線状のひび割れが発生します。

また、壁などの開口部では開口部の角から放射状のひび割れが発生することが多いです。

コンクリート中の余分な水分が抜けるまでには2~3年かかるといわれており、発生時には小さかったひび割れも、時間の経過とともに大きくなることがあります。

地盤沈下

コンクリートがひび割れを起こす原因として、地盤沈下も考えられます。

地盤が整っていない場所に建設された建物によく見られます。

土地に安定性がないと建物が傾いてしまい、コンクリートにひび割れ(クラック)が発生します。

コンクリートにひび割れが発生すると建物の強度が失われるため、早急な補修が必要です。

地震

地震の影響を受けてコンクリートにひび割れが発生することも、実は少なくありません。

築年数が経っている建物はとくに地震の影響を受けやすいです。

耐震性能が高い建物であっても、大きな地震が発生すればひび割れが起きてしまうことがあります。

地震が発生したらコンクリートのひび割れの状態を確認し、ひび割れがあれば早急に補修を行いましょう。

温度変化

コンクリートは温度変化により膨張・収縮するため、鉄筋や地盤、柱、梁などで変形が拘束されると自由に伸縮できなくなることも、ひび割れの原因です。

例えば、長さ10mのコンクリート壁部材が30度の温度変化を受けた場合、約3mm伸縮します。

施工不良(コールド・ジョイント)

型枠にコンクリートを流し込む際、1層目のコンクリートと2層目のコンクリートが一体化していないと、硬化後に一体化していない部分が目地跡として残ってしまいます。

目地跡部分はコールド・ジョイントと呼ばれ、乾燥収縮によるひび割れの起点となったり、水密不良による漏水の原因となります。

コールドジョイントは、施工時の締固め不足が原因で発生することが多いです。

鉄筋のサビ

コンクリートのアルカリ性が空気中の炭酸ガスが原因で徐々に中和されると、コンクリートが鉄筋をサビから守っている保護膜が弱くなり、鉄筋にサビが発生します。

鉄筋にサビが発生して膨張すると、内部からコンクリートを押してひび割れを起こす仕組みです。

また、何らかの原因でコンクリートがひび割れ、外部から酸素や水が入り込み、鉄筋に触れることでも、鉄筋にサビが発生することがあります。

凍結融解

凍結融解とは、コンクリート内の水分が凍結して建材が膨張を起こし、コンクリートにひび割れが起きてしまう現象のことです。

このひび割れを放置していると、ひびから侵入した水分がさらに凍結することで建材の膨張が広がってしまいます。

どんどんコンクリートが劣化していってしまうので、早めの対策が必須です。

エフロの発生

エフロとはエフロレッセンスのことで、コンクリートの細かな隙間から浸水した雨水とコンクリート内のモルタルの可溶性物質が混ざったものがクラックから流れ出し、炭酸ガスと反応して白く固まった現象のことを言います。

この現象が起きている場合は、コンクリートのアルカリ成分が失われて中性化が進んでいるサインです。

コンクリートが中性化すると耐久性が損なわれるため、放置するのは危険です。

融雪剤

融雪剤は寒冷地で度々使用されますが、実はコンクリートに付着するとひび割れの原因となってしまいます。

融雪剤の効果によってコンクリートの表面温度が低下し、コンクリートの体積変化が起きてひび割れにつながるからです。

一度コンクリートにひびが発生するとそこから水分が浸透し、浸透した水分がさらに凍結するためサビを発生させてひび割れを大きくしてしまいます。

融雪剤を使用する際は、コンクリートに付着しないように注意することが重要です。

中性化

コンクリートは、長い期間外の環境に晒されて雨や大気の影響を受けると、コンクリートに含まれるカルシウム化合物が中性化していきます。

コンクリートの中性化は鉄筋にサビが発生する原因となり、鉄筋が膨張してひび割れの原因となります。

またコンクリートの中性化は耐久性の低下のサインで、進行するとコンクリートが剥がれ落ちる可能性もあるので、放置せず対応しましょう。

塩害

コンクリート内に塩化物イオンが含まれていると、鋼材のサビの原因となります。

発生したサビが膨張することが、コンクリートのひび割れの原因となります。

さらにひび割れが発生した部分から水や酸素が侵入していってしまうため、サビの進行を早め更なるコンクリートのひび割れを誘発してしまうでしょう。

ひび割れが数多く発生したり大きく損傷したりすると、建物自体の強度を失う原因となります。

コンクリートのひび割れを放置した際のリスク

コンクリートにひび割れが発生しているにも関わらず補修せずに放置していると、ひび割れの箇所からどんどんコンクリート内部に雨水が侵入していきます。

コンクリート内部に水が侵入すれば、内部の鉄骨のサビや腐食の原因となってしまいます。

また、コンクリートのひび割れ自体が数が多ければ多いほどコンクリートの強度を下げる原因となり、危険です。

コンクリートの強度が低下するおt、建物の重さに耐えきれず地盤沈下を起こす可能性もあります。

ひび割れを放置しているだけで建物全体に悪影響を与えてしまうリスクが高いため、できるだけ早く補修を行いましょう。

コンクリートのひび割れはDIY可能?

コンクリートのひび割れは、劣化が深刻でなければほとんどの場合DIYで補修することができます。

ホームセンターなどでもコンクリート補修材料を購入でき、作業工程もそれほど難しくありません。

コンクリート補修材は一種類ではなく、ひび割れ用やへこみを埋める用などさまざまな種類があります。

ひび割れの補修ならひび割れ用を選び、他の症状があれば専用の材料を用意しましょう。

補修をDIYで行う前には、補修するコンクリート部分の汚れやカビなどをしっかりと取り除いて清潔な状態にしましょう。

さらに、雨などで濡れていたり湿っていたりする場合は、しっかりと乾燥させることが重要です。

ひび割れ補修を業者に依頼したほうがいいひび割れの目安

コンクリートのひび割れはDIYでも補修することができますが、中には業者に依頼したほうがいい場合もあります。

以下のようなひび割れが発生している場合は、業者に依頼しましょう。

  • 幅0.3㎜以上の範囲の広いひび割れ
  • 深さが4㎜以上の深いひび割れ
  • 地面と水平方向に走っているひび割れ
  • ひび割れが高所に発生している
  • 住宅の基礎にひび割れが発生している

範囲が広いひび割れや深いひび割れは、内部の鉄筋までひび割れが到達している恐れがあります。

内部まで到達したひび割れはコンクリートの強度が低下しているリスクもあり、更なる劣化や鉄骨のサビなどの悪影響を及ぼす可能性があるため業者に依頼してしっかりと補修を行いましょう。

地面と水平方向に走っているひび割れは、コンクリートに大きな負荷がかかっている場合があります。

設計不良や施工不良の可能性も考えられるため、DIYせずに業者に依頼することがおすすめです。

高所に発生したひび割れをDIYするには、作業時の危険性がとても高いです。

転落事故の可能性があるため、無理な作業はせずに業者に依頼してください。

住宅の基礎は、建物にとって非常に重要な部分です。

基礎部分の補修には専門知識と技術が必要なため、DIYで行わずに業者に依頼しましょう。

知識や技術がないまま基礎部分のひび割れをDIYで補修してしまうと、建物が傾くなどの重大なトラブルを引き起こす可能性もあります。

コンクリートのひび割れの補修方法

コンクリートのひび割れを補修する工事には、いくつかの種類があります。

ここでは、それぞれの工法について詳しく解説していきます。

被覆工法

被覆工法では、コンクリートの細かいひび割れを樹脂やセメントなどの材料を使用して被覆します。

ひび割れを被覆することで、ひび割れからコンクリート内部に水が侵入してしまうことを防ぎます。

被覆工法の手順は、以下の通りです。

  1. コンクリート表面の汚れや付着物を落とし清潔にして、下地処理を行う
  2. 撥水材を塗布する
  3. 表面を平らに整える
  4. 中塗り材を塗布する
  5. 上塗り材を塗布する

注入工法

注入工法では、コンクリートに発生したひび割れに樹脂やセメントの材料を注入します。

一般的に、幅0.3㎜以上1.0㎜未満のひび割れに対して使用する工法です。

注入工法の手順は、以下の通りです。

  1. 下地の汚れやゴミを取り除く
  2. 注入器具を設置する
  3. シーリング材を塗布する
  4. 樹脂やセメントなどの注入材を注入する
  5. 注入器具を撤去する

充填工法

充填工法では、ひび割れに沿ってコンクリートの表面をU字型にカットし、その中にシーリング材などの補修材を充填します。

一般的に、幅1.0㎜以上の広範囲のひび割れに対して使用する工法です。

大きなひび割れの場合は内部の鉄筋にサビが発生している可能性もあり、その場合は鉄筋のサビを取り除き防サビ処理を行います。

充填工法の手順は、以下の通りです。

  1. ひび割れに沿ってコンクリートの表面をU字型にカットする
  2. カットした部分を掃除し、プライマーを塗布する
  3. プライマーが乾燥してから補修材を充填する

止水工法

止水工法とは、水を止めることに特化したケイ酸性系やシランシロキサン系などの表面含浸材を使用する工法です。

ひび割れ部分に表面含浸材をハケやローラーなどの道具を使用して塗り込みます。

これだけでコンクリートの止水と防水を行うことができ、コンクリート自体を長持ちさせる効果が期待できます。

また、止水工法ではメンテナンスが必要ないこともメリットのひとつです。

コンクリートのひび割れ補修の費用と工期

補修業者に依頼する場合の費用・工期は、ひび割れの状態や補修方法、建物の大きさなどによって異なります。

費用と工期の目安をそれぞれ確認しておきましょう。

補修費用の目安

補修費用は、ひび割れの範囲や深さ、補修方法の選択、建物の大きさなどによって異なります。

一般的に、小規模な内部クラックの補修費用は数千円~数万円程度が多いです。

しかし、大規模なひび割れや躯体に影響を及ぼすようなひび割れの場合、補修費用が数十万円を超えることもあります。

工期の目安

工期も、ひび割れの状態や補修方法によって異なります。

小規模な内部ひび割れの場合、一般的には数日から数週間で補修工事は完了します。

しかし、大規模なひび割れや構造体に影響を及ぼすようなひび割れの場合は、工期が数週間から数ヶ月に及ぶことも珍しくありません。

長期間にわたる理由は、補修のための準備や構造補強が必要になるケースがあるためです。

補修費用と工期は、ひび割れの状態、修理の複雑さ、地域、業者の料金体系によって異なります。

依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、適正価格で補修工事を請け負っており、信頼性のある業者を選ぶことが大切です。

マンションコンクリートの補修費用を抑えるコツ

マンションコンクリートのひび割れ補修工事では、工事の流れや業者選びを工夫すると費用を抑えられることがあります。

そこで、コンクリートのひび割れ補修工事にかかる費用を抑えるコツを3つ見ていきましょう。

足場を組まずに工事をする

費用を抑えるコツは、足場を架けないことです。

足場は工事中の作業員の安全を確保するために設置されることが多いですが、すべての場合に足場が必要なわけではありません。

大規模修繕では足場を組みますが、コンクリートのひび割れのみであれば、足場を組まずに補修工事ができるかどうかを相談してみると良いでしょう。

工期を短縮する

ひび割れが広範囲に及んでいる場合は、工期が長くなる可能性が高いです。

しかし、見積もりの段階で工期を短縮したい旨を伝えれば、工事を分割してくれる場合もあります。

工事を分割することで、費用を抑えられる場合もあるでしょう。

相見積もりで費用を比較

同じひび割れ補修工事でも、業者によって費用が異なる場合があります。

気になるいくつかの業者から見積もりを取ることで、どの業者が安く、高品質な工事をしてくれるのかの判断が可能です。

費用を抑えることを重視するのであれば、安い見積もりを提示してくれる業者に依頼するのが良いでしょう。

ただし、安さだけに注目せず、優良業者かどうかを見極めなければなりません。

例えば、「○○一式」と記載されている場合は、詳細を質問します。

回答が不明瞭な場合は、費用が安くても工事を依頼しない方が良いといえるでしょう。

なかには雑費が過大に見積もられているケースもあるため、忘れずにチェックすることが大切です。

安さのみを求めるのではなく、適正な価格を提示してくれる業者を選びましょう。

コンクリート補修を依頼する優良業者の選び方

業者選びを誤ると、コンクリートの補修費が高額になる場合があります。

特に、マンションの大規模修繕工事は非常に高額です。

限られた予算のなかで工事を行うのであれば、無駄な出費は避けたいものです。

そこで、マンションのコンクリート補修工事を依頼する優良業者選びのポイントを紹介します。

マンションの建設会社や管理会社にこだわらない

マンションを施工した業者や管理会社に任せる方法が一番簡単で確実な方法というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

実際に、建設会社や管理会社は、補修工事を行いたいマンションの構造に精通しています。

しかし、他と比較せずに決めてしまうと、「意外と工事費が高かった」ということになりかねません。

第三者の目から、建物を見る方法も有効です。

大手ゼネコンだから良いとは限らない

大手ゼネコンに依頼をしても、実際の工事は関連会社や下請けが行います。

中間マージンが発生するため、コストは高くなる点に注意が必要です。

マンションの規模が大きく、工事を行える業者が限られている場合以外は、大手ゼネコンは避けた方が良いでしょう。

現場代理人のチェック

現場代理人(現場監督)は、工事がスムーズに行えるように全体をまとめる役割を担っています。

工事工程の決定、作業内容のチェック、職人の手配、現場の安全管理など、工事現場の手配を行う立場です。

工事の良し悪しは、現場代理人によって決まるといっても過言ではありません。

マンション大規模修繕工事は、居住者が住んでいる間に長期間行われるため、現場代理人には居住者の生活への配慮が求められます。

施工会社を決める前に、現場代理人の人柄や実績を確認しておくと良いでしょう。

修繕専門業者を選ぶ

マンションの大規模修繕の実績がある、中小の修繕会社がおすすめです。

地域に根ざし、歴史のある会社を選ぶと良いでしょう。

大規模修繕工事は1度きりではないため、アフターメンテナンスを含め、10年後も頼れる業者を選びたいものです。

また、小規模な補修工事が発生する可能性もあるため、創業年数が長く、いつでも連絡が取れる業者を選びましょう。

コンクリートの状態にあわせて適切な補修をしよう

コンクリートのひび割れを長期間放置すると劣化を早め、マンションの構造強度が低下するリスクがあります。

ひびが小さいうちはエポキシ樹脂などで比較的簡単に補修できますが、内部まで進行している場合は全面補修が必要になることもあり、当然費用もかさみます。

マンションの資産価値を維持し、長く安心して暮らすためには、定期的かつ早期の補修が重要です。

専門業者に調査を依頼し、コンクリートのひび割れの状態から、適した補修方法を提案してもらいましょう。

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