タイル壁の仕上げの方法を知りたい人
タイル壁の仕上げの上から透明な塗料を塗布する防水施工とは?クリア防水の塗装方法や補修内容が知りたい。
タイル外壁は美しいデザイン性や耐久性がある一方で、雨風や紫外線などの影響を受けることで劣化してしまうことがあります。そこで、タイル外壁の美観を保つために有効なのが、クリア防水(クリアー防水)です。クリア防水は、タイル外壁の仕上げとして上から透明な液体を塗布する防水施工で、外壁を保護する役割があります。
この記事では、タイルの防水や外壁タイルの保護に役立つスカイコートなどの塗料を使用した塗装方法や、撥水効果を高めるためのタイル目地の補修について詳しく解説していきます。また、タイル防水や漏水対策としてのクリヤー防水の特徴や、透明な塗膜防水のメリットについても触れていきます。
タイル防水材で悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
タイル外壁の特徴
タイル外壁の特徴は以下の通りです。
タイル外壁は耐久性が高い
タイルは耐久性が高く、長期間にわたって美しい外観を維持することができます。
また、タイルは耐火性があり、火災に対する耐性も高いため、安全性が高いという特徴があります。
タイル外壁の多様なデザイン性
タイルは多様なデザインがあり、建物の外観を美しく演出することができます。
また、タイルの表面に凹凸があるため、光の反射や影の表現が美しいという特徴もあります。
防音性の高いタイル外壁
タイルは防音性に優れており、建物内部の音を外に漏らすことを防ぎます。
特に、厚手のタイルを使用することで、より高い防音性を実現することができます。
タイル外壁の防水に必要なメンテナンス方法
タイル外壁のメンテナンスは、一般的に以下のような方法があります。
- 高圧洗浄
- 下地や目地の補修
- コーキングの打ち替え
- タイルの張り替え
- クリア防水(クリアー防水)
それぞれ、どのようなメンテナンス方法なのか詳しく解説していきます。
タイル外壁の防水に必要なメンテナンス方法1.高圧洗浄
タイル外壁に付いた頑固な汚れを落とす時には、高圧洗浄で簡単に汚れを落とすことができます。
高圧洗浄は水圧によって汚れを削り取るので、水圧が強すぎるとタイル本体まで傷つけてしまう恐れがあるので調整が必要です。
タイル外壁の防水に必要なメンテナンス方法2.下地や目地の補修
タイル外壁の下地や目地には、モルタルが使われています。
このモルタル部分がひび割れていた場合は、エポキシ樹脂を充填して補修します。
モルタル部分は、タイルの剥がれが起こりやすいので日頃からの注意が必要です。
タイル外壁の防水に必要なメンテナンス方法3.タイルの張り替え
タイルが欠けてしまったり、割れている場合は、タイルの張り替えを行います。
タイルの強度はとても高いのですが、外部からの強い衝撃によって割れることがあります。
タイルが割れてしまったら、放置せずすぐに取り替えることが重要です。
割れた部分から水が入ってくると、下地にも影響が出てしまいさらに劣化する恐れがあります。
タイル外壁の防水に必要なメンテナンス方法4.クリア防水
タイル外壁に無色透明な防水塗料を塗布するメンテナンス方法です。
クリア防水の種類によって異なりますが、一般的には10年から15年が塗り替えの時期とされています。
このクリア防水に関しては、後述します。
タイル外壁のクリア防水とは(クリアー防水)
クリアー防水(クリアー防水)は、透明な防水処理で建物の外壁や屋根に施工し、美観を損なわずに雨水や湿気などの浸入を防ぎ、耐久性を高めます。
タイル外壁には特に効果的で、タイル仕上げの上から透明塗布することでタイル外壁を保護し、光沢性の高い美しい外観を長期間にわたって維持することが可能です。
「耐久性の高い外壁タイルにクリアー防水、クリヤー塗装は必要ない」と言われることもあるようですが、クリア塗装を施すことにより外壁タイルの艶が増し、防水効果も付与されます。
クリアー塗装は無色透明であり、顔料が含まれていないため、つや出しや保護コーティングに特化した塗料です。
クリア防水をタイル外壁にするメリット
外壁タイルにおけるクリアー防水(クリアー防水)のメリットは以下の通りです。
防水によるタイル外壁の防水性向上
クリア防水は外壁タイルの表面を保護し、水の浸入や浸透を防ぎます。
クリア防水が外壁タイルの表面を保護することにより、雨や湿気から外壁を守り、建物内部の損害や劣化を防ぐことが可能です。
防水でタイル外壁耐久性の向上
クリア防水によって外壁タイルの耐久性が向上します。
紫外線や風雨など、外部からの要因による劣化や変色を防ぎ、外壁の寿命を延ばすことが可能です。
タイル外壁は防水で美観の維持
クリア塗装は透明なため、外壁タイルの本来の色や質感を損なわずに美観を維持します。
また、外壁タイルの表面に形成された透明な保護膜によって、汚れや付着物の付着を防ぎます。
また、タイルに艶を与えてくれるので、外から見ても美しさが際立って見えるでしょう。
タイル外壁の防水で安全性を向上
クリア塗装は水性の場合、施工時に周辺環境への影響が少なく、より安全性の高い防水工法です。
有害物質や揮発性有機化合物(VOC)の発散が少ないため、環境への負荷を軽減することができます。
防水をタイル外壁にすることで長期的コスト削減
クリア防水によって外壁タイルの耐久性が向上し、劣化や修繕の頻度が減少します。
これにより、メンテナンスや修繕にかかる費用を削減することができます。
タイル外壁におけるクリア防水のデメリット
外壁タイルにおけるクリア防水の一般的なデメリットは以下の通りです。
デメリットに関しては、外壁タイルやクリア防水の条件や状況によって異なる場合もあります。
専門家と相談したり、詳細な調査を行うことをおすすめします。
タイル外壁にする防水は初期費用が高い
クリア防水処理を施すためには、追加の費用がかかります。
外壁タイルの面積や状態によっては、費用が増加する場合があります。
防水をタイル外壁に施工するのは難しい
クリア防水処理は専門知識や技術を要するため、施工の難易度が高いと言えます。
適切な施工が行われない場合、効果が得られない可能性があります。
タイル外壁へ防水したことによる耐震性の低下
クリア防水処理によって外壁タイルの柔軟性が低下することがあります。
その結果、耐震性が低下する可能性があるため、地震などの自然災害に対する注意が必要です。
防水したタイル外壁の定期的なメンテナンスが必要
クリア防水処理を施しても、定期的なメンテナンスが必要です。外壁タイルの状態や環境によっては、定期的な再処理や補修が必要になる場合があります。
防水でタイル外壁の色調変化が起こる可能性もある
クリア防水処理によって外壁タイルの表面に保護膜が形成されますが、時間の経過や環境の影響によって色調が変化する可能性があります。
タイル外壁クリア防水の施工方法と注意点
クリア防水の施工方法は以下の通りです。
- 表面の清掃
- タイルの洗浄
- クリア防水塗料の施工
施工方法や注意点について詳しく解説していきます。
タイル外壁表面の清掃で防水前の準備
タイル外壁の表面を清掃し、汚れやほこりを取り除きます。
必要に応じて、タイル目地のシーリング打ち替えによる補修も行います。
この段階では、タイル目地がやせていたり、欠けている箇所の確認が必要です。
タイル外壁の洗浄で防水塗膜の下地作り
高圧洗浄機でタイル外壁についた泥やホコリを洗い流します。
次に、タイル洗浄用の薬剤をしてタイルを洗浄していきます。
この時、薬剤の濃度が重要になるのですが、濃すぎるとタイル自体を傷めてしまう可能性があるので薬剤濃度の調整が必要です。
タイル外壁へクリア防水塗料の施工
タイルの洗浄が完了したら、クリア防水塗料を塗布します。
塗布方法は、ローラーやスプレーヤーを使用することが一般的です。
下地(プライマー)塗り、中塗り、上塗り(トップコート)と複数回の工程が必要です。
以上が、クリア防水の一般的な施工方法です。
クリア防水の具体的な施工手順や材料は、製品やメーカーによって異なる場合があります。
クリア防水塗料の取扱説明書を確認するか、専門家の指示に従って施工を行ってください。
防水工事でよくある質問
Q
防水工事の種類にはどんなものがありますか?
A
主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。
Q
防水工事の費用はどのくらいかかりますか?
A
工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。
Q
工事の期間はどのくらいかかりますか?
A
工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。
Q
工事中の生活にどんな影響がありますか?
A
騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。
Q
防水工事のタイミングはいつが良いですか?
A
一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。
タイル外壁におけるクリア防水工事のまとめ
ここまで、タイル外壁におけるクリア防水(クリアー防水)について解説してきました。
タイル外壁にクリア防水を施す重要性は以下の通りです。
- 防水効果の向上
- タイルの保護
- 美観の維持
- 安全性の向上
クリア防水のメリット・デメリットをふまえて検討することをおすすめします。
そして、クリア防水の施工方法についても解説してきました。
タイルの色がちょっとくすんできたかな?と思ったらクリア防水が効果的です。
クリアー防水はDIYで行うのはとても難しいので、業者に依頼して施工してもらいましょう。