【個人様】東京都墨田区戸建て 外壁塗装工事+防水工事 費用公開

2025/07/05

工事の全体像とポイント

東京都内の戸建て住宅にて、外壁塗装と防水工事を行いました。建物の状態をしっかりと確認したうえで、各部位に最適な材料と工法を選定し、約1ヶ月かけて丁寧に施工しました。まず初めに、仮設足場を組み、安全性と作業効率を確保したうえで高圧洗浄を実施。

長年の汚れなどの劣化物をしっかり落とし、下地を整えました。

続いてシーリング工事では、目地やサッシまわりの劣化した既存シーリングを撤去し、ウレタンノンブリードと変成シリコンの2種類を使い分けて施工。

柔軟性と耐久性に優れたこれらの材料を用いることで、外壁からの雨水の侵入リスクを低減しています。

塗装工事では、外壁のひび割れが比較的軽度だったため、下地補修にコーキング処理を施し、3回塗り(下塗り+中塗り+上塗り)で丁寧に仕上げました。

塗装箇所は外壁のほか、雨樋・避難ハッチ・シャッターボックス・水切りといった細部にも及び、すべてにシリコン塗料を使用。耐候性・防汚性に優れた塗料により、美観と機能性の両立を図っています。天井には通気型塗料を用い、通気性を保ちつつ防カビ性にも配慮した仕上がりとなりました。

防水工事では、屋上には通気緩衝工法を採用。下地に含まれる水分を逃がしながらウレタン塗膜を形成できるため、膨れや剥がれを防ぎやすく、既存建物にも適しています。一方、バルコニーや庇(ひさし)といった箇所には、施工性に優れた密着工法を使用。部位の特性に合わせて工法を選択することで、効率よく防水性を高めることができました。

「今はまだ大丈夫」と思っているうちに、住宅の劣化は静かに進んでいます。今回のような“予防”を目的としたメンテナンスは、結果的に大きな修繕費用を防ぎ、長く安心して住み続けるための一歩となります。

塗装工事は「見た目」だけじゃない。建物を守る“保護膜”の役割

外壁塗装というと、「見た目をきれいにする工事」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。確かに美観の回復は大きな目的の一つですが、本質的には“建物を守る”ためのメンテナンス工事です。

1. 塗膜は建物を風雨や紫外線から守る「バリア」

外壁や屋根は、常に太陽の紫外線・雨・風・排気ガス・気温差といった過酷な環境にさらされています。塗装によって形成される「塗膜」は、これらから建材を保護するバリアのような役割を果たします。特に紫外線は、建材を劣化させる大きな要因で、塗膜がない状態では表面がどんどん脆くなっていきます。また、雨水が外壁内部に染み込むと、ひび割れやカビ、最悪の場合は構造体の腐食や雨漏りにまでつながることも。つまり、塗膜が健全なうちに塗り替えることで、外壁材や構造そのものを長持ちさせることができるのです。

2. 定期的な塗装はコストパフォーマンスの高い「予防策」

塗膜の劣化が進行すると、防水性が低下し、雨水が建物内部へ侵入します。そうなると外壁材の張替えや内部補修が必要となり、結果的に大きな修繕費用がかかってしまいます。しかし、塗膜が劣化する前に定期的に再塗装を行えば、建物を守りながらメンテナンスコストを抑えることができます。一般的には10年程度を目安に塗り替えるのが望ましいとされていますが、これは使用塗料や建物の立地条件によっても異なります。

3. 最新の塗料は高機能。家の快適性も向上

近年では、ただ色を付けるだけでなく、遮熱・防カビ・通気・低汚染などの機能を持った塗料が数多く登場しています。たとえば遮熱塗料を使用することで、夏場の室温上昇を抑える効果があり、冷房効率が良くなるといった快適性や省エネ性の向上も期待できます。また、シリコン塗料やフッ素塗料といった高耐候性塗料を選べば、より長持ちし、メンテナンスサイクルを延ばすことも可能です。

工事金額:385万円

仮設足場工事

■参考リンク:仮設工業会認定済足場材

洗浄工事

シーリング工事

外壁板間目地

下端笠木目地

サッシ廻り

ドア廻り

■参考リンク:サンスター株式会社

塗装工事

外壁(サイディング)

天井

雨樋

避難ハッチ

シャッターBOX

水切り

■参考リンク:日本ペイント株式会社

防水工事

屋上

バルコニー

■参考リンク:シーカジャパン株式会社

各種申請手続き

【道路使用】

■参考リンク:向島警察署

■参考リンク:警視庁

【道路占用】

■参考リンク:墨田区役所

監修:一級建築士・一級建築施工管理技士 石川繁雄