管理会社が休みで緊急トラブル発生!具体的な対処法や今すぐでききる備えを解説

2025/11/05

「よりによって土曜日に水漏れが…!」「深夜にエレベーターに閉じ込められた!」――マンションやアパートでの緊急トラブルは、なぜか管理会社が休みの日に限って発生するものです。

焦りと不安の中、どこに連絡すればいいのか分からず途方に暮れた経験はありませんか?

この記事では、管理会社の休日や営業時間外に発生した緊急トラブルへの対処法を、具体的な事例とともに解説します。

水漏れ、設備故障、鍵紛失など、よくあるトラブル別の応急処置から、緊急連絡先の探し方まで、今すぐ使える実践的な情報をお届けします。

目次

管理会社が休みの日に起こりやすい緊急トラブル

賃貸物件やマンションで発生する緊急トラブルは、週末や夜間など管理会社の営業時間外に集中する傾向があります。

ここでは、実際に多く報告されている緊急性の高いトラブル事例と、その初期対応について解説します。

水漏れ・排水トラブル

水漏れトラブルは、管理会社が休みの日に最も多く発生する緊急事態の一つです。

まず理解すべきなのが「専有部分」と「共用部分」の違いです。

専有部分は各部屋内の設備で入居者が管理責任を負い、共用部分は建物全体に関わる設備で管理会社やオーナーが責任を持ちます。

特に注意が必要なのが階下への漏水による二次被害です。水漏れを発見したら、まず止水栓を閉めて水の供給を止めましょう。

止水栓は通常、キッチンや洗面台の下、トイレのタンク横にあります。次に、タオルやバケツで水を受け止め、速やかに管理会社の緊急連絡先に連絡することが重要です。

設備の故障(エレベーター・インターホン等)

共用設備の故障は、特に高層マンションにお住まいの方にとって深刻な問題です。

エレベーター内に閉じ込められた場合は、パニックにならず、まず操作盤内の緊急ボタンを押してください。

多くのエレベーターには24時間監視センターと繋がる通話装置が備わっています。

オートロックの不具合も夜間や休日に発生すると困ります。セキュリティ上の問題もあるため、管理会社の緊急連絡先に連絡しましょう。

また、真冬の給湯器故障や真夏のエアコン故障は健康被害にも繋がりかねません。加入している火災保険の付帯サービスで対応できることもあります。

鍵の紛失・閉め出し

鍵の紛失や閉め出しは、深夜や早朝に発生すると特に焦るトラブルです。

まず確認すべきは、管理会社が合鍵を預かっているかどうかです。休日や夜間は合鍵の受け取りが困難なケースが多いため、24時間対応の鍵開け業者への依頼を検討します。

料金相場は、一般的な鍵で8,000円~15,000円程度、特殊な鍵では20,000円~30,000円程度が目安です。

依頼前に必ず料金を確認し、作業前に見積もりを出してもらいましょう。

鍵開け後は必ず管理会社へ報告してください。無断で鍵を交換すると契約違反になる可能性があります。

近隣トラブル(騒音・異臭等)

深夜の騒音や異臭などの近隣トラブルは、判断が難しい問題です。単なる生活音程度であれば翌営業日に管理会社へ相談するのが適切です。

しかし、明らかに暴力行為が疑われる場合や、ガス臭などの異臭で爆発や火災の危険性がある場合は、迷わず警察(110番)や消防(119番)に通報してください。

ガス臭がする場合は、即座に窓を開けて換気し、火気を使わず、電気のスイッチも触らないでください。

ガス会社の緊急連絡先に連絡し、避難が必要な場合は119番通報も行いましょう。

管理会社が休みの時の緊急対応手順

管理会社が休みの時にトラブルが発生しても、落ち着いて対応すれば解決の道は必ずあります。

ここでは、緊急時に取るべき具体的な行動をステップバイステップで解説します。

STEP1.緊急連絡先に電話する

最初に行うべきは、管理会社の緊急連絡先への電話です。多くの管理会社では、営業時間外でも対応可能な24時間365日対応のコールセンターを設置しています。

緊急連絡先の確認方法は、賃貸借契約書、管理会社のホームページ、管理室の掲示板、留守番電話のアナウンスなどです。

フリーダイヤル(0120)は無料ですが、ナビダイヤル(0570)や通常の番号は通話料が発生します。

緊急時は料金を気にせず、まず連絡を取ることを優先してください。

STEP2.応答メッセージ・自動音声ガイダンスを最後まで聞く

電話が繋がった際、すぐに切らずに応答メッセージを最後まで聞くことが重要です。

多くの管理会社では、トラブルの種類に応じて番号を選択するシステムを採用しています。「水漏れは1番を」「設備故障は2番を」といった案内に従うことで、適切な担当者に繋がりやすくなります。

留守番電話に切り替わった場合でも、メッセージ内で緊急時の別の連絡先が案内されることがあるため、焦らず最後まで聞きましょう。

STEP3.緊急駆けつけサービスの利用

24時間駆けつけサービスとは、管理会社が提携する専門業者が、緊急トラブル発生時に現場まで駆けつけて対応してくれるサービスです。

水漏れの応急処置、鍵開け、電気・ガス・水道の一時的な復旧作業などが対応範囲に含まれます。

利用料金の目安は、基本的な出動料金として5,000円~10,000円、それに加えて作業内容に応じた費用が発生します。

月額料金を支払うことで出動料金が無料になるプランもあるため、契約時に確認してください。

STEP4.加入している保険を確認する

加入している火災保険や家財保険に付帯している緊急対応サービスは、管理会社に連絡がつかない場合の強力な味方となります。

多くの賃貸向け火災保険には、24時間365日対応の緊急サポートサービスが含まれています。

主なサービス内容は、水回りトラブル対応(30分程度の作業は無料が多い)、鍵開けサービス(年1回まで無料など)、ガラス破損対応、電気・ガス設備の応急処置などです。

保険証券に記載されている24時間サポート窓口の番号をスマートフォンに登録しておきましょう。

STEP5.自分で修理業者を手配する(最終手段)

管理会社の緊急連絡先に繋がらず、保険サービスも利用できない場合、最終手段として自分で修理業者を手配する選択肢があります。

ただし、トラブルが専有部分か共用部分かを判断することが重要です。

費用負担の原則は以下の通りです。

区分負担者
専有部分の経年劣化オーナー負担給湯器の故障、エアコンの故障
専有部分の過失による破損入居者負担誤って壊した設備
共用部分のトラブル管理組合またはオーナー負担エレベーター故障

業者を手配した場合は、必ず領収書を保管し、後日管理会社に報告して費用精算の相談をしましょう。

信頼できる業者を選ぶポイントは、相見積もりを取る、料金を事前に確認する、口コミ評価をチェックすることです。

緊急連絡先がない場合の対処法

すべての管理会社が24時間対応の緊急連絡先を用意しているわけではありません。

ここでは、緊急連絡先がない、または連絡が取れない場合の具体的な対処法を解説します。

大家さん・オーナーに直接連絡

管理会社の緊急連絡先がない場合、賃貸借契約書に記載されている大家さん・オーナーの連絡先に直接連絡する方法があります。

契約書の「貸主」または「賃貸人」欄を確認しましょう。ただし、深夜や早朝の連絡は避け、生命に関わる緊急事態や建物全体に影響する重大なトラブルの場合のみにしてください。

入居時または契約更新時に、緊急時の連絡可否を事前確認しておくことをお勧めします。

自治体・公共サービスの活用

管理会社にもオーナーにも連絡が取れない場合、公共サービスの活用も検討しましょう。

消費者ホットライン(188)では、悪質な業者とのトラブルや契約に関する相談を受け付けています。

国民生活センターでは、賃貸住宅に関する様々な相談を受け付けています。

警察・消防への通報基準も理解しておきましょう。

状況連絡先判断基準
ガス臭、煙、火災の可能性消防(119番)即座に通報
暴力行為、不審者、犯罪の可能性警察(110番)即座に通報
エレベーター閉じ込め(通話装置が不通)消防(119番)15分以上脱出できない場合

専有部分なら自己手配も選択肢

室内の専有部分でのトラブルであれば、自分で修理業者を手配することも選択肢です。

ただし、経年劣化による故障は基本的にオーナー負担となります。

自己手配する際は、必ず領収書を保管し、業者名・連絡先・修理日時・作業内容・費用内訳などを記録してください。

管理会社への事後報告は必須

緊急時にやむを得ず自分で対応した場合でも、管理会社への事後報告は必ず行ってください。

営業時間内に必ず連絡し、トラブル発生の日時、状況の詳細、応急処置の内容、手配した業者名、実施された修理内容、支払った費用などを報告しましょう。

メールや書面でも記録を残すことをお勧めします。

今すぐできる!緊急時に備えてやっておくべき5つのこと

緊急トラブルは予期せず発生しますが、事前の準備によって被害を最小限に抑えることができます。

ここでは、今すぐ実践できる具体的な備えを紹介します。

緊急連絡先を複数箇所にメモしておく

緊急連絡先は、スマートフォンに登録するだけでなく、冷蔵庫の扉、玄関ドアの内側、電話機の近くなど、家の中の目につく場所にメモしておきましょう。

記載すべき情報は、管理会社名と連絡先、緊急連絡先、オーナーの連絡先、火災保険会社の窓口、警察・消防、ガス会社、水道局、電力会社などです。

家族全員が見える場所に掲示することで、自分が不在の時でも家族が適切に対応できます。

管理会社の緊急対応体制を確認する

入居時や契約更新時に、管理会社の緊急対応体制について詳しく確認しておくことが重要です。

24時間365日対応の緊急連絡先の有無、緊急連絡先での対応内容、駆けつけサービスの有無、対応範囲と料金体系、トラブル別の対応フローなどを確認しましょう。

可能であれば、メールで質問して文章での回答をもらうと、後々の証拠としても有効です。

加入保険の緊急サポート内容を把握

火災保険や家財保険に付帯している緊急サポートサービスの内容を確認しましょう。

保険証券の「付帯サービス」欄を確認し、24時間窓口の電話番号、鍵開けサービスの有無、水回りトラブル対応の範囲などを把握してください。

保険会社の多くは、契約者専用のWebサイトやアプリを提供しており、詳細な付帯サービス内容を確認できます。

簡易的な応急処置グッズを用意

緊急トラブルの多くは、初期の応急処置で被害を大幅に軽減できます。

止水栓の場所確認、マイナスドライバー、防水テープ、バケツと雑巾、懐中電灯、予備の電池、モバイルバッテリー、簡易工具セットなどを常備しておきましょう。

特に止水栓の場所確認は重要です。家族全員で場所を確認し、実際に開閉の練習をしておくことで、緊急時にスムーズに対応できます。

信頼できる修理業者をリストアップ

管理会社や保険会社のサービスが利用できない場合に備えて、地域の信頼できる修理業者をリストアップしておくと安心です。

悪質な業者の特徴として、電話口で料金を明確に答えない、「今すぐ決めないと」と急かす、作業前に見積もりを出さない、会社の所在地や連絡先が不明確などがあります。これらの業者は避けましょう。

よくある質問(FAQ)

ここでは、管理会社が休みのときに緊急事態が発生した時の対処法に関するよくある質問を紹介します。

簡潔にわかりやすく回答しておりますので、ぜひご覧ください。

Q1.管理会社の営業時間外に連絡する方法は?

A: まず、契約書類や管理会社のホームページで24時間対応の緊急連絡先があるか確認してください。

緊急連絡先がない場合は、賃貸借契約書に記載されているオーナーの連絡先に連絡する、または加入している火災保険の24時間サポート窓口を利用する方法があります。

Q2.緊急連絡先に電話しても繋がらない場合は?

A: 時間をおいて再度かけ直し、それでも繋がらない場合は加入している火災保険の緊急サポート窓口に連絡します。

最終手段として自分で修理業者を手配し、必ず領収書を保管して後日管理会社に報告しましょう。ガス臭や火災の危険性がある場合は迷わず消防(119番)に通報してください。

Q3.修理費用は誰が負担するの?(専有部分・共用部分の違い)

A: 専有部分の経年劣化による故障はオーナー負担、入居者の過失による破損は入居者負担です。

共用部分は基本的にすべて管理組合またはオーナー負担となります。

ただし、賃貸借契約書に特約がある場合もあるため、契約内容を確認することが重要です。

Q4.24時間サポートに加入していないとどうなる?

A: 24時間サポート未加入でも、管理会社の緊急連絡先や火災保険の付帯サービスで対応可能です。

ただし、加入している場合と比べて、業者手配が翌営業日になる可能性や、修理費用の自己負担が必要になる場合があります。

火災保険の付帯サービスで同様の対応が可能な場合も多いため、重複していないか確認してから加入を検討しましょう。

Q5.深夜の騒音トラブルは管理会社に連絡すべき?

A: 明らかに暴力行為や犯罪が疑われる場合は警察(110番)、大音量で複数世帯に影響している場合は管理会社の緊急連絡先に連絡します。

生活音の範囲内や一時的なものは翌営業日まで待つべきです。

直接苦情を言いに行くとトラブルが悪化する可能性があるため、必ず管理会社を通して対応してもらいましょう。

Q6.エレベーター閉じ込めの際の対処法は?

A: パニックにならず、操作盤内の緊急ボタンを押してください。監視センターのオペレーターと通話できます。

無理に扉をこじ開けようとせず、落ち着いて救助を待ちます。通話装置が不通の場合は、スマートフォンで管理会社の緊急連絡先または消防(119番)に連絡してください。

管理会社が休みの時の緊急トラブルに備える|まとめ

管理会社が休みの時の緊急トラブルは、誰にでも起こり得る身近な問題です。

しかし、事前の準備と正しい知識があれば、慌てずに適切に対応できます。

以下に、本記事で紹介して重要なポイントをまとめました。

  • 緊急連絡先の確認が最優先:契約書類、管理会社のホームページなどで24時間対応の窓口を探し、スマートフォンと目につく場所にメモしておきましょう。
  • 保険の付帯サービスを活用:火災保険には24時間対応の緊急サポートが付帯していることが多いため、事前に確認しておきましょう。
  • トラブル別の対処法を理解:水漏れなら止水栓を閉める、エレベーター閉じ込めなら緊急ボタンを押すなど、基本的な応急処置を知っておくことが重要です。
  • 事前準備で安心を確保:簡易的な応急処置グッズの用意、信頼できる業者のリストアップ、家族全員での情報共有など、今できる備えを実行しておきましょう。

賃貸生活やマンション生活を安心して送るためには、「もしも」の時への備えが欠かせません。

この記事を参考に、まずは今日から緊急連絡先の確認と家族との情報共有を始めてみてください。

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