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外壁塗装業者の選び方は?業者の種類と重要な比較ポイント

住まいの大切な修繕を任せるときは、適正価格で優良な業者に依頼したいものです。

しかし、なかには相場よりも高い費用を要求する悪徳業者も存在します。

さらに、欠陥工事の可能性も0%ではありません。

そこで、外壁塗装業者を選ぶ際に失敗しない方法を解説します。

外壁塗装は10~15年に1度が目安

外壁塗装業者に依頼すべきタイミングは塗料によって異なりますが、 基本的には10~15年程度が目安です。

10年以上経過している場合は、ひび割れや目地がないか、触ったときに粉がふいていないかなどをチェックしましょう。

外壁塗装業者の種類とそれぞれの特徴

外壁塗装業者と一口に言っても、様々な業種があります。

各業者ごとに特徴や得意分野を理解することが、良い業者を見つける第一歩です。

そこで、外壁塗装業者を大きく4つのタイプに分け、それぞれの特徴を紹介します。

ハウスメーカー

ハウスメーカーとは、全国に営業拠点を持ち、自社で住宅を建築する大手企業のことを指します。

多くのハウスメーカーがテレビCMや新聞広告などで積極的に宣伝しており、知名度も高いです。

ハウスメーカーに依頼するメリットとして、高品質な工事をしてもらえるケースがある点です。

長期保証など独自のアフターケア制度を設けているハウスメーカーがあり、 外壁塗装の知識がない方も契約時に不安を感じることは少ないでしょう。

しかし、ハウスメーカーは、実際の工事を下請け業者に任せる傾向があります。

そのため、危機管理体制や仕事の質に偏りが出てしまう可能性がある点はデメリットです。

ハウスメーカーが受け取る仲介手数料と、下請け業者への人件費・作業費が発生するため、価格は割高になります。

建設業者

建設業者は、市や県内など狭い地域を主な営業拠点とする地域密着型の業態です。

ハウスメーカーに比べ、綿密なプランニングが期待できる場合が多く、予算にあう施工の提案、相談に対応してくれる業者が多いでしょう。

ただし、工務店もハウスメーカーと同様に、実際の工事は専門の下請け業者に任せることもあります。

見積もり金額に建設業者への中間マージンが上乗せされると、費用がかさむこともあるため注意が必要です。

リフォーム業者

リフォーム業者によっては、外壁塗装や建物自体のメンテナンス工事を請け負っているところもあります。

外壁塗装からリフォーム会社に業態が変わる場合も少なくないことから、外壁塗装専門の業者と遜色ない施工をしてもらえる可能性があるでしょう。

また、外壁塗装以外の分野でも専門的な知識を持っていることが多いです。

業者によっては、「外壁塗装と同時に内装もリフォームして、見た目を大きく変えたい」といった要望に応えられる場合もあります。

ただし、リフォーム業者のなかには、リフォームに特化しており外壁塗装の経験が少なく、施工品質が低い業者がいることも事実です。

依頼の際には、気になるリフォーム業者が得意とする分野を事前に確認しておきましょう。

外壁塗装専門業者

外壁塗装の専門業者は、主に地域密着型であることが特徴です。

塗装指導員や専門資格である一級塗装技能士がいる業者が多く、熟練の職人に仕事を依頼できる可能性が高いでしょう。

また、自社職人による施工の場合、中間マージンが発生せず、外注を利用する事業者よりもコストが抑えられる点もポイントです。

自社の職人による施工であれば、技術に偏りがなく、安定した品質を確保できます。

しかし、なかには詐欺行為をしたり、低品質な工事を行う塗装専門業者がいるため注意が必要です。

悪質な業者の特徴も押さえて、信頼できるところを選びましょう。

大幅な値引きをして解約を迫る外壁塗装業者に注意

悪徳業者は高額な費用を請求する、手抜き工事をするなどを目的とした詐欺を行います。

可能な限り高い金額での受注を目指しているため、他社の見積書との比較を嫌うことが特徴です。

悪徳業者に多い手口として、大幅な値引きを提示し、すぐに契約を迫る方法が挙げられます。

「今だけのキャンペーン」「今回限りの特別価格」などという言葉を使いますが、実際にはいつ依頼しても同じ価格です。

外壁塗装はリーズナブルな施工ではなく、安心して住み続けるために行います。

そのため、即決しないことが大切です。

優良な業者であれば「即決できるものではない」ことを理解しており、契約を急かすようなことはしません。

外壁塗装業者の選び方と比較ポイント

悪徳業者に騙されないためにも、よい外壁塗装業者を見極める方法を理解しておくことが重要です。

そこで、外壁塗装業者の選び方、業者同士を比較する際のチェックポイントを紹介します。

適切な工期

天候にもよりますが、戸建ての外壁塗装にかかる期間は、約1週間~4週間です。

工期が短すぎると、手抜き工事になる恐れがあります。

見積書に詳細を記載

外壁塗装は、ひび割れを補修する基本的な下地処理を行った後、3度塗りを行います。

主に1回目は下塗り、2回目、3回目は上塗り塗料を使用し、丁寧な業者では4回塗りを推奨しているところもあります。

見積もりの際には、どの部分にどのような塗料を何回塗るのか、細かく確認しましょう。

業者によっては、「工事一式」という形で提示してくるところもあるため、詳細が記載されていない場合は、内訳を質問することが重要です。

外壁塗装をしている現場を見学できる

外壁塗装では、下地処理をきちんとしなかったり、塗料の量を適量より薄くして塗ったりなど、手抜き工事の例も多いです。

そのため、工事現場を見ることができるかどうかを確認しましょう。

また、マナーを守れており、技術力が高い職人は、現場をきれいな状態に整えています。

見学の際には、作業スペースが散らかっていないかチェックすることが大切です。

なお、依頼主の留守中の現場写真を全て撮影し、工事終了後にアルバムとして渡してくれる業者もあります。

見学できない場合は、写真を撮影するサービスがあると安心です。

保証条件や瑕疵保険の有無

工事完了後の保証はあるのか、アフターフォローの内容も重要なチェックポイントです。

塗装工事の保証には、メーカー保証と施工保証の2種類あります。

メーカー保証は塗料メーカーが提供するもの、施工保証は塗装業者の施工品質に関するものです。

また、「リフォーム瑕疵保険」に対応している業者であれば、第三者による保証検査が受けられるため、工事中や工事後に万が一のことがあっても安心でしょう。

ニーズに合った外壁塗装業者を選ぼう

外壁塗装の目的や希望が明確ではない場合も、長期間メンテナンスをしていない場合は業者に相談しましょう。

どのような要望にも対応できる完璧な外壁塗装業者はありませんが、自分の理想を形にしてくれる業者を選ぶことが大切です。

ただし、外壁塗装業者を選ぶ際には、悪徳業者と契約してしまうリスクを避けなければなりません。

加えて、自分のニーズに合った施工をしてくれる外壁塗装業者かどうかをチェックする必要があります。

見積もりを依頼して金額や対応を確認すると、優良業者かどうかかの確認が可能です。

相見積もりで複数の外壁塗装業者を比較し、信頼できる業者を見つけましょう。

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