防水工事の流れを徹底解説|工法別の施工手順と手抜きを防ぐ完全ガイド

2025/12/12

屋上やベランダの防水工事を検討する際、「どのような流れで工事が進むのか」「手抜き工事をされないか心配」という不安を抱える方は少なくありません。

防水工事は建物を雨水から守る重要な工事である一方、施工手順が複雑で専門性が高いため、残念ながら手抜き工事が発生しやすい分野でもあります。

しかし、防水工事の基本的な流れと各工法の特徴、そして手抜きされやすいポイントを事前に理解しておくことで、業者選びの際に適切な判断ができ、手抜き工事のリスクを大幅に減らすことが可能です。

この記事では、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水・FRP防水という主要4工法について、それぞれの施工手順を6ステップで詳しく解説します。各工程における手抜きチェックポイントも紹介しますので、実際の工事監理にお役立てください。

この記事で分かること

  • 防水工事の4つの工法(ウレタン・シート・アスファルト・FRP)の基礎知識と特徴
  • 各工法の具体的な施工手順6ステップと所要期間
  • 工程ごとの手抜きされやすいポイントと確認方法
  • 施工箇所(ベランダ・屋上)に適した工法の選び方
  • DIY防水工事の可能性と注意点
  • 手抜き工事を防ぐための契約前・施工中の対策
  • 防水工事に関するよくある疑問と回答

目次

防水工事の流れを知る前に|防水工事基礎知識と種類ごとの特徴

防水工事にはウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水という4つの主要な工法があり、それぞれ施工手順や適した場所、工期が異なります。

工事の流れを理解する前に、まずは防水工事の基本的な目的と、各工法の特徴を把握しておくことが重要です。

ここでは防水工事とは何か、どの工法を選ぶべきか、そして最も手抜きされやすい工法について解説します。

防水工事とは

防水工事とは、建物の屋上やベランダ、バルコニーなどに防水層を形成し、雨水の浸入を防ぐ専門的な工事です。建物の構造体であるコンクリートは微細な隙間があり、そのままでは雨水が浸透して建物内部に侵入します。

防水工事を適切に行うことで、雨漏りを防ぎ、建物の耐久性を維持し、カビや腐食といった二次被害を防ぐことができます。

一般的に防水層の寿命は10〜15年程度とされており、定期的なメンテナンスや改修工事が必要です。

適切な時期に防水工事を実施しないと、雨漏りが発生し、建物内部の木材腐食や鉄筋の錆、断熱材の劣化などを引き起こし、最終的には建物全体の寿命を縮める原因となります。

防水工事の種類は主に4つ|工法別比較一覧

防水工事には主に4つの工法があり、それぞれ特徴や適した施工箇所、工期、手抜き工事の発生リスクが異なります。

以下の比較表で各工法の概要を把握しましょう。

防水の種類特徴工期手抜き危険度
ウレタン防水最も安価で施工場所を選ばない。
液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成。
複雑な形状にも対応可能。
3〜7日高い
シート防水費用対効果が最も優れている。
塩ビシートやゴムシートを貼り付ける工法。
品質が安定している。
4〜8日普通
アスファルト防水防水性能が最も高い。
長い歴史があり信頼性が高い。
アスファルトを重ね張りして強固な防水層を形成。
7〜12日低い
FRP防水軽量かつ強靭で施工期間が最も短い。
繊維強化プラスチックで硬質な防水層を形成。
ベランダに最適。
1〜3日やや高い

この中でウレタン防水は最も手抜きが発生しやすい工法です。液状材料を何層にも塗り重ねる工程が多く、乾燥時間の短縮や工程の省略といった手抜きが目視で判断しにくいためです。

一方、アスファルト防水は施工が確実で手抜きリスクが低い工法ですが、工期が長く費用も高めになる傾向があります。

防水工事の流れで最も手抜きされやすいウレタン防水

ウレタン防水が手抜きされやすい理由は主に3つあります。

  • 乾燥時間が長い:各層の乾燥には24時間以上かかり、乾燥時間を省略して手抜きが発生しやすい。
  • 工程が多く省略されやすい:中塗りやトップコートを省略し、2層仕上げにする手抜きが行われることがある。
  • 目視での判断が難しい:液状のウレタン防水は適切な厚さや乾燥具合を確認しづらいため、手抜きが見過ごされやすい。

ウレタン防水は乾燥時間が長く、工程が多いため、手抜きされやすい工法です。目視では確認が難しく、施工の品質が低下しやすい点に注意が必要です。

ウレタン防水工事の流れ|密着工法の施工手順

ウレタン防水の密着工法は、液状のウレタン樹脂を下地に直接塗布して防水層を形成する工法です。

複雑な形状にも対応でき費用も安価ですが、各工程の乾燥時間を十分に確保しないと防水性能が大幅に低下します。

ここでは密着工法の施工手順を6ステップで詳しく解説し、各工程で手抜きされやすいポイントを明らかにします。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順1.高圧洗浄と下地処理

ウレタン防水の最初のステップは、現地の高圧洗浄機を使用して、屋上やベランダの表面に付着した汚れ、コケ、カビ、ホコリ、古い塗膜などを完全に除去することです。これにより、新しい防水層が下地にしっかりと密着します。

次に、既存の劣化した防水層や浮いている塗膜を撤去し、コンクリート面を露出させます。ひび割れやクラックには専用の補修材を充填し、水の侵入を防ぎます。さらに、不陸調整を行い、表面の凹凸を平らに整え、適切な排水勾配を確保します。

これにより、均一な防水層の施工が可能となり、後の工程が順調に進みます。手抜きチェックとしては、表面が平滑で水勾配が適切であることを確認することが重要です。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順2.改修用ドレンとプライマー塗布

下地処理が完了したら、改修用ドレンを設置します。ドレンは雨水を排水するための重要な部分で、既存のドレン上に新しいドレンを取り付けます。これにより、排水能力が向上し、特に雨水が集まりやすい場所における漏水リスクを軽減します。

次に、プライマー塗布が行われます。プライマーは防水材と下地の密着性を高め、下地からの水分やアクの浸出を防ぐ役割を果たします。刷毛やローラーで均一に塗布し、指定の乾燥時間を確保します。

乾燥が不完全なまま次の工程に進むと、防水層の膨れや剥離の原因になります。手抜きチェックとしては、塗布後の乾燥状態を十分に確認することが大切です。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順3.パラペット立ち上がり部分の処理

パラペットとは、屋上やベランダの縁に設けられた低い壁です。この部分は雨水が溜まりやすく、特に床面と壁面が接する入隅部分ではひび割れが発生しやすいため、漏水リスクが高い場所です。

まず、入隅部分に専用の補強材やテープを使用して保護し、その上からウレタン防水材を塗布します。特に、床面から壁面への立ち上がり高さは最低でも250mm以上が推奨されます。これにより、大雨時に雨水が防水層を越えて浸入するのを防ぎます。

手抜きチェックでは、立ち上がりが不十分だと漏水のリスクが高まるため、必ず高さが適切であることを確認することが重要です。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順4.ウレタン塗膜の下塗りと中塗り

ウレタン防水材の塗布は、下塗りと中塗りの2層で行います。最初に下塗りを行い、ローラーや刷毛で均一に塗布します。一般的に1㎡あたり1.5〜2.0kg程度の塗布量が必要です。

塗布後は完全に乾燥させることが重要で、乾燥時間が足りないと、層間剥離や防水性能の低下を招く恐れがあります。乾燥後は中塗りを行い、2層構造にすることで、十分な厚みと強度を確保します。

中塗りも同様に均一に塗布し、十分に乾燥させます。手抜きチェックとして、乾燥時間を守らないと防水層が弱くなり、劣化が早まります。工程表で乾燥時間を確認し、しっかりと守ることが大切です。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順5.トップコート塗布

ウレタン防水層の塗布が完了したら、最後にトップコートを塗布します。トップコートは、防水層を紫外線から保護し、摩耗や劣化を防ぐ役割があります。

特にウレタン防水材は紫外線に弱いため、トップコートの塗布で防水層の寿命を延ばすことができます。通常、トップコートは2回塗りで仕上げ、1回目の塗装が乾燥した後に2回目を塗り重ねます。

トップコートの色は、白やグレー、グリーンなどがあり、色によって太陽光の反射効果が異なります。手抜きチェックでは、トップコートを塗らずに工事を終わらせる業者もいるため、必ず塗布を確認しましょう。

紫外線劣化を防ぐために、トップコートは必須です。

ウレタン防水(密着工法)の施工手順6.完了と工程写真の確認

すべての防水工事が完了した後、最終検査を行います。検査では、防水層の厚み、表面の仕上がり、継ぎ目や端部の処理が適切かを確認します。

特にドレン周りや立ち上がり部分の処理、排水の流れが正常であるかを点検します。問題がなければ引き渡しとなり、業者からは工事完了報告書や保証書が渡されます。引き渡し時には、各工程の写真を確認することが重要です。

下地処理、プライマー塗布、ウレタン塗膜、トップコート塗布の各段階で写真が撮影されていることを確認し、工程が正しく進んでいることを確認しましょう。

ウレタン防水工事の流れ|通気緩衝工法の施工手順

通気緩衝工法は、下地とウレタン防水層の間に通気緩衝シートを設置し、下地の湿気を外部に逃がす構造の工法です。既に雨漏りが発生している建物や古い建物にも施工できる点が大きな特徴です。

密着工法より工程が増えるため工期も長くなりますが、湿気に強く耐久性に優れた防水層を形成できます。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順1.高圧洗浄と下地処理

通気緩衝工法でも、最初に行うのは高圧洗浄と下地処理です。高圧洗浄機を使って、屋上やベランダに付着した汚れやコケを取り除きます。次に、既存の劣化した防水層をケレン作業で撤去し、コンクリート面を露出させます。

その後、クラック補修や不陸調整を行い、表面の凹凸を平らにします。通気緩衝工法では下地に少し湿気が残っていても施工できますが、構造的欠陥や大きな凹凸は事前に修復が必要です。

この工程が不十分だと、防水層が密着せず、早期の劣化を招きます。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順2.プライマーと通気緩衝シート

下地処理後、プライマーを塗布して防水材との密着性を高めます。プライマーが乾燥した後、通気緩衝シートを貼り付けます。このシートは、裏面に溝があり、湿気を外部に逃がす構造になっています。

これにより、下地の湿気が防水層を押し上げるのを防ぎます。シート同士のジョイント部分には専用のジョイントテープを使用して、一体化させます。通気緩衝シートの貼り付けが完了した後は、シートの隙間や継ぎ目が完全に密閉されていることを確認します。

これにより、しっかりとした防水層が構築されます。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順3.ドレンと脱気筒の設置

通気緩衝シートを貼り終えた後、改修用ドレンを設置します。ドレンは雨水を効率よく排水するために重要な役割を果たします。

次に、脱気筒を取り付け、通気緩衝シート内の湿気を外部に排出できるようにします。脱気筒は湿気の排出を促進するため、50㎡〜100㎡に1本設置するのが一般的です。

設置位置や本数が不適切だと、湿気が十分に排出されず、通気緩衝工法の効果が低下します。この工程は、施工面積に応じて脱気筒の設置本数を確認することが重要です。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順4.パラペット立ち上がり処理

通気緩衝シートと脱気筒の設置が終わった後、次に行うのはパラペット立ち上がり部分の防水処理です。この部分は特に雨水が溜まりやすく、漏水のリスクが高い箇所です。

入隅部分や壁との接続部を専用の補強材やテープで保護し、その上からウレタン防水材を塗り込みます。

立ち上がり高さは最低でも250mm以上確保することが推奨されています。この高さが不十分だと、大雨時に雨水が防水層を越えて浸入するリスクが高まります。徹底した施工が求められる工程です。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順5.ウレタン防水層の形成

パラペット処理が終わったら、次はウレタン防水材を通気緩衝シートの上に塗布します。最初に1層目を塗布し、乾燥後に2層目を重ねていきます。

この2層構造により、必要な防水層の厚みと強度が確保されます。ウレタン防水は塗膜の厚さが重要で、均一に塗布することで防水性が向上します。

乾燥時間を十分に確保し、施工間に無理なく進めることが大切です。手抜きチェックとして、乾燥時間を守らずに次の層を塗ることがないよう注意しましょう。

ウレタン防水(通気緩衝工法)の施工手順6.トップコート塗布と完了

2層目のウレタン塗膜が完全に乾燥した後、最後にトップコートを塗布して仕上げます。トップコートはウレタン防水層を紫外線や摩耗から保護する役割があります。

ウレタン防水材は紫外線に弱いため、トップコートを塗ることで防水層の寿命を大幅に延ばすことができます。トップコートは2回塗りで仕上げ、1回目の塗装後に完全に乾燥させてから2回目を塗布します。最後に工事が完了し、検査を経て引き渡しとなります。

手抜きチェックとしては、トップコートを塗り忘れることのないように確認を怠らないことが重要です。

シート防水の流れ|密着工法の施工手順

シート防水は、塩ビシートやゴムシートを下地に接着剤で貼り付ける工法です。品質が安定しており、職人の技量による仕上がりの差が出にくいことが特徴です。

ただし、シート同士の接合処理が最重要ポイントで、ここに不備があると雨水が侵入します。

シート防水(密着工法)の施工手順1.高圧洗浄と下地処理

通気緩衝工法でも最初に行うのは高圧洗浄と下地処理です。屋上やベランダの汚れ、コケ、ホコリを高圧洗浄機で徹底的に除去し、その後、ケレン作業で既存の防水層を撤去します。

これにより、下地が露出し、ウレタン防水材がしっかり密着できる状態になります。さらに、クラック補修や不陸調整を行い、表面の凹凸を平滑にします。

通気緩衝工法では湿気が残っていても施工可能ですが、下地に大きな欠陥があれば修復が必要です。適切な下地処理がなければ防水層が早期に劣化する原因になります。

シート防水(密着工法)の施工手順2.ドレン設置とプライマー塗布

下地処理が完了した後、プライマーを塗布して防水材との密着性を高めます。プライマーが乾燥したら、通気緩衝シートを全面に貼り付けます。

このシートには裏面に溝があり、下地の湿気が通気される構造になっています。これにより、湿気が防水層を押し上げることなく排出され、安定した防水層が維持されます。

シート同士のジョイント部分には専用のジョイントテープを使用して密着させます。施工後、シートがしっかりと接着されていることを確認し、次の工程に進みます。これにより、長期的な防水効果が得られます。

シート防水(密着工法)の施工手順3.防水シートの貼り付け

通気緩衝シートの設置が終わったら、改修用ドレンを設置します。ドレンは雨水を効率的に排水するための重要な部分で、特に水が集まりやすい箇所に設置します。

次に、脱気筒を取り付けます。脱気筒は、通気緩衝シートの湿気を外部に放出するための装置です。これにより、下地から上がってきた湿気や水蒸気が外部に排出され、湿気が残らないようにします。

脱気筒の設置位置や本数が適切でないと、湿気が逃げず、通気緩衝工法の効果が低下します。施工面積に応じた設置確認が重要です。

シート防水(密着工法)の施工手順4.シートの接合処理

通気緩衝シートと脱気筒の設置後は、パラペット立ち上がり部分の防水処理を行います。特に床面と壁面が接する入隅部分は雨水が溜まりやすく、ひび割れが発生しやすい箇所です。

この部分は漏水リスクが高いため、入隅部分に専用の補強材やテープを使って保護し、その上からウレタン防水材を塗り込みます。立ち上がりの高さは最低でも250mm以上を確保することが推奨されており、これにより大雨時に雨水が防水層を越えて浸入するのを防げます。

この処理は非常に重要で、漏水を防ぐために丁寧に施工しなければなりません。

シート防水(密着工法)の施工手順5.接合末端部のシール処理

パラペット処理が完了したら、次はウレタン防水材の塗布です。まず、1層目(下塗り)を塗布し、乾燥後に2層目(中塗り)を塗布します。ウレタン防水材は適正な厚さで均一に塗布することが重要です。

1層目が完全に乾燥するまで待機し、乾燥時間を守ることが防水性能を確保するために必要です。通気緩衝シートとウレタン樹脂が密着し、一体化した防水層が形成されます。

この2層構造により、必要な強度と防水性が得られます。手抜きチェックとして、乾燥時間を守らずに進めることがないように注意しましょう。

シート防水(密着工法)の施工手順6.パラペット処理と完了

2層目のウレタン塗膜が完全に乾燥した後、トップコートを塗布して仕上げます。トップコートはウレタン防水層を紫外線や摩耗から保護する重要な役割を果たします。

特にウレタン防水は紫外線に弱いため、トップコートを塗ることで防水層の劣化を防ぎ、寿命を延ばします。トップコートは通常2回塗りで仕上げます。

1回目が乾燥した後、2回目を塗り重ねて均一で美しい仕上がりにします。手抜きチェックとして、トップコートを塗り忘れず、必ず塗布が行われていることを確認しましょう。これで工事が完了し、引き渡し前の最終確認が行われます。

屋上防水工事の流れ|アスファルト防水の施工手順

アスファルト防水は最も歴史が古く、信頼性の高い防水工法です。

熱工法、トーチ工法、常温工法の3種類がありますが、ここでは代表的な熱工法の施工手順を解説します。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順1.下地清掃

アスファルト防水工事の最初のステップは、下地清掃です。高圧洗浄機を使用して、屋上やベランダの表面に付着した汚れ、ホコリ、ゴミなどを徹底的に除去します。これは、防水層がしっかりと密着するために不可欠な作業です。

もし表面に汚れが残ったままだと、新しい防水層がしっかりと密着せず、剥がれやすくなります。高圧洗浄で十分に汚れを落とすことで、後の工程がスムーズに進み、長期的に効果を発揮する防水層が形成されます。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順2.下地処理

次に行うのは下地処理です。下地処理は、アスファルト防水層がしっかりと密着するために非常に重要な工程です。まず、表面にひび割れやクラックがあれば、専用の補修材を使ってそれらを埋めます。

その後、不陸調整を行い、表面の凹凸を平らに整えます。これにより、防水層が均一に塗布され、後の施工が順調に進むだけでなく、防水層の性能も最大限に発揮されます。

しっかりとした下地処理が後の工程の成功を左右します。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順3.ドレン設置とプライマー塗布

下地処理が完了したら、次にドレン設置プライマー塗布を行います。改修用ドレンを設置し、排水機能を確保します。ドレンは、雨水を効率よく排水するための重要な部分です。

その後、プライマーを塗布します。プライマーは、下地と防水層の密着性を高めるための接着剤の役割を果たします。刷毛やローラーを使って均一に塗布し、十分に乾燥させてから次の工程に進みます。

これにより、防水層が長期間にわたって安定して機能します。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順4.パラペット立ち上がり

次のステップはパラペット立ち上がりの処理です。パラペットとは、屋上やベランダの縁に設置された低い壁の部分で、特に雨水が溜まりやすい箇所です。

ここにアスファルトルーフィングシートを貼り付けて防水処理を施します。立ち上がり部分は雨漏りのリスクが高いため、特に丁寧な施工が必要です。

しっかりとシートを固定し、端部や角も十分に処理することで、雨水の侵入を防ぎます。この工程は防水工事の仕上がりを大きく左右します。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順5.アスファルトシート積層

アスファルトシート積層は、アスファルト防水の中でも重要な工程です。まず、アスファルトを220度〜270度に加熱し、溶融させます。

その後、加熱したアスファルトを流しながら、アスファルトルーフィングシートを2〜4枚重ねて貼り付けます。特に角や端部は増し張りを行い、防水性を高めます。

この積層作業により、強度と耐久性のある防水層が完成します。シートを均一に重ねることで、隙間ができず、完全な防水効果が得られます。

アスファルト防水(熱工法)の施工手順6.アスファルト塗りと完了

施工の最後に行うのは、アスファルト塗りです。アスファルトシートの上から、再度溶融アスファルトを塗布し、表面を仕上げます。

これにより、さらに強固な防水層が形成され、耐久性が向上します。塗布後は、乾燥させて完全に固まるまで待ちます。完了後、工事が終了し、屋上やベランダが十分に防水されます。

施工が完了した後は、しっかりとチェックし、問題がないか最終確認を行います。これで、強力で長期的に効果を発揮する防水層が完成します。

ベランダ防水工事の流れ|FRP防水の施工手順

FRP防水は、ガラス繊維とポリエステル樹脂を組み合わせて硬質な防水層を形成する工法です。

ベランダやバルコニーなどの小規模な箇所に最適で、施工期間が最も短いことが特徴です。

ベランダ防水工事の流れ1.高圧洗浄

FRP防水の第一歩は、ベランダや屋上の表面を高圧洗浄で徹底的に清掃することです。この工程では、表面に付着した汚れやホコリ、古い塗膜などを完全に取り除きます。

汚れや不純物が残っていると、新しい防水層がしっかりと密着せず、剥がれやすくなります。高圧洗浄により、下地がきれいに整備され、後の工程で防水層がしっかりと密着する土台が作られます。

この工程は、FRP防水工事の品質に直結する重要な部分です。

ベランダ防水工事の流れ2.下地処理

下地処理はFRP防水施工において非常に重要な工程です。ひび割れやクラックがある場合は、専用の補修材を使用して埋め、凹凸がある部分はモルタルやセメントで平らにします。

FRP防水は硬質で丈夫な防水層ですが、下地が不均一だと塗布した防水層が剥がれたり、ひび割れたりする原因になります。

しっかりと下地を平滑に調整することで、後の施工がスムーズになり、防水層の耐久性が向上します。

ベランダ防水工事の流れ3.プライマー塗布

下地処理が完了した後、プライマーを塗布して防水材との密着性を高めます。プライマーは下地とFRP防水層をしっかりと接着させるための接着剤の役割を果たします。

刷毛やローラーで均等に塗布し、完全に乾燥させることが重要です。

乾燥が不完全なまま次の工程に進むと、防水層が剥がれやすくなるため、乾燥時間をしっかり確保し、乾燥状態を確認することが求められます。

ベランダ防水工事の流れ4.ガラスマット敷設

FRP防水層の強度と耐久性を高めるために、ガラス繊維のマットを敷き詰めます。このマットは防水層の骨格を形成し、強固な防水性能を提供します。

ガラスマットを敷く際は、隙間なく均一に広げ、しっかりと密着させることが重要です。

マットがずれたり、重なりが不完全だと、防水層が不均一になり、耐久性が低下します。この工程で防水層が強化され、長期的に効果を発揮します。

ベランダ防水工事の流れ5.ポリエステル樹脂塗布

ガラスマットを敷き終わった後、ポリエステル樹脂を塗布します。ポリエステル樹脂はガラスマットに含浸し、一体化することで、強固な防水層を形成します。

樹脂の塗布は非常に重要で、均一に塗ることが求められます。樹脂が硬化するのが非常に速く、数時間で歩行可能な強度に達するため、施工後の作業もスムーズです。

塗布量が不足すると防水性能が低下するので、適切な量を確認しながら施工する必要があります。

ベランダ防水工事の流れ6.トップコート塗布と完了

ポリエステル樹脂が完全に硬化した後、最後にトップコートを塗布します。トップコートはFRP防水層を紫外線や摩耗から保護する役割を果たします。

FRP防水材は紫外線に弱いため、トップコートを塗ることで劣化を防ぎ、耐久性を延ばします。

施工後、工期は通常1〜3日と比較的短期間で完了しますが、トップコート塗布は必須です。手抜きとしてトップコートを省略することがあるため、必ず確認しましょう。

自分でやる屋上防水は可能?DIY防水工事の注意点

DIY防水工事について、メリット・デメリット、適した工法、必要な道具、そしておすすめしない理由を解説します。

自分でやる屋上防水のメリットとデメリット

自分で屋上防水を行う場合、費用を抑えられるメリットがありますが、施工に失敗すると大きなリスクも伴います。

まずはメリットとデメリットを、整理してみましょう。

内容メリットデメリット
費用・業者費用が不要で材料費のみで済む。・施工ミスがあった場合、修復費用が自己負担となる。
管理・作業時間や進行を自分で調整できる。・専門知識と技術が必要であり、品質が確保できない可能性がある。
柔軟性・自由なタイミングで作業を進められる。・失敗すると雨漏りのリスクが高まり、建物に深刻な影響を与える。
保証・費用が抑えられるが、自己責任で完了。・保証がないため、後の問題発生時に対応が困難。

DIYでの屋上防水にはコスト削減というメリットがありますが、専門知識と経験がないと、失敗しやすいリスクがあります。十分な準備と計画が必要です。

自分でやる防水工事に適した工法と不向きな工法

DIYで行う防水工事では、適した工法を選ぶことが非常に重要です。

自分でできる工法と、不向きな工法を表で整理してみました。

内容DIY可能な工法不向きな工法
工法の種類ウレタン防水:液状の防水材を塗布する簡易な工法。小規模なベランダに適している。シート防水:接合部に専用機材と技術が必要。
作業の難易度簡易なウレタン防水:技術的ハードルが低く、簡単に施工できる。アスファルト防水:高温での作業が必要で、危険を伴う。
使用される材料ウレタン防水材:塗布が簡単で、手軽に扱える。FRP防水:樹脂の扱いが難しく、乾燥時間や温度管理が必要。

DIYにはウレタン防水が最適ですが、シート防水やアスファルト防水などは、高い技術と特殊な設備が必要であり、不向きです。

自分でやる場合の防水工事の流れ

自分で屋上防水を行う場合、作業の流れを順を追って理解することが重要です。

基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 高圧洗浄:表面の汚れをしっかり洗浄し、クリアな状態にする。
  2. 下地処理:ひび割れを補修し、表面の凹凸を平滑に整える。
  3. プライマー塗布:下地と防水材の密着性を高めるためにプライマーを塗布。
  4. ウレタン防水材塗布(1層目):防水材を均一に塗布し、乾燥させる。
  5. ウレタン防水材塗布(2層目):2層目を塗布し、再度乾燥させる。
  6. トップコート塗布:仕上げとしてトップコートを塗り、防水層を保護。

DIYで屋上防水を行う際は、各工程を確実に実行し、乾燥時間を守ることが重要です。適切な順序で作業を進めましょう。

自分でやる屋上防水をおすすめしない理由

DIYで屋上防水を行うことは、コスト削減ができる反面、多くのリスクを伴います。防水工事は専門知識が求められるため、十分な準備が必要です。

特に、下地処理や乾燥時間を適切に管理しないと、早期の劣化や雨漏りを引き起こす恐れがあります。さらに、DIYでは保証がないため、万が一失敗した場合に修理費用が自己負担となり、最終的にはプロに依頼した方がコストパフォーマンスが高くなります。

雨漏り建物の劣化を防ぐためには、やはり信頼できる専門業者に任せるのがベストです。

防水工事の流れで手抜きされないための対策

手抜き工事を防ぐには、契約前の確認と施工中の監理が不可欠です。信頼できる業者は施工手順を丁寧に説明し、工程写真を提供し、適切な保証を付けてくれます。

ここでは具体的な対策方法を4つ紹介します。

防水工事の施工手順を契約前に確認する

契約前に業者に各工程の詳細説明を求め、施工手順書や工程表を提示してもらうことが大切です。特にウレタン防水の場合、過去の工程写真を提示してもらうことが重要です。

施工手順が曖昧な業者は、後で問題が発生した際に対応が難しくなります。明確な施工計画を確認することで、後々のトラブルを防ぐことができ、工事の品質にも安心感を持てます。

必ず契約前に工程についてしっかり確認し、透明性のある業者を選びましょう。

防水工事の工程写真を記録として残す

契約時に「各工程の写真撮影と完了報告書での提出」を必ず条件として盛り込みましょう。

写真撮影すべき工程としては、施工前の状態や、下地処理完了時、プライマー塗布完了時、1層目塗布完了時、2層目塗布完了時、トップコート塗布完了時、完成時などがあります。

完了報告書には、これらの工程写真とともに、使用した材料の一覧、施工日ごとの作業内容や天候記録も記載されるべきです。これにより、施工の透明性が確保され、後から確認がしやすくなります。

防水工事の流れで立ち会い確認すべきタイミング

すべての工程に立ち会うことは難しいですが、下地処理完了時、防水層施工中、完了検査時の3つのタイミングで立ち会うことが手抜き防止に効果的です。

特に、下地処理が完了した段階で立ち会い、表面が平滑かどうか、ひび割れが適切に補修されているかを確認することが重要です。

また、防水層施工中に適切に塗布されているかを確認し、最後に完了検査時に全体をチェックすることで、作業の不備を防げます。

使用材料の出荷証明と保証書を受け取る

契約時に使用する材料のメーカー名と品番を明記してもらい、正規品使用の出荷証明書を受け取りましょう。また、メーカーの保証書も確認しておくことが大切です。

施工時に安価な代替品を使用されることがあるため、出荷証明書と保証書を受け取ることで、材料が正規品であることを確認できます。

業者の施工保証とメーカーの材料保証を両方受け取ることで、二重の安心が得られ、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。

実録!新東亜工業の施工事例|3階建てマンションの屋上防水工事

築38年の3階建てRC造マンションにて、屋上の防水工事をご依頼いただいた事例をご紹介します。

「屋上の防水塗装が剥がれてきて不安…」「ベランダや排水溝も気になる箇所がある」

そんな不安を抱えたお客様からメールにてお問い合わせをいただき、現地調査・見積・契約・施工・引き渡しまでを実際のやり取りと共にご紹介します。

途中で工法の変更が発生した点も含め、リアルな工事の流れがわかる内容です。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容

屋上やベランダの防水劣化、排水溝の錆、駐輪場のライン引きについてもご相談がありました。

お客様はメールでのやりとりを希望されており、現地調査と見積が無料であることを案内することで安心感を提供できました。

お客様:屋上やベランダの防水塗装が剥がれているようなので見積をお願いします。
通路の排水溝の金属蓋の交換もお願いしたいです。

担当者:現地調査・御見積は無料で行っておりますのでご安心ください。

お客様:12月12日 14時でお願いできますか? ついでに天窓と屋根の調査もお願いします。

工事の概要|工事金額と期間

屋上防水工事 施工前

屋上防水工事 施工後

 
項目 内容
建物種別 3階建てマンション(RC造)
所在地 東京都(詳細非公開)
工事内容 屋上・塔屋・庇の防水工事、排水溝蓋交換、駐輪場ライン引き
工法 通気緩衝工法(当初は密着工法予定)
その他特記事項 天窓・廊下清掃・駐輪場区画調整含む

工事金額:100万円

工期:5日間

現地調査で判明した劣化症状

屋上の防水層は部分的に切れ・膨れが見られ、塔屋屋根はより劣化が進んでいました。

一方でベランダや廊下の防水はまだ機能していると判断され、不要な工事は避ける形でご提案しました。

担当者:塔屋屋根の防水層は屋上よりも状態が悪く、以前の工事からかなり年数が経っていると思われます。

お客様:そうなんですね。やはり雨漏りしてからじゃ遅いので、防水お願いします。

担当者:防水層が生きている場所については、今回は工事しなくても大丈夫です。

施工中のやり取りと配慮

洗浄後の確認で、旧防水層の膨れが多数見つかり、急遽「通気緩衝工法」への変更を提案。

工法変更による追加費用やメリットを丁寧に説明し、納得を得て施工を進行。

室外機や物干し台の取り扱い、駐輪場ライン引きのスケジュールも調整されました。

担当者:古い防水層の膨れがあり、通気緩衝工法への変更をおすすめします。

お客様:金額によりますが、効果があるならお願いしたいです。

担当者:費用追加で対応可能です。支払いは完工時で結構です。

引き渡し時のご感想

駐輪場のライン引きを含めた全工程が完了。

お客様には仕上がりをご確認いただき、満足のご感想をいただきました。

今後のトラブル時対応についても案内し、信頼関係を築いてお引き渡しとなりました。

担当者:駐輪場のライン引きも終わり、全ての工事が完了しました。

お客様:ありがとうございます。線がとてもきれいで満足です。

担当者:今後なにかあればいつでもご連絡ください。

本工事では、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、メール主体のやり取りにも柔軟に対応しました。

現地調査により劣化の状態を正確に把握し、必要な工事だけをご提案。

施工中には想定外の劣化が発見されましたが、最適な工法へ変更し、お客様の納得を得て対応。

お引き渡し後もフォロー体制を伝えることで、長期的な信頼関係を築くことができました。

工事中の各工程は写真で丁寧に記録されており、お客様も仕上がりを写真で振り返ることができました。

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防水工事の流れに関するよくある質問

防水工事を検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. ベランダ防水工事の手順で最も重要な工程は?

A. 下地処理が最も重要な工程です。どれだけ高品質な防水材を使用しても、下地が不十分であれば防水層は早期に劣化します。下地に凹凸があると、防水材が均一に塗布できず、薄い箇所から劣化が始まります。

ひび割れが補修されていないと、そこから雨水が浸入します。つまり、下地処理が不十分だと、後続のすべての工程が無駄になるのです。下地処理に加えて、プライマー塗布と乾燥時間の確保も重要です。

Q2. ウレタン防水工事の工程で手抜きされやすい箇所は?

A. ウレタン防水で最も手抜きされやすいのは、乾燥時間の短縮です。本来24時間以上必要な乾燥時間を、12時間や6時間に短縮して次の工程に進むケースが非常に多いです。

次に多いのが中塗り工程の省略です。本来3層構造が必要なのに、2層で済ませる手抜きです。トップコート未施工も深刻な手抜きです。プライマー塗布不足も多い手抜きです。これらの手抜きを防ぐには、工程写真の記録と、重要工程での立ち会い確認が不可欠です。

Q3. 防水工事の施工手順全体でかかる期間は?

A. 防水工事の工期は、工法と施工面積によって大きく異なります。

  • ウレタン防水:密着工法で3〜5日・通気緩衝工法で5〜7日
  • シート防水:密着工法で4〜7日・機械固定工法で5〜8日
  • アスファルト防水:熱工法で8〜12日・トーチ工法で7〜10日
  • FRP防水:1〜3日

ただし、これらはあくまで目安であり、天候や下地の状態によって大きく変動します。

Q4. 屋上防水工事の手順で天候の影響を受けやすい工程は?

A. 防水材の塗布工程が最も天候の影響を受けます。ウレタン防水やFRP防水などの塗布型防水は、雨天時は絶対に作業できません。

防水材を塗布している最中や塗布直後に雨が降ると、防水材が雨水で流されたり、水分が混入して性能が低下したりします。

一般的に、施工後6時間以内に雨の予報がある場合は作業を開始しません。乾燥工程も天候に大きく影響されます。湿度が高い日や気温が低い日は、防水材の乾燥が遅れます。

Q5. 防水工事の種類によって施工手順は大きく変わる?

A. 基本的な流れ(下地処理→プライマー→防水層形成→仕上げ)は、すべての工法で共通しています。ただし、防水材の種類によって細かい施工手順は大きく異なります。

塗布型(ウレタン・FRP)は、液状の材料を何層にも塗り重ねる方式で、各層の乾燥時間の確保が重要です。

シート型(シート防水・アスファルト防水)は、シート状の材料を貼り付ける方式で、シート同士の接合処理が最重要ポイントです。また、工期も工法により1〜12日と大きく差があります。

まとめ

防水工事の流れは工法によって異なりますが、基本原則は共通しています。下地処理を丁寧に行い、適切な材料を正しい手順で施工し、十分な乾燥時間を確保することが、長期的な防水性能を実現する鍵です。

  • ウレタン防水は手抜き危険度が高く乾燥時間と工程数の確認が最重要
  • シート防水は接合部の処理が品質を左右するため接合状態を必ず確認
  • FRP防水は工期が最短だがベランダ等の小規模施工に限定される
  • 下地処理はすべての工法で最重要工程であり立ち会い確認が必須
  • 工程写真の記録と使用材料の証明書受領で手抜き工事を確実に防ぐ

防水工事は建物を長期的に保護するための重要な投資です。安さだけで業者を選ぶのではなく、施工手順を丁寧に説明し、工程写真を提供し、適切な保証を付けてくれる信頼できる業者を選びましょう。

複数社から見積もりを取り、各社の施工方法や保証内容を比較検討することが大切です。疑問点は契約前に遠慮なく質問し、納得できる説明を受けてから契約してください。

適切な業者選びと工程確認により、手抜き工事のリスクを最小限に抑え、長期間安心して暮らせる住環境を実現できます。

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