
【企業様】東京都目黒区施設 大規模修繕工事 費用公開
2025/07/24
目次
工事の全体像とポイント
東京都内にある5階建ての施設にて、6月9日から7月24日まで大規模修繕工事を行いました。まずは安全で確実な作業のために仮設足場を組み立て、全体の施工環境を整備。その上で下地補修工事に着手しました。タイル面では貼り替えや浮き補修、目地の欠損補修を実施し、モルタル部ではひび割れ補修や浮き補修、鉄筋爆裂の補修、欠損部分の修繕を行うことで、建物の強度と美観をしっかりと回復させました。下地を整えた後は、外壁や天井を高圧洗浄し、表面に付着した汚れや粉化した塗膜を落としました。旧塗膜は健全な部分を残したうえで、劣化部分のみを処理し、その上から新たな塗装を施すことで、下地と仕上げの密着性を確保しています。シーリング工事では部位ごとに適した材料を使い分け、モルタル部には柔軟性と耐久性に優れたウレタンノンブリード、タイル部には耐候性の高い変成シリコンを採用。これにより、外壁全体の止水性と耐久性を高めています。塗装工事では、外壁・鉄部・雨樋・屋根にはシリコン塗料を使用し、美観の向上と同時に防水性・耐候性を確保しました。天井はモルタル部・ボード部ともに通気型塗料を選定し、湿気を逃がしながら長期的に仕上がりを保てるよう配慮しています。さらに、防水工事では屋上・塔屋・庇にウレタン塗膜防水の密着工法を採用しました。密着工法はコスト面で優れ、下地と一体化するため比較的短工期で施工できるのが特徴です。一方で膨れのリスクがあるため、下地調整を丁寧に行い、施工精度を徹底しました。バルコニーは歩行や使用頻度を考慮し、滑りにくい粗面仕上げとすることで、機能性と安全性を兼ね備えています。今回の大規模修繕工事は、外壁・防水・塗装・シーリングといった各工種を総合的に実施したことで、建物全体の防水性と耐久性を飛躍的に高める結果となりました。傷みが見られる箇所をしっかりと補修し、その上から塗装を重ねることで、強度と防水性を高めています。
工事金額:960万円
仮設足場工事



■参考リンク:仮設工業会認定済足場材
下地補修工事
タイル貼替え



タイル浮き補修



欠損補修


鉄筋爆裂補修


■参考リンク:コニシ株式会社
洗浄工事




シーリング工事
外壁(タイル面)


サッシ廻り(タイル面)


■参考リンク:サンスター株式会社
塗装工事
天井


門扉


トップライト


■参考リンク:日本ペイント株式会社
防水工事
屋上


塔屋


バルコニー


庇


■参考リンク:シーカジャパン株式会社
各種申請手続き
【道路使用】
■参考リンク:目黒警察署
■参考リンク:警視庁
【道路占用】
■参考リンク:目黒区役所

監修:一級建築士・一級建築施工管理技士 石川繁雄