
外壁塗装の期間(日数)は何日かかる? 工期が伸びる要因・施工の流れ・施工業者選びの注意点も解説
2025/07/24
外壁塗装を検討する際に多くの方が気になるのが「どれくらい日数がかかるのか」という点です。
塗装工事は天候や建物の状態によって所要時間が変わるため、事前に目安を知っておくことで、スケジュール調整や生活への影響を最小限に抑えることができます。
本記事では、外壁塗装の日数の目安から、各工程の詳細・工期が延びる要因・生活への影響・業者選びのポイントまでを詳しく解説します。
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目次
外壁塗装にかかる平均的な日数とは
外壁塗装の平均的な工期は、戸建て住宅で7〜10日程度が一般的です。
ただし、これは天候が良好で、特別な補修などが必要ない場合の目安であり、実際には建物の構造や季節、職人のスケジュールなどの要因によって前後します。
たとえば、3階建てやアパートなどの大型建築物では10日以上かかることもあります。
以下で、日数に影響する要因と建物の種類別の傾向を見ていきましょう。
戸建て住宅の場合の目安(7~10日)
一般的な2階建ての戸建て住宅であれば、足場の設置から撤去まで含めて約7〜10日が目安です。
比較的作業しやすい構造で、天候に恵まれればこの日数で完了します。
建物規模・構造による違い(3階建て・アパートなど)
建物が大きくなったり、構造が複雑になると工期も延びます。
3階建て住宅や集合住宅では、安全対策や施工面積の増加によって10日以上必要になる場合が多く、20日近くかかるケースもあります。
工程別に見る外壁塗装の作業日数と内容
外壁塗装は複数の工程に分かれており、それぞれにかかる日数があります。
各工程の内容と所要日数を把握しておくことで、全体スケジュールの理解が深まり、工事中の生活設計にも役立ちます。
1.足場の組み立て(半日~1日)
作業の安全性と効率を確保するため、最初に足場を設置します。
一般的には半日〜1日で完了しますが、敷地が狭い場合や高層建物ではさらに時間がかかることもあるでしょう。
2.高圧洗浄(1日)
塗装前に外壁の汚れやカビ・古い既存の塗膜を落とす高圧洗浄を行います。
この工程には1日を要し、洗浄後は乾燥のために1日空けるケースもあります。
3.養生作業(1日)
塗料が窓やサッシ・植栽などに付着しないようにビニールで覆う作業です。
丁寧に行う必要があり、1日を目安に行われます。
4.下地処理(1日~2日)
クラックの補修やシーリングの打ち替えなど、下地を整える作業です。
劣化の程度により日数が変動します。
5.塗装作業(下塗り~上塗りで3~4日)
塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回行われ、乾燥時間を含めて3〜4日程度かかります。
気温や湿度により乾燥時間が変わるため、余裕を見た工程設計が必要です。
6.仕上げ・点検・足場解体(1~2日)
最終的な仕上げや清掃・点検を行い、問題がなければ足場を撤去します。
全体の最終確認を含めて、1〜2日程度が必要です。
外壁塗装の日数に影響する要因|天候や季節も関係
外壁塗装は天候の影響を強く受ける作業であり、工事期間の延長につながる主な要因の一つです。
特に雨や湿気が多い季節では作業が中断される可能性が高く、逆に乾燥した気候であれば工程がスムーズに進みます。
ここでは、塗装に適した季節や気象条件による影響、注意すべき時期について解説します。
雨天や高湿度による中断
外壁塗装において最も工期に影響を与える要因の一つが天候です。
特に雨天や高湿度の日は、塗料がうまく乾燥・密着しにくくなるため、作業を中断せざるを得ない場合もあるでしょう。
塗布直後に雨が降ると、塗膜にムラができたり、膨れや剥がれが生じたりするリスクがあり、最悪の場合にはやり直しが必要になるケースもあります。
また、高湿度の場合は乾燥時間が長引き、次の工程に進めないこともあります。
そのため、施工管理者は常に天気予報を確認しながら工程を調整しており、予備日を設けることが一般的です。
梅雨や台風の時期に施工を予定している場合は、特に注意が必要です。
冬季の気温低下による乾燥時間の延長
気温が低くなる冬季には、塗料の乾燥に時間がかかるため、各工程のインターバルが通常よりも長くなる傾向があります。
特に早朝や夕方の冷え込みが強いと、塗料が硬化しにくくなり、塗り重ねができないために作業時間が制限されることがあります。
また、気温が5℃を下回ると塗装作業自体が推奨されない塗料もあり、その場合は日中の暖かい時間帯に限って作業を進める必要が出てきます。
これらの条件が重なると、全体の工期が数日延びる可能性があるため、冬場に塗装を予定している場合は、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。
事前に気候条件を確認し、塗料の仕様や乾燥時間に対応できる業者を選ぶことが成功のカギとなります。
外壁塗装の日数が延びる原因と対策
予定より工期が延びる背景には、天候以外にも複数の要因が絡んでいます。
事前に想定されるリスクを知っておくことで、余裕を持ったスケジューリングや適切な対策が可能になります。
悪天候の長期化
梅雨や台風などの悪天候が続く時期は、外壁塗装の作業が長期間中断されるリスクが高まります。
雨天時には塗装面が濡れてしまい、塗料の密着が悪くなるため作業が進められません。
また、塗布後に雨が降ると乾燥前の塗膜に悪影響を与え・ムラや膨れ・剥がれが生じる可能性もあるため、やり直しが必要になるケースもあります。
湿度が高い日も塗料の乾燥時間が延びて、次の工程に進めない原因になります。
こうした天候リスクは予測が難しいため、あらかじめ予備日を設定したゆとりのある工程計画を立てることが重要です。
経験豊富な業者であれば天気の変化にも柔軟に対応できるため、無理のないスケジュールで工事を進行してくれる点も安心材料となるでしょう。
職人のスケジュール調整
外壁塗装の工期を正確に守るためには、職人の人数とスケジュール管理が重要なカギを握ります。
特に人気のある業者や繁忙期(春・秋など)は、予約が立て込んでおり、作業できる職人の確保が難しくなることもあります。
職人の手配が十分でなければ、工程の間に空きが生じてしまい、結果として工期が伸びる要因になります。
契約前には、「どの職人が担当するのか」「作業人数は何名か」「1日の稼働時間はどれくらいか」などを確認しておきましょう。
また、同時進行で複数現場を抱えている業者では、日によって作業が入らない可能性もあります。
工事を円滑に進めるためには、スケジュールの見通しが明確で、職人の確保体制が整っている業者を選ぶことが大切です。
追加工事の発生
外壁塗装工事は、実際に足場を組み上げて近距離から状態を確認することで、初めて見えてくる劣化箇所が多く存在します。
そのため、工事開始後に追加工事が発生するケースは珍しくありません。
たとえば、外壁に深刻なひび割れや、既存の防水層の劣化が確認されれば、補修や再施工が必要となります。
これにより、当初の工期が1〜2日、場合によってはさらに延びることも考えられます。
また、雨樋や付帯部の劣化が発見されることもあり、別途作業が加わることでトータルの工期が変動します。
こうしたリスクを想定し、契約時に「追加工事が発生した場合の対応」や「追加費用の上限」などについて、事前に確認しておくと安心です。
実録!新東亜工業の施工事例|5階建てマンション大規模修繕工事の外壁塗装
埼玉県さいたま市のマンションオーナー様から「そろそろ外壁と屋上防水の修繕を検討したい」とのご相談をいただきました。築年数の経過により外壁や鉄部の劣化が目立ち始めたことがきっかけです。
本記事では、お問い合わせから現地調査、見積説明、契約、打ち合わせ、工事中の様子、そして引き渡しに至るまでの流れを、実際の会話形式でリアルにご紹介します。
大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容
マンション全体の劣化が目立ち始めたものの、修繕工事をどこに頼めばよいか分からず困っていたオーナー様から、お電話でご相談いただきました。
担当者:お電話ありがとうございます。新東亜工業でございます。
お客様:マンションの大規模修繕の見積をお願いしたいのですが。
担当者:もちろんです。詳細は担当者より折り返しさせていただきます。
担当者:ご住所と図面の有無を教えていただけますか?
お客様:図面あります。今週木曜日なら立ち合えます。
担当者:では木曜11時に伺います!
工事の概要|工事金額と期間




項目 | 内容 |
---|---|
建物種別 | 鉄筋コンクリート造 5階建てマンション |
所在地 | 埼玉県さいたま市 |
工事内容 | 外壁塗装、屋上・バルコニー防水、鉄部塗装、下地補修、シーリング打替え |
工法 | ウレタン防水(密着工法)、外壁塗装(シリコン3回塗り) |
その他特記事項 | 駐車場・資材置き場の敷地内使用、居住者への事前周知徹底 |
工事金額:1,210万円
工期:58日間
現地調査で判明した劣化症状
外壁タイルの目地や鉄部のサビ、屋上防水層の浮きなど、各所に経年劣化が見られました。
担当者:屋上のひび割れが多く、既存のアスファルト層の状態も良くありません。
お客様:予算があるのでウレタン防水でお願いします。
担当者:ウレタンは安価ですが、施工保証は難しいです。ご希望に沿って見積を2種類お出ししますね。
担当者:玄関枠や鉄部はすべて塗装。外壁目地のシーリング幅が広く、材料費がかさむ原因です。
お客様:費用のこともあるので、教えてもらえてよかったです。
施工中のやり取りと配慮
施工中は定期的な中間報告を実施し、オーナー様のご不在時でも進捗が分かるよう対応。また、住人対応やトラブル未然防止にも注力しました。
担当者:下地補修の数量が多めでしたが、サービスで対応します。
お客様:ありがとうございます。追加がないのは安心です。
担当者:バルコニーに設置されていたアンテナは、住人に説明して移動済みです。
お客様:ありがとうございます。塗装の色もイメージ通りでした!
引き渡し時のご感想
工事完了後、オーナー様ご自身でも仕上がりを確認され、大変ご満足いただけました。
担当者:足場解体も終わり、完工となります。
お客様:仕事帰りに確認しました。とても綺麗になっていて嬉しいです。
担当者:保証書や報告書は郵送いたします。鍵の返却もご自宅へお届けします。
お客様:本当にありがとうございました。また何かあれば相談します。
本工事では、以下のポイントを徹底しました。
- 図面+現地調査に基づく透明性のある見積提示
- 劣化症状に応じた下地補修と高耐久の3回塗り仕上げ
- 居住者対応や追加費用の事前通知を徹底
- 工事後の書類対応・フォロー体制完備
外壁塗装を含む大規模修繕は、建物の資産価値を守るために欠かせない工事です。新東亜工業では、オーナー様のご要望を丁寧に伺いながら、安心してお任せいただける体制を整えております。
外壁塗装中の生活への影響と事前対策
外壁塗装工事は建物の外側で行われるものの、住む方の日常生活に少なからず影響を及ぼします。
施工前にどのような影響があるかを把握しておくことで、ストレスを最小限に抑える準備ができます。
窓の開閉制限と洗濯物干しの制約
養生シートが張られると、塗装期間中は窓が開けられず換気が制限されます。
また塗料の飛散を避けるため、屋外に洗濯物を干すことも難しくなる場合がほとんどです。
事前に、室内干しのスペースや乾燥機の準備をしておくと安心です。
騒音や人の出入りによるストレス
足場設置・撤去や高圧洗浄の際には騒音が発生しやすく、特に在宅ワークや小さな子ども、高齢者がいる家庭ではストレス要因になります。
あらかじめ作業時間帯を確認し、静かな場所で過ごす工夫が必要です。
在宅・不在どちらでも施工可能
外壁塗装は屋外作業のため、住人が留守でも問題なく進行します。
むしろ在宅時より気を使う必要が少ないため、長期休暇や旅行とタイミングを合わせて工事を依頼するのも一つの方法です。
スケジュールの立て方と外壁塗装業者選びのポイント
外壁塗装を成功させるには、信頼できる業者の選定が欠かせません。
工事日数や工程管理を的確に行う業者であれば、工期のズレを最小限に抑えられます。
この章では、スケジュールの組み方と業者選びのチェックポイントを紹介します。
工期の逆算で早めの依頼を
外壁塗装を計画する際、「○月までに終わらせたい」「子どもの夏休みに合わせたい」といった希望がある方も少なくありません。
理想のスケジュールで工事を進めるには、早めの行動が不可欠です。
特に春や秋といった塗装の繁忙期は、1〜2ヶ月先まで予約が埋まっていることも珍しくなく、直前に相談しても希望日に対応してもらえないケースがあります。
そのため、少なくとも施工希望時期の1〜2ヶ月前には見積もり依頼を行い、業者との打ち合わせを開始するのが理想的です。
また、梅雨や台風シーズンなど天候が不安定な時期は、天気の影響でスケジュールがずれる可能性があるため、予備日を確保した余裕ある工程管理が求められます。
工程にゆとりを持たせることで、万が一の遅延にも対応しやすく、生活への影響も最小限に抑えることができます。
工程の説明が丁寧な業者を選ぶ
外壁塗装を安心して任せるためには、契約前の説明の質が重要な判断材料になります。
優良な業者は、どの工程がどのくらいの日数を要するのか、各作業の内容、使用する塗料の特性や乾燥時間、雨天時の対応方法まで、細かく丁寧に説明してくれます。
施主が不安に感じやすい「天候による延期」や「騒音の影響」などにも事前に説明してくれる業者は、実務経験が豊富である証拠といえるでしょう。
逆に、質問しても曖昧な回答しか得られない、見積書の内容が一式表記ばかりで詳細が不明、といった業者には注意が必要です。
塗装工事は高額かつ長期間にわたるため、信頼関係を築けるかどうかは非常に重要です。
初回の打ち合わせから誠実さや説明力を確認し、納得感を持って契約できる業者を選びましょう。。
実績や口コミを確認する
外壁塗装の品質と信頼性を判断するうえで、過去の施工実績や口コミ評価のチェックは欠かせません。
近年は、多くの業者が自社ホームページや施工ポータルサイトに施工事例や顧客の声を掲載しています。
写真付きのビフォーアフターや工期・使用塗料の種類・施主のコメントなどを確認することで、業者の対応力や技術水準を見極める手がかりになります。
特に自宅と似た構造や築年数の建物での施工実績がある業者であれば、工期の見通しや注意点についても具体的なノウハウを持っている可能性が高く、安心して任せられます。
また、口コミを読む際には「施工中の対応」「説明の丁寧さ」「予定通りに終わったか」など、工期や進行管理に関する記載があるかを重視しましょう。
情報収集に手間を惜しまないことが、納得のいく業者選びにつながります。
外壁塗装の工事日数に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、外壁塗装の工事日数についてよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
Q1:雨が続いた場合、工期はどうなりますか?
A1:雨天時は原則作業が中断されます。工事前に予備日を設けている業者も多いため、契約時に確認しておきましょう。
Q2:短期間で仕上げてもらうことは可能ですか?
A2:可能ですが、作業の質を保つには無理のない工程設計が必要です。人員を増やすことで期間を短縮できるケースもあります。
Q3:工事期間中、留守でも問題ありませんか?
A3:基本的に外部作業のため問題ありません。むしろ在宅時より気を遣わずに済むこともあります。
外壁塗装の日数とスムーズな工事のために大切なこと|まとめ
外壁塗装にかかる日数は、一般的な戸建てで約7〜10日が目安とされますが、天候・建物の規模・補修の有無などによって変動します。
工程ごとの所要時間を把握しておくことで、生活への影響を事前に想定でき、安心して工事に臨めます。
また、スムーズな工事進行のためには、施工時期の選定や信頼できる業者の選定が重要です。
工程説明が明確で、過去の実績や口コミ評価が高い業者であれば、トラブルのリスクも抑えられます。
最も大切なのは、余裕を持ったスケジュール設計と、工事中の生活に対する配慮です。しっかりとした準備と業者選びを行えば、外壁塗装は快適な住環境の維持に直結する大切なステップとなります。