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大規模修繕工事のアフターサービスの内容・活用方法を解説

大規模修繕のアフターサービスについて知りたい人

大規模修繕のアフターサービスについて知りたい人

大規模修繕のアフターサービスとは?マンション修繕のアフターサービス・アフター点検の内容について知りたい

大規模修繕は、時間もお金もかかるもの。

たくさんお金も時間もかけるものですから、仕上がりに不満を感じたりしないか不安になる事もありますよね。

この記事では、大規模修繕の後のアフターサービスの利用について解説していきます。

大規模修繕に不安を感じる場合は、ぜひ一読いただき少しでも参考にしていただければと思います。

大規模修繕について解説

大規模修繕とは、マンションやビルなどの集合住宅において、外壁のひび割れや塗装の剥がれ、屋上の防水工事や設備の劣化など、建物全体の劣化を防ぎ、修繕するために行われます。建物全体の劣化を防ぎ、長期的な安全性と快適性を維持するために行われる大規模な修繕工事です。通常、10年から20年ごとに計画され、外観の美観を保つだけでなく、建物の構造や設備の性能を向上させることを目的としています。

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大規模修繕工事におけるアフターサービスとは

大規模修繕工事のアフターサービスとは、工事が完了した建物を依頼主に引き渡したあとの一定期間、工事を請け負った業者が建物全体の保守点検や修繕・補修などの便宜を図ることを保証するサービスのことです。

保証期間内であれば、新たな修繕・補修工事は無償で受けることができます。

大規模修繕工事のアフターサービスは厳密にいうと、瑕疵保証(かしほしょう)という制度の一環です。瑕疵とは「欠陥」のことで、保証の適用条件は修繕工事の完了後に施工した箇所に瑕疵(=欠落)があった場合です。

瑕疵保証の一環であるアフターサービスを確実に受けるには、個人所有のオーナーや管理組合が瑕疵保険に加入しておく必要があります。被保険者は建設業者であるため、オーナーや管理組合は保険料を負担しません。

なお、建設会社は加入が必須ではないため、瑕疵保険に加入していない建設会社に大規模修繕を依頼した場合、工事に瑕疵があっても保証の対象外になります。

施工業者を選定する際は、必ず業者が瑕疵保険に加入しているかどうかを確認するようにしましょう。

中規模修繕・小規模修繕でもアフターサービスのある業者も

大規模修繕以外でも、工事内容によってアフターサービスがある業者も存在します。業者によっては無料のアフターサービス期間を設けていたりオプションとして追加するパターンなども存在します。

工事後も長期にわたってサポートを受けられるため、相談時に確認しておくことが重要です。

大規模修繕後の定期点検とメンテナンススケジュール

大規模修繕工事が完了した後も、建物の状態を維持するためには定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。適切なタイミングで点検を行うことで、小さな不具合を早期に発見し、修繕コストの増大を防ぐことができます。

  • 施工完了後1年目
    初期不具合の確認を行い、必要に応じて補修を実施します。特に、防水層の剥がれやシーリングのひび割れなど、施工時の問題が表面化することがあるため、細かく点検することが重要です。
  • 5年目
    外壁塗装や防水工事の耐久性をチェックする時期です。塗膜の劣化や雨水の浸透、コーキングの収縮が見られる場合は、早めに補修を検討しましょう。
  • 10年目
    次回の大規模修繕工事を見据えた調査を実施し、建物の劣化状況を総合的に診断します。この段階で長期修繕計画の見直しを行い、必要な工事の優先順位を決めることで、適切な資金管理が可能になります。

長期間安心して住むためのメンテナンスのコツ

修繕工事が完了しても、適切なメンテナンスを行わなければ、建物の劣化は避けられません。長期間にわたって安心して住み続けるためには、次のポイントを押さえることが重要です。

  • 修繕計画に基づいた予防保全の実施
    修繕計画に沿った定期点検や小規模な補修を行うことで、劣化が進行する前に対処できます。特に、防水層の点検や外壁のクラック補修を早めに実施することで、大規模な修繕を先延ばしにすることが可能です。
  • 住民が気をつけるべき劣化のサイン
    日常生活の中で、住民が建物の異変に気づくことが大切です。以下のような兆候が見られたら、早めに管理組合や専門業者に相談しましょう。
    • ひび割れ:外壁やタイルに発生したひび割れは、建物の構造的な問題に発展する可能性がある
    • 雨漏り:室内の天井や壁に水シミがある場合、屋上や外壁からの雨水浸入が考えられる
    • シーリングの劣化:窓枠や外壁のシーリングがひび割れていると、雨水が浸透し、内部の劣化が進む原因となる

アフターサービスと保証の違いを理解しよう施工保証とアフターサービスの違いとは?

大規模修繕を実施する際、施工保証とアフターサービスの違いを理解しておくことが重要です。どちらも建物の維持管理に関わるものですが、それぞれの役割が異なります。

  • 施工保証
    施工業者が工事後に一定期間、施工不良が発覚した場合に無償で対応する制度です。防水工事や塗装工事では、一般的に5年〜10年程度の保証期間が設定されることが多いですが、保証範囲は契約内容によって異なります。
  • アフターサービス
    施工保証とは異なり、定期的な点検や軽微なメンテナンスを行うサービスです。施工業者によっては、修繕後に1年・5年・10年といったタイミングで点検を実施し、早期に劣化箇所を発見することで、追加工事の必要性を低減できます。

契約時に確認すべき保証内容

大規模修繕を依頼する際には、施工保証やアフターサービスの内容をしっかりと確認することが大切です。契約時には、次の点に注意しましょう。

  • どの範囲まで無料対応されるのか
    施工保証には適用範囲があり、防水工事では「防水層の剥離や膨れ」、塗装工事では「塗膜の剥がれや変色」が対象となることが多いです。契約前に、具体的な保証範囲を確認しておきましょう。
  • 保証期間は何年間か(短すぎる場合は注意が必要)
    施工業者によって保証期間は異なりますが、一般的に5年〜10年程度が目安です。保証期間が極端に短い場合は、施工の品質に問題がある可能性があるため、注意が必要です。
  • 免責事項として記載されている内容を把握する
    施工保証の対象外となるケースもあるため、契約書の免責事項を確認しましょう。例えば、「地震や台風などの自然災害による劣化は保証対象外」などの記載がある場合、万が一の際の対応を考慮する必要があります。

適切な保証制度を備えた業者を選び、施工後も安心してメンテナンスができる環境を整えましょう。

大規模修繕工事のアフターサービスを受ける際の注意点

アフターサービスを受ける際の注意点は以下のとおりです。

  • サービスの内容を確認する
  • 保証期間を確認する
  • 瑕疵保険に加入する
  • 業者が瑕疵保険に加入しているかどうかを確認する

大規模修繕工事の場合、アフターサービスを行っている業者がほとんどですが、その内容は業者によって異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

特に重要なのが保証期間です。瑕疵が見つかった場合、保証期間を過ぎていたら修繕工事を無償で受けることはできません。そのため、保証期間は把握しておきましょう。

大規模修繕工事のアフターサービスが受けられる期間

アフターサービスが受けられる期間は工事内容によって異なります。

以下は工事内容別にまとめた保証期間の目安です。

工事内容工事保証年数※平均
下地補修工事3~5年
シーリング工事3~5年
外壁塗装工事5~7年
天井塗装工事2~3年
鉄部塗装工事1~3年
躯体補修工事5年
バルコニー防水工事3~5年
屋上防水工事7~10年

保証期間が3年を超えないものは、毎年点検を行うことが多く5年を超えると10年目くらいまで間が空くことがあります。

保証期間の設定は業者によって異なるため、大規模修繕工事を依頼する際は保証期間を確認すると良いでしょう。

上記で挙げた期間はあくまで目安なので、参考程度にご覧ください。

大規模修繕工事のアフターサービスにおける点検サービスの内容

アフターサービスには瑕疵の補修・修繕工事に加えて建物の定期点検もあります。

定期点検は主に1・3・5・7・10年ごとに行われます。

建物を長持ちさせるには定期的な点検が大切です。建物の躯体を腐らせる雨漏りは、瑕疵や劣化部分から雨水が侵入することで発生します。そのため、瑕疵や劣化部分の早期発見、そして補修・修繕は建物の長寿命化に繋がります。

また、点検を行う業者は瑕疵・劣化部分の特定だけではなく、悪くなった原因やその改善策も伝えてくれます。

法律で定められた点検の内容は以下のとおりです。

検査・調査名称関連法点検のサイクル点検箇所等
特殊建築物定期調査建築基準法3年に1回敷地、地盤沈下排水不良の有無、基礎・外壁など構造強度
建築設備定期検査建築基準法1年に1回換気設備・排煙設備・非常用照明装置
エレベーター定期検査建築基準法1年に1回以上エレベーター
消防用設備点検消防法機能点検:6カ月に1回総合点検:1年に1回以上消火器・消火栓・火災報知機ガス漏れ警報器・避難器具・避難通路等
簡易専用水道管理状況検査水道法1年ごとに1回受水槽の有効容量の合計が10立方メートルを超える場合、水質検査と受水槽の清掃が必要
専用水道定期水質検査水道法水質残留塩素の検査:毎日水質検査:月に1回以上受水槽の清掃:年1回以上・受水槽が100立方メートル以上・1日の最大給水量が20立方メートル以上・居住人口が101人以上・口径25ミリメートル以上の導管の全長が1,500メートルを超える上記のいずれかに該当する場合、検査・清掃が必要
自家用電気工作物定期点検電気事業法年1回電気設備
参考:マンション管理支援協議会

上記以外にも、屋上や外壁、維ぎ目、共用部分の状態も点検します。

点検サービスの流れ

点検作業は、以下のような流れで行われます。

  1. 施工業者と打ち合わせ
  2. 住民アンケート・周知(マンションなどの集合住宅の場合)
  3. 点検作業
  4. 補修工事実施
  5. 完了後に補修箇所の確認
  6. 補修完了報告書

補修工事完了後の確認は、依頼側の立ち合いを求められることが多く必ず立ち会って確認を行いましょう。

補修工事が問題なく完了していれば、補修完了報告書を受け取って全てが完了となります。

点検サービスの注意点は、大規模修繕工事完了後に行う1回目の点検は無償であっても、2回目以降は有償になるケースがあることです。点検サービスに関しても、サービス内容は必ず確認しておきましょう。

大規模修繕工事のアフターサービスのまとめ

以下はこの記事のまとめです。

  • 大規模修繕工事のアフターサービスとは、工事が完了した建物を依頼主に引き渡したあとの一定期間、工事を請け負った業者が建物全体の保守点検や修繕・補修などの便宜を図ることを保証するサービスのこと
  • アフターサービスの主な内容は瑕疵部分の補修・修繕、建物の定期点検
  • アフターサービスが受けられる保証期間は工事場所や業者によって異なるので、必ず内容の確認を行う
  • 点検サービスは1回目が無償であっても、2回目以降は有償になるケースがある

大規模修繕工事のアフターサービスは便利な保証サービスですが、制約があるため、サービス内容の確認は必須です。

瑕疵・劣化部分の早期発見と補修・修繕は建物の資産価値を向上させます。点検のプロに依頼することも大事ですが、オーナーや管理組合の方々は常日頃から建物の状態を把握しておくことも重要です。

アフターサービスの内容を活用しながら、建物を良い状態に保ち続ける努力をしていきましょう。

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