
【個人様】埼玉県ふじみ野市戸建て 外壁塗装+防水工事 費用公開
2025/07/25
目次
工事の全体像とポイント
埼玉県にある一戸建て住宅にて、6月中旬から7月中旬にかけての修繕工事の事例です。家を長く大切に使い続けるためには、定期的なお手入れがとても大事です。今回の工事では、足場の設置から始まり、シーリングの打ち替えや外壁・屋根の洗浄、塗装、防水工事まで、住まいをしっかり守るための作業が進められました。まず、安全かつ確実に作業を行うために仮設足場工事を行います。これは作業員の動線を確保しつつ、施工面へのアクセス性を高める重要な工程です。足場が安定していることは、仕上がりの質にも直結します。続いて行われるのはシーリング工事です。外壁目地やサッシ周り、ガラス廻りといった隙間部分には、すべて変成シリコンを用いてシーリング材を充填します。変成シリコンは、耐候性と密着性に優れた高性能素材であり、雨水の侵入を防ぐとともに建物の伸縮に柔軟に対応できる特性を持っています。特に日本のように季節ごとの気温差が大きい地域では、シーリング材の選定が建物の寿命を左右します。次に行う洗浄工事では、塗装面および防水面に付着した長年の汚れやカビ、藻などを高圧洗浄機で徹底的に除去します。この工程は塗装や防水処理の密着性を高める前処理として非常に重要であり、施工後の美観だけでなく性能維持にも直結する要素です。塗装工事では、屋根と鉄部にシリコン塗料を使用します。屋根材にはコロニアル(スレート)を採用しており、これに高耐候性のシリコン塗料を塗布することで、紫外線や雨風に対する耐久性を大幅に向上させることができます。また、鉄部にも同様の塗料を使用することで、サビの発生を防ぎ、美観と構造の保全を同時に図ります。防水工事においては、屋上およびルーフバルコニー、バルコニーの既存防水層が塩ビシート防水であることから、今回の改修では通気緩衝工法を採用しています。これは既存下地の湿気を逃がしながら新たな防水層を形成する工法で、特に結露や下地の不具合が懸念される既存構造に有効です。仕上げには高反射性の材料を使用しており、夏場の室内温度上昇を抑える効果も期待できます。バルコニー部分は滑り止め効果のある粗面仕上げとなっており、安全性と機能性を両立した設計です。このように、今回の工事は単なる修繕ではなく、住まいの性能を次の10年、20年先まで見据えた長期的なメンテナンスです。使われた材料や職人さんの手仕事のひとつひとつが、これからも安心して暮らせる住まいづくりにつながっています。
工事金額:294万円
仮設足場工事



■参考リンク:仮設工業会認定済足場材
シーリング工事
外壁板間目地


屋上立上り取合い


バルコニー水切り上部


ガラス廻り


笠木目地


サッシ廻り


■参考リンク:サンスター株式会社
洗浄工事



塗装工事
屋根(コロニアル)


■参考リンク:日本ペイント株式会社
防水工事
屋上


ルーフバルコニー


バルコニー


■参考リンク:シーカジャパン株式会社
各種申請手続き
【道路使用】
■参考リンク:東入間警察署
■参考リンク:警視庁
監修:一級建築士・一級建築施工管理技士 石川繁雄