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雨漏りする前に対策を!屋内防水工事で快適な住まいを守る

雨漏りは住まいの大敵です。天井や壁のシミ・家具の水濡れ・カビやダニの発生など、深刻な問題を引き起こします。これらを防ぐ鍵となるのが、屋内防水工事です。

本記事では、住宅の防水改修工事について詳しく解説します。屋上や屋根、さらには室内の防水工法を紹介し、アスファルト防水やシート防水など、様々な種類の工法とその特徴を説明します。

防水改修工事の標準仕様書に基づく適切な工法選択は、建物の耐久性と居住性を大きく向上させます。用途や目的に合わせた工法を選ぶことで、住宅の寿命を延ばし、快適な暮らしを長く維持できるのです。

屋内防水工事は、単なる雨漏り対策にとどまらず、家全体を守る重要な投資です。この記事を参考に、用途や目的に合った工法を選択することで、建物が長持ちします。

屋内防水改修工事とは

屋内防水工法は、建物の内部に防水層を施工することで雨水の浸入を防ぐ工事です。

雨漏りは、建物の構造躯体を腐食させ、建物の寿命を縮める原因になります。

また、雨漏りによって発生したカビやダニは、健康被害を引き起こす可能性もあります。

屋内防水は、雨漏りを防ぐために重要な役割を果たす工事です。

屋内防水の施工箇所

屋内防水は、以下のようにさまざまな場所に施工できます。

  • 屋上
  • バルコニー
  • 貯水槽
  • トイレ
  • 浴室
  • 洗面所
  • キッチン

これらの場所は、雨水や生活用水による水濡れのリスクが高い場所です。

屋内防水工事を行うことで、これらの場所から雨水の浸入を防ぎ、住まいを守ることができます。

屋内防水改修工事の重要性

屋内防水工事とは、建物の内部に雨水や湿気が侵入することを防ぐための工事です。

屋内防水工事は、建物の耐久性を維持し、快適な住環境を保つために重要です。

屋内防水改修工事の重要性|雨漏りによる被害を防ぐ

雨漏りは、建物の構造部分を腐食させたり、カビやシロアリの発生原因になったりします。

また、雨漏りによって家財道具が損傷したり、感電したりする危険もあります。

屋内防水改修工事の重要性|建物の耐久性を維持する

屋内防水工事によって、雨水や湿気による建物の劣化を防ぐことができます。

建物の耐久性を維持することで、建物の寿命を延ばすことができます。

屋内防水改修工事の重要性|快適な住環境を保つ

屋内防水工事によって、室内にカビや湿気が発生するのを防ぐことができます。

カビや湿気は、健康被害や建物の劣化の原因になります。

屋内防水改修工事における工法の種類

屋内防水工法は、以下のような用途や特徴に応じて選択します。

  • 施工実績
  • 環境性能
  • 施工性能

ここでは、施工実績の多いアスファルト防水熱工法、改質アスファルト防水熱工法を紹介します。

アスファルト防水熱工法

アスファルト防水熱工法は、アスファルトを熱で溶かして、ルーフィングと呼ばれるシートを貼り合わせる防水工法です。

メリットデメリット
耐久性が高い
施工性が良い
防水性が優れている
コストが比較的安い
火を使うため、施工に注意が必要
臭いが発生する

アスファルト防水熱工法は、耐久性と防水性に優れ、さまざまな用途に使用できる工法です。

火を使うため、施工には注意が必要ですが、コストが比較的安く、施工性も良いので、広く採用されています。

改質アスファルト防水熱工法

改質アスファルト防水熱工法は、アスファルトにゴムや樹脂などの改質剤を添加した改質アスファルトを用いて、ルーフィングと呼ばれるシートを貼り合わせる防水工法です。

メリットデメリット
アスファルト防水熱工法よりも耐久性が高い
低温での施工が可能
臭いが少ない
アスファルト防水熱工法よりもコストが高い

改質アスファルト防水熱工法は、アスファルト防水熱工法よりも耐久性が高く、低温での施工も可能なため、寒冷地でも使用できる工法です。

また、臭いが少ないため、屋内での施工にも適しています。

屋内防水改修工事における密着工法の仕様

屋内防水密着工法は、国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書において「E-1」「E-2」に区分されています。

標準仕様書では,用いる材料の品質や施工の手順や守るべき仕様などを細かく規定しています。

各工法の記号は、標準仕様書における種別のことです。

参考:国土交通省-令和4年版公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)

標準仕様書とは、工事の標準的な仕様を示すものです。

標準仕様書に基づいて設計、施工をすることを原則としています。

標準仕様書を制定することにより、建築物の品質・性能の確保、設計図書の作成や施工の効率化を図ることができます。

設計士がしっかりと内容を理解し、設計することが求められる重要な書類です。

標準仕様書の適用により、建築物の品質及び性能の確保、設計図書作成 の効率化並びに施工の合理化を図ることを目的としています。

また、標準仕様書は、各府省庁が官庁営繕事業を実施するための「統一基準」として位置づけられており、その改定周期は3年となっています。

屋内防水改修工事における密着工法の作業工程

屋内防水密着工法は、以下の工程で施工されます。

種別E-1E-2
工程材料・工法使用量
(kg/㎡)
材料・工法使用量
(kg/㎡)
1(注)1アスファルトプライマー塗り0.2アスファルトプライマー塗り0.2
2アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
3ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り(注)2
1.0ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0アスファルトはけ塗り1.0
5ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0アスファルトはけ塗り1.0
6アスファルトはけ塗り1.0
7アスファルトはけ塗り1.0
(注)1.下地が既存防水層の場合は、工程1を省略する。
   2.E-1の工程3を行う場合は、特記による。特記がなければ、貯水槽、浴槽等の常時水に接する部位に適用する。

引用:国土交通省-令和4年版公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)

施工上の注意点

下地処理を丁寧に行うことが、防水層の耐久性を左右します。

防水材の塗布や密着シートの貼り付けは、メーカーの指示に従って行う必要があります。

保護コンクリートの打設は、防水層を傷つけないように注意が必要です。

屋内防水改修工事のタイミング

1. 新築時

新築時には、建物全体に防水工事を行うのが一般的です。

新築時に防水工事を行うことで、雨漏りなどの被害を防ぎ、建物の耐久性を維持することができます。

2. 雨漏りなどの被害が発生した時

雨漏りなどの被害が発生した場合は、早急に防水工事を行う必要があります。

雨漏りを放置すると、建物の構造部分が腐食したり、カビやシロアリの発生原因になったりします。

3. 築10年以上経過した時

築10年以上経過すると、防水層の劣化が進行し、雨漏りのリスクが高まります。

築10年以上経過した場合は、防水工事の必要性を検討することをおすすめします。

4. その他

以下のような症状が現れていたら、早急な対応が必要です。

  • 屋上やバルコニーなどの外壁にひび割れや劣化が見られる場合
  • 浴室や洗面所などの水回りにカビや湿気が発生している場合
  • トイレなどの排水口から水が漏れている場合

業者に相談して、適切な処置をしてもらいましょう。

屋内防水改修工事のタイミングを判断するポイント

屋内防水工事を行うタイミングは、以下のポイントを押さえて判断することが重要です。

  • 建物の築年数
  • 防水層の状態
  • 雨漏りなどの被害の有無
  • 屋内環境

また、雨漏りなどの被害が発生する前に、屋内防水工事の必要性を検討することをおすすめします。

防水工事でよくある質問

Q

防水工事の種類にはどんなものがありますか?

A

主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。

Q

防水工事の費用はどのくらいかかりますか?

A

工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。

Q

防水工事のタイミングはいつが良いですか?

A

一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。

屋内防水改修工事のまとめ

ここまで、屋内防水工事について解説してきました。

この記事の要点は、以下のとおりです。

  • 屋内防水工事とは、建物の内部に防水層を施工することで、雨水の浸入を防ぐ工事
  • 屋内防水工事の重要性は、雨漏りによる被害を防ぎ、建物の耐久性を維持する
  • 屋内防水工法の種類は、アスファルト防水熱工法、改質アスファルト防水熱工法がある
  • 屋内防水密着工法の仕様は、国土交通省の公共建築改修工事標準仕様書に規定されておりE-1とE-2の2種類がある
  • 施工上の注意点は、下地処理を丁寧に行い、防水材の塗布や密着シートの貼り付けは、メーカーの指示に従うことが重要
  • 屋内防水工事のタイミングは、新築時や築10年以上経過したときがベスト
  • 屋内防水工事のタイミングを判断するポイントは、建物の築年数や防水層の状態を確認する

屋内防水工事は、建物の耐久性を維持し、快適な住環境を保つために重要な工事です。

雨漏りなどの被害が発生する前に、屋内防水工事について検討しましょう。

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