鉄骨階段の解体工事とは?費用相場・手順・注意点まで徹底解説
2025/07/24
鉄骨階段の解体工事は、建物の安全性を保ち、将来的なリフォームや再利用を見据えて行われる非常に重要な作業です。特に老朽化が進んだ建物や増改築を予定している物件では、鉄骨階段の解体が避けられない場面も多くなっています。鉄骨という頑丈な構造物を取り扱うため、工事には高い専門性と細心の注意が必要です。
この記事では、鉄骨階段の解体が必要となる具体的なケース、作業の手順、かかる費用の目安、注意点、そして業者選びのコツなどを解説します。
目次
新東亜工業の施工事例|13階建てマンションの大規模修繕工事
東京都内にある13階建てワンオーナーマンションにて、新東亜工業が実施した大規模修繕工事の事例をご紹介します。外壁タイルやシーリング、屋上防水など複数の劣化箇所を総合的に改修し、建物の資産価値を回復しました。
工事概要【工事金額・期間】

工事金額:6,098万円/工期:約5か月間(足場設置〜引き渡しまで)
屋上防水・外壁タイル補修・シーリング打ち替えを中心に、建物全体をバランスよく修繕。
建物全体にわたる一貫した施工により、見た目と性能の両立を実現しました。
建物の劣化とオーナー様のご相談内容
長年手を入れていなかったマンションの修繕を検討し始めたオーナー様から、初回のご相談をいただいたのがスタートでした。
相談のきっかけ
築20年以上が経過し、目視でも劣化が感じられるように。最初は「少し気になる」という段階でしたが、調査を通じて複数の問題が明らかになっていきます。
オーナー様「タイルの剥がれや屋上の汚れが気になっていて…」
担当者「まずは図面を拝見して、現地調査で状態を見ていきましょう」
調査で明らかになった劣化状況
現地での打診調査や目視検査によって、建物の各所に進行した劣化が確認されました。オーナー様も驚かれるほどの症状が浮き彫りに。
屋上防水の劣化
既存の通気緩衝工法によるウレタン防水は、広範囲に劣化や膨れが生じていました。
オーナー様「花火の時期には屋上に上るんです。きれいになると嬉しいな」
現地調査員「眺望も大事ですね。美観にも配慮して施工いたします」
外壁タイルの浮き・剥離
浮きタイルが多数見つかり、剥離の危険性も。劣化の進行度に応じて、張替えと樹脂注入を使い分けました。
担当者「打診調査で見えない内部の浮きも確認しました。対応が必要です」
シーリングの硬化不良
シーリング材は硬化しきって弾性を失い、手作業での撤去が必要なほどでした。
現場職人「カッターが入らないくらい硬くなってます。全部打ち替えですね」
オーナー様「そこまで傷んでたとは…早めにお願いしてよかったです」
工事の流れと透明な対応
調査結果をもとに明確な見積書と診断書を作成。オーナー様に工程を丁寧に説明し、工事中も報告を徹底しました。
診断報告と見積提示
写真付きの診断報告書と、内訳を明記した見積書を提出。工事内容をわかりやすく共有しました。
オーナー様「写真があると素人でもわかりやすいですね」
担当者「透明性を重視していますので、何でもご質問ください」
工事の実施(足場~防水まで)
工程は足場設置から高圧洗浄、下地補修、シーリング、塗装、屋上防水まで。報告写真とともに進捗共有を行いました。
担当者「毎週の報告で進捗をご確認いただけます」
オーナー様「離れてても工事の様子がわかって安心できました」
工事完了後のオーナー様の声
見た目だけでなく機能性も向上した建物に、オーナー様からは満足の声が寄せられました。
オーナー様「すっかりきれいになりましたね。やってよかったです」
担当者「大切な資産を守るお手伝いができて光栄です」
お問い合わせや工事のお見積もり無料!まずはメール・お電話からご相談ください!
鉄骨階段の解体が必要となるケースとは?
鉄骨階段は、その高い耐久性から長期間にわたって使用される構造物ですが、年月とともに劣化が進行し、解体が必要となるケースが出てきます。
具体的な例として、以下のような場面が挙げられます。
- 経年劣化による腐食・錆び:特に外部に設置されている鉄骨階段は、雨や湿気によりサビが進行しやすくなります。サビによって鉄部の強度が低下すると、階段の安全性に深刻な影響を及ぼします。
- 建物全体のリフォームや建て替え:用途変更や構造変更、デザイン刷新などにともない、既存の階段が不要になり、解体されることがあります。
- 構造変更・増築:建物の増築や内部のレイアウト変更により、階段の位置やサイズが変更される場合には、旧階段の撤去が必要です。
- 耐震性能の不足:古い階段は、現行の耐震基準を満たしていないケースも多く、耐震補強の一環として解体が選択されます。
- 事故や災害による損傷:自然災害や事故によって損傷した鉄骨階段は、修理では対応できない場合、解体せざるを得ません。
鉄骨階段の状態によっては、溶接補修や塗装のやり直しで延命できることもありますが、安全を第一に考え、状況に応じて解体を検討することが大切です。
鉄骨階段の解体工事の手順とポイント
鉄骨階段の解体工事は、計画的にかつ安全を最優先にして行われる必要があります。
以下に、解体工事の一般的な流れとその要点を説明します。
事前調査と構造確認
最初のステップとして現地調査が行われ、鉄骨階段の構造やサイズ、接合部の状態、周辺環境などを確認します。
階段がどのように建物本体と連結されているか、ボルト接合か溶接か、基礎部分の強度などを細かく把握することで、作業工程を最適化できます。
養生・周辺環境の安全対策
解体工事は、階段そのものだけでなく、周囲への安全対策も欠かせません。足場の設置や養生シートによる飛散防止、音や振動に対する配慮が必要です。マンションやビルの共用階段を撤去する場合は、住人や利用者への周知、作業範囲の明示、動線の確保も重要です。
解体作業の実施
実際の解体作業では、上から順に階段を切断・撤去していくのが基本です。ボルトで固定されている場合は工具で解体し、溶接部分についてはガス溶断やサンダーを使用します。作業スペースや周囲の構造によっては、重機の使用が制限される場合もあり、手作業での対応となるケースも少なくありません。
廃材の搬出・処分
撤去された鉄骨部材は、金属スクラップとして再資源化されるか、法令に基づいて産業廃棄物として処理されます。廃材の量や種類に応じて、クレーンや搬出用車両などを活用し、効率的に搬出する工夫が求められます。また、廃材の一時保管場所の確保も計画段階で検討しておくべき要素です。
鉄骨階段の解体費用はいくら?相場と算出ポイント
鉄骨階段の解体工事にはさまざまな費用がかかりますが、その金額は階段の大きさ、施工場所、施工方法、周辺の状況など多くの要因によって左右されます。以下は一般的な費用相場です。
項目 | 費用の目安(税込) |
---|---|
小規模階段(屋外1〜2階) | 15万〜30万円 |
中規模(ビル共用階段など) | 30万〜80万円 |
大規模(大型施設・立体構造) | 100万円以上 |
費用に影響を与える主な要素
- 階段の構造と大きさ:大型で複雑な構造の階段は、解体作業も大がかりになり、コストが高くなります。
- 施工環境(狭小地・高所など):アクセスが難しい場所では、足場や重機の設置に時間と費用がかかります。
- 使用する解体方法:重機で一気に撤去できる場合と、手作業中心で慎重に進める必要がある場合とでは、工期や人件費に差が出ます。
- 廃材の処理費用:鉄骨は再資源化が可能ですが、それでも搬出・処理にはコストがかかります。特殊な塗料や異物混入がある場合は、処理費用が上がることも。
- 足場・養生の必要性:周囲の建物や人の往来を考慮した養生が必要な場合、その設置コストが加算されます。
また、見積もりを依頼する際は、工程ごとの費用明細がきちんと提示されているかを確認することが大切です。複数の業者に見積もりを依頼し、内容や価格を比較検討した上で信頼できる業者を選びましょう。
鉄骨階段の解体時に注意すべき法令と手続き
鉄骨階段の解体工事を実施する際には、各種法令や行政手続きを遵守することが必要不可欠です。とくに、規模が大きな解体工事では「建設リサイクル法」などの法的要件を満たさない場合、行政処分や罰則の対象になるリスクがあります。そのため、事前に必要な届け出や対応を把握し、スムーズかつ法令遵守の工事を進めることが求められます。
- 建設リサイクル法の届け出(80㎡以上):建物の床面積合計が80㎡を超える場合、自治体への事前届け出が必要です。提出期限や様式も地域によって異なるため注意が必要です。
- 近隣住民への通知と合意形成:騒音・振動・粉塵などの発生が予測されるため、作業開始前には説明会の実施や個別の告知を通じて理解を得ることが望まれます。とくに住宅密集地では、丁寧なコミュニケーションが重要です。
- 労働安全衛生法に基づく安全措置:解体現場では、高所作業や火気使用などの危険を伴う作業が多いため、作業員のヘルメット着用・落下防止器具の設置・火災対策が義務付けられます。
- 産業廃棄物の適切な処理:鉄骨などの金属廃材は産業廃棄物として分類されます。法に基づいて適切に分別・収集運搬・処分を行う義務があります。許可を受けた処分業者と連携し、マニフェストの管理も徹底しましょう。
これらの手続きを円滑に行うには、行政との事前相談、業者との連携、スケジュールの調整などを余裕を持って進めることが大切です。結果として、トラブルの未然防止にもつながります。
参考元:
国土交通省 建設リサイクルガイドライン
厚生労働省 令和6年度 建設業における 安全衛生対策の推進について
国土交通省「解体工事における建設副産物対策」
新東亜工業の施工事例|13階建てマンションの大規模修繕工事
東京都内にある13階建てワンオーナーマンションにて、新東亜工業が実施した大規模修繕工事の事例をご紹介します。外壁タイルやシーリング、屋上防水など複数の劣化箇所を総合的に改修し、建物の資産価値を回復しました。
工事概要【工事金額・期間】

工事金額:6,098万円/工期:約5か月間(足場設置〜引き渡しまで)
屋上防水・外壁タイル補修・シーリング打ち替えを中心に、建物全体をバランスよく修繕。
建物全体にわたる一貫した施工により、見た目と性能の両立を実現しました。
建物の劣化とオーナー様のご相談内容
長年手を入れていなかったマンションの修繕を検討し始めたオーナー様から、初回のご相談をいただいたのがスタートでした。
相談のきっかけ
築20年以上が経過し、目視でも劣化が感じられるように。最初は「少し気になる」という段階でしたが、調査を通じて複数の問題が明らかになっていきます。
オーナー様「タイルの剥がれや屋上の汚れが気になっていて…」
担当者「まずは図面を拝見して、現地調査で状態を見ていきましょう」
調査で明らかになった劣化状況
現地での打診調査や目視検査によって、建物の各所に進行した劣化が確認されました。オーナー様も驚かれるほどの症状が浮き彫りに。
屋上防水の劣化
既存の通気緩衝工法によるウレタン防水は、広範囲に劣化や膨れが生じていました。
オーナー様「花火の時期には屋上に上るんです。きれいになると嬉しいな」
現地調査員「眺望も大事ですね。美観にも配慮して施工いたします」
外壁タイルの浮き・剥離
浮きタイルが多数見つかり、剥離の危険性も。劣化の進行度に応じて、張替えと樹脂注入を使い分けました。
担当者「打診調査で見えない内部の浮きも確認しました。対応が必要です」
シーリングの硬化不良
シーリング材は硬化しきって弾性を失い、手作業での撤去が必要なほどでした。
現場職人「カッターが入らないくらい硬くなってます。全部打ち替えですね」
オーナー様「そこまで傷んでたとは…早めにお願いしてよかったです」
工事の流れと透明な対応
調査結果をもとに明確な見積書と診断書を作成。オーナー様に工程を丁寧に説明し、工事中も報告を徹底しました。
診断報告と見積提示
写真付きの診断報告書と、内訳を明記した見積書を提出。工事内容をわかりやすく共有しました。
オーナー様「写真があると素人でもわかりやすいですね」
担当者「透明性を重視していますので、何でもご質問ください」
工事の実施(足場~防水まで)
工程は足場設置から高圧洗浄、下地補修、シーリング、塗装、屋上防水まで。報告写真とともに進捗共有を行いました。
担当者「毎週の報告で進捗をご確認いただけます」
オーナー様「離れてても工事の様子がわかって安心できました」
工事完了後のオーナー様の声
見た目だけでなく機能性も向上した建物に、オーナー様からは満足の声が寄せられました。
オーナー様「すっかりきれいになりましたね。やってよかったです」
担当者「大切な資産を守るお手伝いができて光栄です」
お問い合わせや工事のお見積もり無料!まずはメール・お電話からご相談ください!
鉄骨階段の解体業者を選ぶポイント
鉄骨階段の解体工事は、一般的な内装解体などと比較して高い専門性が求められます。特に高所や複雑な構造物を含む場合、対応力に差が出やすいため、慎重な業者選定が必要です。以下の観点を参考に、信頼できる解体業者を見極めましょう。
- 施工実績と対応物件の幅:鉄骨階段の解体に関する具体的な施工事例や、戸建て・マンション・商業施設など幅広い現場に対応してきた実績があるかどうかを確認しましょう。
- 建設業許可・解体業登録の有無:許認可を取得していない業者への発注は、違法施工や保険未加入のリスクを伴います。国や都道府県の許認可情報は公開されているため、チェックが可能です。
- 現地調査と見積もりの精度:調査の段階で現場の構造や障害要因を的確に把握し、見積もりに反映できる業者は、後からの追加費用や工期のズレが起きにくく、安心して依頼できます。
- 一貫対応体制の有無:足場仮設・養生・解体・廃材処分までを自社で対応している業者は、全体工程の連携がスムーズです。外注を多用する業者は進行管理のズレや責任の所在が不明瞭になるリスクがあります。
- 対応の丁寧さと説明力:問い合わせに対して迅速・丁寧な対応があるか、工程やリスクについて明確に説明があるかなど、初期対応の質も重要な判断基準になります。
施工会社の選定にあたっては、見積金額の比較だけではなく、上記のような定性的なポイントも踏まえて比較検討するのがポイントです。信頼できるパートナーを選ぶことで、安心して工事を任せられます。
鉄骨階段の解体でよくあるトラブルと対策
鉄骨階段の解体工事では、想定外のトラブルやクレームが発生することがあります。これらのトラブルを事前に把握し、適切な対策を講じておくことで、スムーズで安全な施工につなげることが可能です。
騒音・振動による近隣トラブル
鉄骨の切断や溶断作業では、金属音や火花が発生しやすく、住宅地や商業施設の周囲では騒音クレームにつながる恐れがあります。
→ 対応策:作業の時間帯を制限(例:9時〜17時)、事前に近隣住民へ丁寧な通知を行うほか、防音シートや遮音パネルを設置して、環境への配慮を徹底します。
解体中の構造部損傷
解体時に建物本体と接続していた鉄骨を切断する際、周辺の壁や床など構造部分に損傷を与えてしまうことがあります。
→ 対応策:施工前に構造図を元に詳細な調査を実施し、切断ラインの確認と作業シミュレーションを行います。熟練した作業員による慎重な作業が必須です。
予想外の追加費用の発生
工事中に想定していなかった施工障害(たとえば廃材量の増加や、基礎部材の仕様違いなど)が判明し、当初の見積もりではカバーできない追加費用が発生することがあります。
→ 対応策:契約時に追加費用が発生する条件とその上限を明記した覚書を交わし、施工中に随時報告と協議を行う体制を整えておくことが大切です。
鉄骨階段の解体でよくある質問(FAQ)
鉄骨階段の解体を検討する際、よく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
Q1. 鉄骨階段の解体にかかる日数はどれくらいですか?
A.
解体する鉄骨階段の規模や構造、設置場所によって異なりますが、一般的な屋外階段であれば1日〜3日程度が目安です。ただし、足場の設置や廃材処理を含めると、工期全体では3日〜1週間程度かかる場合もあります。事前の現地調査によって、より正確なスケジュールが算出されます。
Q2. 解体時に騒音や振動で近隣から苦情が来ることはありますか?
A.
はい、鉄骨の切断や解体作業では金属音や振動が避けられません。そのため、近隣住民への事前告知や、防音・防振対策の実施が非常に重要です。作業時間の制限や防音シートの設置など、環境への配慮を怠らない施工業者を選ぶことがトラブル防止につながります。
Q3. 鉄骨階段の解体で助成金や補助金は利用できますか?
A.
基本的に鉄骨階段の解体単体では助成金の対象になることは少ないですが、建物の耐震改修やバリアフリー化、老朽危険家屋の除却などと関連づけられる場合、自治体によって補助金制度が適用されることもあります。市区町村の窓口や施工業者に相談して確認するのがおすすめです。
Q4. 解体工事を依頼する際に確認すべき業者の資格はありますか?
A.
はい、解体工事を適法に行うには「解体工事業登録」や「建設業許可(解体工事業)」が必要です。また、産業廃棄物の処理を自社で行う場合は「産業廃棄物収集運搬業」の許可も必要になります。これらの資格の有無を確認し、法令遵守の施工を行う業者に依頼しましょう。
Q5. 鉄骨階段の一部だけを解体することは可能ですか?
A.
可能です。ただし、一部撤去が構造上のバランスに影響を与える場合があるため、事前に建物全体の構造を調査し、安全性を確認したうえで施工計画を立てる必要があります。部分解体の場合でも、専門知識と慎重な作業が求められますので、経験豊富な業者に依頼することが重要です。
鉄骨階段の解体は新東亜工業へ!安心の自社施工 | まとめ
鉄骨階段の解体工事を検討中の方は、東京都を中心に建物の改修・解体を手がける総合施工会社「新東亜工業」にぜひご相談ください。
新東亜工業では、設計・見積もりから施工・廃材処理に至るまで、完全自社施工で対応しています。
- 無駄な中間マージンが発生しない適正価格の見積もり
- 施工実績多数!階段・手すり・鉄骨部材など各種構造に対応
- 東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県など広域対応
- 工期短縮・安全第一・徹底した現場管理
- 施工後のアフターサービスも充実で安心長続き
また、近隣住民との調整や行政への届け出書類の作成サポート、必要に応じた足場・仮囲いの設置など、トータルでの現場対応力にも定評があります。
安全・確実・迅速な鉄骨階段の解体工事をご希望の方は、新東亜工業までお気軽にお問い合わせください。無料見積もり・現地調査も承っております。