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テラスの防水工事の種類や費用相場とは?ベランダ・バルコニーの違いと基礎知識

テラスの防水工事を知りたい人

テラスの防水工事を知りたい人

テラスに防水工事は必要?
テラス・ベランダ・バルコニーの違いは?
テラスの防水工事の手順は?施工方法の種類は?
テラスの防水工事でシーリング工事はする?

テラスやベランダ・バルコニーは、洗濯物を干したりガーデニングをしたりと、さまざまな用途に使える便利な空間です。しかしこれらの屋外空間は雨や風・紫外線などの影響を受けやすく、劣化や雨漏りの原因となります。そのため、定期的なベランダ防水工事が必要不可欠です。

ベランダの防水工事には・シート防水・FRP防水・ウレタン防水などさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。また防水工事の費用相場は面積や工法によって異なりますが、適切な防水リフォームを行うことで、テラスやベランダの耐久性を高め長く快適に使用することができます。

防水工事は水の侵入を防ぐための塗装で、専門的な知識と技術が必要です。この記事ではテラスやベランダの防水工事の必要性や種類・費用相場・注意点などについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

防水工事が必要なテラスは、バルコニーとなにが違うのか?

テラスとは、建物の外壁に面した屋外空間のことです。

具体的には、建物の外壁から張り出した床部分を指します。

テラスは、住宅やマンション、ビルなど、さまざまな建物に設けられています。

テラスは、雨や風、紫外線などの影響を受けやすいため、防水工事やメンテナンスが重要です。

防水工事が必要なテラスとバルコニーの違いを比較

また、テラスと似た言葉に「バルコニー」があります。

ちなみに、バルコニーと似た「ベランダ」もありますが、屋根がついていない方がバルコニーです。

バルコニーも建物の外壁に面した屋外空間ですが、テラスとバルコニーには、以下のような違いがあります。

テラスバルコニー
位置建物の外壁に張り出す建物の一部として建造される
構造独立した構造建物に組み込まれた構造
用途洗濯物干し、くつろぎ、
ガーデニング、ペット飼いなど
洗濯物干し、くつろぎなど
防水工事必要必要に応じて
メンテナンス必要必要に応じて

このように、テラスとバルコニーは、位置や構造、用途、防水工事、メンテナンスなどの点で、いくつかの違いがあります。

防水工事が必要なテラスとデッキの違いを比較


テラスとデッキは、どちらも屋外に設けられたスペースを指しますが、以下のような違いがあります。

項目テラスデッキ
位置建物と地面の境界に位置する建物から離れた場所に位置する
屋根屋根がある場合もある屋根がない
用途洗濯物干し
くつろぎ
ガーデニングやBBQなど、
さまざまな用途に使用される
素材コンクリートやタイルなど木材や人工木材など

テラスは、建物と地面の境界に位置することが多いため、屋根や手すりなどの設備が整っていることが多いです。

一方、デッキは、建物から離れた場所に位置することが多いため、屋根や手すりなどの設備が整っていないこともあります。

テラスの防水工事の必要性

テラスは、建物の外壁に面した屋外空間であり、雨や風、紫外線などの影響を受けやすいため防水工事が必要です。

防水工事をすることで、以下のようなメリットがあります。

  • テラスの劣化を防ぐ
  • 雨漏りを防ぐ
  • テラスの耐久性を高める
  • テラスの美観を保つ

テラスの劣化は、雨や風、紫外線などの影響によって、床や壁のひび割れや剥がれ、サビなどの原因となります。

防水工事をすることで、これらの劣化を防ぐことが可能です。

また、雨漏りは、テラスの劣化だけでなく、建物内部への浸水や腐食などの原因となります。

防水工事をすることで雨漏りを防ぎ、建物の安全性を高めることが可能です。

さらに、防水工事を行うことで、テラスの耐久性を高めることや、テラスの美観を保つことができます。

テラスの床や壁がきれいな状態を保つことで、建物の外観を美しく保つことができるでしょう。

このように、テラスの防水工事は、テラス床材の劣化を防ぐだけでなく、テラスの耐久性や美観を保つためにも必要不可欠な工事です。

テラスの防水工事は定期的に行うことが大切で、目安としては10〜15年ごとに1度を目安に行うようにしましょう。

また、防水工事はDIYで行わず、専門の業者に依頼することをおすすめします。

なぜなら、防水工事はきちんと施工しないと逆に劣化や雨漏りの原因となる場合があるからです。

テラスで使用される床材の種類

テラスの防水工事の種類・費用相場

テラスの防水工事は、基本的にバルコニーの防水工事と同様です。

一般的には、以下の3種類があります。

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • FRP防水

費用相場や工期は、施工面積などの諸条件によって異なる場合があるのであくまでも目安です。

各防水工事の特徴や、メリット・デメリットについて解説していきます。

テラスの防水工事の種類|ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を2〜3回塗布して防水層を形成する工法です。

密着性・耐候性に優れ、面積や形状、材質を問わずに施工できます。

メリットデメリット
・面積や形状、材質を問わず施工できる
・仕上がりに継ぎ目が出ない
・防水層の重量は軽い工事費用が比較的安い
・職人の技量によって仕上がりにばらつきが出る
・紫外線に弱い
・乾燥までの時間がかかる

施工方法は、下地の状態や要望に応じて、密着工法、通気緩衝工法、密着メッシュ工法の3種類があります。

以下に、各工法の特徴をまとめます。

工法特徴
密着工法既存の防水層の重ね塗りに適しており、耐久性が高い
通気緩衝工法下地の水分や上記を脱気装置で外部に排出し、防水層の膨れ上がりを防止する
密着メッシュ工法地震などの揺れにも強い防水層を形成する

テラスの防水工事の種類|シート防水

シート防水は、防水シートを貼り付けることによって、広い場所でも均一な仕上がりで防水層を形成する工法です。

防水シートの種類は、一般的にゴムシートと塩ビシートの2つがあり、それぞれに耐久性や施工性、コストパフォーマンスの特徴があります。

メリットデメリット
・既存の防水層を撤去する必要がない
・広範囲に渡っても一度に施工可能
・複雑な形状や狭い場所には不向き
・強風によってシートが剥がれる恐れがある
・工法によって騒音を発生することがある

シート防水の施工方法は、下地の状態や状況に合わせて、接着工法と機械式固定工法の2種類を使い分けます。

工法特徴
接着工法下地と防水シートを一体化するため風圧に強く、下地の状態が良好な場合に適している
機械式固定工法下地の影響を受けにくく、躯体の亀裂や振動が激しい場所に適している

テラスの防水工事の種類|FRP防水

FRP防水は、軽量で強度が高く、耐久性にも優れた防水工法です。

そのため、高層の建物や戸建のバルコニー、屋上駐車場など、建物への負担が大きい場所や、防水層の上で車が走る場所などに適しています。

メリットデメリット
・上に物を置いても変形しにくい
・継ぎ目がなく、腐食しにくい複雑な形状にも対応できる
・乾きやすいため、工期が短くて済む
・木造の建物への施工には向かない
・工事費用が高い

テラス防水工事の費用相場

テラスの防水工事にかかる費用は以下のとおりです。

防水工事の種類耐用年数費用相場工期
ウレタン防水約10年〜12年約3,000円〜7,000円円/㎡約3日〜10日
シート防水約10年〜15年約2,500円〜7,500円/㎡約1日〜5日
FRP防水約10年〜20年約4,000円〜7,500円/㎡約1日〜2日

テラスの防水工事の注意点

テラスの防水工事は、雨漏りや劣化を防ぐために重要な工事です。

しかし、適切な施工を行わないと、防水効果が得られなかったり、逆に雨漏りの原因となったりすることもあります。

テラスの防水工事の際には、以下の点に注意しましょう。

テラスの防水工事の注意点.1下地の状態をしっかりと確認する

テラスの防水工事を行う前に、下地の状態をしっかりと確認する必要があります。

下地にひび割れや剥離などの劣化があると、防水層が剥がれたり、雨漏りの原因となったりすることがあります。

テラスの防水工事の注意点.2適切な防水工法を選択する

テラスの防水工法には、ウレタン防水、シート防水、FRP防水など、さまざまな種類があります。

それぞれの工法には、メリットとデメリットがあるため、自宅のテラスの状況や予算に合わせて、適切な防水工法を選択することが必要です。

テラスの防水工事の注意点.3施工業者の選定を慎重に行う

テラスの防水工事は、専門の業者に依頼することが重要です。

施工業者を選ぶ際には、実績や保証内容などをしっかりと確認しましょう。

具体的には、以下のような点に注意して業者を選びましょう。

  • 実績が豊富で、経験豊富な施工スタッフがいる業者を選ぶ
  • 保証期間が長く、万が一のトラブルにも対応してくれる業者を選ぶ
  • 見積もりを複数の業者から取り寄せ、比較検討する

また、テラスの防水工事は、天候や気温などの条件によって施工方法が異なるため、施工日程を調整する必要がある場合もあります。

施工前に、施工業者とよく打ち合わせを行い、スケジュールをしっかりと確認することが大切です。

テラスの防水工事を適切に行うことで、雨漏りや劣化を防ぎ、長く快適に使用することができます。

防水工事でよくある質問

Q

防水工事の種類にはどんなものがありますか?

A

主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。

Q

防水工事の費用はどのくらいかかりますか?

A

工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。

Q

防水工事のタイミングはいつが良いですか?

A

一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。

テラス防水工事のまとめ

ここまで、テラスの防水工事について解説してきました。

テラスの防水工事の要点は、以下のとおりです。

  • テラスは雨や風、紫外線などで劣化したり、雨漏りを起こすが、防水工事を行うことでこれらを防ぐことができる
  • テラスの防水工法にはウレタン防水・シート防水・FRP防水の3種類があり、それぞれの工法には、メリットとデメリットがあるため、自宅のテラスの状況や予算に合わせて、適切な防水工法を選択することが重要
  • テラスの防水工事を行う際には、下地の状態をしっかりと確認し、適切な防水工法を選択することが重要で、施工業者の選定も慎重に行う必要がある

テラスの防水工事は、テラスの耐久性や美観を保つためにも重要な工事です。

適切な施工を行うことで、雨漏りや劣化を防ぎ、長く快適に使用することができます。

ご自宅にテラスがある方は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

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