ウレタン防水工事における密着工法とは? 相場や工程・向いている場所や業者選びのコツまで徹底解説

2025/07/24

防水工事の中でも、さまざまな建物や構造物に対応できる柔軟性から人気を集めているのが「ウレタン防水」です。
このうち「密着工法」は、下地とウレタン樹脂を密着させて防水層を形成する施工方法であり、コストパフォーマンスに優れ、比較的短い工期で仕上がる点が大きな特徴です。

この記事では、ウレタン防水工事における密着工法の仕組みや適用されるシーン、メリット・デメリット、施工の流れや費用感などを幅広く解説します。
屋上やベランダの防水対策を検討中の方にとって、最適な工法を見極めるための判断材料としてお役立てください。

目次

実録!新東亜工業の施工事例|8階建てマンションの大規模修繕工事

築17年の8階建てマンションにおける、管理組合主導による大規模修繕工事の一部始終をご紹介します。
「予算オーバーを避けたい」「融資は極力使いたくない」といった現実的な課題を抱える中で、新東亜工業がどのように提案し、信頼を築きながら工事を完遂したのか──。
理事会への説明から近隣対応、完成後のフォローまで、実際のやり取りを交えてリアルにお伝えします。

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ご相談内容

築17年が経過し、管理組合では以前から大規模修繕の検討がされていましたが、資材高騰などにより予算が合わず延期されていた背景があります。「融資は避けたい」「必要な部分に絞って実施したい」といった要望の中、数社に見積り依頼をされていた中で弊社にご相談をいただきました。

担当者:お問い合わせありがとうございます。ご予算に合わせて施工範囲を調整することも可能です。弊社は子会社で材料問屋を持っているため、同じ工事でも他社様より価格を抑えるご提案が可能です。
お客様:なるべく費用を抑えたいので、ぜひ現地調査をお願いします。図面などもご用意します。
担当者:ありがとうございます。図面と、屋上に鍵があるようであればご用意をお願いします。

工事の概要|工事金額と期間

大規模修繕 施工前
大規模修繕 施工後
項目 内容
建物種別 分譲マンション(8階建て)
所在地 東京都内(詳細非公開)
工事内容 大規模修繕工事(外壁補修・塗装・防水・シーリング・長尺シート他)
工法 足場設置のうえ全面修繕/ウレタン塗膜防水(密着工法)他
その他特記事項 理事会へのプレゼンあり、工事中の騒音・近隣対策対応あり

工事金額:2,430万円 期間:約2カ月間

現地調査で判明した劣化症状

現地調査では、屋上の防水層や外壁のシーリング、タイル目地などに劣化が見られました。既存のアスファルトシート防水はまだ機能していたものの、再施工のタイミングとしては適切であり、ウレタン塗膜防水による上塗りを推奨しました。また、タイルの一部には硬化不良が確認され、慎重な撤去作業が必要な状態でした。

担当者:屋上はアスファルトシート防水ですね。状態は悪くないので、ウレタン塗膜防水の密着工法が適しています。
お客様:それでお願いします。あとベランダは見た目を良くしたいので、長尺シートも検討したいです。
担当者:シートは費用が倍近くかかるので、ウレタンの方が予算には優しいですね。
お客様:でも可能ならシートにしたいので、そちらで見積りお願いします。

施工中のやり取りと配慮

工事期間中は、騒音や近隣への影響を最小限に抑える配慮を行いました。作業工程や騒音の案内は掲示板やホワイトボードで事前に周知し、近隣住民や管理人との連携も徹底。足場設置やメッシュシートの風対策も含め、安全対策も万全に対応しました。また、アスベスト調査も事前に実施し、含有なしを確認済みです。

お客様:日曜に音がしたって苦情が来たのですが…。
担当者:調べたところ、隣の工事のものでした。担当者に周知のお願いはしておきました。
お客様:ありがとうございます。トラブルにならなくてよかったです。

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引き渡し時のご感想

工事完了後、お客様からは「タイルもまったく違和感がない」「すごく綺麗になった」と高い評価をいただきました。タイルの保管方法や施工写真・保証書を含めた竣工図書の提出も行い、今後のメンテナンスにも役立てていただける内容でお渡ししました。

お客様:どこを張り替えたかわからないくらい自然ですね。
担当者:窯焼きで色を合わせたので、かなり近く再現できています。必要があればいつでもご連絡ください。
お客様:ありがとうございます。次は廊下の床や照明をまとめて検討したいと思います。

今回の工事では、以下のような成果が得られました。

  • ご予算に合わせた柔軟な工事範囲調整
  • 自社施工・材料問屋からの直接仕入れでコストダウンを実現
  • 理事会での丁寧なプレゼンと近隣配慮で信頼を構築
  • 施工中の進捗報告や打ち合わせで透明性を確保
  • 外観と防水性が向上し、物件価値の維持につながった

新東亜工業では、お客様の状況に合わせた提案と対応を徹底しております。大規模修繕に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

ウレタン防水とは?基本知識と密着工法の概要

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂をローラーや刷毛などで塗布し、硬化させることでシームレスな防水層を形成する工法です。
液状のため、複雑な形状や段差のある箇所にも対応可能であり、ジョイントのない一体化した仕上がりになるのが特長です。
特に狭小部や配管まわり、入り組んだ形状の場所などにおいて、その柔軟性が発揮されます。

ウレタン防水の中でも「密着工法」は、ウレタンを下地に直接塗布して密着させる施工方式です。
下地を清掃・補修後、プライマーを塗布し、その上にウレタン樹脂を数回に分けて塗り重ねて防水層を形成し、最後にトップコートで紫外線や摩耗から保護します。
短工期・低コストながら、防水効果をしっかり発揮できる点が大きな特長です。

密着工法と通気緩衝工法の違いとは?ウレタン防水工法の選び方

ウレタン防水には主に「密着工法」と「通気緩衝工法」という2つの代表的な施工法が存在します。
それぞれに適した用途と特徴があり、建物の状態や目的によって使い分けることが重要です。

密着工法の特徴(メリット・デメリット)

ウレタン防水の密着工法は、下地に直接ウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法で、最も広く採用されている施工方法の一つです。

最大のメリットは、施工手順が比較的シンプルで、短期間かつ低コストで仕上げられる点にあります。
通気緩衝工法などと比べて材料や工程が少ないため、工期の短縮が可能で、急ぎの改修工事にも適しています。
また、既存の防水層をすべて撤去する必要がない場合が多く、解体作業による騒音や廃材の発生を最小限に抑えられることから、建物全体への負担が軽く済むのも大きな利点です。

ただし、密着工法には注意点もあります。
施工の成否は下地の状態に大きく左右され、特に水分の有無が重要です。
下地に湿気が残っていると、ウレタン樹脂の硬化時に発生する蒸気が逃げ場を失い、防水層に膨れや浮きといったトラブルを引き起こすリスクがあります。

これを防ぐためには、施工前に下地の含水率をしっかり測定し、必要に応じて十分な乾燥期間を設けるとともに、表面の補修・清掃・プライマー処理を的確に行うことが不可欠です。
コストや工期の面では優れているものの、成功には確かな技術と丁寧な準備が求められる工法といえます。

通気緩衝工法との比較

通気緩衝工法では、下地とウレタン防水層の間に「通気シート」や「脱気筒」を設け、下地から発生する水蒸気を逃す構造を持たせています。
これにより、膨れや浮きといったトラブルを未然に防ぐことができ、特に既存建物で下地の含水が避けられない場合に有効です。

ただし、施工手間が増えるぶんコストも高くなり、工期も長くなる傾向があります。

ウレタン防水工事における密着工法が適しているケースとは?

以下のような状況では、密着工法の採用が推奨されます。

  • 築年数が比較的浅く、下地の状態が良好な建物
  • 屋上やバルコニーに目立った雨漏りの兆候がない場合
  • 予算や工期をできるだけ抑えたい現場
  • 水分の影響が少ない構造や通気性のある環境

密着工法が適しているのは、比較的新しい建物で、下地の劣化が少なく良好な状態が保たれているケースです。
特に、屋上やバルコニーに雨漏りの兆候が見られない場合には、密着工法で十分な防水性能が確保できます。

また、限られた予算内で短期間での施工を希望する現場にも向いており、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。
さらに、建物の構造上、内部に湿気がこもりにくく、通気性がある環境であれば、下地からの蒸気による膨れなどの施工不良リスクも抑えられます。
これらの条件がそろっている現場では、密着工法のメリットを最大限に活かすことができ、効率的かつ信頼性の高い防水施工が可能です。

密着工法は、コストと工期を重視しつつも、防水性能に妥協したくないというニーズに応えられる工法と言えるでしょう。

ウレタン防水における密着工法の施工手順|工程ごとの流れと注意点を解説

密着工法によるウレタン防水の一般的な施工の流れは、次の通りです。

ウレタン防水における密着工法の施工手順1.下地の確認と補修

まず、既存の下地にひび割れ・段差・劣化している箇所がないかを調査し、補修を行います。
特に下地の乾燥状態が重要で、含水率が高い場合は十分に乾燥させる必要があります。

ウレタン防水における密着工法の施工手順2.高圧洗浄と清掃

汚れやホコリ・油分などを高圧洗浄機などで丁寧に除去します。
下地との密着性を高めるためには、この工程が非常に重要です。

ウレタン防水における密着工法の施工手順3.プライマー塗布

密着力を高める接着剤の役割を担うプライマーを、下地に均一に塗布します。

ウレタン防水における密着工法の施工手順4.主材(ウレタン)1層目の塗布

主材となるウレタンをローラーやヘラで塗布し、均一な厚みに仕上げます。

ウレタン防水における密着工法の施工手順5.主材2層目の塗布

1層目が硬化した後、2層目を塗布し、防水層としての厚みと強度を確保します。

ウレタン防水における密着工法の施工手順6.トップコート塗布

最終工程として、耐候性・耐摩耗性を高めるトップコートを塗布します。

それぞれの工程において、乾燥時間の確保や温度管理が不可欠です。
とくに乾燥している冬季や湿気の多い梅雨の時期は、施工スケジュールに余裕をもたせることが望まれます。

ウレタン防水工事における密着工法の費用相場と工期の目安

ウレタン防水の密着工法にかかる費用は、建物の構造や面積・下地の状態によって変動しますが、一般的には1㎡あたり3,500円〜6,000円程度が相場とされています。

例えば、30㎡のベランダに密着工法を施す場合、総額でおよそ10万〜18万円が目安です。
下地に大きな劣化がなく、既存防水層の撤去が不要な場合には、さらにコストを抑えられる可能性があります。

工期については、30〜50㎡程度で2〜4日が一般的ですが、天候や季節によって多少前後します。
密着工法は通気緩衝工法よりもシンプルなため、短期間での施工が可能で、建物の使用制限が少ないのもメリットです。

ウレタン防水工事の密着工法が向いている施工場所とは?

密着工法は、以下のような用途・環境において特に適しています。

  • 一戸建て住宅の陸屋根やベランダ
  • アパート・マンションの共用廊下・バルコニー
  • 小規模商業施設の屋上・庇・外階段
  • 工場や倉庫の一部床面など(用途により耐摩耗仕上げ併用)

ただし、下地が著しく劣化している、過去に雨漏りが頻発している、内部から湿気が上昇しやすい構造であるなどの場合には、通気緩衝工法の方が適しているケースもあります。
現場調査を通じて、最適な工法を選定することが重要です。

実録!新東亜工業の施工事例|3階建てマンションの屋上防水工事

築38年の3階建てRC造マンションにて、屋上の防水工事をご依頼いただいた事例をご紹介します。
「屋上の防水塗装が剥がれてきて不安…」「ベランダや排水溝も気になる箇所がある」
そんな不安を抱えたお客様からメールにてお問い合わせをいただき、現地調査・見積・契約・施工・引き渡しまでを実際のやり取りと共にご紹介します。
途中で工法の変更が発生した点も含め、リアルな工事の流れがわかる内容です。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容

お問い合わせはメールで始まりました。屋上やベランダの防水劣化、排水溝の錆、駐輪場のライン引きについてもご相談がありました。
お客様はメールでのやりとりを希望されており、現地調査と見積が無料であることを案内することで安心感を提供できました。

お客様:屋上やベランダの防水塗装が剥がれているようなので見積をお願いします。
通路の排水溝の金属蓋の交換もお願いしたいです。

担当者:現地調査・御見積は無料で行っておりますのでご安心ください。

お客様:12月12日 14時でお願いできますか? ついでに天窓と屋根の調査もお願いします。

工事の概要|工事金額と期間

屋上防水工事 施工前

屋上防水工事 施工後


建物種別 3階建てマンション(RC造)
所在地 東京都(詳細非公開)
工事内容 屋上・塔屋・庇の防水工事、排水溝蓋交換、駐輪場ライン引き
工法 通気緩衝工法(当初は密着工法予定)
その他特記事項 天窓・廊下清掃・駐輪場区画調整含む

工事金額:100万円

工期:5日間

 

現地調査で判明した劣化症状

屋上の防水層は部分的に切れ・膨れが見られ、塔屋屋根はより劣化が進んでいました。
一方でベランダや廊下の防水はまだ機能していると判断され、不要な工事は避ける形でご提案しました。

担当者:塔屋屋根の防水層は屋上よりも状態が悪く、以前の工事からかなり年数が経っていると思われます。

お客様:そうなんですね。やはり雨漏りしてからじゃ遅いので、防水お願いします。

担当者:防水層が生きている場所については、今回は工事しなくても大丈夫です。

施工中のやり取りと配慮

洗浄後の確認で、旧防水層の膨れが多数見つかり、急遽「通気緩衝工法」への変更を提案。
工法変更による追加費用やメリットを丁寧に説明し、納得を得て施工を進行。
室外機や物干し台の取り扱い、駐輪場ライン引きのスケジュールも調整されました。

担当者:古い防水層の膨れがあり、通気緩衝工法への変更をおすすめします。

お客様:金額によりますが、効果があるならお願いしたいです。

担当者:費用追加で対応可能です。支払いは完工時で結構です。

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引き渡し時のご感想

駐輪場のライン引きを含めた全工程が完了。お客様には仕上がりをご確認いただき、満足のご感想をいただきました。
今後のトラブル時対応についても案内し、信頼関係を築いてお引き渡しとなりました。

担当者:駐輪場のライン引きも終わり、全ての工事が完了しました。

お客様:ありがとうございます。線がとてもきれいで満足です。

担当者:今後なにかあればいつでもご連絡ください。

本工事では、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、メール主体のやり取りにも柔軟に対応しました。
現地調査により劣化の状態を正確に把握し、必要な工事だけをご提案。
施工中には想定外の劣化が発見されましたが、最適な工法へ変更し、お客様の納得を得て対応。
お引き渡し後もフォロー体制を伝えることで、長期的な信頼関係を築くことができました。

業者選びのチェックポイント|ウレタン防水工事の密着工法で技術力に差が出る理由

密着工法のように、下地との密着性が施工品質に直結する工法では、業者の経験と技術力が仕上がりを左右します。
選定時には、以下のポイントをチェックしましょう。

ウレタン防水の施工実績があるか(特に密着工法の経験)

業者を選ぶ際は、ウレタン防水、特に密着工法に関する施工実績がどれだけあるかを確認することが重要です。
密着工法は下地の状態により仕上がりが大きく左右されるため、経験が浅い業者では膨れや剥がれなどの不具合が発生するリスクが高くなります。

これまでにどのような建物で施工したか、規模や用途なども含めて具体的な事例を見せてもらうことで、技術力や対応力を判断できます。
ホームページに施工事例が掲載されている場合は、密着工法での実績が明記されているかをチェックしましょう。
また、施工写真や施主の声が載っている場合は、より信頼性が高いといえます。

現場調査時の対応が丁寧かつ専門的か(診断力)

防水工事の品質は、工事前の現場調査に大きく左右されます。
調査時に表面的な確認だけでなく、ひび割れの進行状況や下地の含水率、既存防水層の種類と状態などを丁寧に診断できる業者は信頼性が高いです。
調査時にメジャーや水分計などの機材を使用し、診断内容を写真や図で説明してくれるかどうかも重要なポイントです。

また、現地でのヒアリングを通じて建物の使用状況や雨漏りの履歴を把握し、それに応じた施工提案をしてくれる業者であれば、より安心して任せられます。
見積前の調査が「本気度」を見極める判断材料になります。

施工管理や工程ごとの写真管理があるか(透明性)

施工中の透明性も、業者選びにおける大切な要素です。
ウレタン防水の密着工法では、各工程ごとに正確な手順が求められるため、施工管理が徹底されているかどうかが仕上がりに直結します。
信頼できる業者は、施工中に各工程の写真を撮影・記録し、施主に報告書として提出するなど、進捗状況を「見える化」してくれます。
写真管理があることで、万一施工後にトラブルが発生した場合にも原因の特定や再施工がスムーズに行えます。

また、第三者への説明責任を果たせるため、マンション管理組合や法人施設の工事にも適しています。

使用材料のメーカーや仕様が明確か(信頼性)

使用する防水材のメーカーや仕様が明確に示されているかも、業者選定時の大事なチェックポイントです。
信頼性の高い業者は、どのメーカーのウレタン材を使うか、プライマーやトップコートの種類、施工厚みなどについて具体的に説明してくれます。
国産の認定品やJIS規格に適合した製品を使っているかも確認すると安心です。
なかには価格を安く見せるために、耐久性や施工性に劣る安価な材料を使用する業者も存在します。
材料の詳細が記載された見積書を提示できるか、また事前にサンプルやメーカー資料を提示してくれるかを確認しましょう。

保証内容が明記されているか(施工保証・製品保証)

ウレタン防水は長期にわたり建物を守る工事であるため、施工後の保証制度の有無とその内容も業者選びの大切な判断材料となります。
信頼できる業者は「施工保証」(工事の不備に対する保証)と「製品保証」(材料の不具合に対する保証)を明確に分けて提示してくれます。
保証期間や保証内容・保証対象範囲が明記された書面を提示できる業者であれば、万が一のトラブル時も安心です。
口頭説明のみや、曖昧な文言の契約書には注意が必要です。

また、メーカーとの連携体制がある業者であれば、製品トラブル時も迅速な対応が期待できます。

また、価格が極端に安い場合は施工内容や保証範囲をよく確認しましょう。
防水工事は「安かろう悪かろう」になりやすいため、適正価格で品質を担保してくれる業者が理想です。

ウレタン防水工事の密着工法でよくある質問(Q&A)

ここでは、ウレタン防水工事の密着工法に関するよくある質問についてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

Q:密着工法は雨漏りにも効果がありますか?
A:はい、表層の劣化による雨漏りには非常に効果的です。
ただし、構造体内部の結露や配管系統の不具合が原因の場合は、防水工事だけでは根本解決に至らないケースもあります。

Q:DIYでウレタン防水の密着工法は可能ですか?
A:小規模なベランダ程度であればDIYも可能ですが、適切なプライマーの選定や厚みの管理、乾燥工程の把握など専門的な知識が求められます。
耐久性や安全性を重視する場合は、プロに依頼するのが無難です。

Q:築年数が古い建物でも密着工法は使えますか?
A:築年数だけで判断せず、下地の状態を確認したうえでの判断となります。
含水率やひび割れの有無などを踏まえたうえで、業者による診断を受け、通気緩衝工法なども含めた最適な施工法を選びましょう。

ウレタン防水工事の密着工法に関するまとめ

ウレタン防水の密着工法は、比較的短期間かつ低コストで施工できる防水工法でありながら、確かな防水性能を備えており、特に戸建て住宅や中小規模の建物の改修工事に適しています。
液状のウレタンを下地に直接塗布して防水層を形成するため、複雑な形状の屋上やベランダにも対応しやすく、継ぎ目のない一体化した仕上がりを実現できます。

一方で、密着工法は下地の状態に強く影響されるため、施工前の調査や下地処理の精度が仕上がりに直結します。
水分を多く含む下地や、劣化が著しい建物には適さない場合もあるため、専門業者による正確な診断と適切な施工法の選定が欠かせません。

また業者選びにおいては、密着工法の施工実績や、調査・管理・使用材料・保証内容といった要素を細かく確認することが重要です。
ウレタン防水は、施工品質によって耐久性が大きく左右されるため、価格だけでなく総合的な信頼性をもとに慎重に選ぶことが成功の鍵となります。

防水工事を検討する際には、複数の業者から見積もりを取り、工法や保証の違いを比較検討したうえで、自身の建物に最適な防水対策を選択しましょう。