【企業様】東京都港区倉庫 防水工事 費用公開

2025/10/11

工事の全体像とポイント

東京都港区に所在する倉庫において、老朽化が進んでいた塔屋部分の防水性能を回復させるため、10日間にわたる防水工事を実施しました。限られた範囲での施工ながらも、建物の保全において極めて重要な工程となる防水処理を、専門的な知見と確かな技術力で対応しました。

作業の安全性と効率性を考慮し、仮設足場は建物の2面のみに設置。これは3階の三角庇(ひさし)部分の塗装と屋上への作業導線確保を目的としたもので、無駄を省いた合理的な施工計画によって、コストと工期を最適化しています。

防水工事に先立ち、まずは下地処理として高圧洗浄を実施。蓄積された汚れや劣化塗膜をしっかり除去することで、防水材の密着性を高めるとともに、施工後の耐久性向上にもつなげました。

防水処理の中心となる塔屋部分には、ウレタン塗膜防水 密着工法を採用。これは下地と防水層を一体化させる工法で、比較的狭い面積や複雑な形状に対しても柔軟に対応できるのが特徴です。密着工法は施工性に優れ、建物の形状を問わず確実な防水層を形成できるため、塔屋のような高所かつ部分的な施工対象に最適な選択といえます。

今回の工事によって、塔屋からの漏水リスクを大幅に低減し、倉庫全体の防水性能が強化されました。外装全体を施工することなく、必要最小限の範囲に絞った精密な施工は、コストパフォーマンスと耐久性の両面で高い効果を発揮します。

足場を2面・3面だけ設置する工事の注意点とメリット・デメリット ロープ作業との比較

建物改修工事において足場は職人の安全・作業効率に直結する重要な設備です。通常は建物全体を囲む全面足場が基本ですが、施工範囲が限定されている場合や敷地条件によっては、2面または3面のみの「部分足場」が選ばれることもあります。

■ 部分足場が採用される主なケース

  • 屋上防水工事のために一時的に屋上へ上がる必要がある場合や、特定の面だけ塗装や補修を行う場合です。
  • 敷地が狭くて全面足場が組めない都市部の現場。敷地の制約で全面足場を組むのが難しい場合。
  • コスト・工期を抑えたい短期施工。工事範囲が限定されていれば、必要な面だけ足場を組むことで費用と時間を削減できます。

■ メリット

  • 設置・撤去が簡易な分、費用と時間を節約できる
  • 工事範囲に集中した効率的な施工が可能

■ デメリットと注意点

  • 動線や資材運搬が制限されるため、事前の施工計画が重要
  • 急な不具合への対応が難しく、後から足場を追加設置する可能性

■ ロープ作業との比較

ロープ作業(無足場工法)は足場を組まずに外壁をロープで降下しながら行う方法で、初期費用は抑えられますが、作業の正確さや安全性では足場設置に劣ることも多く、特に広範囲・精密な施工には不向きです。風や雨の影響も受けやすく、天候に左右されやすいという弱点もあります。

まとめ

安全性では、足場があることで職人が安定した体勢で作業でき、高所でもリスクを最小限に抑えられます。
施工精度も、両手を使える足場の方が塗装や防水の仕上がりが均一で品質が安定します。
費用対効果の面でも、ロープ作業や部分足場は一見安価に見えても、再施工が必要になれば結果的に高くつくことも。

応急的・短期的な施工にはロープ作業が有効とされますが、広範囲または高品質を求める工事では、足場設置がより確実かつ安全性・耐久性の高い手法と評価されています。

施工金額:68万円

仮設足場工事

■参考リンク:仮設工業会認定済足場材

洗浄工事

高圧洗浄

塗装工事

3階三角庇

■参考リンク:日本ペイント株式会社

防水工事

塔屋

■参考リンク:シーカジャパン株式会社

監修:一級建築士・一級建築施工管理技士 石川繁雄

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