屋上の防水工事は、建物の寿命を延ばすために重要なメンテナンスです。
しかし、いつ行うべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、防水工事の最適な時期・メンテナンスが必要なサイン・防水工事の種類と耐用年数について解説します。
この情報を参考に、あなたの屋上を長持ちさせるための適切な時期に防水工事を行いましょう。
目次
防水工事はいつ行うべき?施工時期の決め方

屋上の防水工事は、建物の耐久性を維持するために必要不可欠なメンテナンスです。
施工方法によって若干の差はありますが、防水工事の耐用年数は一般的に10~20年とされています。
施工後10年を目安にメンテナンスを行うことをお勧めします。メンテナンスを怠ると、建物本体に水が浸透し、雨漏りや構造躯体の腐食など、深刻なダメージを引き起こす可能性があります。
適切なタイミングでのメンテナンスを計画しておきましょう。
また、防水工事は天候に左右されるため、晴れの日が続く春や秋が最適な時期です。
湿度や気温が適度な時期は、塗料や接着剤が硬化しやすく、施工がスムーズに進みます。夏や冬でも施工は可能ですが、過酷な気温で作業員の安全に注意が必要です。予算や工期の兼ね合いも踏まえて、計画的な施工を行いましょう。
屋上防水工事の耐用年数が経過する前でも劣化の症状が見られたら補修が必要
屋上の防水工事が必要な時期を知るには、劣化の兆候を確認することが重要です。
代表的な兆候として、以下の5つが挙げられます。
- ひび割れ
- 雑草や苔が生えている
- 水がたまっている箇所がある
- 防水シートの剥がれや浮きが必要
- 雨漏りしている
これらの兆候が見られる場合は、早急に防水工事を行うことをおすすめします。
放置しておくと、雨漏りや建物の損傷につながる可能性があります。
ひび割れ
屋上防水工事のメンテナンスが必要な劣化の兆候の一つに、ひび割れがあります。
ひび割れは、防水層に亀裂が入ることで発生し、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となる恐れがあります。
ひび割れの大きさはさまざまですが、たとえ小さなひび割れであっても、放置していると徐々に大きくなり、雨漏りにつながる可能性があります。
ひび割れが発生する原因は、経年劣化・地震・強い衝撃などさまざまです。
特に、経年劣化によるひび割れは避けられません。
防水層は紫外線や雨風などの影響を受けて徐々に劣化するため、時間の経過とともにひび割れが発生しやすくなります。
ひび割れを発見したら、早急に補修することが大切です。
補修方法は、ひび割れの大きさや状態によって異なりますが、一般的にはシーリング材や防水テープを使用して補修を行います。
放置していると、ひび割れがさらに大きくなり、雨漏りにつながる恐れがあります。
ひび割れの補修は、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者であれば、ひび割れの原因を特定し、適切な方法で補修を行うことができます。
また、補修後のメンテナンスについてもアドバイスを受けることができます。
雑草や苔が生えている
屋上防水工事を行うべき最適な時期は、年間を通して施工することができます。
しかし、雨が多い時期や気温が低い時期は、施工が難しい場合があります。
適した時期は、春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。
この2つの時期は、雨が多くなく、気温も適しているため、施工しやすいです。
不適な時期は、夏(6月~8月)と冬(12月~2月)です。
夏は気温が高く、防水材が溶けてしまう恐れがあります。
冬は気温が低く、防水材が固まってしまう恐れがあります。
屋上防水工事は、適した時期に施工することが重要です。
劣化の兆候が見られたら、早急にメンテナンスを行いましょう。
水がたまっている箇所がある
水がたまっている箇所がある場合は、防水層が劣化し、水が浸入している可能性があります。
放置しておくと防水層の劣化がさらに進み、雨漏り・躯体の腐食・ひび割れなどの重大な問題に発展しかねません。
水がたまっている箇所は、雨水が流れていく経路を塞ぐなどして、できるだけ早く対策を行う必要があります。
具体的には、防水層の補修・張り替え・排水経路の確保などが考えられます。
ただし部分的な補修で済むのか、全面的な張り替えが必要なのかは、劣化の程度や原因によって異なります。
専門業者に調査・診断を依頼し、適切な施工方法を選択することが重要です。
防水工事は適切な時期に行うことで、建物の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
水がたまっている箇所がある場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。
防水シートの剥がれや浮きが必要
防水シートの剥がれや浮きは屋上の防水層を構成するシートが、下地から剥がれたり膨らんだりしている状態を指します。
これは、経年劣化・施工不良・外部からの衝撃などが原因で発生します。
防水シートが剥がれたり浮いたりすると、防水性能が低下し雨水が屋内に浸入するリスクが高まります。
また、防水層の剥離は、さらに大きな劣化へとつながる恐れもあります。
防水シートの剥がれや浮きを発見した場合には、早急に補修を行う必要があります。
放置しておくと、雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
補修方法としては、剥がれた部分に新しい防水シートを貼り付ける方法や、膨らんだ部分を切断して防水処理を行う方法などが挙げられます。
具体的な補修方法劣化の程度や原因によって異なりますので、専門業者に相談することが重要です。
雨漏りしている場合はメンテナンスが必要
雨漏りが発生している場合は、防水層が劣化している可能性があり、早急にメンテナンスが必要です。
雨漏りは、建物の構造を損傷させたり、カビやダニが発生する原因となったりするため、早急に対処することが求められます。
雨漏りが発生している箇所を確認し、その周辺の防水層の状態を確認しましょう。
防水層にひび割れ・剥がれ・浮きなどが発生している場合は、防水層の補修または全面的な張り替えが必要です。
また、防水層に異常がない場合でも、経年劣化により防水性能が低下している可能性があります。
築10年以上経過している建物であれば、定期的なメンテナンスを検討することをおすすめします。
屋上防水工事の種類と耐用年数

シート防水・アスファルト防水・ウレタン防水・FRP防水の4種類の防水工事は、それぞれに特徴があり、耐用年数も異なります。
それぞれの工法の詳細については、以下の項目で詳しく説明していきます。
シート防水
シート防水は、塩化ビニル樹脂や合成ゴムなどのシート状の材料を、屋上に敷き詰めて防水層を作る工法です。
施工が簡単で価格も比較的安価なため、最も普及している防水工法の一つです。
耐用年数は、15~20年程度とされています。
シート防水にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- 塩化ビニルシート防水…耐久性が高く、価格も比較的安価
- 合成ゴムシート防水…耐候性、耐熱性、耐薬品性に優れている
- アスファルトシート防水…耐久性が高く、施工が簡単
耐用年数は、使用する材料や施工方法によって多少異なります。
また、屋上の環境やメンテナンス状況によっても影響を受けます。
アスファルト防水の特徴と耐用年数
アスファルト防水は、屋上防水工事で最も一般的な工法の一つです。
耐久性が高く、コストも比較的安価なため、多くの建物で採用されています。
アスファルト防水は、アスファルトシートを複数層重ねて防水層を形成します。
シートは熱で溶かして貼り合わせ、防水層を一体化させます。
アスファルトは耐水性、耐熱性に優れており、長期間防水性能を維持することができます。
アスファルト防水の耐用年数は、約10~15年です。
これは、他の防水工法と比較しても、比較的長い耐用年数と言えます。
しかし、紫外線や雨風などの影響で徐々に劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
ウレタン防水の特徴と耐用年数
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。
シームレスな防水層を形成できるため、複雑な形状の屋根にも施工が可能です。
また、伸縮性が高いため、建物の揺れや振動にも追従し、防水性能を維持します。
ウレタン防水の耐用年数は、一般的に10~15年程度です。
耐久性に優れていますが、紫外線や熱に弱いという性質があります。
定期的なメンテナンスを行うことで、20年以上使用することも可能です。
ウレタン防水は、複雑な形状の屋根や防水性能を重視する場所におすすめの工法です。
耐久性に優れていますが紫外線や熱に弱いため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
施工には技術が必要なため、実績のある業者に依頼することが重要です。
FRP防水の特徴と耐用年数
FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を用いた防水工法です。
軽量なため既存の建物への負担が少なく、施工性が高いです。
また、樹脂で固められているため、防水性に優れています。
紫外線や雨風にも強く、長期的に使用できます。
表面にさまざまな模様や色を付けることができるため、意匠性に優れています。
表面が滑らかなため、汚れが付きにくく、メンテナンスが容易です。
FRP防水の耐用年数は、約15~20年です。
定期的なメンテナンスを行うことで、さらなる長寿命化が期待できます。
メンテナンスは5~10年に一度程度、表面の汚れや傷を補修する程度で済みます。
軽量で施工性が高く耐水性や耐候性に優れているため、屋上防水に適した工法です。
意匠性に優れメンテナンスも容易なため、長く使用できます。
ただし、定期的なメンテナンスを行うことで、耐用年数をさらに延ばすことができます。
防水工事をするなら安心の自社施工!新東亜工業へ
新東亜工業は、東京を中心にマンションやビルの大規模修繕工事や防水工事を専門とする総合工事店です。自社施工による中間マージンゼロ、コスト削減や高品質な施工で、多くの顧客から高い評価を得ています。
建物の老朽化に伴い、屋上や外壁からの雨漏りは深刻な問題となります。新東亜工業では、建物の種類や周辺環境に合わせた最適な防水工事を提案し、建物の寿命を延ばし、資産価値を守るサポートを行っています。
防水工事をお考えの方、ぜひ新東亜工業にお気軽にご相談ください!
新東亜工業の強みとは?
新東亜工業ではマンションの大規模修繕や防水工事において3つの強みを持っています。
- 自社施工によるコスト削減
- 高い技術力と迅速な対応
- 幅広いサービス提供
新東亜工業の強みについて、それぞれ詳しく解説していきます。
新東亜工業の強み1.自社施工によるコスト削減
新東亜工業では、ほぼ全ての工事を自社の職人が一貫して行っており、外部業者を挟むことがありません。そのため、中間マージンゼロを実現し、余計な費用を削減することが可能です。この自社施工体制により、高品質な施工を適正価格で提供しています。
さらに、自社職人が全工程を担当することで、施工内容の細部にまで目が行き届き、確実で丁寧な仕上がりを実現します。お客様に信頼される工事を提供するため、コストパフォーマンスの高いサービスを追求していることが新東亜工業の大きな強みです。
新東亜工業の強み2.高い技術力と迅速な対応
新東亜工業は、豊富な実績と高い技術力を誇る職人集団が在籍しており、建物の状態を正確に診断した上で、最適な施工プランを提案します。そのため、雨漏りや防水トラブルの根本原因を的確に解決できます。
さらに、緊急の雨漏り修理にも迅速に対応しており、最短で翌日に調査と見積もりを行うスピーディなサービスを提供します。このように、技術力と対応力を兼ね備えた新東亜工業は、安心して任せられるパートナーです。
新東亜工業の強み3.幅広いサービス提供
新東亜工業では、防水工事だけでなく、外壁塗装や屋根工事、シーリング工事など、建物の総合的なメンテナンスを一貫して提供しています。この幅広いサービスにより、建物全体の状態を総合的に管理できるため、複数の業者に依頼する手間を省きます。
また、各作業間の連携もスムーズに進めることができるため、工事の効率性が向上し、お客様にとっても負担が軽減されます。新東亜工業の包括的な対応力が、安心して任せられる理由の一つです。
防水工事において新東亜工業が選ばれるポイント
新東亜工業では、綿密な現地調査、丁寧な下地処理などの多くのこだわりを持っており、多くのお客様にお喜びの声をいただいております。
- 綿密な現地調査
- 丁寧な下地処理
- 幅広い防水工法の対応
- アフターサービスの充実
- ドレーンの清掃と水はけ対策
- お客様に寄り添った対応
防水工事において新東亜工業が選ばれる理由は、その技術力とお客様に寄り添ったサービスにあります。
まず、綿密な現地調査を実施し、建物の状態や周辺環境を正確に診断することで、最適な防水工法を提案します。この診断により、雨漏りの原因を根本から解決し、防水性能を最大限に引き出すことが可能です。
施工においては、丁寧な下地処理を徹底することで、防水層の密着性と仕上がりの美しさを実現します。
さらに、施工後のメンテナンスにも対応し、定期点検やアフターサービスを通じて長期的な建物の保護をサポートします。
また、ドレーンの清掃や細部への配慮も怠らず、雨漏りや水はけの問題に対して万全の対策を行っています。
新東亜工業は、ウレタン塗膜防水やシート防水、アスファルト防水、FRP防水といった幅広い工法を取り揃えており、建物やお客様のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
このような確かな技術と充実したサービスが、多くのお客様から信頼を得ている理由です。
新東亜工業の防水工事の施工事例
ここでは、新東亜工業における東京都西東京市の防水工事の施工事例を紹介します。

ビル屋上の防水工事において、高圧洗浄や下地調整などの補修後、ウレタン防水塗装を行いました。
新東亜工業は、これまでに東京都内を中心に多くのマンションやビルの防水工事を手掛け、その実績は施工事例ページで確認できます。雨漏りなどでお困りの際は、ぜひ新東亜工業へご依頼ください。
新東亜工業の防水工事の費用について

5階建てビルの屋上防水工事の費用相場は、一般的に建設会社では約375万、管理会社では約450万程度かかります。しかし、新東亜工業なら約300万円程度で実施することも可能です。
なぜ、他社よりも費用を安く提供できるのか、その理由をご説明します。
新東亜工業では、防水工事を自社の職人が一貫して担当するため、中間業者を介さず、中間マージンが発生しません。この自社施工体制により、余分なコストを削減し、適正価格での施工を実現しています。また、長年の経験と技術力を活かし、効率的な作業工程を確立しているため、無駄のない施工が可能です。さらに、防水工事に必要な材料も厳選して仕入れコストを抑えつつ、高品質な材料を使用しています。これらの要因が、費用を安く抑えながら高い品質を保つ理由となります。
具体的な料金は、現地調査後にお見積もりを提供しますので、防水工事を検討されている方はぜひ、ご相談ください。
※防水工事の費用相場は、施工範囲や工法により異なります
防水工事の料金表
新東亜工業における防水工事の費用相場は以下になります。
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 | ウレタン防水工事 | 80〜100万円程度 |
3階建 | 屋上塩ビ防水工事 | 60万円程度 |
新東亜工業の防水工事の流れ
新東亜工業における防水工事の流れを解説します。
- STEP
防水面の洗浄
まず、高圧洗浄機を使用して、施工箇所の汚れや古い塗膜、ホコリ、コケなどを丁寧に取り除きます。この工程により、防水層と下地の密着性が向上し、施工後の耐久性が大幅にアップします。また、汚れをしっかりと落とすことで、防水材がムラなく塗布されるため、仕上がりも美しくなります。徹底した洗浄作業は、防水工事の品質を左右する大切なステップです。
- STEP
下地処理
防水材がしっかり密着するためには、下地の状態を整えることが欠かせません。ひび割れや凹凸がある場合は、樹脂モルタルや補修材を使用して平滑に仕上げます。また、下地に含まれる水分量を確認し、必要に応じて十分に乾燥させることで、防水材の効果を最大限に引き出します。これらの作業を丁寧に行うことで、防水層の耐久性と施工後のトラブル防止につながります。下地処理は、防水工事の成功を支える基盤となる重要な工程です。
- STEP
塗布
事前に整えた下地に対し、ウレタン樹脂やアスファルト、シート防水材など、建物に最適な防水材を丁寧に塗布します。塗布は複数回に分けて行い、厚みを均一に仕上げることで、防水層の耐久性を高めます。また、施工箇所の形状に応じて細かい部分や角もしっかりと塗布し、隙間のない防水層を形成します。この丁寧な塗布作業が、雨漏りを防ぎ長期間建物を守る鍵となります。
- STEP
中塗り
下塗りで整えた基盤の上に、防水材を均一に塗布することで、厚みを増しながら防水層を強化します。中塗りでは、下地と上塗りをしっかり密着させる役割も果たしており、施工箇所全体にムラなく塗ることが求められます。また、この工程で仕上がりの凹凸を整え、防水層の一体感を高めます。丁寧な中塗り作業が、雨漏りを防ぐ耐久性の高い防水層の形成に繋がります。
- STEP
トップコート
トップコートは、防水層を保護し、美しい仕上がりを実現する最終工程です。中塗りまでで形成された防水層の上に、紫外線や風雨に強いトップコート材を塗布することで、耐久性と防水効果をさらに向上させます。また、トップコートには防水層の劣化を抑え、色褪せやひび割れを防ぐ役割もあります。この工程を丁寧に行うことで、建物の防水性能を長期間維持できるとともに、見た目にも美しい仕上がりを提供します。
建物の防水は、単にシートや塗膜を施工するだけでなく、施工箇所の下地処理をしっかり行う事が重要です。新東亜工業では、細部まで徹底的に処理を行ってまいります。
防水工事に関するご相談・ご依頼は、お客様満足度98%の新東亜工業へ!
防水工事や大規模修繕工事に関する相談や見積もり依頼は、公式サイトの問い合わせフォームや電話で24時間受け付けています。建物のメンテナンスや雨漏りでお困りの方、屋上や屋根、ベランダなどに少しでもご不安をお感じでしたら、ぜひ新東亜工業にご相談または調査をご依頼ください。
まとめ
屋上に防水工事を行うおすすめの時期は、晴れの日が続く春や秋です。
施工の種類によって耐用年数は異なります。
- シート防水は10~15年
- アスファルト防水は10~15年
- ウレタン防水は10~15年
- FRP防水は15~20年
劣化の兆候としては、ひび割れ・雑草や苔が生えている・水がたまっている箇所がある・防水シートの剥がれや浮き・雨漏りなどが挙げられます。
メンテナンスが必要な場合は、早急に専門業者に相談することが大切です。
屋上の防水工事を検討している方は、これらのポイントを踏まえたうえで最適なタイミングで施工することが、工事成功へのカギといえるでしょう。