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外壁塗装のシリコン塗料の特徴を紹介!屋根塗装でも使うけどデメリットもある?

外壁塗装でも人気があるのはシリコン塗料です。

塗り替えを検討していると必ず情報が出てきますよね。

ですが、塗料なのにシリコン?ってなりませんか。

ほかの塗料と比べると、シリコンは少し違うイメージや違和感も覚えるかもしれません。

そこでシリコン塗料の特徴やデメリット、ほかの塗料と比較して価格相場も解説します。

外壁塗装を考えている際には、ぜひ参考にしてくださいね。

シリコン塗料とは?

外壁塗装を考える際に、多くの人が検討するのが「シリコン塗料」です。

耐久性やコストパフォーマンスに優れているため、住宅から商業施設まで幅広く使われています。

しかし、シリコン塗料の特性や使いどころを知らないと、本来の性能を活かせない可能性もあります。まずはシリコン塗料の特徴をあげてみましょう。

  • 主成分としてシリコンを配合している
  • シリコン自身の耐熱性が高いことで600℃近くまで耐える
  • 強度を発生しやすく揮発性を持つ

この特徴の中で大きな影響を与えているのがシリコン自身で、外壁塗装として塗料のメリットにもデメリットに繋がります。

そのため、シリコンの配合量ということが大きな注目ポイントになるでしょう。

シリコン塗料のメリット

まずはシリコン塗料のメリットからみていきましょう。

シリコン塗料のメリット1.耐久年数が長い

現在主流となっている塗料に比べると、シリコン塗料は耐久性が長い特徴を持っています。シリコン塗料の寿命は7~10年とされており、アクリル塗料(3~5年)やウレタン塗料(5~7年)に比べ、倍近い耐用年数を誇ります。

他の塗料との耐久性比較条件としては、同じ技術を持つ職人が同じ立地条件の外壁に塗った場合です。

耐久性が高いということは、頻繁な塗り替えが不要になり、長期的に見てメンテナンスコストを抑えることができます。住宅の寿命が30年程度といわれる中で、シリコン塗料を選べば、塗り替えは2回程度で済むケースが多いです。

外壁塗装に用いる主な塗料4種類|耐久年数を比較

外壁塗装に用いる主な塗料4種類の耐久年数を以下の表にまとめて比較してみました。

塗料の種類耐用年数
シリコン塗料7~10年
ウレタン塗料5~7年
アクリル塗料3~5年
フッ素塗料10~15年

以前主流だったアクリル塗料に比べると、シリコン塗料は倍近い耐用年数を発揮します。

アクリルよりも耐久性が高いウレタン塗料と比較しても、ライフサイクルが長いのがわかるでしょう。

フッ素塗料など最新型の高機能塗料と比べると耐久年数は劣りますが、価格帯も全く違う点に注意が必要です。

シリコン塗料のメリット2.外壁が汚れにくくなる

シリコン塗料の大きな特徴のひとつが「セルフクリーニング効果」です。これは、シリコン塗料が持つ親水性によって、雨水が壁についた汚れを浮かせて洗い流す仕組みです。

シリコンの親水性が影響しますが、汚れとの間に雨水がしみこみ、浮き上がらせることで洗い流すのです。

外壁が汚れにくくなるだけでなく、カビやコケの発生を抑えることもできます。特に道路沿いや湿気の多い地域では、汚れやすい環境でも清潔な外観を保つのに役立ちます。

シリコン塗料のメリット3.コストパフォーマンが高い

フッ素塗料などの高性能塗料はさらに長持ちしますが、その分価格が高くなるため、一般的な住宅ではシリコン塗料がちょうど良い選択肢となります。
また、塗り替えの頻度が少なくなることで、足場代や人件費などの付帯費用も削減できるため、結果的にトータルコストを抑えることが可能です。

足場などの付帯費用を考えれば、シリコン塗料の価格はバランスがいい塗料なのです。

シリコン塗料のメリット4.カラーが豊富&光沢・ツヤがある仕上がり

シリコン塗料はカラーバリエーションが豊富で、好みに合わせて外壁をデザインできます。また良い仕上がりが得られるため、見た目の美しさにもこだわりたい方におすすめです。これにより、新築のようなフレッシュな印象を長期間保つことができます。

カラーが豊富に揃っているのも、数多くのニーズに答えた結果であり、シリコンの特性を生かし光沢やツヤのある仕上がりが特徴です。

シリコン塗料のデメリット

多くのメリットを持つシリコン塗料ですが、反対にデメリット面についても紹介します。

シリコン塗料は硬さが特徴の塗料です。そのため、外壁が大きく動くような建物や、振動の多い場所では、ひび割れが発生しやすい傾向があります。ひび割れは塗膜の性能を低下させる原因となるため、建物の条件に応じて使用を検討する必要があります。

シリコン塗料のデメリット2.フッ素塗料よりも耐久性が低い

フッ素と比較すると、シリコン塗料の耐久性は劣ります。

シリコン塗料の耐久性は十分高いのですが、フッ素塗料(10~15年)には劣ります。ただし、シリコン塗料にも高性能な製品が登場しており、耐久性に大きな差がないものも増えています。予算と目的に応じて選ぶことが大切です。

フッ素は非常に高い耐久性を示す塗料ですが、同程度の性能を持つシリコン塗料も出てきました。ですので、すべてのシリコン塗料のデメリットというわけではありません。

シリコン塗料のデメリット3.重ね塗りに向かない

シリコン塗料は撥水性が高いため、上から水性塗料を塗る場合に弾かれてしまうことがあります。これにより、重ね塗りには向かないという性質があります。

撥水性能が高いことにより、水性塗料を重ね塗りしようとするとはじかれる可能性が高まります。

ただし、適切な下地処理を行うことでこの問題は解消できるため、技術力のある施工業者に依頼することが重要です。

シリコン塗料のデメリット4.モルタル外壁と相性が悪い

シリコン塗料はモルタル外壁と相性がよくありません。理由は硬くてひびが入りやすい点と似ていますが、弾性力が低いことが問題です。

モルタル外壁は吸水性が高く、シリコン塗料の硬さとの相性が悪い場合があります。弾性が低いため、ひび割れや塗膜剥離が起こるリスクが高まることがあげられます。

もうひとつが低粘性にあります。粘性が低いことでモルタル外壁に吸い込まれやすいからです。

正確に言うと、下地がしっかりとしていればモルタル外壁にシリコン塗料が使えないというわけではありませんので施工方法や対応で変わってくるでしょう。

シリコン塗料での塗装がおすすめな建物の部位

シリコン塗料での塗装がおすすめな部位を紹介します。

外壁

シリコン塗料が最も相性のいい部位になるのが外壁です。汚れがつきにくいセルフクリーニング効果が防汚性能に繋がります。

外壁は汚れが目立つとすぐにわかることからも、シリコン塗料はおすすめです。

屋根

屋根もシリコン塗料が使われてきました。

ただし、外壁よりも日光が直接当たるなど自然環境の脅威にさらされるのが屋根です。それだけ劣化が早まることからも、高機能なシリコン塗料を使う方がいいでしょう。

外壁以上に塗り替えに手間がかかり付帯費用が高まるからです。

付帯部

外壁塗装にシリコン塗料を使うのなら、付帯部も同じように塗装するのがおすすめです。

仮に違う塗料を使うと、ライフサイクルが変わります。

一部だけ劣化が進むといったことも考えられるため、同じ塗料を使う方が安全だからです。

シリコン塗料の単価・費用相場

シリコン塗料の単価や費用相場を見ていきましょう。

比較の条件として外壁のみの工事で、工事費として外壁塗装を完了させるための洗浄や足場代などを含み、外壁面積は75~90㎡あたりの戸建てを想定しています。

塗料の種類㎡単価1軒あたりの工事費用相場(75~90㎡)※外壁のみ
シリコン塗料1,800~2,000円80~90万円
ウレタン塗料1,500~1,700円70~75万円
アクリル塗料1,000~1200円60~70万円
フッ素塗料3,500~4,500円95~110万円

シリコン塗装がおすすめな人

外壁塗装でシリコン塗料の利用がおすすめな人とおすすめできない人がいます。

それぞれの条件を出してみました。

おすすめな人おすすめできない人
・外壁塗装のコストパフォーマンスを重視・10年以上は住む予定がある・光沢を重視したい・外壁面積が大きな住宅・さらに塗り替え回数を抑えたい・外壁塗装の寿命が来る前に売却の予定がある

この中でも大きなポイントは、シリコン塗料のライフサイクルです。

7~10年の再塗装のサイクルが基本となることからも、長く住まない住宅なら、もっと安い塗料でもいいでしょう。

面積も大きくなると、少し割高になりますが、フッ素などの高機能塗料を使うほうがお得感が出てきます。

塗り替えの回数は、建物の耐久性や使用用途と併せて考えなければいけません。

マンションなど高層階があり、外壁塗装も足場も手間がかかるような場合には、塗り替え回数を抑える方が付帯費用は下がります。

外壁塗装を業者に依頼する際のポイント

外壁塗装はDIYでは難しい部分が多いものです。

専門業者に依頼する方が安全で確実な選択になるでしょう。

業者選びのポイントは、これまで培ってきた経験です。

塗料の性能が高くても、施工精度が低いと性能を発揮できません。

7~10年持つのがシリコン塗料の特徴ともいえますが、下地処理が甘くなればもっと早く寿命が来ます。

塗ってすぐは分かりませんが、長期的に見ると大きな差がつくからです。

経験は過去の実績などでもわかりますし、さらに地元企業なら天候などの特徴もわかるでしょう。

外壁塗装工事は気象条件などにも左右されやすいからです。

相見積もりを取って比較してみることでも違いが見えてきます。

まとめ

この記事のまとめです。

  • 屋根や外壁塗装の塗料としてメジャーな材料で、費用と性能のバランスがいい
  • セルフクリーニング効果があり光沢のある仕上がりになる
  • コストパフォーマンスや10年以上は住み続ける人に向いている

シリコン塗料は、外壁塗装とてもスタンダードなものとして定着しつつあります。

優れた性能も持っていますが、大事なことは施工精度にかかっているのはいうまでもありません。

特に職人が塗って仕上げるのが外壁塗装です。

経験と実績が大きな影響を与えるは理解しておかなければいけないポイントになります。

外壁塗装は、大事なマイホームを一番外側で守る盾です。

役割から考えても、安かろう悪かろうではすみません。

シリコン塗料はライフサイクルと費用とのバランスに優れています。

この特徴を生かすためにも、経験豊富な当社にご相談ください。

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