品川区にある賃貸マンションの大規模修繕工事について|工事の内容や費用内訳・安く抑える方法を解説
2024/10/29
マンションの大規模修繕工事は、建物の美観と耐久性を保ち、住民の安全と快適な生活を守るための重要なメンテナンスです。外壁の修理に限らず、防水や防火対策、配管の更新など、建物の基礎に関わる作業も含まれるため、12〜15年ごとに計画的に実施されます。
品川区には賃貸マンションも多く存在し、劣化状態によって修繕工事や塗装工事が必要になります。
大規模修繕工事には1戸あたり100万円以上かかる場合も多く、修繕の内容や工法、建物の規模によって費用が変動します。費用の内訳をしっかり把握することで無駄を省き、適切にコストを抑えることが可能です。
本記事では、大規模修繕の費用相場や具体的な内訳、費用を抑えるポイントをわかりやすく解説します。これから修繕工事を計画する管理組合や居住者が、失敗せずに最適な選択をするためのサポートとなる情報を提供します。
目次
マンションの大規模修繕工事の必要性とは?
品川区でのマンションの大規模修繕は、12年周期で行われる大規模な工事で建物の劣化を防ぎ、居住者の安全と快適さを保ち、資産価値を維持・向上させる重要な取り組みです。賃貸マンションや賃貸アパート、オフィスビルなどの建物ではほとんどの場合必須の工事となっています。
通常のメンテナンスではカバーしきれない箇所や摩耗した部分を修繕し、建物全体の機能を向上させることが目的です。大規模修繕の目的は以下の3つが主な目的です。
建物の耐久性の確保
建物は気候や環境によって日々劣化します。特に外壁や屋根は風雨や紫外線の影響を受けやすく、定期的な修繕が欠かせません。劣化を放置すると耐久性が低下し、建物の安全性に悪影響を与えることがあります。適切な大規模修繕を行うことで、建物の耐久性や耐震性能を確保・向上させることができます。
居住性・利便性の向上
大規模修繕では、建物の基礎的な修繕に加え、居住者の利便性や快適さを向上させる改善が行われます。例えば、エントランスの改装やバリアフリー対応、照明の改善などが挙げられます。これにより、居住環境がより快適になり、住む人の満足度が向上します。美観を保つことも、居住者の満足感に直結します。
資産価値の維持・向上
建物は年数が経過するとともに価値が下がりますが、大規模修繕を行うことで、見た目や機能が保たれ、資産価値の低下を防ぐことができます。修繕を定期的に行う建物は市場価値が高く、売却や賃貸の際にも有利です。また、修繕履歴がしっかり残っていることは、建物の信頼性を高める要素となります。
これらの目的を実現するには、計画的な修繕が必要です。定期的な点検と劣化箇所の確認を行い、最適なタイミングで修繕を実施することが大切です。管理組合や居住者での計画的な資金準備を行い、修繕費用を正確に見積もることが、スムーズな大規模修繕の成功につながります。
マンション大規模修繕工事の種類と内容
品川区エリアの賃貸マンション大規模修繕工事には、建物の安全性や耐久性を向上させるためのさまざまな工事が含まれます。それぞれの工事には異なる目的と工程があり、適切に実施することが建物の価値を維持する鍵となります。ここでは代表的な修繕工事の種類と内容をわかりやすく解説します。
仮設工事
仮設工事は、修繕作業を安全かつ効率的に行うための足場や養生の設置を指します。足場の設置は高所作業の安全確保に欠かせません。また、養生シートを使うことで、塗装や補修の際に生じる粉塵や塗料が周囲に飛散するのを防ぎます。仮設工事は修繕工事全体の基盤を整えるために行われ、確実な安全性が求められます。
下地補修工事
下地補修工事は、建物の外壁や構造体のひび割れや剥がれを修復する作業です。この工事により、建物の防水性や耐久性が回復され、後に行う塗装やタイル補修の効果がより持続します。適切な下地補修を行うことで、建物全体の安全性が向上し、修繕の効果を長持ちさせることができます。
タイル補修工事
タイル補修工事は、外壁に使用されているタイルの剥がれや浮きを補修する工事です。タイルが浮いたまま放置すると、雨水の浸入や落下事故のリスクが高まるため、早急な対応が求められます。タイル補修では、浮いているタイルを再固定するほか、劣化が進んでいるタイルは新しいものに張り替えます。建物の外観美を保つだけでなく、安全性の確保にもつながります。
マンション大規模修繕における外壁タイル浮きの対応
マンションの大規模修繕では、タイル浮きが確認されることがあります。タイル浮きは外壁の劣化や構造的な問題のサインであり、早急な補修が必要です。修繕計画には、タイルの点検と必要な箇所の補修を含めることで、建物全体の安全性と美観を維持できます。
大規模修繕でのベランダタイルの取り扱い
大規模修繕では、ベランダのタイルでも剥がれや浮きが発見されることがよくあります。下地部分の防水層が劣化している場合があるため、修繕時にはタイルを一時的に剥がし、補修後に再設置が必要です。また、タイルが再利用できる場合は保管方法に注意し、破損を防ぐことが求められます。
シーリング工事
シーリング工事は、外壁の目地や窓枠、ドア枠の隙間をシーリング材で埋める作業です。シーリング材が劣化すると、雨水が浸入し内部の腐食やカビの原因となるため、定期的な交換が必要です。シーリング工事により防水性と気密性が高まり、建物全体の耐久性が向上します。
外壁塗装工事
外壁塗装工事は、建物の外壁に新たな塗膜を施す作業です。これにより、建物のタイキュ性を高めることができきます。使用する塗料によって耐用年数や費用が異なり、建物の立地や環境に適した塗料を選ぶことが重要です。デザイン性も考慮し、建物の美観を保つことが求められます。
大規模修繕工事での外壁塗装の重要性
大規模修繕工事で外壁塗装することで、建物の耐久性を向上させながら美観を維持できます。塗料には耐久性や防水性に優れたものを選ぶことで、修繕サイクルを長く保つことが可能です。品質の高い塗料を使用することで、長期的なコスト削減にもつながります。
建物の階数
建物の物理的特性は、工事費用に大きな影響を与える重要な要因です。特に建物の高さと規模による影響は顕著といえます。
- 20階以上の超高層マンション…特殊な工法が必要となるため費用が割高
- 6〜19階の中層のマンション…標準的な工法で対応が可能
- 5階以下の低層マンション…比較的工事がしやすく、費用を抑えられる
外壁仕上げの種類による影響も大きく、タイル貼りの場合は修繕費用は高額になりますが耐久性も高くなります。吹付タイルは中程度の費用で標準的な耐久性を確保でき、塗装仕上げは比較的安価ですが修繕周期が短くなる傾向にあります。
タワーマンションの大規模修繕には特有の課題があります。高所作業にはゴンドラ工法が必要となり、1フロアあたり15〜20万円の追加費用が発生します。また、強風対策も必要となるため、工期延長のリスクも考慮する必要があります。一方、大規模な発注をすることで、単価を低減できる可能性もあります。
工事内容と使用する材料
工事の範囲や使用する材料の選択は、費用と耐久性に直接的な影響を与えます。外壁塗装材料を例にとると、以下のような耐用年数と平米単価です。
| 塗料 | 耐用年数 | 平米単価 |
|---|---|---|
| フッ素樹脂塗料 | 15〜20年 | 4,000〜5,000円 |
| シリコン系塗料 | 10〜15年 | 2,500〜3,500円 |
| アクリル系塗料 | 7〜10年 | 2,000〜3,000円 |
防水工事においても、工法によっては初期費用は抑えられますが、より頻繁な修繕が必要となる可能性があります。
鉄部塗装工事
鉄部塗装工事は、手すりや階段などの鉄製部分に塗装を施し、錆から保護する作業です。適切な塗装により、鉄部の耐久性が向上し、安全性が確保されます。定期的な塗装工事を行うことで、錆の発生を防ぎ、ビルの外観と機能性を維持します。
防水工事
防水工事は、屋上やベランダ、バルコニーなどの防水性能を向上させるための工事です。シート防水やウレタン防水など、施工方法や耐用年数が異なる工法が採用されます。適切な防水工事を行うことで、雨水の浸入を防ぎ、建物の劣化を最小限に抑えることができます。
大規模修繕工事におけるバルコニーとベランダの補修
大規模修繕では、バルコニーやベランダの防水層の点検・補修が欠かせません。これらの場所は雨水の影響を受けやすく、放置すると建物内部に浸水する可能性があります。防水層の再施工やタイルの再設置をすることで、住人の安全性と快適性を確保します。
その他の関連工事
その他の関連工事には、雨樋の補修、エレベーターの点検・補修、外構の整備などが含まれます。これらの工事も建物全体の安全性や快適性を維持するために必要であり、計画的な実施が求められます。特にエレベーターの点検は、住民の安全性を確保するために欠かせません。
品川区で大規模修繕を行う前に費用の内訳と相場を解説
大規模修繕の費用は、マンションの規模や形状・工事内容・使用する材料など、様々な要素によって変動します。
国土交通省の実態調査によると、1戸あたりの費用は以下のとおりです。
| 修繕回数 | 中央値 | 平均値 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 134.7万円 | 185.3万円 | 新しい建物ほど床面積が大きく、費用が高額化 |
| 2回目 | 129.7万円 | 137.4万円 | 工事内容の最適化により費用が安定 |
| 3回目 | 118.6万円 | 129.7万円 | 過去の修繕履歴を活かした効率的な工事が可能 |
大規模修繕の費用構成は、直接工事費が全体の約70%を占めています。これには仮設工事・外壁補修や塗装工事・防水工事・設備改修工事などが含まれます。次いで、間接工事費が約20%を占め、設計・監理費や仮設事務所費、諸経費などが含まれます。残りの約10%はその他費用として、保険料や事務手数料、消費税などが計上されます。
賃貸マンション大規模修繕工事の費用相場は?
マンションの大規模修繕工事の費用相場は、規模や建物の劣化状況、施工内容によって大きく異なります。一般的には、品川区でも1戸あたり約75万~125万円が目安とされ、国土交通省の調査によると、ほとんどのマンションで1戸あたり75万円以上の費用がかかることが分かっています。
例えば、50戸の中規模マンションの場合、3,750万〜6,250万円が費用の相場です。工事内容には、外壁塗装、屋上防水、シーリング工事などが含まれ、建物の劣化状態や施工範囲に応じて費用は変動します。また、2回目以降の修繕工事は、補修範囲が広がることが多く、初回よりも高額になる傾向にあります。
修繕計画を立てる際は、建物の耐用年数や次回修繕のタイミングを考慮し、適切な予算を準備することが重要です。
参照:国土交通省 令和3年度マンション大規模修繕工事 に関する実態調査
大規模修繕費用に影響を与える要因について
大規模修繕の費用はさまざまな要因によって左右されます。具体的には、建物の規模、劣化の進行度、使用する材料、施工方法などが挙げられます。品川区の修繕工事においても、建物の規模が大きいほど、工事の範囲が広がり、材料費や人件費が増加します。たとえば、階数や面積が広い建物では、足場設置や塗装作業にかかるコストが高くなります。
次に、劣化の進行度も費用に大きな影響を与えます。劣化が進んでいる部分が多い場合、下地補修やタイルの張り替え、防水工事などが必要になり、工事が複雑化して費用が上がる傾向にあります。劣化を放置すると修繕規模が拡大し、結果的にコストが増加するので、定期的な点検が重要です。
さらに、使用する材料や施工方法の選択も費用に関わります。耐久性の高い材料を使用すると初期費用は高くなる一方で、長期間にわたるメンテナンスコストを抑えられます。施工方法についても、作業が効率的に進むかどうかで工期や人件費が変動します。
他にも、修繕の時期や工事業者の選定が費用に影響を与える要因です。建設資材の価格変動や人件費の上昇時期に修繕を行うと、予算を大きく超える場合があります。業者選びも重要で、信頼できる業者を選ぶことで、適正価格での修繕が期待できるため、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。
大規模修繕の費用を安く抑える方法
大規模修繕の費用を抑えるためには、単に安価な工事を選ぶのではなく、計画的なアプローチや材料選定を含む総合的な対策が求められます。品川区エリアでも、コストパフォーマンスの良い工事をお考えの方も多いです。工事を無駄を省きつつ建物の耐久性を高めるには、以下のような方法があります。
計画段階での方法
計画段階での工夫は、修繕の効率と経済性を高める第一歩です。以下に示すポイントを押さえることで、コストの最適化が可能になります。
まずは建物診断を行い、劣化の程度や修繕の必要性を正確に把握します。これにより、無駄な工事を省き、必要な部分だけを修繕することで費用を抑えられます。劣化の程度が異なる部位を見極めることで、優先的な修繕箇所を特定し、効率的な工事計画を立てることが可能です。
大規模修繕工事の専門業者・施工業者との連携
修繕の計画や実行には、設計事務所や施工会社との密な連携が欠かせません。専門家の知識を活用することで、修繕の質を落とさずに不要な作業を削減できます。信頼できる業者を選び、具体的なコスト削減案についても積極的に相談することが大切です。
大規模修繕は相見積りをとることが大切
修繕工事を行う際は、複数の業者から相見積もりを取ることが効果的です。これにより、工事の適正価格や施工内容の違いを把握でき、より良い選択が可能になります。相見積もりの結果は、業者選定だけでなく価格交渉の際にも役立ちます。
材料を選ぶ際の方法
材料の選定も修繕コストの最適化に重要な役割を果たします。耐久性の高い材料を選ぶことで、メンテナンスの頻度を減らし、長期的な費用を抑えることが可能です。
高耐久性材料の採用
初期費用が高くても、耐久性の高い材料を使用することで修繕の頻度を減らせます。例えば、外壁塗装にフッ素系塗料を使用すれば、通常の塗料に比べて耐用年数が長く、将来の再塗装を遅らせることができます。結果的に、長期的な費用削減に繋がります。
ライフサイクルコストの考慮
安価な材料を選ぶのではなく、ライフサイクルコストを重視した材料選びが大切です。材料の耐用年数やメンテナンス費用を考慮し、長期的に見て最もコストパフォーマンスの高い選択をすることが求められます。
大規模修繕積立金不足への対応策
品川区でマンションやビルの大規模修繕を計画する前に確認しておくべき点が工事にかかるお金の面です。
工事の内容によっては予想以上に費用が嵩み、修繕積立金が不足することがあります。積立金は、建物の維持管理や価値向上に不可欠であり、計画的な資金確保が重要です。以下では、修繕積立金不足を補うための具体的な方法を解説します。
修繕積立金の増額
積立金の不足が確認された場合、管理組合の総会で積立額の増額を検討する必要があります。築年数や修繕履歴を考慮し、適切な増額を提案します。住民の理解を得るために、説明や意見交換の場を設けることが重要です。
修繕計画の再検討
積立金が不足している場合、修繕計画を見直し、優先順位をつけることでコストを抑えられます。例えば、劣化が進行している部分を優先的に修繕し、他の部分の修繕は後回しにすることで予算内での実施が可能になります。
一時金の徴収や借入金の利用
一時的な資金不足が生じた場合、一時金の徴収や金融機関からの借り入れも考慮に入れるべきです。住民の合意を得るためには、資金不足の理由や詳細な計画を明確に説明する必要があります。借入金を利用する場合は、返済計画を慎重に立て、無理のない範囲での借入が求められます。
管理会社との協力
管理会社と協力し、修繕積立金の運用や費用削減方法を検討することも効果的です。管理会社のサービスをパッケージで利用することで、割引やサービスの追加が受けられることもあります。専門知識を活かした効率的な修繕プランを提案してもらうことで、コストダウンが期待できます。
賃貸マンションでの大規模修繕の注意点について
賃貸マンションで大規模修繕を行う際には、特に入居者への配慮が重要です。工事期間中は、騒音や塗料の臭い、足場の設置などによる不便が発生しやすいため、入居者への事前説明をしっかり行うことが欠かせません。工事開始前に書面や掲示板で告知を行い、工事の概要や期間、注意点を周知させることで、入居者の理解と協力を得やすくなります。特に、ベランダやバルコニーの工事では、入居者の生活動線や洗濯物の利用に制約が生じる場合があるため、スケジュール調整や代替案の提供が求められます。工事の影響を最小限に抑え、入居者への負担を軽減することが、スムーズな修繕の進行につながります。
大規模な修繕を効果的に進めるためのポイント
大規模修繕を効果的に進めるには、計画や効率を考えたアプローチが必要です。まず、建物全体の劣化状態を正確に診断し、修繕の必要性を明確にすることが重要です。診断結果をもとに修繕の優先順位を設定し、予算に応じた工事計画を立てることで、無駄なコストを削減できます。また、修繕の際は、長期的な視点で計画を立てることがポイントです。使用する材料や工法についても、耐久性やメンテナンス頻度を考慮し、将来的な費用対効果を見据えた選択が求められます。管理会社や専門業者との密な連携も、効率的な修繕を行ううえで欠かせない要素です。
実録!新東亜工業の施工事例|8階建てマンションの大規模修繕工事
築17年の8階建てマンションにおける、管理組合主導による大規模修繕工事の一部始終をご紹介します。
「予算オーバーを避けたい」「融資は極力使いたくない」といった現実的な課題を抱える中で、新東亜工業がどのように提案し、信頼を築きながら工事を完遂したのか──。
理事会への説明から近隣対応、完成後のフォローまで、実際のやり取りを交えてリアルにお伝えします。
ご相談内容
築17年が経過し、管理組合では以前から大規模修繕の検討がされていましたが、資材高騰などにより予算が合わず延期されていた背景があります。「融資は避けたい」「必要な部分に絞って実施したい」といった要望の中、数社に見積り依頼をされていた中で弊社にご相談をいただきました。
担当者:お問い合わせありがとうございます。ご予算に合わせて施工範囲を調整することも可能です。弊社は子会社で材料問屋を持っているため、同じ工事でも他社様より価格を抑えるご提案が可能です。
お客様:なるべく費用を抑えたいので、ぜひ現地調査をお願いします。図面などもご用意します。
担当者:ありがとうございます。図面と、屋上に鍵があるようであればご用意をお願いします。
工事の概要|工事金額と期間

大規模修繕 施工前

大規模修繕 施工後
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建物種別 | 分譲マンション(8階建て) |
| 所在地 | 東京都内(詳細非公開) |
| 工事内容 | 大規模修繕工事(外壁補修・塗装・防水・シーリング・長尺シート他) |
| 工法 | 足場設置のうえ全面修繕/ウレタン塗膜防水(密着工法)他 |
| その他特記事項 | 理事会へのプレゼンあり、工事中の騒音・近隣対策対応あり |
工事金額:2,430万円 期間:約2カ月間
現地調査で判明した劣化症状
現地調査では、屋上の防水層や外壁のシーリング、タイル目地などに劣化が見られました。既存のアスファルトシート防水はまだ機能していたものの、再施工のタイミングとしては適切であり、ウレタン塗膜防水による上塗りを推奨しました。また、タイルの一部には硬化不良が確認され、慎重な撤去作業が必要な状態でした。
担当者:屋上はアスファルトシート防水ですね。状態は悪くないので、ウレタン塗膜防水の密着工法が適しています。
お客様:それでお願いします。あとベランダは見た目を良くしたいので、長尺シートも検討したいです。
担当者:シートは費用が倍近くかかるので、ウレタンの方が予算には優しいですね。
お客様:でも可能ならシートにしたいので、そちらで見積りお願いします。
施工中のやり取りと配慮
工事期間中は、騒音や近隣への影響を最小限に抑える配慮を行いました。作業工程や騒音の案内は掲示板やホワイトボードで事前に周知し、近隣住民や管理人との連携も徹底。足場設置やメッシュシートの風対策も含め、安全対策も万全に対応しました。また、アスベスト調査も事前に実施し、含有なしを確認済みです。
お客様:日曜に音がしたって苦情が来たのですが…。
担当者:調べたところ、隣の工事のものでした。担当者に周知のお願いはしておきました。
お客様:ありがとうございます。トラブルにならなくてよかったです。
工事中の各工程は写真で丁寧に記録されており、お客様も仕上がりを写真で振り返ることができました。
引き渡し時のご感想
工事完了後、お客様からは「タイルもまったく違和感がない」「すごく綺麗になった」と高い評価をいただきました。タイルの保管方法や施工写真・保証書を含めた竣工図書の提出も行い、今後のメンテナンスにも役立てていただける内容でお渡ししました。
お客様:どこを張り替えたかわからないくらい自然ですね。
担当者:窯焼きで色を合わせたので、かなり近く再現できています。必要があればいつでもご連絡ください。
お客様:ありがとうございます。次は廊下の床や照明をまとめて検討したいと思います。
今回の工事では、以下のような成果が得られました。
- ご予算に合わせた柔軟な工事範囲調整
- 自社施工・材料問屋からの直接仕入れでコストダウンを実現
- 理事会での丁寧なプレゼンと近隣配慮で信頼を構築
- 施工中の進捗報告や打ち合わせで透明性を確保
- 外観と防水性が向上し、物件価値の維持につながった
新東亜工業では、お客様の状況に合わせた提案と対応を徹底しております。
大規模修繕に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
\お問い合わせや工事のお見積もり無料!/
まずはメール・お電話からご相談ください!
品川区の新東亜工業の大規模修繕工事対応エリア
| あ行 | 荏原、大井、大崎 |
| か行 | 勝島、上大崎、北品川、小山、小山台 |
| さ行 | 戸越 |
| た行 | 戸越 |
| な行 | 中延、西大井、西五反田、西品川、西中延 |
| は行 | 旗の台、東大井、東五反田、東品川、東中延、東八潮、平塚、広町、二葉 |
| ま行 | 南大井、南品川 |
| や行 | 八潮、豊町 |
品川区の街について
品川区は、東京都心の南部に位置し、ビジネスと居住環境が調和したエリアです。品川駅や大崎駅周辺は高層オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ一方、昔ながらの商店街や飲食街も点在し、下町の雰囲気が残ります。
大井町や五反田などは、交通アクセスが便利で、ビジネス拠点や飲食店が充実しています。また、目黒川や天王洲エリアの運河沿いには、カフェやギャラリーが並び、ウォーターフロントの魅力を感じられるエリアもあります。住宅地には、緑豊かな戸越公園やしながわ中央公園などの公園が多く、ファミリー層にも住みやすい環境です。
品川区にあるマンションやビル、主要施設など
| 施設名 | 住所 |
|---|---|
| プライムパークス品川シーサイドザ・タワー | 東京都品川区東品川4丁目11−36 |
| パークタワーグランスカイ | 東京都品川区東五反田2丁目10−1 |
新東亜工業が選ばれる理由|他社と比較してなぜ安く、質の高い施工が可能なのか?

外壁塗装や防水工事において、「価格は安いのに品質が高い」と評価される新東亜工業。その理由は、単なる価格競争ではなく、仕組みそのものに秘密があります。ここでは、新東亜工業が他社と比べて見積価格に差を出せる理由を具体的にご紹介します。
高品質塗料を卸価格で調達できる独自ルート
新東亜工業では、グループ会社に塗料専門商社「新生コーポレーション」を擁しており、塗料メーカー各社との直接取引が可能です。これにより、外壁・内壁塗装で使用する高機能塗料を一般流通価格よりも15〜20%程度安く仕入れることができ、仕上がりの質を保ちながらコストを抑えています。
足場資材の調達コストを最大35%削減
代表取締役が、足場資材メーカー「KRH」グループの一社「KRHリニューアル」の代表を兼任しているため、足場にかかる費用も大幅に抑えることができます。大規模修繕で必要不可欠な足場費用は、全体コストに大きく影響しますが、通常価格の約30〜35%OFFでの調達が可能なため、他社との見積り比較で大きな違いが出るポイントです。
自社一貫施工だからこそ実現する“中間マージンゼロ”
見積りから施工、アフターフォローまですべて自社内で完結しているのも大きな強みです。管理会社や元請け業者を通さないことで、中間手数料や重複する人件費が発生せず、無駄なコストを徹底的にカット。お客様と直接やり取りするため、ご要望に対するスピード感のある対応も可能です。
顧客満足度98%!提案力と技術力の違い
高品質な施工を支えるのは、経験豊富な職人たちの技術力と誠実な対応。現地調査では建物の状態を細かく診断し、下地から張り替える必要がある場合にはしっかりとご提案。反対に予算が限られている場合には、既存の状態を活かしながら防水性能を向上させる施工方法を選定します。
総合施工だからこそ、他工事との“まとめて施工”でコスト削減
防水工事だけでなく、塗装や外構など周辺工事もまとめて対応可能。たとえば足場設置のタイミングに合わせて外壁塗装やバルコニーの防水などを同時に行えば、工期も短縮できて足場費用も1回分で済みます。結果としてトータルコストを大きく圧縮できる点が、多くのお客様に評価されています。
お客様から寄せられる喜びの声
実際にご依頼いただいたお客様からは、
- 「防水工事の必要性をきちんと説明してくれて納得できた」
- 「浮いた費用で別の場所も一緒に修繕できた」
- 「他社より安くて品質も良かったので信頼できた」
といった声が数多く寄せられています。安さの理由が明確だからこそ、安心して任せられる。それが、新東亜工業が選ばれ続けている理由です。
単なる「価格の安さ」ではなく、「なぜ安くできるのか」「どこで差が出るのか」がはっきりしているのが新東亜工業の特徴です。塗料・足場・施工体制、それぞれにおいて合理的かつお客様目線のコストダウンを実現しており、納得の見積りと高品質施工を両立しています。
まずはお気軽に、無料の現地調査・お見積もりをご利用ください。
大規模修繕工事でよくある質問
Q1.大規模修繕工事の期間はどのくらいかかりますか?
大規模修繕工事の規模や建物の状態によりますが、およそ3ヶ月〜4ヶ月程度かかることが多いです。
Q2.工事中の生活にどんな影響がありますか?
足場の設置やメッシュシートで覆うため、室内が少し暗くなることがあります。また、塗装や防水作業時には洗濯物が干せないなどの制限があります。
Q3.バルコニーやベランダの利用はどうなりますか?
バルコニーやベランダの壁面塗装や床面の防水作業時には、使用が制限されることがあります。
Q4.工事期間中、エアコンは使えますか?
基本的には通常通り使用できますが、場合によっては一時的に使用が制限されることもあります。
Q5.大規模修繕での工事の騒音や臭気はどうなりますか?
塗装の臭気やドリルの騒音、粉塵などが発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。
Q6.大規模修繕工事に対する費用が不足する場合はどうすればよいでしょうか?
できるだけ早い時期に長期修繕計画に基づき積立金を見直し、資金不足にならないようにするのが最善です。実際に資金が足りないことが判明した場合には、時期をずらしたり、工事の範囲を見直したり、一時金の徴収や借入の可能性を探ったりと、様々な方法で計画を調整できます。ご予算に応じて資産価値を損なわないベストなプランをご提案いたします。
Q7.修繕工事の前に現地調査が必要なのはなぜですか。どういうことを行うのですか?
築年数、周囲の環境や場所によって劣化の度合いは異なりますので、各部の劣化状況を把握し、適切な修繕方法を見極めるためには現地調査が欠かせません。外壁タイルの浮きやコンクリートの中性化、鉄部の錆など、部位ごとに幅広くチェックします。
Q8.大規模修繕工事の費用相場は一般的にいくらですか?
大規模修繕工事の費用について一般的な相場としては、1戸あたり約100万円前後が目安です。マンション全体の規模が大きい場合には、修繕費用が1億円を超えることもあります。また、マンションの劣化が激しい場合や、質の高い塗装を希望する場合には、さらに費用が高くなることがあります。
まとめ
マンションの大規模修繕は、建物の維持管理において避けて通れない重要な工事です。その費用は決して小さくありませんが、適切な計画と準備により、最適な形で実施すること大切です。
品川区エリアの大規模修繕でも重要なのは、単に費用を抑えることではなく、建物の長期的な価値を維持・向上させる視点で、費用対効果の高い修繕を実施することです。そのためには、専門家の知見を活用しながら修繕計画を立案し、適切な積立金の設定と管理を行うこと必要です。
大規模修繕は、マンションという共有財産を守り、快適な住環境を維持するための投資として捉えることが重要です。この観点から区分所有者全員が情報を共有し、合意形成を図りながら計画的に進めていくことが望ましいといえるでしょう。


