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屋上の防水工事で適した時期とは|耐用年数や施工の種類を解説

屋上の防水工事は、建物の寿命を延ばすために重要なメンテナンスです。

しかし、いつ行うべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、防水工事の最適な時期・メンテナンスが必要なサイン・防水工事の種類と耐用年数について解説します。

この情報を参考に、あなたの屋上を長持ちさせるための適切な時期に防水工事を行いましょう。

防水工事を行うべき最適な季節とは

屋上の防水工事は、建物の耐久性を維持するために必要不可欠なメンテナンスです。

防水工事は天候に左右されるため、晴れの日が続く春や秋が最適な時期です。

湿度や気温が適度な時期は、塗料や接着剤が硬化しやすく、施工がスムーズに進みます。夏や冬でも施工は可能ですが、過酷な気温で作業員の安全に注意が必要です。予算や工期の兼ね合いも踏まえて、計画的な施工を行いましょう。

メンテナンスが必要な劣化の兆候

屋上の防水工事が必要な時期を知るには、劣化の兆候を確認することが重要です。

代表的な兆候として、以下の5つが挙げられます。

  • ひび割れ
  • 雑草や苔が生えている
  • 水がたまっている箇所がある
  • 防水シートの剥がれや浮きが必要
  • 雨漏りしている

これらの兆候が見られる場合は、早急に防水工事を行うことをおすすめします。

放置しておくと、雨漏りや建物の損傷につながる可能性があります。

ひび割れ

屋上防水工事のメンテナンスが必要な劣化の兆候の一つに、ひび割れがあります。

ひび割れは、防水層に亀裂が入ることで発生し、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となる恐れがあります。

ひび割れの大きさはさまざまですが、たとえ小さなひび割れであっても、放置していると徐々に大きくなり、雨漏りにつながる可能性があります。

ひび割れが発生する原因は、経年劣化・地震・強い衝撃などさまざまです。

特に、経年劣化によるひび割れは避けられません。

防水層は紫外線や雨風などの影響を受けて徐々に劣化するため、時間の経過とともにひび割れが発生しやすくなります。

ひび割れを発見したら、早急に補修することが大切です。

補修方法は、ひび割れの大きさや状態によって異なりますが、一般的にはシーリング材や防水テープを使用して補修を行います。

放置していると、ひび割れがさらに大きくなり、雨漏りにつながる恐れがあります。

ひび割れの補修は、専門業者に依頼することをおすすめします。

専門業者であれば、ひび割れの原因を特定し、適切な方法で補修を行うことができます。

また、補修後のメンテナンスについてもアドバイスを受けることができます。

雑草や苔が生えている

屋上防水工事を行うべき最適な時期は、年間を通して施工することができます。

しかし、雨が多い時期や気温が低い時期は、施工が難しい場合があります。

適した時期は、春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。

この2つの時期は、雨が多くなく、気温も適しているため、施工しやすいです。

不適な時期は、夏(6月~8月)と冬(12月~2月)です。

夏は気温が高く、防水材が溶けてしまう恐れがあります。

冬は気温が低く、防水材が固まってしまう恐れがあります。

屋上防水工事は、適した時期に施工することが重要です。

劣化の兆候が見られたら、早急にメンテナンスを行いましょう。

水がたまっている箇所がある

水がたまっている箇所がある場合は、防水層が劣化し、水が浸入している可能性があります。

放置しておくと防水層の劣化がさらに進み、雨漏り・躯体の腐食・ひび割れなどの重大な問題に発展しかねません。

水がたまっている箇所は、雨水が流れていく経路を塞ぐなどして、できるだけ早く対策を行う必要があります。

具体的には、防水層の補修・張り替え・排水経路の確保などが考えられます。

ただし部分的な補修で済むのか、全面的な張り替えが必要なのかは、劣化の程度や原因によって異なります。

専門業者に調査・診断を依頼し、適切な施工方法を選択することが重要です。

防水工事は適切な時期に行うことで、建物の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことができます。

水がたまっている箇所がある場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。

防水シートの剥がれや浮きが必要

防水シートの剥がれや浮きは屋上の防水層を構成するシートが、下地から剥がれたり膨らんだりしている状態を指します。

これは、経年劣化・施工不良・外部からの衝撃などが原因で発生します。

防水シートが剥がれたり浮いたりすると、防水性能が低下し雨水が屋内に浸入するリスクが高まります。

また、防水層の剥離は、さらに大きな劣化へとつながる恐れもあります。

防水シートの剥がれや浮きを発見した場合には、早急に補修を行う必要があります。

放置しておくと、雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。

補修方法としては、剥がれた部分に新しい防水シートを貼り付ける方法や、膨らんだ部分を切断して防水処理を行う方法などが挙げられます。

具体的な補修方法劣化の程度や原因によって異なりますので、専門業者に相談することが重要です。

雨漏りしている場合はメンテナンスが必要

雨漏りが発生している場合は、防水層が劣化している可能性があり、早急にメンテナンスが必要です。

雨漏りは、建物の構造を損傷させたり、カビやダニが発生する原因となったりするため、早急に対処することが求められます。

雨漏りが発生している箇所を確認し、その周辺の防水層の状態を確認しましょう。

防水層にひび割れ・剥がれ・浮きなどが発生している場合は、防水層の補修または全面的な張り替えが必要です。

また、防水層に異常がない場合でも、経年劣化により防水性能が低下している可能性があります。

築10年以上経過している建物であれば、定期的なメンテナンスを検討することをおすすめします。

屋上防水工事の種類と耐用年数

シート防水・アスファルト防水・ウレタン防水・FRP防水の4種類の防水工事は、それぞれに特徴があり、耐用年数も異なります。

それぞれの工法の詳細については、以下の項目で詳しく説明していきます。

シート防水

シート防水は、塩化ビニル樹脂や合成ゴムなどのシート状の材料を、屋上に敷き詰めて防水層を作る工法です。

施工が簡単で価格も比較的安価なため、最も普及している防水工法の一つです。

耐用年数は、15~20年程度とされています。

シート防水にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 塩化ビニルシート防水…耐久性が高く、価格も比較的安価
  • 合成ゴムシート防水…耐候性、耐熱性、耐薬品性に優れている
  • アスファルトシート防水…耐久性が高く、施工が簡単

耐用年数は、使用する材料や施工方法によって多少異なります。

また、屋上の環境やメンテナンス状況によっても影響を受けます。

アスファルト防水の特徴と耐用年数

アスファルト防水は、屋上防水工事で最も一般的な工法の一つです。

耐久性が高く、コストも比較的安価なため、多くの建物で採用されています。

アスファルト防水は、アスファルトシートを複数層重ねて防水層を形成します。

シートは熱で溶かして貼り合わせ、防水層を一体化させます。

アスファルトは耐水性、耐熱性に優れており、長期間防水性能を維持することができます。

アスファルト防水の耐用年数は、約10~15年です。

これは、他の防水工法と比較しても、比較的長い耐用年数と言えます。

しかし、紫外線や雨風などの影響で徐々に劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。

ウレタン防水の特徴と耐用年数

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。

シームレスな防水層を形成できるため、複雑な形状の屋根にも施工が可能です。

また、伸縮性が高いため、建物の揺れや振動にも追従し、防水性能を維持します。

ウレタン防水の耐用年数は、一般的に10~15年程度です。

耐久性に優れていますが、紫外線や熱に弱いという性質があります。

定期的なメンテナンスを行うことで、20年以上使用することも可能です。

ウレタン防水は、複雑な形状の屋根や防水性能を重視する場所におすすめの工法です。

耐久性に優れていますが紫外線や熱に弱いため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

施工には技術が必要なため、実績のある業者に依頼することが重要です。

FRP防水の特徴と耐用年数

FRP防水とは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を用いた防水工法です。

軽量なため既存の建物への負担が少なく、施工性が高いです。

また、樹脂で固められているため、防水性に優れています。

紫外線や雨風にも強く、長期的に使用できます。

表面にさまざまな模様や色を付けることができるため、意匠性に優れています。

表面が滑らかなため、汚れが付きにくく、メンテナンスが容易です。

FRP防水の耐用年数は、約15~20年です。

定期的なメンテナンスを行うことで、さらなる長寿命化が期待できます。

メンテナンスは5~10年に一度程度、表面の汚れや傷を補修する程度で済みます。

軽量で施工性が高く耐水性や耐候性に優れているため、屋上防水に適した工法です。

意匠性に優れメンテナンスも容易なため、長く使用できます。

ただし、定期的なメンテナンスを行うことで、耐用年数をさらに延ばすことができます。

まとめ

屋上に防水工事を行うおすすめの時期は、晴れの日が続く春や秋です。

施工の種類によって耐用年数は異なります。

  • シート防水は10~15年
  • アスファルト防水は10~15年
  • ウレタン防水は10~15年
  • FRP防水は15~20年

劣化の兆候としては、ひび割れ・雑草や苔が生えている・水がたまっている箇所がある・防水シートの剥がれや浮き・雨漏りなどが挙げられます。

メンテナンスが必要な場合は、早急に専門業者に相談することが大切です。

屋上の防水工事を検討している方は、これらのポイントを踏まえたうえで最適なタイミングで施工することが、工事成功へのカギといえるでしょう。

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