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仮設工事の流れは?打ち合わせ~完成まで

マンションの大規模修繕や住宅リフォームなどで行われる仮設工事。
「足場を設置する」というイメージも強いですが、仮設トイレや仮設水道の設置など、さまざまな仮設工事があります。

そこで今回の記事では、仮設工事の流れについてご紹介していきます。
また仮設工事の種類についても解説していきますので、「仮設工事自体についても詳しく知りたい」というかたも、ぜひ参考にしてみてください。

仮設工事は2種類

仮設工事には「共通仮設工事」と「直接仮設工事」の2種類があります。

共通仮設工事

工事全般に関わる工事のことを言います。

  • 資材置き場の確保
  • 仮設トイレの設置
  • 現場事務所の設置
  • 工事用掲示板の設置

上記のようなものが共通仮設工事に該当します。

直接仮設工事

直接仮設工事は、目的の設備の組み立てに直接関わる工事のこと。

  • 足場の設置
  • メッシュシートの設置
  • 柱などの養生
  • 屋内の清掃

上記のようなものが直接仮設工事で一般的です。

仮設工事の項目は?

仮設工事には、次のような項目があります。(一例)

  • 仮設トイレの設置…作業員が工事中に使うトイレを設置します。
  • 仮囲いの設置…工事現場の周囲をボードや柵で囲い、周囲の景観の邪魔をしないようにします。防音や防犯のためにも使われます。
  • 仮設水道の引き込み…工事中に使う水道を引き込みます。
  • 養生…共用部などに傷が付かないように、シートやボードなどを使って保護します。
  • 墨出し…天井や床、壁などに、工事を行いやすくするための目印を付けます。
  • 清掃…毎日の清掃も仮設工事の1つとして数えられます。

仮設工事の流れ

仮設工事は、次のような流れで行われます。

打ち合わせ

まずはお客さんの要望を聞きながら打ち合わせをし、施工内容や工期、予算などを確認します。

現地調査

敷地面積など現場の状況を入念に調査します。

見積もり

現地調査の内容を元に、お客さんに見積書を提出します。

契約

お客さんが納得できたら受発注の契約をします。

整地

工事を行う周辺の土地を整え、作業をしやすくします。

仮設トイレの設置

仮設トイレの設置や近隣住民への挨拶は、工事の前段階で行なっておきます。

仮設電気・仮設水道

工事で使うための電気や水道を引きます。

地縄張り

建物が建つ場所をイメージできるように、建物の外周の位置に縄を張ります。

地縄張りは地鎮祭と一緒に行われるのが一般的で、施主さんも立ち合います。

水盛遣り方(みずもりやりかた)

建物の実際の位置や高さを決めます。

建物を立てる場所の周囲に、板や杭を設置したりします。

仮設足場の設置

専門の業者が工事現場に足場を設置します。

足場の解体

工事が完了したら、仮設足場を解体し撤去します。

撤去後は、現場周辺の掃除や周辺住民への挨拶を行ない、仮設工事終了です。

仮設工事の費用は?

仮設工事には、一般的に工事費全体の3~5%ほどの費用がかかると言われています。
ただしマンションの大規模修繕では、工事費全体の20%前後の費用がかかると言われているので注意が必要です。

マンション1戸あたりだと15~20万円ほどの費用がかかるでしょう。
仮設工事の費用は仮設足場の種類などによっても変わるので、見積もりの段階でしっかりと金額をチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

今回ご紹介したように、仮設工事にはさまざまな種類や項目があります。
仮設工事の内容について知ると、工事全体の流れがイメージしやすくなりますよ。

ぜひ今回の記事を、見積もり時の参考にしてみてくださいね。

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