マンション屋上防水の種類を比較|費用相場・耐用年数・選び方まで解説

2026/02/18

マンションの屋上は日々、雨風や紫外線にさらされており、建物の中でもとくに劣化が進みやすい場所です。 防水機能が低下すると雨漏りが発生し、建物内部の腐食や資産価値の低下につながるおそれがあります。

「そろそろ屋上の防水工事を検討したいけれど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」 「費用はどのくらいかかるのか」 「大規模修繕のタイミングに合わせるべきなのか」

こうした疑問や不安を抱えている管理組合やオーナーの方は少なくありません。

この記事では、マンションの屋上防水工事における代表的な4つの種類について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用相場、耐用年数をわかりやすく解説します。

さらに、防水工事が必要な劣化サインの見分け方や大規模修繕との関係、費用を抑えるための方法まで網羅しました。

はじめて防水工事を担当する方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

マンション屋上防水とは?防水工事が必要な理由

マンションの屋上は一般的な戸建て住宅と異なり、傾斜のない「陸屋根(ろくやね)」と呼ばれる平らな構造になっています。

傾斜がない分、雨水がたまりやすく、防水層の劣化は建物全体の寿命に直結する重要な問題です。

ここでは、マンションの屋上にはなぜ防水工事が必要なのか、その役割と放置した場合のリスクについて解説します。

屋上防水の役割と仕組み

マンションの屋上は、鉄筋コンクリート造の躯体(くたい)の上に防水層を設けることで、雨水が建物内部に浸入するのを防いでいます。

この防水層がいわば「建物の傘」のような存在であり、屋上から入り込む水分を遮断することで、コンクリートや鉄筋といった構造体を守っているのです。

ただし、新築時に施された防水加工は永久的なものではありません。

紫外線や温度変化、風雨による物理的なダメージを受け続けるため、時間の経過とともに防水性能は少しずつ低下していきます。

一般的な防水層の耐用年数は約10〜15年程度とされており、この期間を過ぎると防水機能が大きく低下する可能性があります。

防水工事をしないとどうなる?放置するリスク

屋上防水の劣化を放置した場合、建物にはさまざまな悪影響が及びます。

まず、最も身近なリスクが雨漏りです。

最上階の住戸で天井にシミができたり、水滴が落ちてきたりといった症状が現れることがあります。

雨漏りが慢性化すると、室内にカビが発生して健康面にも影響を及ぼしかねません。

さらに深刻なのが、鉄筋コンクリート内部への影響です。

雨水が防水層を通過してコンクリートに浸入すると、内部の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートのひび割れや剥離を引き起こします。

こうした構造体の劣化が進むと、修繕費用は防水工事の何倍にも膨らむことがあり得ます。

加えて、建物全体の資産価値にも影響が出ます。

防水不良による雨漏り履歴のあるマンションは、売却や賃貸の際に不利になる可能性が高くなるでしょう。

こうしたリスクを避けるためにも、適切なタイミングでの防水工事は不可欠といえます。

マンション屋上防水の種類と特徴を比較

マンションの屋上で行われる防水工事には、大きく分けて4つの種類があります。

それぞれの工法には得意な条件や施工方法の違いがあり、屋上の形状や面積、既存の防水層の状態によって最適な選択肢が変わってきます。

ここでは、4種類の防水工事について特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

防水の種類耐用年数の目安費用相場(1平米あたり)工期の目安向いている屋上
ウレタン防水約8〜15年約4,000〜8,000円約3〜10日複雑な形状・障害物が多い屋上
シート防水約10〜15年約5,000〜8,000円約3〜7日広くて平らな屋上
アスファルト防水約15〜25年約6,000〜9,000円約5〜14日面積が大きいマンション屋上
FRP防水約10〜15年約5,000〜7,000円約1〜2日ベランダ・小面積の屋上

※費用は防水材の施工費のみの目安です。別途、下地補修費・足場代・諸経費がかかります。 ※実際の費用は建物の状況や施工業者によって異なります。

マンション屋上防水の種類|ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を屋上に塗り重ねて防水層をつくる工法です。

マンションの屋上防水工事のなかでも最も広く採用されている種類で、さまざまな形状の屋上に柔軟に対応できるのが大きな特徴です。

ウレタン防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つの施工方法があります。

密着工法

密着工法は、下地の上に直接ウレタン防水材を塗布し、メッシュ状の補強布を挟みながら重ね塗りしていく方法です。

工程がシンプルで比較的コストを抑えやすいのが利点ですが、下地に水分が残っていると塗膜が膨れてしまうリスクがある点には注意が必要です。 そのため、新築時や下地の状態が良好な場合に選ばれることが多い工法です。

通気緩衝工法

通気緩衝工法は、溝のある通気緩衝シートを先に敷き、その上からウレタン防水材を塗布する方法です。 下地に含まれる水分をシートの溝から逃がすことができるため、膨れが起きにくいのが大きなメリットです。

マンションの屋上改修では、既存の防水層の上から施工するケースが多く、こうした現場では通気緩衝工法が選ばれる傾向にあります。 ただし、密着工法に比べると材料費や手間が増えるため、費用はやや高くなります。

マンション屋上防水の種類|シート防水

シート防水は、塩化ビニール(塩ビ)製やゴム製のシートを屋上に貼り付けて防水層をつくる工法です。 工場で均一に製造されたシートを使用するため、施工する職人によって品質のばらつきが出にくいのが特徴です。

近年では、耐久性や耐候性に優れた塩ビシートが主流になっています。 ゴムシートは塩ビシートに比べて安価ですが、飛来物による破損に弱い面があるため、マンションの屋上では塩ビシートが選ばれるケースが多いでしょう。

シート防水にも「接着工法」と「機械的固定工法」の2種類があります。

接着工法

接着工法は、専用の接着剤を使ってシートを下地に直接貼り付ける方法です。 シートが下地に密着するため、風による浮き上がりに強いのがメリットです。

ただし、下地の状態が悪いと接着力が十分に発揮されないことがあるため、下地処理を丁寧に行う必要があります。

機械的固定工法

機械的固定工法は、ビスやディスクを使ってシートを下地に固定する方法です。

下地とシートの間に空間ができるため通気性があり、下地に含まれる水分の影響を受けにくいという利点があります。

既存の防水層を撤去せずにその上から施工できる場合もあり、改修工事で採用されることが増えています。

マンション屋上防水の種類|アスファルト防水

アスファルト防水は、日本のマンションやビルの屋上で古くから使われてきた、最も歴史のある防水工法です。

溶かしたアスファルトとアスファルトシート(ルーフィング)を何層にも重ねて防水層を形成するため、非常に高い耐久性を持っています。

アスファルト防水には「熱工法」「トーチ工法」「常温工法(冷工法)」の3種類があります。

熱工法

熱工法は、大型の溶融釜(ようゆうがま)でアスファルトを高温に溶かし、ルーフィングシートと交互に貼り重ねていく方法です。 3つの工法のなかで最も歴史が長く、施工時間が比較的短いという特徴があります。

一方で、高温のアスファルトを使用するため施工中に煙や独特の臭いが発生します。 近年の住宅密集地や居住中のマンションでは敬遠される傾向にあるでしょう。

トーチ工法

トーチ工法は、トーチバーナーと呼ばれる専用のバーナーで、ルーフィングシートの裏面をあぶりながら貼り付けていく方法です。 熱工法のように大量のアスファルトを溶かす必要がないため、煙や臭いが大幅に軽減されます。 居住中のマンションでも比較的採用しやすい工法です。

常温工法(冷工法)

常温工法は、熱を一切使わずに施工できる方法です。 裏面に粘着層が付いた改質アスファルトシートを貼り重ねていくため、火気を使用しません。 安全性が高く、煙や臭いもほとんど発生しないことから、近年の現場では採用が増えている工法です。

マンション屋上防水の種類|FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維で強化されたプラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を屋上に塗布して防水層をつくる工法です。 船舶や浴槽にも使われる素材で、軽量ながら高い強度と防水性能を備えています。

最大の特徴は硬化スピードの速さです。 施工後すぐに硬化するため、工期が約1〜2日と非常に短く済みます。 また、軽量なので建物の構造体への負担が少なく、高層マンションでも採用しやすいという利点があります。

ただし、FRP防水には伸縮性が低いという弱点があります。 マンション屋上のように面積が広い場所で施工すると、温度変化や建物の微振動に追従できず、ひび割れが発生するおそれがあります。

そのため、FRP防水はベランダやバルコニーなど比較的小面積の場所に向いている工法です。 マンションの屋上全面にFRP防水を採用する場合は、施工業者と十分に相談のうえ判断する必要があるでしょう。

マンション屋上防水工事の費用相場と内訳

マンションの屋上で防水工事を行う場合、費用は防水の種類だけでなく、屋上の面積や下地の状態、足場設置の有無などによっても変動します。

管理組合やオーナーの方にとって、事前にどの程度の費用がかかるのかを把握しておくことはとても大切です。

ここでは、防水工事にかかる費用の内訳と、マンション屋上を想定した総額の目安をまとめました。

マンション屋上防水工事の費用を構成する主な項目

マンション屋上の防水工事では、防水材の施工費だけでなく、いくつかの付帯工事費用が発生します。 見積もりを確認する際は、以下の項目が含まれているかチェックしておきましょう。

費用項目内容費用の目安
高圧洗浄屋上表面の汚れやコケなどを除去する作業約200〜500円/平米
下地補修・ケレンひび割れ補修や旧防水層の処理など約200〜2,000円/平米
防水材施工防水層の形成(工法により金額が異なる)約4,000〜9,000円/平米
トップコート防水層を紫外線や摩耗から保護する仕上げ塗装約1,000〜2,000円/平米
改修ドレン排水口まわりの改修工事約10,000〜30,000円/箇所
足場設置必要に応じて仮設足場を設置約600〜1,000円/平米
諸経費現場管理費・廃材処分費・運搬費など工事費全体の約5〜15%

見積書に「一式」とだけ書かれている場合は、各項目の内訳を確認しておくと安心です。 内容が明確に記載されている見積書ほど、追加費用が発生しにくい傾向があります。

マンション屋上防水の総額目安

参考として、約100平米のマンション屋上で防水工事を行った場合のおおよその総額は以下のとおりです。

総額の目安

ウレタン防水(通気緩衝工法)を選択した場合、下地補修や足場、諸経費などを含めた総額の目安は約60〜120万円程度になるケースが多いでしょう。

アスファルト防水の場合は材料費や施工手間が増えるため、約80〜150万円程度が目安です。

ただし、これらはあくまで一般的な相場であり、建物の状態や立地、施工条件によって大きく前後します。

既存防水層の撤去が必要な場合や、下地の損傷が激しい場合は、さらに費用が上がることもあります。 正確な費用を知るためには、必ず現地調査を行ったうえで見積もりを取ることが大切です。

マンション屋上防水が必要な劣化サインの見分け方

マンションの屋上は普段の生活では目にする機会が少ない場所ですが、防水層の劣化は確実に進行しています。

劣化を早い段階で発見できれば、工事費用を抑えられるだけでなく、雨漏り被害を未然に防ぐことにもつながります。

ここでは、屋上の防水機能が低下しているときに現れる代表的な劣化サインを、緊急度別に解説します

以下の症状は、すぐに雨漏りにつながるわけではないものの、防水機能が低下し始めているサインです。 近いうちに防水工事を検討したほうがよいでしょう。

劣化サイン1. 防水層の色褪せ

屋上の表面が全体的に白っぽくなっていたり、色が薄くなっていたりする場合は、トップコートが紫外線によって劣化している状態です。

トップコートは防水層を保護する役割を持っているため、この段階でトップコートの塗り替えを行えば、防水層本体の寿命を延ばすことが期待できます。

劣化サイン2. 表面の小さなひび割れ(ヘアクラック)

髪の毛ほどの細いひび割れが屋上の表面に見られる場合があります。

ヘアクラックと呼ばれるこの症状は、トップコートや防水層の表層部分が経年で硬化し、収縮することで生じます。

放置すると、ひび割れが拡大して防水層の内部にまで達するおそれがあります。

劣化サイン3. 排水口まわりの泥やゴミの堆積

排水口(ドレン)に泥や落ち葉、ゴミがたまると排水不良を起こし、屋上に水がたまりやすくなります。

水たまりが長時間続くと防水層への負担が増し、劣化を早める原因になります。

劣化サイン4. 屋上からの雑草の発生

屋上の床面のすき間やひび割れから雑草が生えてきた場合は注意が必要です。

雑草の根が防水層に食い込み、防水層を破損させる原因になることがあります。

見つけたら根ごと除去し、専門業者に状態を確認してもらうのが望ましいでしょう。

すぐに専門業者へ相談すべき劣化サイン
  • 防水シートのめくれ・浮き上がり
  • 防水層の膨れ
  • 大きなひび割れや亀裂
  • 水たまりが長時間消えない
  • 最上階の天井にシミや水滴がある

これはすでに雨漏りが発生しているサインです。 室内に影響が出ている場合は緊急性が高く、できるだけ早い段階で専門業者に調査を依頼する必要があります。

管理組合では、管理会社による定期点検の結果を確認するだけでなく、台風や大雨のあとに臨時点検を依頼することも検討するとよいでしょう。

マンション屋上防水はどの種類を選ぶべきか?選び方のポイント

マンションの屋上防水にはいくつかの種類がありますが、建物によって最適な工法は異なります。

「費用だけで選んだ結果、数年で不具合が出てしまった」というケースも珍しくありません。

ここでは、屋上の条件や目的に応じた防水工法の選び方のポイントを解説します。

屋上の形状・面積で選ぶ

防水工法を検討するうえで、まず確認したいのが屋上の形状と面積です。

広くて平らな屋上であれば、シート防水やアスファルト防水が効率的に施工できます。 とくにシート防水は一度に広い面積をカバーできるため、大型マンションの屋上に向いているといえるでしょう。

一方、空調設備や配管などの障害物が多く、形状が複雑な屋上では、液状の材料を塗布するウレタン防水が適しています。 シートを貼る工法では対応しにくい隅や段差にもしっかりと防水層をつくることができます。

ベランダやルーフバルコニーなど、面積が小さい場所にはFRP防水がよく採用されます。 硬化が速く工期が短いため、居住者への影響を最小限に抑えられるのがメリットです。

耐用年数とコストのバランスで選ぶ

防水工法を選ぶ際は、初期費用だけでなく、長期的なトータルコストも考慮することが重要です。

たとえば、ウレタン防水は初期費用が比較的抑えられますが、耐用年数が約8〜15年とやや短めで、定期的なトップコートの塗り替えも必要です。

一方、アスファルト防水は初期費用こそ高いものの、耐用年数が約15〜25年と長いため、長い目で見ると工事回数を減らすことができます。

マンションの大規模修繕は一般的に12〜15年の周期で計画されるため、この周期に合わせて防水工法の耐用年数を検討するのも一つの考え方です。

既存の防水層の状態で選ぶ

改修工事の場合、既存の防水層をどう扱うかによって施工方法や費用が変わります。

既存の防水層がまだ比較的健全であれば、上から新しい防水層を重ねる「かぶせ工法」が選択できます。 かぶせ工法は旧防水層の撤去が不要なため、廃材の処分費を抑えられるうえ、工期も短縮できます。

一方、既存の防水層が著しく劣化していたり、下地まで損傷している場合は、旧防水層を撤去してから新しい防水層を施工する「撤去工法」が必要になります。 撤去工法は費用がかかりますが、下地の状態を直接確認して補修できるため、より確実な施工が可能です。

どちらの方法が適しているかは現地調査でしか判断できないため、まずは専門業者に屋上の状況を見てもらうことが大切です。

実録!新東亜工業の施工事例|4階建てマンションの屋上防水工事

今回ご紹介するのは、東京都北区にある4階建てマンションの屋上防水工事の事例です。1階がテナントとなっており、突発的な雨漏りが発生したことから、オーナー様より「すぐに対応してほしい」とのご依頼をいただきました。調査の結果、過去の塗装による不具合が原因と判明し、通気緩衝工法と改修用ドレンを組み合わせた工法で、的確な修繕を実施しました。今回は、その一連の流れをリアルな会話形式でご紹介します。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容

お電話にて、オーナー様よりお問い合わせをいただいたのが工事の始まりでした。

お客様:「屋上防水の見積もりをお願いしたいんですが、雨漏りしていて急ぎ対応してほしいです」
担当者:「承知しました。現地を確認した上で、最適な対応をご提案いたします」

急を要するご依頼であったため、受付から担当者への引き継ぎも迅速に対応しました。

工事の概要|工事金額と施工期間

現地調査とヒアリングを経て、防水工事に特化したプランでご契約いただきました。

屋上防水工事 施工前

屋上防水工事 施工後

工事項目 内容・概要
屋上ウレタン防水(通気緩衝工法) 下地の湿気を逃がしつつウレタン防水層を形成する工法。膨れ防止に有効。
改修用ドレン取付 排水機能の強化・補修のために既存ドレンを改修用の製品に交換・取付。
脱気筒設置 下地の湿気や水蒸気を逃がすための筒状の装置。防水層の膨れや浮きを防止。

工事金額:105万円
施工期間:8日間

お客様:「他社と比較しても説明が一番丁寧で、工事内容も納得できました。今回は防水工事だけでお願いします」
担当者:「承知しました。今後、外壁のご相談もお待ちしております」

現地調査で判明した劣化症状

屋上には、以前ペンキを塗った履歴があり、密着性に問題があることが判明しました。

担当者:「本来ウレタン防水の上からペンキを塗るのはNGです。今回は通気緩衝工法で絶縁処理をして対応します」
お客様:「そうなんですね…。素人判断でやったのが裏目に出ちゃいました」
担当者:「大丈夫です。改修用ドレンも設置して、雨水が確実に排水されるようにします」

さらに屋上の一部は塩ビシート防水が施されており、異なる素材にも柔軟に対応する必要がありました。

担当者:「上部は塩ビシートの機械固定工法ですね。通気緩衝工法でまとめて対応可能です」
お客様:「なるほど、材料が違っても一体的に工事できるんですね」

施工中のやり取りと配慮

工事初日には電源トラブルが発生したものの、迅速な対応で工期に影響は出ませんでした。

担当者:「電気が使えないので発電機を用意しました。洗浄作業は予定通り進めます」
お客様:「ご対応ありがとうございます。助かります」

防水層のトップコートの色決めも、現場でしっかり打ち合わせを行いました。

担当者:「ブラウン系の色見本はこちらになります」
お客様:「この色でお願いします」

さらに、キーボックス設置・水道電気の使用確認・資材置き場の相談など、細かい点まで丁寧に調整して施工が進みました。

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引き渡し時のご感想

最終検査後、オーナー様よりうれしいお声をいただきました。

お客様:「非常に綺麗に仕上がっていて感動しました!また外壁のタイミングでお願いします」
担当者:「そう言っていただけて光栄です。今後ともよろしくお願いいたします」

突発的なトラブルから始まった今回の工事でしたが、早期対応・明確な提案・柔軟な現場運営により、無事お引き渡しとなりました。信頼をいただけたことが、何よりの成果です。

マンション屋上防水工事の流れと工事期間

はじめて防水工事を検討する管理組合やオーナーの方にとって、工事がどのように進むのかイメージしにくい部分もあるかもしれません。

全体の流れをあらかじめ把握しておくことで、業者との打ち合わせもスムーズに進みます。

ここでは、一般的なマンション屋上の防水工事の進め方をステップごとにまとめました。

STEP1

現地調査・劣化診断

専門業者が屋上の状態を確認し、防水層の劣化具合や下地の損傷状況を診断します。 この調査結果をもとに最適な工法が提案されます。

STEP2

工法の提案・見積もり

現地調査の結果を踏まえて、業者から工法の提案と見積もりが提出されます。 複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することが望ましいでしょう。

STEP3

管理組合での合意形成・業者決定

分譲マンションの場合は、管理組合の理事会や総会で工事内容と業者について合意を得る必要があります。 長期修繕計画に基づく工事であれば、通常総会の議題として扱われるのが一般的です。

STEP4

足場設置・養生

必要に応じて仮設足場を設置し、周囲を養生シートで保護します。 屋上への資材搬入経路の確保も行われます。

STEP5

高圧洗浄・下地補修

屋上の表面を高圧洗浄で清掃し、ひび割れや浮きなどの下地の損傷箇所を補修します。 下地処理は防水層の密着性と耐久性に直結する重要な工程です。

STEP6

防水材施工

下地処理が完了したら、プライマー(下塗り材)を塗布して密着性を高め、そのうえに防水材を規定の厚さまで塗り重ねます。 最後にトップコートを塗布し、防水層を紫外線や摩耗から保護します。

STEP7

完了検査・引き渡し

施工が完了したら、仕上がりの状態を検査します。 問題がなければ管理組合への引き渡しとなり、保証書が発行されるのが通常です。

工事期間と生活への影響

マンション屋上の防水工事にかかる期間は、屋上面積や工法によって異なりますが、約1〜3週間が一般的な目安です。

工事中は屋上への立ち入りが制限されます。 また、最上階の住戸では施工時の作業音や振動が気になることがあるかもしれません。

アスファルト防水の熱工法を採用する場合は、施工中に臭いが発生することもあります。

こうした影響を最小限に抑えるためにも、工事前に住民への説明会や掲示物による周知を行い、工事スケジュールを共有しておくことが大切です。

マンション屋上防水と大規模修繕の関係

マンションの大規模修繕工事では、外壁塗装や給排水管の更新とあわせて屋上の防水工事が行われるのが一般的です。

国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」でも、屋上防水は12〜15年周期での補修・修繕が示されています。

ここでは、大規模修繕における屋上防水の位置づけと、計画的な工事のメリットについて解説します。

大規模修繕で屋上の防水工事を行うメリット

マンションの大規模修繕は、外壁、共用廊下、バルコニー、屋上など建物全体を対象とした修繕工事です。

この大規模修繕のタイミングにあわせて屋上防水を実施することには、いくつかの利点があります。

メリット
  • 長期修繕計画に屋上防水工事を組み込むことで、資金の安定が図れる。
  • 足場や仮設設備を他の工事と共用できるため、費用を抑えやすい。
  • 外壁塗装やシーリング工事と一括で発注することで業者との交渉がしやすく、全体のコスト削減が可能。
  • 複数の工事を並行して進めることで、全体の工期を短縮し、効率よく進行できる。

修繕周期と防水工事のタイミング

国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」では、屋上防水の補修・修繕周期は12〜15年とされています。

大規模修繕工事の一般的な周期も12〜15年であるため、防水工事のタイミングと合わせやすいのは大きな利点です。

ただし、屋上の環境条件や使用されている防水材の種類によっては、大規模修繕を待たずに防水層の補修が必要になるケースもあります。

とくに、前述の劣化サインが確認された場合は、大規模修繕の時期にかかわらず早めに部分補修を行うことで、被害の拡大を防ぐことができます。

大規模修繕の計画段階では、専門家による屋上の事前調査を実施し、防水層の現状を正確に把握しておくことが望ましいでしょう。

マンション屋上の防水工事で費用を抑える方法

マンションの屋上防水工事にはまとまった費用がかかるため、修繕積立金の状況によっては資金面が課題になることもあります。

ただし、事前に情報を集めて適切な手順を踏めば、費用負担を軽減できる可能性があります。

ここでは、防水工事のコストを抑えるための具体的な方法を解説します。

屋上防水の費用を抑える方法1.複数業者への相見積もりを取る

防水工事の費用を適正な範囲に抑えるために、最低でも2〜3社から見積もりを取るのが望ましいでしょう。

相見積もりを取る際は、金額だけを比較するのではなく、使用する防水材のメーカーやグレード、施工工程の内容、保証期間なども確認することが大切です。

見積書の記載内容が詳細であるほど追加費用が発生しにくく、安心して工事を任せられる傾向があります。

極端に安い見積もりには注意が必要です。 必要な下地処理が省かれていたり、防水材の塗布量が不足していたりすると、施工後に早期劣化や不具合が発生するリスクがあります。

屋上防水の費用を抑える方法2.大規模修繕と合わせて実施する

前述のとおり、大規模修繕のタイミングにあわせて屋上防水工事を実施することで、足場費用や諸経費の負担を軽減できます。 外壁塗装やシーリング工事との一括発注により、個別に工事を行うよりもトータルコストを抑えやすくなるでしょう。

屋上防水の費用を抑える方法3.補助金・助成金を活用する

国や自治体が提供する補助金・助成金を活用することで、防水工事の費用負担を軽減できる場合があります。

代表的な国の制度として「長期優良住宅化リフォーム推進事業」があります。 これは建物の長寿命化や省エネルギー化を目的としたリフォームに対して、工事費の一部を補助する制度です。 屋上防水工事も対象となるケースがあります。

自治体独自の助成制度も見逃せません。 たとえば東京都では、分譲マンションの共用部分の改良・修繕を行う管理組合に対し、住宅金融支援機構と連携した利子補給制度を実施しています。 また、高反射率塗料による屋上塗装工事にヒートアイランド対策として助成金を出している自治体もあります。

ただし、補助金や助成金の制度は年度ごとに内容や受付期間が変わることが多く、予算上限に達した時点で受付が終了する場合もあります。

申請には施工前の手続きが必要になるケースがほとんどですので、防水工事を検討し始めた段階で早めに情報を収集しておくことが大切です。 最新の情報は、お住まいの地域の自治体公式サイトで確認するとよいでしょう。

屋上防水の費用を抑える方法4.トップコートの定期塗り替え

防水層の全面やり替えには大きな費用がかかりますが、その前段階としてトップコートの塗り替えを定期的に行うことで、防水層そのものの寿命を延ばすことができます。

トップコートの塗り替え周期は約5〜7年ごとが目安です。 費用は防水層の全面改修と比べて3分の1から5分の1程度で済む場合もあるため、結果的に長期的なコスト削減につながります。

「まだ防水層自体は傷んでいないけれど、表面の色褪せが気になる」という段階でトップコートを塗り替えておけば、次の大規模修繕まで防水層を良好な状態で維持できる可能性が高まります。

マンション屋上防水の業者選びで失敗しないためのポイント

マンションの屋上防水工事は、業者の技術力や対応品質によって仕上がりや耐久性に大きな差が生じることがあります。

費用の安さだけで業者を選ぶと、施工品質が不十分だったり保証がなかったりして、結果的にコストがかさむリスクも否定できません。

ここでは、防水工事を依頼する際に確認しておきたいポイントを解説します。

マンション屋上の防水工事を依頼する業者を選ぶ際は、以下の点を確認しておくと安心です。

業者選びのチェックポイント1. 防水工事の専門業者かどうか

防水工事は専門性の高い工事です。

塗装をメインとする業者ではなく、防水工事に特化した実績を持つ業者を選ぶことで、より適切な工法の提案と丁寧な施工が期待できます。

業者選びのチェックポイント2.防水施工技能士などの有資格者がいるか

防水施工技能士は、防水工事の知識と技術を証明する国家資格です。

有資格者が在籍している業者は、一定水準以上の技術力を備えていると判断できる材料になります。

業者選びのチェックポイント3.マンション屋上の施工実績が豊富か

マンションの屋上防水は戸建て住宅とは異なる条件が多いため、マンション特有の工事経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。

業者選びのチェックポイント4.保証内容が明確か

施工後に不具合が発生した場合の保証期間や対応範囲が明確に示されているかを確認しましょう。

一般的には5〜10年程度の保証が付くケースが多いですが、業者によって内容は異なります。

業者選びのチェックポイント5.見積もりの内訳が詳しいか

前述のとおり、見積書に工事内容が詳細に記載されている業者ほど信頼性が高い傾向があります。

「防水工事一式」とだけ書かれた見積書には注意が必要です。

注意したい業者のパターン
  • 現地調査なしで見積もりを出す業者
    屋上の状態を正確に把握していない可能性があり、実際の工事に不備が生じるリスクがある。
  • 極端に安い見積もり金額
    相場と比べて安価な場合、必要な工程が省かれたり、安価な材料を使用していたりするリスクがある。
  • 工事内容の説明が曖昧
    質問に対して明確に答えられない業者は、信頼性が低い可能性がある。
  • 保証やアフターフォローの内容が不明瞭
    保証内容やアフターフォローが不明確な業者は、後々の問題発生時に対応が不十分なことがある。

信頼できる業者を見つけるためには、施工実績や口コミを確認し、複数の業者に現地調査を依頼して対応を比較することが効果的です。

マンション屋上防水の種類に関するよくある質問

マンションの屋上防水について検討し始めると、次々と疑問が出てくるものです。 ここでは、記事本文では触れきれなかった疑問のうち、管理組合やオーナーの方からよく寄せられる質問をQA形式でまとめました。

マンションの屋上防水工事は何年ごとに行うのが目安ですか?
一般的には約10〜15年ごとに行うのが目安とされています。
国土交通省の「長期修繕計画作成ガイドライン」では、屋上防水の補修・修繕周期として12年程度が示されています。
ただし、使用している防水材の種類や屋上の環境条件によって劣化の進み方は異なるため、定期的な点検結果をもとに判断することが大切です。
マンションの屋上防水工事中、住民の生活にはどのような影響がありますか?
工事中は屋上への立ち入りが制限されるほか、最上階の住戸では施工時の作業音や振動が気になる場合があります。
また、アスファルト防水の熱工法では施工時に臭いが発生することもあります。 管理組合を通じて、工事前に住民への説明会や掲示物による周知を行い、スケジュールを共有しておくのが望ましいでしょう。
屋上の防水工事は管理組合の総会決議が必要ですか?
マンションの共用部分にあたる屋上の防水工事は、管理組合の決議が必要になるのが一般的です。
長期修繕計画に基づく工事であれば通常総会、計画外の緊急工事であれば臨時総会を開催するケースが多いでしょう。
管理規約や区分所有法の規定に沿って手続きを進めることが重要です。
マンションの屋上防水工事に火災保険は使えますか?
台風や暴風雨などの自然災害によって屋上の防水層が損傷した場合には、火災保険の風災・水災補償で修繕費用の一部がカバーされることがあります。
ただし、経年劣化による損傷は保険の適用外となるのが通常です。
保険が使えるかどうかは損傷の原因や契約内容によって異なるため、まずは保険会社に確認することをおすすめします。
屋上に太陽光パネルを設置している場合、防水工事はどうなりますか?
太陽光パネルが設置されている屋上で防水工事を行う場合は、パネルの一時撤去が必要になることがあります。
撤去・再設置の費用が追加でかかるほか、配線処理なども考慮しなければなりません。
防水工事の計画段階で、太陽光パネルの設置業者とも連携をとることが大切です。
また、パネルを設置する前に防水層のメンテナンスを済ませておくと、将来の手間や費用を抑えることにつながるでしょう。

まとめ

マンションの屋上防水は、建物の寿命と資産価値を守るために欠かせない工事です。

とくに大規模修繕を控えた管理組合やオーナーの方にとって、防水の種類や費用を正しく理解しておくことが、適切な意思決定への第一歩になります。

  • マンション屋上の防水は主に4種類ある
  • 費用相場は1平米あたり約4,000〜9,000円
  • 屋上の形状や面積で最適な工法は変わる
  • 劣化サインの早期発見が費用削減の鍵
  • 大規模修繕と合わせると費用を抑えやすい

防水工事の種類にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどれが最善とはいえません。

屋上の形状や面積、既存防水層の状態、予算、そして長期修繕計画との整合性を踏まえたうえで、信頼できる専門業者と相談しながら最適な工法を選ぶことが大切です。

まずは現地調査を依頼して、屋上の現状を正確に把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。 早めの情報収集と計画的な実施が、マンションの長期的な価値を守ることにつながります。

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