5 min

外壁塗装のタイミングと季節ごとに行うメリット・デメリットについて解説

みなさんは、外壁塗装の適した時期やタイミングがいつ頃かご存知でしょうか。

外壁は、長年風雨や紫外線にさらされているため、何かしらの不具合や劣化が起こりうるものです。

また、外壁塗装は、季節によって左右される可能性がある工事といえます。

この記事では、外壁塗装のタイミングや、外壁塗装に適した季節について解説します。

これから外壁塗装を考えている方の参考になれば幸いです。

一般的な外壁塗装のタイミングは「10年」

一般的に外壁塗装のタイミングは10年と言われていますが、これは外壁で使用される塗料が持つ性能の限界に達するためです。

これは、いわゆる塗料の耐用年数というものであり、塗料は年数が経過すると、紫外線や風雨などの自然環境の影響を受けて劣化していきます。

そのため、10年程度で塗料の膜(塗膜)の劣化が進んでしまうため、塗り替えが必要になるのです。

また、定期的な塗り替えを行うことで、外壁の保護や美観を維持することができます。

ただし、外壁の状態や使用する塗料によっては、10年以上もつ場合もあります。

定期的に外壁の状態を確認し、外壁に何らかの症状が出ていたら外壁塗装業者などに相談することが大切です。

外壁にこんな症状が出たら、塗り替え時期のサイン

ご自宅の外壁に、次のような症状が出ていたら、塗り替え時期のサインです。

  • 塗膜のひび割れや剥がれ
  • 色あせ
  • カビやコケの発生
  • 艶が消える
  • チョーキング現象

上記のような症状が現れた場合は、外壁塗装の効果が低下しているため、業者などの専門家に相談してみましょう。

外壁塗装に適している季節はいつ?

一般的に外壁塗装に適している季節は、春と秋です。

その理由は、春は気温が上がり始め、梅雨前の乾燥期間にあたるため、塗料の乾燥が早く行われるからです。

また、秋は気温が下がり始め、湿度が低くなるため、塗料の乾燥にも適しています。

ただし、気候条件によっては、夏や冬でも塗装が可能です。

季節ごとに外壁塗装を行うメリット・デメリットと注意点

次に、季節ごとに分けて外壁塗装を行うメリットデメリット、注意点について解説します。

  • 春(3月〜5月)
  • 梅雨(6月)
  • 夏(7月〜8月)
  • 秋(9月〜11月)
  • 冬(12月〜2月)

このように、1年を5つの季節に分けて解説していきます。

季節外壁塗装に適しているか
 春(3月〜5月) ◎(最適)
 梅雨(6月) ×(適していない)
 夏(7月〜8月) △(まあまあ適している)
 秋(9月〜11月) ◎(最適)
 冬(12月〜2月) △(地域による)

また、どの季節が外壁塗装が適しているかについても表にまとめました。

これから外壁塗装を行おうと考えている方は参考にしてください。

春(3月~5月)に外壁塗装を行うメリット

前述したように、春は外壁塗装に適した季節です。

その理由は、春は気温が適度であり、塗料の乾燥がしやすい環境だからです。

春は、湿度も他の季節と比較すると低くなっているため、塗料が均一に乾燥しやすくなり、塗装の品質や耐久性を向上させてくれます。

また、春は比較的天候が安定しており、降雨や降雪、高湿度の影響を受けにくい季節でもあるので、塗装工事が予定通りに進行しやすくなります。

さらに、春は日常生活への影響が少ない時期です。

外壁塗装工事中は、足場や養生シートが設置され、照明が制限されるなど、一時的に生活環境が制約されることがあります。

しかし、春は比較的過ごしやすい季節であるため、工事中のストレスを最小限に抑えてくれます。

春に外壁塗装を行うデメリット

春に外壁塗装を行うデメリットもいくつかあります。

春はまだ気温が低い日も多く、時には霜が降りることがあります。

塗装工事中に霜が発生すると、塗料の乾燥や密着性に影響を与える可能性があるのです。

また、春は風が強い日が多く、花粉やホコリが飛散する季節です。

花粉やホコリが塗装面に付着すると、塗膜の美観や仕上がりに悪影響を与える恐れがあります。

特に、花粉症の方にとっては非常に辛い時期となり、塗装作業にも影響を与えるかもしれません。

さらに、風が強いと塗料の飛散や作業の安全性に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

春に外壁塗装を行う場合の注意点

春は塗装業者にとって最も顧客獲得が期待できる時期です。

春になると、チラシや広告などを目にする機会も増えてきます。

また、訪問業者も多くなる時期でもあるので、悪質な訪問業者にはくれぐれも注意しましょう。

さらに、春は業者側も工事する頻度が高くなるため、場合によっては希望の日程で工事ができないこともあります。

希望の日程で工事を行うためには、業者選びなど早めの行動が肝心です。

梅雨の時期(6月)に外壁塗装を行うメリット

梅雨の時期は湿度が高いため、塗料の乾燥が遅くなり、塗膜がしっかりと密着させるのには適した時期という点ではメリットです。

また、梅雨の時期は塗装業者の仕事が少ないため、場合によっては施工料金が安くなることがあります。

さらに、天気予報を見ながら工程を調整することで、天候に合わせた施工も可能です。

梅雨の時期に外壁塗装を行うデメリット

梅雨の時期は、雨天時には作業が中断されるため、工期が長引く可能性があるのがデメリットです。

また、作業中に雨による水滴が塗装面に付着すると、塗膜の美観や仕上がりに悪影響を与える恐れがあります。

さらに、湿度が高いため塗料の乾燥時間が長くなり、作業効率が低下することがあります。

梅雨の時期の作業中は、雨によって足場が滑りやすくなっており、安全面については特に配慮が必要です。

梅雨の時期に外壁塗装を行う場合の注意点

梅雨時期は天候が不安定であるため、外壁塗装を行う際には専門家に相談し、適切な施工方法を選択することが重要です。

また、天候によっては施工を延期する場合もあるため、計画を立てる際には余裕を持ったスケジュールを考慮する必要があります。

夏(7~8月)に外壁塗装を行うメリット

夏は乾燥期間が長く、塗料の乾燥が早く行われるのが最大のメリットといえるでしょう。

また、夏は気温が高いため、塗料の粘度が低くなり塗装しやすくなります。

さらに、日照時間も長いので、塗料の光沢が増して外壁の美しさが向上します。

この時期は天気も安定しやすいため、工程を予定通りに進めることも外壁塗装を行う上でのメリットです。

夏に外壁塗装を行うデメリット

夏はかなり気温が上がるため、作業中の体力消耗や熱中症の危険性が高いです。

また、夏は湿度が低くなるため、塗料の乾燥が早すぎて塗膜の密着性が低下する恐れがあります。

さらに、施工中に突然の雨や雷雨の発生により、作業を中断せざるを得ないこともあります。

以上のことから、夏に外壁塗装を行う際には、作業計画に余裕を持たせることが重要です。

夏に外壁塗装を行う場合の注意点

夏は外壁塗装に適した季節であると言えますが、気温や湿度、降水量などの気象条件によっては、作業効率や品質に影響を与えることがあります。

夏に外壁塗装を行う際には、専門家に相談して適切な施工方法を選択することや、作業中の安全面にも十分な注意が必要です。

秋(9~11月)に外壁塗装を行うメリット

秋に外壁塗装を行うメリットは、適度な気温によって塗料が乾燥しやすいことです。

また、湿度が比較的低くなるため、塗料の密着性や品質を向上させることができます。

秋は天候が安定していることが多く、夏の暑さや冬の寒さに比べて作業環境が快適で工事が予定通りに進行しやすい時期でもあります。

秋に外壁塗装を行うデメリット

秋は風が強いことが多く、塗料の飛散や作業の安全性に影響を及ぼす可能性があります。

天候によっては、急な雨や台風の影響を受けることがあり、作業計画に余裕を持たせることが重要です。

秋に外壁塗装を行う場合の注意点

秋に外壁塗装を行う場合の注意点は、風の強さや天候の変化に注意することです。

風が強い場合には、塗料が飛散してしまうことがあるため、塗装面を保護する対策が必要です。

また、天候が急に変わる場合には、急な雨や台風の影響を受けることがあるため、作業計画に余裕を持たせましょう。

冬(12~2月)に外壁塗装を行うメリット

冬は乾燥期間が長く、塗料の乾燥が早いことがメリットに挙げられます。

また、冬は湿度が低く、塗料の密着性や品質を向上させることができ、天候が安定していることが多く、工事が予定通りに進行しやすいです。

さらに、冬は他の季節に比べると業者の仕事量が少ないため、工事の予約も取りやすく、割引サービスなどもある場合があります。

冬に外壁塗装を行うデメリット

冬は気温が低く、塗料の粘度が上がり、施工しにくくなることがあります。

地域によっては、塗料が凍ってしまう可能性もあります。

冬は天候によって急な雨や雪の影響を受けることがあり、作業計画に余裕を持たせることが重要です。

また、冬は作業員の体感温度が低くなるため、作業効率や安全性に影響を及ぼすことがあるので注意しましょう。

冬に外壁塗装を行う場合の注意点

冬は外壁塗装に適した季節であり、乾燥期間が長く、湿度も低いため塗料の乾燥や密着性に良い影響を与えます。

ただし、気温や天候によっては施工しにくい場合もあるので、事前に作業箇所の確認が必要です。

まとめ

ここまで、外壁塗装を行う時期やタイミングなど、以下のポイントについて解説してきました。

  • 外壁塗装のタイミングは10年
  • 外壁に塗膜のひび割れや剥がれが見えたら塗り替えのサイン
  • 外壁塗装に適した季節は春と秋
  • 各季節ごとに外壁塗装を行うメリットとデメリットがある

外壁塗装のタイミングは一般的に10年と言われていますが、外壁の劣化状況や、塗装されている塗料の種類によって変動します。

外壁を定期的に点検することで、劣化の早期発見や補修内容の軽減につながります。

そして、外壁塗装に適した季節は春と秋です。

もちろん、夏と冬、梅雨の時期にも外壁塗装を行うメリットはあります。

以上のポイントをふまえて、適切な時期やタイミングで外壁塗装を行いましょう。

関連記事
公式サイト