【企業様】東京都足立区ビル 屋上防水工事 費用公開

2025/08/25

工事の全体像とポイント

東京都足立区にあるビルにて、屋上防水工事を実施しました。施工期間は約2週間。今回は室内からの入場が不可であったため、まず外部に仮設足場を設置し、安全に屋上へアクセスできる環境を整えた上で工事を進めました。

防水工事では、屋上全面にウレタン塗膜防水の通気緩衝工法を採用。通気緩衝工法は、建物内部に残留する水分や下地から発生する水蒸気を適切に逃がし、防水層に起こりやすい「膨れ」や「剥離」を防止する高性能な工法です。液状のウレタンを塗布して形成するため、複雑な形状や細部まで継ぎ目なく施工でき、長期的に安定した防水性能を確保できます。

さらに、笠木ジョイント部にはブリッジシール工法を採用しました。笠木部分は建物外壁と屋上防水層の接合部にあたり、雨水が侵入しやすいポイントです。ブリッジシールは目地の上に橋をかけるようにシーリング材を施工する方法で、下地の動きにも柔軟に対応し、従来工法に比べて耐久性・止水性に優れています。これにより、将来的な漏水リスクを大幅に低減することが可能となりました。

今回の工事では、屋上全体の防水層を強化すると同時に、劣化が進みやすい笠木部分の補強を徹底することで、建物の耐久性と資産価値を守る施工が実現しました。室内からの導線が確保できない条件下でも、仮設足場を設けることで安全性と施工品質を両立した事例です。

防水工事に欠かせないブリッジシールの重要性と施工が必要な場面

■ ブリッジシールとは
ブリッジシールとは、建物の目地やジョイント部に対してシーリング材を直接充填するのではなく、専用のバックアップ材やテープを下地に設置し、その上からシーリング材を橋のように施工する工法です。目地の上にかぶせるイメージで仕上げるため、下地の動きに追従しやすく、耐久性と止水性能が大幅に向上します。

■ 普通のシーリングとの違い
通常のシーリング工法は、目地に直接シーリング材を打ち込んで隙間を埋める方法で、初期の防水性は高いものの、経年による伸縮や劣化で剥離やひび割れが起こりやすいという弱点があります。一方でブリッジシール工法は、直接打ち込むのではなく目地の上に橋をかけるようにシールを施工するため、下地が動いても柔軟に追従し、シーリング材そのものにかかる負担を軽減します。その結果、通常工法に比べて長寿命で、再劣化のリスクも低くなります。

■ ブリッジシールの必要性・重要性
ブリッジシールが特に重要となるのは、雨水が侵入しやすい部位や建物の構造上負荷が集中する箇所です。例えば笠木(外壁と屋上の取り合い)、外壁の目地、屋上防水層の端部などが代表的です。これらの部分は建物の防水性能に直結する弱点であり、漏水が発生すれば鉄筋の腐食やコンクリート爆裂など深刻な劣化を招きます。ブリッジシールを適切に施工することで、こうしたリスクを未然に防ぎ、建物の防水性と耐久性を長期的に維持することができます。

■ どんな時に施工するのか
施工が必要となるのは、笠木のジョイント部や外壁目地など通常のシーリングでは対応が難しい部位、下地にひび割れや動きが生じやすい箇所、既存シーリングの劣化が激しい改修現場、そして将来的な漏水リスクが高いと判断された重要部位です。特に屋上防水工事や大規模修繕工事では、通気緩衝工法とブリッジシールを組み合わせることで、耐久性を飛躍的に高める施工が主流となりつつあります。

工事金額:137万円

仮設足場工事

■参考リンク:仮設工業会認定済足場材

防水工事

屋上

笠木ジョイント部ブリッジシール

■参考リンク:シーカジャパン株式会社

各種申請手続き

【道路使用】

■参考リンク:綾瀬警察署

■参考リンク:警視庁