小規模修繕業者を一覧で紹介!関東を中心に施工を手掛ける会社3選

2025/11/18

マンション・アパート・ビルなどを所有・管理するうえで、小規模修繕は建物の資産価値を維持するために欠かせない重要な取り組みです。

外壁のひび割れや防水層の劣化、共用部の不具合などは、見つけた時点で早めに対処することで、大きな工事に発展するリスクを防ぎ、結果的に費用を大きく抑えることができます。

しかし、実際に修繕を検討しようとすると、「小規模修繕の範囲は?」「大規模修繕とはどう違うの?」「どの業者を選べばいいのか分からない」という疑問を抱く方も少なくありません。

とくに関東エリアには多くの施工会社が存在するため、判断に迷うケースも多く見られます。

この記事では、小規模修繕の定義や大規模修繕との違い、業者選びのポイントまで、建物オーナーが知っておきたい基礎情報をわかりやすく整理します。

初めて修繕を検討する方でも安心して取り組めるよう、実務的な視点から丁寧に解説していきます。

この記事で分かること

  • 小規模修繕の定義と対象となる工事内容
  • 大規模修繕との違いと判断基準
  • 小規模修繕が必要になる症状のチェックポイント
  • 適正な費用相場と依頼前の注意点
  • 信頼できる修繕業者を選ぶ際の重要ポイント

小規模修繕とは?大規模修繕との違いと対象工事の範囲

小規模修繕は、建物の一部に生じた劣化や損傷を補修する比較的小規模な工事を指し、建物の機能維持と資産価値の保全において、小規模修繕は重要な役割を果たしています。

ここでは、小規模修繕の基本情報から大規模修繕との違いについて紹介します。

小規模修繕の定義と具体的な工事内容

小規模修繕とは、建物の一部だけを補修する軽微な工事で、一般的には100万円以下・工期数日〜数週間の工事を指します。

建設業法では500万円未満の工事は許可不要とされますが、自治体によって基準が異なる場合もあります。

外壁・防水・共用部・設備など幅広い範囲が対象で、早期対応することで大規模修繕の負担軽減にもつながります。

主な工事内容としては、以下が挙げられます。

  • 外壁:ひび割れ補修、部分塗装、タイル張替え、シーリング補修
  • 防水:部分的な防水補修、雨漏り修理、排水溝の補修
  • 共用部:階段や手すりの補修、廊下の内装、照明器具交換
  • 設備:給排水設備の部分修理、電気設備交換、インターホン更新

建物の状態に応じて必要箇所のみ行える点が、小規模修繕の大きなメリットです。

大規模修繕との違いを比較表で解説

小規模修繕と大規模修繕は、工事範囲・予算・工期・影響度などが大きく異なります。

違いを把握しておくことで、建物の状況に応じた適切な判断ができるようになります。

項目小規模修繕大規模修繕
工事範囲建物の一部分建物全体
工事金額数万円~100万円数千万円~数億円
工期数日~数週間数ヶ月~1年以上
実施周期随時10~15年ごと
足場不要または部分的全面的に必要
建設業許可500万円未満は不要通常必要
計画期間短期間で実施可能長期計画が必須
居住者への影響軽微大きい

小規模修繕を計画的に実施することで、大規模修繕時の費用や工事規模を抑えることも可能です。

小規模修繕業者を選ぶ際の確認ポイント

小規模修繕を成功させるためには、価格だけで業者を選ぶのではなく、施工品質・対応力・保証体制などを総合的に判断することが重要です。

ここでは、失敗しない業者選びのために必ずチェックしておきたい3つのポイントを分かりやすく解説します。

見積書の明確さと説明の丁寧さ

良い業者を見極める上で最も重要なのが、見積書の内容と説明の丁寧さです。

優良業者は工事項目・数量・単価が明確に記載されており、「材料費」「工賃」「諸経費」などが細かく分かれています。

逆に、総額だけを提示する業者や、曖昧な表現が多い見積書は注意が必要です。

また、作業内容の理由や必要性を丁寧に説明してくれるかどうかも重要な判断ポイントです。

質問に対して専門的な知識に基づき、分かりやすく回答してくれる業者は信頼性が高く、施工後のトラブルも少ない傾向があります。

施工実績と資格保有者の在籍状況

業者の信頼性を判断する際は、過去の施工実績と資格保有者の有無を必ず確認しましょう。

特に小規模修繕は現場判断の精度が求められるため、豊富な経験があるかどうかは大きな差につながります。

また、一級建築士・建築施工管理技士などの有資格者が在籍している業者は、建物診断の精度が高く、適切な工事計画を立てることができます。

施工実績はホームページの事例や写真で確認できるため、依頼予定の工事内容と類似した実績があるかもチェックしましょう。

経験と資格の両面から評価することで、施工の品質が安定した業者を見極められます。

アフターサービスと保証内容の充実度

小規模修繕においては、工事後のフォロー体制も非常に重要です。

優良業者は工事内容に応じて保証期間を設け、万が一不具合が発生した場合も迅速に対応してくれます。

また、定期点検を実施している業者であれば、建物の長期的な維持管理にも安心して任せられます。

保証内容が不明確な業者や、「保証書を発行しない」といった説明がある場合は注意が必要です。

契約前に、保証範囲・保証期間・対応の流れを具体的に確認することで、施工後のトラブルを防ぎ、安心して依頼できる業者を選ぶことができます。

小規模修繕業者3社を一覧で紹介!関東エリアの実績豊富な優良企業

関東エリアで小規模修繕を検討されている方に向けて、実績が豊富で信頼できる優良業者3社をご紹介します。

各社とも長年の経験と高い技術力を持ち、多くの建物オーナー様から支持されている企業です。

それぞれの特徴や強みを理解することで、ご自身の建物に最適な業者を選ぶことができるでしょう。

小規模修繕業者1. 株式会社新東亜工業

株式会社新東亜工業は、東京都墨田区に本社を構える総合建設業者で、5,000件以上の施工実績を誇ります。

完全自社施工の体制により、中間マージンのない適正価格と高品質を両立している点が特徴です。

一級建築士・施工管理技士が多数在籍し、建物診断から施工・アフターまで一貫対応が可能。

小規模修繕から大規模修繕まで幅広く対応し、丁寧な施工と高い顧客満足度で多くのオーナーから支持されています。

〈会社概要〉

項目内容
所在地東京都墨田区吾妻橋3-3-2 吾妻橋アドバンスビル7階
創業2009年5月
資本金8,000万円
建設業許可東京都知事許可(般-6)第142885号
建築士事務所東京都知事登録 第65008号
公式サイトhttps://shintoakogyo.co.jp/

小規模修繕業者2.株式会社繕(ZEN)

株式会社繕(ZEN)は、東京都足立区に本社を置くマンション・ビルの改修専門会社です。

外壁・防水・設備改修などの建物修繕を一括して対応できる体制を持ち、調査診断〜工事〜アフターまでワンストップ対応が強みです。

大規模修繕のノウハウを活かしつつ、共用部の部分補修や防水の小規模修繕などにも柔軟に対応してくれる、オーナーにとって心強い施工会社といえます。

〈会社概要〉

項目内容
所在地東京都足立区六町2-6-27
創業/設立2002年5月27日
資本金1億円
建設業許可国土交通大臣許可(特-2)第26138号
建築士事務所記載なし(要確認)
公式サイトhttps://zen-re.co.jp/

小規模修繕業者3.マリオン株式会社

マリオン株式会社は、東京都内を中心にマンション・ビル・各種施設の大規模修繕・改修工事を手掛ける施工会社です。

外壁・防水などの劣化診断から工事提案、施工、長期保証まで一貫対応しており、管理組合やオーナーとの丁寧なコミュニケーションに定評があります。

大規模修繕を主力としつつ、バルコニーや共用部の部分補修など、小規模修繕にも柔軟に対応できる点が特徴です。

〈会社概要〉

項目内容
所在地埼玉県朝霞市上内間木377-56
創業/設立記載なし(要確認)
資本金6,000万円(60,000千円)
建設業許可埼玉県知事許可 第072706号
建築士事務所記載なし(要確認)
公式サイトhttps://www.marion-inc.jp/

会社情報は、記事公開日時点の情報です。最新情報については各ホームページにてご確認ください。

株式会社新東亜工業が手掛けた小規模修繕の施工事例を紹介

千葉県市川市のアパートにて実施した、小規模修繕工事の事例を紹介します。

今回の施工は、鉄骨階段補修工事+防水工事 費用公開の工事は短期間で完了する小規模な外装リフォーム工事でしたが、建物の安全性と防水性能を大きく向上させる重要な内容となりました。

工事概要

  • 工事期間: 12日間
  • 工事金額: 193万円
  • 建物タイプ: アパート
  • 主な工事内容: 鉄骨階段補強、塗装工事、シーリング工事、防水工事

主要工事内容

鉄骨階段補強工事では、長年の使用により錆や腐食が進行した箇所に溶接補修を実施し、劣化が進んだ踏み板部分に新たな鉄板を貼り付けて強度を回復させました。

塗装工事では、錆止め塗料を1回塗布した後、耐候性に優れたシリコン塗料を2回重ね塗りすることで、長期的な保護効果を実現しています。

シーリング工事では廊下部分の目地を打ち替え、防水工事では陸屋根にウレタン塗膜防水を密着工法で施工し、雨水の浸入を防ぐ強靭な防水層を形成しました。

鉄骨階段補強工事 before
鉄骨階段補強工事 after
鉄骨階段補強工事 before
鉄骨階段補強工事 after
鉄骨階段塗装 before
鉄骨階段塗装 after
シーリング before
シーリング after
陸屋根防水工事 before
陸屋根防水工事 after

工事の成果

今回の工事により、建物の安全性が大幅に向上し、特に居住者が日常的に使用する鉄骨階段の構造的な強度が確保されました。

防水性能の強化により雨漏りリスクが軽減され、将来的な建物の劣化を防ぐ効果が期待できます。

また、塗装工事によって外観の美観が改善され、建物全体の印象が向上しました。

短期間(12日間)での施工完了により居住者への影響を最小限に抑え、適正価格(193万円)で高品質な工事を実現できたことも大きな成果です。

引用元:【個人オーナー様】千葉県市川市アパート 鉄骨階段補修工事+防水工事 費用公開

小規模修繕に関するよくある質問|業者選びの疑問を解決

小規模修繕を検討される際、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。

業者選びから費用、工事内容まで、実務的な観点から分かりやすく解説いたします。

Q1. 小規模修繕と大規模修繕の境目は明確に決まっていますか?

小規模修繕と大規模修繕に明確な法的な区分はありませんが、一般的には「金額・工事範囲・工期」で判断されます。

100万円以下の部分補修は小規模、建物全体を対象とした数千万円規模は大規模というイメージです。

また、足場設置の規模も判断材料になります。

実際の区分は建物の状況により異なるため、現地調査で専門業者に確認することが確実です。

Q2. 建設業許可を持っていない業者に依頼しても大丈夫ですか?

500万円未満の工事であれば、建設業許可がなくても施工は可能で、小規模修繕の多くはこの範囲に含まれます。

ただし、許可の有無だけで業者の質は判断できません。施工実績、資格保有者の有無、保険加入状況、見積もりの透明性などを合わせて確認することが大切です。

自治体の登録制度に参加している業者は、一定の審査を受けているため安心材料になります。

Q3. 見積もりは何社くらいから取るべきですか?

見積もりは3〜5社から取るのが適切です。

複数社を比較することで適正価格が分かり、工事内容や提案の違いも判断できます。

一方、多すぎると比較が難しくなるため5社程度が限度です。

また、全社に同じ条件を提示し、現地調査を行った上での見積もりを依頼することで、より正確で比較しやすい見積もりが得られます。

項目が細かく記載された見積書を選びましょう。

Q4. 工事の保証期間はどのくらいが適切ですか?

保証期間は工事内容により異なります。

外壁塗装は3〜5年、防水工事は5〜10年が一般的で、高耐久塗料なら保証が長くなる場合もあります。

鉄部塗装は1〜3年、設備工事はメーカー保証に準じることが多いです。

期間の長さだけでなく、保証範囲や対象外条件、発行される保証書の内容も必ず確認しましょう。

定期点検を行う業者だとより安心です。

Q5. 小規模修繕でも足場は必要になりますか?

足場の必要性は作業高さと工事内容によって決まります。

2メートル以上の高所作業は安全確保のため足場が必要ですが、小規模工事では脚立や部分足場で対応できる場合もあります。

3階以上の外壁補修や屋上工事では足場を組むケースが一般的です。

足場費用は工事費の大きな割合を占めるため、見積もり時に必要性と範囲を確認しましょう。安全性を優先する判断が重要です。

まとめ

小規模修繕は、建物の劣化を最小限に抑え、資産価値を維持するための重要なメンテナンスです。

早めの対応と正しい知識が大きなコスト削減につながります。

  • 小規模修繕は建物の一部を補修する軽微な工事
  • 劣化の早期発見が大規模修繕の負担を軽減
  • 外壁・防水・共用部・設備の不具合が主な対象
  • 見積もり比較と業者の実績確認は必須
  • 定期点検により長期的なコストを抑えられる

小規模修繕は、建物の寿命を延ばし、将来的な大規模工事の費用を抑えるうえで欠かせないメンテナンスです。

劣化の初期段階で適切に対応すれば、補修範囲を最小限にとどめることができ、建物全体の資産価値も維持できます。

業者選びでは、見積もりの透明性や施工実績、資格の有無などを丁寧に確認することが大切です。

定期的な点検と計画的な修繕を行い、安心して長く使える建物を維持していきましょう。

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