マンションやビルの大規模修繕、防水工事、外壁塗装に関する専門用語を50音順にまとめました。修繕計画や業者選びの際にぜひご活用ください。

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あ行

RC造(鉄筋コンクリート造)
鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、耐久性や耐震性に優れており、マンションの主流構造です。
アスファルト防水
アスファルトを使用した防水工法で、熱工法やトーチ工法などがあります。耐久性が高いのが特徴です。
足場
修繕工事や外壁塗装を行う際に設置される仮設構造物で、安全な作業環境を確保します。
アンカーピンニング
浮いたタイルを固定するために金属ピンを打ち込み、樹脂で固着させる補修方法です。
雨仕舞い
雨水が建物内部に侵入しないように設計・施工する技術です。屋上や窓周りの施工精度に大きく関わります。
亜鉛メッキ鋼材
鉄に亜鉛をコーティングして錆を防ぐ建材で、手すりや階段に多く用いられます。
アルミサッシ
マンションの窓枠に用いられる建材で、耐久性が高くメンテナンスも容易です。
圧送工法
モルタルや樹脂を機械で圧送し、ひび割れや欠損部分に注入する補修工法です。
アクリル塗装
古くから使われる外壁塗装の一種で安価ですが、耐久性は低めです。
アンカー打設
構造補強のために金属アンカーをコンクリートに埋め込む施工方法です。

い行

一次診断
外壁や屋上などを目視や簡易調査で確認し、劣化状況を把握する調査です。
意匠性
建物の外観デザインに関する要素で、外壁塗装の色選びやタイル仕上げに影響します。
委託契約
設計監理や工事監理を専門業者に依頼する契約方式です。
異形鉄筋
表面に凹凸があり、コンクリートとの付着力を高めた鉄筋です。
意匠図
建物の外観や仕上げに関する図面で、修繕工事の色彩・素材選定に利用されます。
維持管理計画
長期にわたる修繕・点検の計画で、大規模修繕のスケジュール策定の基礎になります。

う行

ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法で、複雑な形状にも対応できます。
打診調査
外壁タイルをハンマーで叩き、音の違いで浮きや剥離を確認する調査方法です。
打放しコンクリート
型枠を外したまま仕上げる工法で、コンクリートの質感をそのまま活かします。
ウレタン塗装
耐候性・耐摩耗性に優れた塗装で、鉄部や床に多く使われます。
内法有効寸法
実際に利用できる室内寸法を指し、修繕工事での設計時に重要です。
雨樋(あまどい)
屋根やバルコニーの雨水を排水する設備で、劣化すると雨漏りの原因となります。
浮き補修
タイルやモルタルが浮いた部分を樹脂注入やピンニングで補修する工法です。

え行

エポキシ樹脂注入
ひび割れ部分にエポキシ樹脂を注入し、強度を回復させる補修方法です。
遠赤外線調査
外壁内部の浮きを赤外線カメラで検知する非破壊検査です。
ALCパネル
軽量気泡コンクリート製の外壁材で、耐火性や断熱性に優れています。
エキスパンションジョイント
建物の伸縮や地震による変形を吸収するために設ける継ぎ目部分です。
塗膜エージング
塗装後の経年劣化を確認する試験や観察のことです。

お行

応急補修
大規模修繕前に一時的に行う補修で、雨漏りや安全性を確保します。
押えコンクリート
防水層を保護するために屋上に施工されるコンクリート層です。
オートンシーラー
シーリング工事で用いられるプライマーの一種です。
汚れ防止塗料
親水性や防藻・防カビ性能を備えた塗料で、美観維持に効果的です。
音響調査
タイルやモルタルの浮きを音の変化で確認する検査です。
屋上緑化
屋上に植物を植えて環境改善や断熱効果を高める工事です。

か行

改修工事
建物の劣化部分を修繕し、新築時と同等以上の性能に回復させる工事です。
仮設工事
足場や養生など、本工事を安全に行うために必要な一時的な工事です。

基礎コンクリート
建物を支える土台部分で、劣化すると建物全体の安定性に影響します。
機械式駐車場改修
マンション併設の機械式駐車場を修繕・改修して安全性を確保する工事です。

躯体補修
コンクリート躯体のひび割れや欠損を修復して耐久性を回復させる工事です。
空気層
外壁構造の中に設けられた隙間で、断熱や結露防止に役立ちます。

ケレン作業
錆や古い塗膜を除去して下地を整える作業です。塗装や防水の密着性を高めます。
検査済証
工事が完了し、建築基準法に適合していることを示す証明書です。

コーキング
外壁の隙間に充填する防水材で、シーリングとも呼ばれます。
高圧洗浄
高圧水で外壁の汚れや古い塗膜を除去する作業です。

さ行

散水調査
雨漏りの原因を特定するために、外壁や屋上に人工的に水をかけて確認する調査方法です。
サッシ交換
古くなった窓サッシを新しいものに交換し、断熱性や気密性を高める工事です。
作業主任者
労働安全衛生法に基づき、特定の作業を監督・指導するために選任される資格者です。

シーリング
外壁目地やサッシ廻りに施工される防水材で、劣化すると雨漏りの原因になります。
仕様書
修繕工事の内容や使用する材料・工法を明記した文書で、施工品質を確保するために重要です。
下地補修
外壁や躯体のひび割れ・欠損を修復し、塗装や防水工事の前に下地を整える作業です。

スチール手すり塗装
鉄製の手すりに錆止めや仕上げ塗装を行い、腐食を防ぐ工事です。
スランプ試験
コンクリートの流動性を測定する試験で、施工品質を確認するために行います。

積算
工事にかかる費用を算出する作業で、見積書作成の基礎となります。
設計監理
設計事務所などが修繕工事の設計から施工の監督までを担う業務です。
施工計画書
工事の手順や安全対策をまとめた書類で、工事着工前に提出されます。

総会決議
管理組合の総会で行われる議決で、大規模修繕工事の実施には区分所有法に基づいた決議が必要です。
素地調整
塗装や防水の前に表面を整える作業で、密着性や仕上がりを良くするために行います。
損傷図
調査で確認された劣化箇所を図面上に記録した資料で、修繕計画の基礎資料となります。

た行

耐用年数
建材や工事の性能が維持できる期間を指します。外壁塗装はおよそ10〜15年、防水工事はおよそ10〜20年が目安です。
タイル張替え
外壁タイルの浮きや剥がれが著しい場合に行う工事で、新しいタイルに交換して安全性と美観を確保します。
タイルクリーニング
外壁タイルの表面を薬剤や高圧洗浄で清掃し、汚れやカビを除去する作業です。

地盤沈下
建物を支える地盤が不均一に沈む現象で、外壁や基礎部分にひび割れが生じることがあります。
中性化
コンクリートが二酸化炭素の影響を受けてアルカリ性を失い、鉄筋が錆びやすくなる劣化現象です。

通気緩衝工法
既存防水層と新しい防水層の間に通気層を設け、膨れを防止する防水工法です。
積算図(つみさんず)
工事数量を算出するための図面で、見積書作成の基礎資料となります。

鉄部塗装
手すりや鉄階段などに塗装を行い、錆を防いで美観を保つ工事です。
定期点検
建物の状態を定期的に調査し、劣化の早期発見と修繕計画に役立てる活動です。

躯体補修
コンクリートのひび割れや欠損部分を補修し、耐久性を回復させる工事です。
塗膜防水
液状の防水材を塗布して防水層を形成する工法で、屋上やベランダに多く用いられます。
特命随意契約
管理組合が特定の施工会社に直接依頼する契約方式です。信頼できる業者に任せられますが、価格競争性は低くなります。

な行

内部足場
吹き抜けやアトリウム内部に設置される足場で、屋内の修繕工事に必要です。安全養生が特に重要になります。
軟質塩ビシート防水
塩化ビニル樹脂製のシートを貼り付ける防水工法で、軽量かつ耐久性に優れています。
長期修繕計画
将来的な大規模修繕に備えて、30年程度のスパンで修繕内容や費用を見積もる計画のことです。

二次診断
一次診断で判明した劣化箇所をさらに詳細に調査する工程で、修繕内容を具体化するために行います。
二重床工法
床仕上げの下に空間を設けて配管や配線を通す工法で、防音性やメンテナンス性が高いです。

塗布防水(ぬりもの防水)
液体状の材料を塗り重ねて防水層を形成する工法で、ウレタン防水などが代表例です。

粘度試験
防水材や塗料の粘度を測定する試験で、施工品質の安定に役立ちます。
根太(ねだ)
床板を支える下地材で、劣化すると床の沈みやきしみの原因になります。

延べ床面積
建物の各階の床面積を合計した数値で、修繕工事の規模や費用算出に用いられます。
能力試験
設備機器や建材の性能を確認するために行う試験で、耐久性や安全性を評価します。

は行

発注方式
修繕工事を依頼する契約形態のことで、特命随意契約・相見積もり・競争入札方式などがあります。
排水ドレン
屋上やバルコニーに設置される排水口で、防水層と一体化して施工されます。詰まりや劣化は漏水の原因になります。
破風板(はふいた)
屋根の端に取り付けられる板で、雨風の侵入を防ぎ、外観を整える役割があります。

ひび割れ補修
外壁やコンクリートに入ったひびを樹脂注入やシーリングで補修し、耐久性を回復させる工事です。
避難ハッチ
マンションのバルコニーに設置される避難用設備で、修繕工事時には点検対象となります。

付帯部塗装
雨樋・庇・配管など、外壁以外の部分に行う塗装で、建物全体の美観と耐久性を保ちます。
防錆処理
鉄部に錆止め塗料を塗布し、腐食を防ぐための下地処理です。
風化
コンクリートや石材が自然環境によって劣化する現象で、表面剥離や強度低下を招きます。

平場(ひらば)
屋上やバルコニーの広い平面部分を指し、防水工事の対象として重要です。
変成シリコンシーリング
塗装との相性が良いシーリング材で、大規模修繕に広く使われます。

防水工事
屋上やベランダなどに防水層を形成し、雨水の侵入を防ぐ工事です。ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水などの工法があります。
補修設計
劣化状況に基づいて具体的な修繕方法を決定する設計業務です。
保証期間
工事後に施工会社が品質を保証する期間で、防水工事では10年保証が一般的です。

ま行

マンション標準管理規約
国土交通省が定めたマンション管理の基本規約で、大規模修繕や管理組合運営に関する指針が示されています。
幕板(まくいた)
外壁の途中に設置される横長の板で、デザイン性を高めるとともに雨水の流れをコントロールします。

見積書
工事の内容や数量、金額を明記した書類で、施工会社を比較検討する際に重要です。
密着工法
既存下地に新しい防水層を直接密着させる工法で、通気層を設けないため短工期ですが、下地の状態が仕上がりに影響します。

無収縮モルタル
硬化時に収縮がほとんど発生しないモルタルで、ひび割れ補修やアンカー固定に使用されます。
無機塗料
耐候性が高く、長寿命な塗料で、外壁塗装のライフサイクルコスト削減に効果的です。

目地
外壁材やタイルの隙間部分で、シーリング材を充填して防水性や柔軟性を確保します。
目荒らし
新しい仕上げ材の密着性を高めるために、既存表面を粗く処理する下地処理です。

模型作成
修繕計画時に仕上がりイメージを確認するために建物の一部を再現した模型を作成することです。
モルタル補修
外壁のひび割れや欠損部分にモルタルを充填して補修し、強度と美観を回復させる工事です。

や行

養生
工事中に住民や建物を保護するための措置で、飛散防止ネットやシートなどを設置します。
屋根防水
建物の屋根に施す防水工事で、雨水の侵入を防ぎ耐久性を高めます。

誘発目地
コンクリートに計画的に設けられる目地で、ひび割れを誘導して建物全体の耐久性を確保します。

予防保全
不具合が起こる前に事前に修繕や交換を行い、建物の寿命を延ばす考え方です。
養生期間
コンクリートや防水材を施工した後に十分な強度を得るまでの養生時間です。

ら行

ライニング工法
既存の配管内部に樹脂などを塗布して内面を補修する工法で、配管更新の代替手段として使われます。
ラジカル制御型塗料
紫外線による劣化を抑える性能を持つ塗料で、外壁塗装の耐久性を高めます。

立ち上がり部分
屋上やベランダの床面から垂直に立ち上がった部分で、防水工事では重要な施工箇所です。

ルーフバルコニー
屋根の一部を利用して設けられたバルコニーで、防水処理や排水設備の点検が重要です。

劣化診断
建物の劣化状況を把握するために実施する診断で、打診調査や赤外線調査などがあります。

漏水
雨水が建物内部に侵入する現象で、防水層やシーリングの劣化が主な原因です。

わ行

和解契約
施工不良やトラブルが発生した際に、当事者間で合意して解決する契約です。
割増工事
当初契約外で追加が発生した工事のことです。費用が増えるため事前の承認が必要です。
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