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防水工事の費用相場は?屋上や陸屋根に施す工法の種類・適正価格などを解説

防水工事の適正価格を知りたい人

防水工事の適正価格を知りたい人

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防水工事において、「業者から提示された金額が適正価格かどうか判断できない」とお悩みのかたは多いようです。

そこでこの記事では、防水工事の適正価格や、マンションの屋上に適している工法について解説していきます。

記事の後半では優良業者の見分け方についても見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

防水工事が建物の寿命を延ばす

防水工事は、建物の寿命を延ばすためには欠かせません。

防水工事を行わないと、建物の劣化部分から徐々に水が入り込んできます。

水が入り込んでくると雨漏りやカビが発生し、建物内部からどんどん寿命を短くしていってしまのです。

特に屋根の平らな屋上(陸屋根)は水はけが悪く水が溜まりやすいので、防水性能の低下は雨漏りに直結します。

このような事態を避けるには、しっかりと防水工事を行い、定期的に防水層のメンテナンスをすることが大切です。

防水工事の種類

防水工事の価格をチェックする前に、まずは防水工事の種類を確認していきます。

防水工事は、以下の4種類が一般的です。

ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗ることで行う防水工事です。

樹脂を塗り重ねていくので、継ぎ目のない仕上がりになります。

ウレタン防水は複雑な形状の箇所にも施工できます。

過去に行なった防水層が別素材でも上から塗り替えられるので、メンテナンス性も高いです。

耐用年数は12年ほど、価格も比較的安価なので、防水工事のなかで最も多く行われています。

シート防水

シート防水は、防水シートを貼付けて行う防水工事です。

防水シートには、塩化ビニール製と合成ゴム製の2種類が使われます。

シート防水の良いところは、施工に時間がかからないところ。

既製品のシートを貼付けていくだけなので、2~4日ほどで施工が完了します。

ただしシート防水は、隙間があると防水性能が低下します。

一定以上の施工技術がある業者に依頼すると良いでしょう。

耐用年数はゴムシートで10~12年、塩ビシートで13~15年ほどです。

価格の安さ(後述)と施工の容易さから、人気のある防水工事となっています。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを染み込ませた合成繊維の布を使った防水工事です。

耐久性が高いので、上を車が走っても問題ありません。

ただし施工の際にアスファルトを溶かす作業が必要なので、煙や臭いが発生します。

施工前に周辺住民への呼びかけが必要でしょう。

アスファルト防水は耐用年数が最も高く、15~25年ほどは持ちます。

FRP防水

FRP防水は、液体状の繊維強化プラスチックを使った防水工事です。

施工後の表面はプラスチックのように固くなります。

耐水性だけでなく耐腐食性が高く、しかも軽量です。

ただし紫外線に弱い傾向があるので、5~6年おきにトップコートの塗り直しが必要です。

またFRP防水は柔軟性に欠けるので、伸縮度合いが大きい木造建築や、マンションの屋上などの広い場所ではあまり使われません。

FRP防水の耐用年数は10年前後です。

防水工事の適正価格(相場)

防水工事は種類によって適正価格が異なります。

適正価格については以下を参照してみましょう。

 ウレタン防水シート防水アスファルト防水FRP防水
適正価格4,000~7,000円/㎡4,000~7,500円/㎡5,500~8,500円/㎡6,000~8,000円/㎡

ただし施工箇所によっては足場の設置が必要になり、1㎡あたり800円ほど施工費用が高くなる場合があります。

マンションの屋上に向いている防水工法は?

マンションの屋上へ防水工事を施す場合は、屋上の状態や使い方によって向いている工法が異なります。

ほとんど出入りのない屋上

ほとんど出入りのない屋上では、エアコンの室外機や重量物などがある場合はウレタン防水、物がない場合はシート防水がおすすめです。

これらの防水工事は安価で工期も短めなので、手軽に施工できます。

屋上緑地化したい、人や車が頻繁に出入りする

屋上緑地化したい場合や、人や車が頻繁に出入りする場合はアスファルト防水がおすすめです。

形状が複雑な屋上

形状が複雑な屋上にはウレタン防水がおすすめです。

しっかりとトップコートのメンテナンスを行うのであれば、高強度のFRP防水でも施工可能な場合があります。

防水工事の優良業者の見分け方

防水工事では悪徳業者が多いです。

優良業者の見分け方を知っておくと、騙されにくくなりますよ。

見積り額をチェックする

見積り額が相場よりも高いか安いか、しっかりとチェックしましょう。

見積り額が高すぎる場合は業者が中間マージンを取り過ぎています。

低すぎる場合は防水工事に必要な項目が入っていない可能性があります。

必要以上に値引きしてくれるよりも、適正価格で施工してくれる業者のほうが安心感があります。

先ほどご紹介した適正価格を参考に、丁寧に見積り額を確認することをおすすめします。

工法や項目、数量をチェックする

見積書に工法や項目、数量などが詳細に記載しているかチェックしましょう。

細かい情報が記載されておらず「工事一式」とだけ記載されている見積書は良くありません。

後から追加費用が発生したり、手抜き工事が起こりやすくなったりするので、工事の詳細をしっかりと提示してもらいましょう。

アフターサービスをチェックする

施工品質や価格だけでなく、アフターサービスが充実しているかどうかも大切です。

「保証期間はいつまでか」「業者の保証とメーカー保証とのギャップはないか」「定期点検をしてくれるか」といったことを確認しましょう。

施工中の写真がもらえるかチェックする

必須ではありませんが、施工中の写真をもらえるサービスがある業者は、丁寧に施工をしてくれる傾向にあります。

資格を持った職人がいるかどうかチェックする

施工業者に資格を持った職人がいるかどうかもチェックしましょう。

特に「防水施工技能士」という資格を持った職人がいる業者は、専門性の高い施工をしてくれる可能性があります。

また施工を自社で直接行なってくれるので、下請け業者に依頼する際に発生する中間マージンも上乗せされません。

歴史のある業者かどうかチェックする

特定の地域で何十年も経営しているような業者は信頼性が高いです。

さらに地域密着型の業者だと、その地域の気候などにも詳しいので、適切に施工してくれるでしょう。

接客や施工の質が低い悪徳業者は、なかなか防水工事の業界で生き残れません。

施工後に行うべきことは?

施工後に以下のことを行うと、防水層の性能を維持しやすくなります。

改修ドレンの清掃

施工後は定期的に改修ドレンの清掃を行うと、屋上に水が溜まりにくいです。

屋上に水が溜まっていると、雨水が建物内部に侵入するリスクが高くなります。

ドレン自体の劣化も早まるので、少なくとも2~3か月に1度はドレンの中のゴミを取り除きましょう。

トップコートの塗り替え

5~6年に一度はトップコートの塗り替えが必要になる場合があります。

トップコート自体は劣化しても防水性能に問題はありません。

しかしトップコートが剥がれて下の防水層に紫外線が当たると、防水層の劣化が早まります。

トップコートは変色してきた頃が塗り替え時期です。

きちんとトップコートを塗り替えると防水層の寿命が延びるので、結局は防水工事の頻度が減りコストカットにつながります。

防水工事のDIYはおすすめしない

防水工事のDIYはおすすめできません。

防水工事は専門性が高いので、失敗する可能性が高いです。

その結果、雨漏りが発生し、建物がどんどん劣化していきます。

建物をしっかり守りたいかたは、施工技術が高くアフターサービスもしっかりしている専門業者に依頼すると安心です。

まとめ

防水工事では、工法によって適正価格が異なります。

ウレタン防水やアスファルト防水など、自分のマンションに合った工法を選びましょう。

また防水工事を依頼する業者選びも重要です。

良い施工業者を選ぶには、少なくとも2~3社で相見積もりを取りましょう。

価格や施工クオリティ、アフターサービスなどをしっかりとチェックして、後悔のない防水工事を行なってみてくださいね。

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