ベランダ・バルコニータイルの小規模修繕|費用・工事内容・DIYとの違いを解説

2025/09/24

ベランダやバルコニーに敷かれたタイルは、住まいの見た目を美しく保ち、清掃性や耐久性にも優れた仕上げ材です。しかし、長年の使用や雨風・紫外線の影響により、ひび割れや欠け、浮きといった不具合が起きやすい箇所でもあります。

これらの劣化を放置してしまうと、見た目の悪化だけでなく、雨水が下地に侵入し、防水層や建物構造にまで悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、早めに「小規模修繕」を行うことが大切です。

本記事では、ベランダ・バルコニータイルの費用相場や工事内容、DIYとの違い、業者選びのポイント、修繕事例までを詳しく解説します。

目次

小規模修繕とは

まず最初に、「小規模修繕」とはどのような工事を指すのかを理解しておきましょう。

大規模修繕との違いや、ベランダ・バルコニータイルに特化した小規模修繕の位置づけを押さえることで、必要な工事範囲や費用感が見えてきます。

小規模修繕の定義と大規模修繕との違い

建物の修繕と言うと「大規模修繕」を思い浮かべる方も、多いのではないでしょうか。
小規模修繕と似ている言葉ではある言葉ではあるものの、以下のような違いがあります。

小規模修繕の定義と大規模修繕との違い

項目小規模修繕大規模修繕
工事範囲部分的(1枚〜数枚のタイル割れ、目地の剥がれ、部分的な浮きなど)建物全体(外壁・屋上・共用部など広範囲)
工期数時間〜数日数週間〜数か月
費用数千円〜数十万円程度数百万円〜数億円規模
特徴短期間・低コストで対応可能、生活への影響が少ない計画的な積立金・大規模な足場設置が必要
目的局所的な不具合の改善、早期対応による拡大防止建物全体の資産価値維持・長期的な耐久性確保

小規模修繕のメリット

小さな劣化を放置すると、時間の経過とともに被害が拡大し、結果的に大規模修繕が必要となるリスクが高まります。

例えば1枚のタイル欠けをそのままにしておくと、隣接するタイルの浮きや目地劣化が広がり、工事範囲が大きくなることもあります。早期に小規模修繕を行うことで、費用負担を抑えつつ、建物全体の資産価値を守ることができるのです。

実録!新東亜工業の施工事例|8階建てマンションの大規模修繕工事

築17年の8階建てマンションにおける、管理組合主導による大規模修繕工事の一部始終をご紹介します。
「予算オーバーを避けたい」「融資は極力使いたくない」といった現実的な課題を抱える中で、新東亜工業がどのように提案し、信頼を築きながら工事を完遂したのか──。
理事会への説明から近隣対応、完成後のフォローまで、実際のやり取りを交えてリアルにお伝えします。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容

築17年が経過し、管理組合では以前から大規模修繕の検討がされていましたが、資材高騰などにより予算が合わず延期されていた背景があります。「融資は避けたい」「必要な部分に絞って実施したい」といった要望の中、数社に見積り依頼をされていた中で弊社にご相談をいただきました。

担当者:お問い合わせありがとうございます。ご予算に合わせて施工範囲を調整することも可能です。弊社は子会社で材料問屋を持っているため、同じ工事でも他社様より価格を抑えるご提案が可能です。
お客様:なるべく費用を抑えたいので、ぜひ現地調査をお願いします。図面などもご用意します。
担当者:ありがとうございます。図面と、屋上に鍵があるようであればご用意をお願いします。

工事の概要|工事金額と期間

大規模修繕 施工前

大規模修繕 施工後

項目 内容
建物種別 分譲マンション(8階建て)
所在地 東京都内(詳細非公開)
工事内容 大規模修繕工事(外壁補修・塗装・防水・シーリング・長尺シート他)
工法 足場設置のうえ全面修繕/ウレタン塗膜防水(密着工法)他
その他特記事項 理事会へのプレゼンあり、工事中の騒音・近隣対策対応あり

工事金額:2,430万円 期間:約2カ月間

現地調査で判明した劣化症状

現地調査では、屋上の防水層や外壁のシーリング、タイル目地などに劣化が見られました。既存のアスファルトシート防水はまだ機能していたものの、再施工のタイミングとしては適切であり、ウレタン塗膜防水による上塗りを推奨しました。また、タイルの一部には硬化不良が確認され、慎重な撤去作業が必要な状態でした。

担当者:屋上はアスファルトシート防水ですね。状態は悪くないので、ウレタン塗膜防水の密着工法が適しています。
お客様:それでお願いします。あとベランダは見た目を良くしたいので、長尺シートも検討したいです。
担当者:シートは費用が倍近くかかるので、ウレタンの方が予算には優しいですね。
お客様:でも可能ならシートにしたいので、そちらで見積りお願いします。

施工中のやり取りと配慮

工事期間中は、騒音や近隣への影響を最小限に抑える配慮を行いました。作業工程や騒音の案内は掲示板やホワイトボードで事前に周知し、近隣住民や管理人との連携も徹底。足場設置やメッシュシートの風対策も含め、安全対策も万全に対応しました。また、アスベスト調査も事前に実施し、含有なしを確認済みです。

お客様:日曜に音がしたって苦情が来たのですが…。
担当者:調べたところ、隣の工事のものでした。担当者に周知のお願いはしておきました。
お客様:ありがとうございます。トラブルにならなくてよかったです。

引き渡し時のご感想

工事完了後、お客様からは「タイルもまったく違和感がない」「すごく綺麗になった」と高い評価をいただきました。タイルの保管方法や施工写真・保証書を含めた竣工図書の提出も行い、今後のメンテナンスにも役立てていただける内容でお渡ししました。

お客様:どこを張り替えたかわからないくらい自然ですね。
担当者:窯焼きで色を合わせたので、かなり近く再現できています。必要があればいつでもご連絡ください。
お客様:ありがとうございます。次は廊下の床や照明をまとめて検討したいと思います。

今回の工事では、以下のような成果が得られました。

  • ご予算に合わせた柔軟な工事範囲調整
  • 自社施工・材料問屋からの直接仕入れでコストダウンを実現
  • 理事会での丁寧なプレゼンと近隣配慮で信頼を構築
  • 施工中の進捗報告や打ち合わせで透明性を確保
  • 外観と防水性が向上し、物件価値の維持につながった

新東亜工業では、お客様の状況に合わせた提案と対応を徹底しております。

大規模修繕に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

\お問い合わせや工事のお見積もり無料!/

まずはメール・お電話からご相談ください!

ベランダ・バルコニータイルの特徴と劣化しやすいポイント

次に、ベランダやバルコニーのタイル仕上げが持つ特徴と、どのような要因で劣化が進みやすいのかを確認しましょう。素材の性質を理解することで、修繕の必要性やタイミングを把握しやすくなります。

さらにメリットとデメリットの両面を知ることで、予防的なメンテナンスにもつながります。

タイル仕上げのメリット

タイル仕上げにすることで、以下のようなメリットを得られます。

  • 美観の向上
  • 清掃がしやすくなる
  • 耐久性が上がる

タイルは見た目が美しく、デザイン性に優れているため、ベランダやバルコニーをおしゃれに演出できます。また表面が硬いため傷がつきにくく、汚れも落としやすい特徴があります。耐久性にも優れており、適切にメンテナンスすれば長期間使用できる点も大きなメリットです。

さらに、色や質感のバリエーションが豊富なため、建物の外観デザインに合わせた選択ができるのも魅力です。近年では滑りにくい加工を施したタイルも増えており、安全性の面でも利点があります。

劣化の原因

ベランダ・バルコニータイルが劣化かるのには、さまざまな要因があります。
原因によって適した修繕内容も異なるため、把握しておきましょう。

経年劣化

タイルは年月の経過とともに自然に摩耗し、表面の艶が失われたり、細かなひび割れが生じたりします。これにより美観が損なわれるだけでなく、強度も低下していきます。

さらに、日常的な歩行や家具の移動などの物理的な刺激によっても表面の摩耗は進行し、タイルの耐久性は徐々に落ちていきます。定期的に観察して早めに補修することが望まれます。

雨水侵入

目地の劣化やタイルの隙間から雨水が浸入すると、下地のコンクリートや防水層を傷める原因となります。特に排水不良が重なると湿気がこもり、白華現象や剥離を引き起こしやすくなります。

さらに凍結と融解を繰り返す地域では、浸入した水が凍結膨張し、ひび割れを一層広げてしまう恐れがあります。雨水侵入は美観だけでなく建物の構造寿命にも直結するため、非常に注意が必要です。

下地の動き

気温差による膨張・収縮や地震などの揺れで下地が動くと、接着力が低下し、タイルが浮いたり剥がれたりすることがあります。これにより歩行時に不快な音が鳴ったり、剥落事故のリスクが高まります。

また、マンションなど高層建物では微細な揺れや振動も継続的に加わるため、下地の動きが累積的なダメージをもたらすこともあります。こうした動きを前提とした柔軟性のある施工やメンテナンスが重要です。

小規模修繕が必要となる主な症状

症状特徴・リスク推奨される修繕方法
ひび割れ・欠け小さなクラックや破片の欠落。放置すると劣化が拡大。該当タイルのみ部分交換、補修材による補強
浮き・中空化歩行時に音が鳴る、剥落事故の危険。樹脂注入による固定、部分的な張り替え
目地の劣化雨水浸入の原因、白華や防水層劣化につながる。目地の打ち替え、シーリング補修
白華(エフロレッセンス)表面に白い粉が発生、美観低下。下地の湿気が要因。洗浄、専用薬剤処理、防水層点検
部分的な剥落破片が落下して転倒や怪我のリスク。早急な張り替えや補強処理

これらはいずれも小規模修繕で対応できる範囲ですが、放置すると建物内部への水の侵入や防水層の劣化につながるため、早めの対応が求められます。

特にタイルが部分的に剥落した場合は、美観だけでなく安全面からも迅速な修繕が必須です。

ベランダ・バルコニータイル小規模修繕の方法

ベランダやバルコニータイルの小規模修繕にはいくつかの方法があり、劣化の症状や範囲によって最適な施工が変わります。

ここでは代表的な修繕方法を具体的な流れとともに紹介し、DIYで可能なものと専門業者に依頼すべきものの違いを整理します。

部分的なタイル張り替えの流れ

タイルが1枚〜数枚割れたり欠けたりした場合は、その部分のみを撤去して新しいタイルに交換します。施工の流れは以下の通りです。

  1. 劣化したタイルの撤去…専用の工具を使用し、周囲のタイルや下地を傷めないよう注意しながら取り外します。
  2. 下地の清掃と調整…古い接着材やホコリをきれいに除去し、平らな状態に整えることで新しいタイルの密着性を高めます。
  3. 接着材を塗布し新しいタイルを貼付…均一に接着材を塗布し、タイルを正しい位置に配置してしっかり押さえ、浮きが出ないようにします。
  4. 目地を埋めて仕上げ…専用の目地材を充填し、ゴムへらなどで表面を均一に整えて乾燥させ、見た目と防水性を回復させます。

工期は1〜2時間程度で、費用も数千円〜数万円以内に収まることが多いです。同じタイルが入手できれば違和感なく仕上がりますが、廃盤の場合は類似品を選ぶ必要があります。

目地補修やシーリング補修の流れ

タイル自体は問題なくても、目地が劣化すると雨水が侵入しやすくなります。目地補修の基本的な流れは次の通りです。

  1. 劣化した目地材の除去…古い目地材や劣化部分を専用工具で取り除き、周囲のタイルを傷めないよう注意します。
  2. 専用補修材やシーリング材を充填…新しい目地材や防水性の高いシーリング材を隙間なく注入し、雨水の侵入を防ぎます。
  3. 表面を均して乾燥…ゴムへらなどで表面を整え、仕上がりを美しくしつつ強度を確保します。乾燥するまでは歩行を避けることが望ましいです。

DIYでも対応できますが、仕上がりや防水性を確実にするためには業者依頼がおすすめです。費用は数千円〜1㎡あたり3,000〜5,000円程度です。

DIYと専門業者の違い

「DIYで対応可能なら自分でやりたい」と考える方も多いでしょう。

しかし、安易に決断するのではなく以下のような違いを把握したうえで検討することが重要です。

項目DIY専門業者
初期費用材料費のみで安価工事費用が必要だが見積もり明確
難易度高い(経験や道具が必要)プロの技術で確実に施工
仕上がり精度が低く不自然になりやすい均一で美しい仕上がり
耐久性短期間で再劣化する可能性長期間の耐久性を確保
保証なし保証やアフターメンテナンス付き
資料性施工記録なし写真や報告書を残せるため将来に役立つ
適したケース応急処置や軽微な補修根本的な修繕や長期的な対応

DIYでは材料費のみで済む利点がありますが、仕上がりの精度や耐久性では業者施工に劣ります。特に下地の不具合や防水層の劣化が関係している場合はDIYでは解決できません。専門業者に依頼すれば、確実な施工とともに保証が付くことが多く、長期的な安心につながります。

さらに施工記録や写真を残してもらえる場合もあり、将来の売却や管理組合への報告資料として役立ちます。DIYは応急処置に向いていますが、根本的な解決を望む場合や長期的な耐久性を確保したい場合は専門業者に任せるのが適切です。

タイル小規模修繕の費用相場

タイル交換や目地補修は施工範囲や劣化の度合いによって費用が大きく変動します。

ここでは代表的な費用目安しながら、あわせて費用が増減するポイントについて紹介します。

1枚〜数枚の交換費用目安

タイル1枚の交換であれば、3,000〜5,000円程度が目安です。複数枚を交換する場合も数万円以内で収まるケースが多く、比較的手軽に対応できます。

ただし同じデザインのタイルが入手困難な場合は代替品を使用することになり、調和を取るための追加工事費が発生することもあります。また、作業範囲が狭い場合でも最低出張費や諸経費が加算される場合があるため、見積もり時に総額を確認することが大切です。

㎡単価ベースの補修費用

タイルの修繕費用は施工面積が広い場合、1㎡あたりの単価を基準に算出されます。小規模な交換や補修では個別の金額で見積もられることが多いですが、一定以上の範囲を補修する際には㎡単価が重要な指標となります。

以下の表は代表的な工事内容ごとの費用目安と耐用年数を示しており、見積もりを比較する際の参考になります。

㎡単価ベースの補修費用表

工事内容単価目安耐用年数の目安
部分的なタイル張り替え約8,000〜12,000円/㎡約10〜15年
目地の打ち替え約3,000〜5,000円/㎡約5〜10年
樹脂注入による浮き補修約6,000〜9,000円/㎡約8〜12年

材料の種類、施工場所の環境、足場の有無といった条件でも金額は変わるため、あくまで目安として理解しておくことが重要です。

ベランダ・バルコニータイル修繕の業者選びのポイント

小規模修繕を成功させるには、適切な業者選びが欠かせません。同じタイル補修であっても、施工精度やアフターサポートの有無によって仕上がりや耐久性が大きく変わります。

ここでは、業者を選ぶ際の基準や確認すべきポイントを解説します。

実績の確認

過去の施工事例をチェックすることで、その業者がベランダやバルコニータイルの補修にどれだけ精通しているかを判断できます。写真付きの事例を公開している業者は信頼性が高い傾向にあります。

さらに、施工件数や取り扱った建物の種類(マンション、戸建て、商業施設など)まで確認できると、より具体的に実力を把握できます。施工実績が豊富であればあるほど、さまざまなトラブルに対応できる可能性が高まります。

調査・診断の丁寧さ

優良業者は、タイルの表面的な劣化だけでなく、防水層や下地の状態まで丁寧に確認します。調査の精度が工事の質を左右するため、事前調査の内容を比較することが重要です。

場合によっては赤外線カメラや打診棒などの専門機材を用いた診断を行う業者もあり、そうした調査力の高さは信頼性に直結します。

見積もりの透明性

工事項目ごとの費用が細かく記載された見積書を提示できるかどうかは大切なポイントです。「一式」とまとめられている場合は、後で追加費用が発生するリスクがあります。

複数社の見積もりを比較する際には、単価や工事範囲の違いを確認し、不明点があれば必ず質問することが大切です。明確で分かりやすい見積もりを提示する業者は、信頼できる傾向にあります。

保証とアフターサービス

施工後の保証や定期点検サービスがあるかどうかで、長期的な安心感が異なります。保証内容を事前に確認し、口頭説明だけでなく書面でも受け取ることをおすすめします。

また、施工後に何か不具合が生じた場合にすぐに対応してくれるかどうかも重要なチェックポイントです。アフターサービスがしっかりしている業者であれば、長期的な付き合いが可能になります。

口コミや評判の確認

ネットの口コミや管理組合からの紹介、知人の体験談なども業者選びの参考になります。特にアフターフォローに関する評価は要チェックです。

施工直後だけでなく、数年経過後の評価を確認できれば、その業者の本当の実力や対応力を知ることができます。

よくある質問(FAQ)

最後に、ベランダ・バルコニータイルの小規模修繕に関してよく寄せられる質問をまとめました。

実際に住民から多く寄せられる内容を反映しているため、初めて修繕を検討する方でも参考になるでしょう。

Q1. 小規模修繕でも業者に依頼するべきですか?

A. 軽微な補修ならDIYでも可能ですが、防水層や下地に関わる劣化は専門業者に依頼するのが安心です。DIYは応急処置向きで、仕上がりや耐久性を求める場合は業者施工が推奨されます。

Q2. 見積もりは無料で依頼できますか?

A. 多くの業者は無料で現地調査・見積もりを行っています。複数業者に依頼して比較検討するのがおすすめです。特に見積書の内訳や保証内容を比較すると、後々のトラブル防止につながります。

Q3. 補修と同時に防水工事も必要ですか?

A. タイルの劣化が下地の防水層にまで及んでいる場合、防水工事も検討すべきです。調査時に必ず確認してもらいましょう。場合によってはタイル補修費用より防水工事費用の方が高額になることもあるため、総合的に判断が必要です。

Q4. 工事中はベランダやバルコニーを使えますか?

A. 工事中は養生や乾燥のため使用制限がかかることが多いです。短期間で終わる工事でも、使用できない期間を事前に確認しておきましょう。

洗濯物の干し場所や換気など、生活動線に影響するため注意が必要です。

Q5. 管理組合の承認は必要ですか?

A. マンションでは共用部分に該当する場合、管理組合の承認が必要です。工事を進める前に必ず確認してください。申請書の提出や総会決議が必要な場合もあり、スケジュールに余裕を持って準備しましょう。

Q6. 補助金の申請は誰が行いますか?

A. 基本的には居住者が申請しますが、業者がサポートしてくれる場合もあります。書類作成や写真撮影のサポートがあると、スムーズに申請できます。

Q7. 修繕後のメンテナンスはどうすればいいですか?

A. 定期的にひび割れや浮きをチェックし、異常があれば早めに業者へ相談してください。簡単な清掃も耐久性を高めるポイントです。

また、年に1度程度は専門業者に点検を依頼することで、早期発見と長期的な安心につながります。

まとめ

ベランダやバルコニータイルは美観や快適性を保つだけでなく、防水性や建物全体の耐久性にも関わる重要な部分です。しかし経年劣化や気候の影響により、ひび割れ・欠け・浮き・目地の劣化といった症状が必ず現れます。放置すると下地や防水層にまで被害が広がり、大規模修繕を余儀なくされるリスクが高まります。

小規模修繕はこうした不具合を早期に発見・補修し、費用や工期を抑えつつ生活への影響を最小限にできる有効な手段です。さらに補助金や管理組合の制度を活用すれば、負担を軽減しながら資産価値を守ることも可能です。

業者選びでは実績や保証、見積もりの透明性を重視し、施工後も定期的な点検や清掃を行うことが大切です。適切な対応を重ねることで、安全で快適な住まいを長く維持できるでしょう。