
外壁塗装における高圧洗浄はなぜ必要?費用・施工内容まで完全解説
2025/07/24
外壁塗装を検討している方にとって、「高圧洗浄」という工程は聞き慣れないかもしれません。
しかし、この作業は単なる下準備ではなく、塗装の仕上がりや耐久性を大きく左右する極めて重要なプロセスです。
高圧洗浄は、塗料がしっかり密着できるよう外壁の表面を整えるために不可欠であり、建物全体の寿命を伸ばすうえでも欠かせないステップといえます。
本記事では、高圧洗浄がなぜ重要なのか・どのような施工手順で行われるのか・費用の目安や業者選びのポイント・外壁材によって注意すべきポイントなどについて、専門的かつわかりやすく解説していきます。
塗装の質を決定づける“見えない工程”にこそ注目し、後悔のない工事にするための知識として参考にしてみてください。
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目次
外壁塗装に高圧洗浄はなぜ必要か?
高圧洗浄は、外壁や屋根の表面に蓄積された汚れ、劣化した旧塗膜・カビ・藻などの微生物を水圧の力で一気に洗い流す工程です。
これは塗料を塗る前の「下地づくり」の一環であり、施工の品質や耐用年数を左右する土台づくりといえます。
以下のように、主な目的は5つの観点から整理できます。
外壁の汚れや劣化物の除去
建物の外壁は常に、風雨・紫外線・排気ガス・砂ぼこり・花粉などにさらされており、年数が経過するとさまざまな汚れが付着します。
これらを放置したまま塗装すると、塗膜が密着せず短期間で剥がれたり膨れたりする原因になります。
高圧洗浄で徹底的に洗浄することで、塗料が密着しやすい状態をつくり、仕上がりと耐久性の向上につながります。
チョーキング現象の粉の除去
古くなった塗膜の表面が紫外線などの影響で粉状になる「チョーキング現象」があると、そのままでは新しい塗料が密着せず、施工不良を引き起こす恐れがあります。
高圧洗浄によってこの粉をしっかり洗い流すことで、塗料の吸着力を高める効果が得られます。
チョーキングは目立ちにくいため、専門業者による丁寧な洗浄が欠かせません。
カビ・藻・苔など微生物の除去
日当たりや風通しが悪い場所では、外壁にカビや藻・苔などが繁殖しやすくなります。
これらは見た目を悪くするだけでなく、塗膜の劣化を促進する要因にもなります。
高圧洗浄はこうした微生物を根から除去するのに適しており、再発のリスクを下げる効果も期待できます。
状況によっては、専用のバイオ洗浄剤を併用することで、より高い洗浄力が得られます。
塗料の密着性を高める下地処理
塗料は、表面が滑らかで清潔であるほど、しっかりと密着し長持ちします。
高圧洗浄で凹凸や劣化した部分をきれいにすることで、塗装ムラや塗膜の浮き・剥がれといったトラブルを防ぐことができます。
洗浄後に乾燥時間をしっかり設けることで、より高い密着性を確保できます。
塗装の耐久性と仕上がりの品質向上
下地が整っている状態で塗装を行うことで、塗料の性能を最大限に引き出すことができ、仕上がりの美しさだけでなく長期間の耐久性も実現できます。
高圧洗浄を怠ると、せっかく高性能な塗料を使用してもその効果が十分に発揮されず、数年で再塗装が必要になる可能性もあるため、軽視は禁物です。
外壁塗装の高圧洗浄にかかる費用の相場と内訳
高圧洗浄は外壁塗装に含まれる工程のひとつであり、費用全体の中では大きな割合を占めるものではないものの、その工程の重要性を考えると、価格だけでなく内容をよく理解することが重要です。
高圧洗浄の費用相場はどれくらい?
費用の目安としては、建物の面積に応じて変動しますが、1㎡あたり1,000円〜3,000円程度が一般的です。
30坪(約100㎡)の戸建住宅であれば、3万円〜10万円ほどが目安となり、屋根や付帯部分の洗浄を含める場合はさらに費用がかかります。
業者によっては㎡単価が異なるため、複数社の見積もりを比較することも重要です。
見積書で確認すべきポイント
- 「高圧洗浄 一式」とだけ記載されていないかをチェック
- 洗浄範囲(外壁・屋根・ベランダ・付帯部など)が具体的に書かれているか
- 使用機材の種類(水圧の強さ・バイオ洗浄の有無など)に関する説明があるか
- 人件費や足場など他の費用との内訳が明確になっているか
明確な記載がある業者ほど、施工管理がしっかりしており、説明責任を果たす姿勢があると判断できます。
「高圧洗浄無料」の記載に注意
一部の業者では「高圧洗浄無料」と記載されていることがありますが、実際には塗装工事全体の費用に組み込まれているケースも多くあります。
こうした表現に惑わされず、見積書全体の透明性と内容の整合性を確認することが大切です。
洗浄範囲が限定的だったり、施工が簡略化されていたりする可能性もあるため注意が必要です。
外壁塗装における高圧洗浄の施工内容と手順
高圧洗浄は単に外壁の見た目をきれいにするための作業ではなく、塗装の品質と耐久性に直結する“下地処理”として極めて重要な工程です。
外壁塗装の初期段階で行われ、建物の外装を健全な状態に整えることが目的となります。
ここでは、プロの塗装業者が実際に現場で行う高圧洗浄の流れや使われる機材・工程の詳細について解説します。
高圧洗浄の基本的な流れ
- 足場と養生の設置
作業を安全かつ効率的に行うため、足場を設置し、飛散防止ネットやビニールシートで建物周辺をしっかりと保護します。
洗浄中に周囲に水や汚れが飛ばないよう、養生は徹底して行います。 - 水源と排水の確認
建物にある水道から水を供給するため、蛇口の位置や使用可能な水圧を事前に確認します。
また、排水が近隣や植栽に影響を及ぼさないよう、排水経路のチェックも欠かせません。 - 洗浄作業の実施
洗浄は上から下へ、つまり屋根から外壁・雨樋・軒天・ベランダ・外構の順に進めます。
これにより、汚れが下に落ちても再付着を防げます。
サッシや換気口周辺・エアコンダクト裏などの細部も丁寧に対応することで、塗装の前準備としての精度が高まります。 - 洗浄後のチェックと乾燥
洗浄後は外壁に残った水分を完全に乾かすため、最低でも24〜48時間の自然乾燥時間を設けます。
特に湿度が高い日や冬季は、乾燥時間を長めにとることで施工不良を防ぐことができます。
乾燥が不十分なまま塗装に移ると、塗膜の浮きや剥がれの原因となります。
高圧洗浄で使用される機材と水圧の違い
現場で使用される業務用の高圧洗浄機は、家庭用のものよりもはるかに強力で、一般的に10〜15MPa(メガパスカル)程度の水圧を持っています。
ただし、外壁の材質や状態に応じて適切な水圧を調整することが必要です。
劣化が進んでいる外壁や、目地が弱っている部分では、水圧が強すぎると素材を傷める可能性があるため、熟練の判断が求められます。
また、カビや苔の発生が著しい場合や、通常の水だけでは落としきれない汚れがある場合には、専用のバイオ洗浄剤を併用することもあります。
バイオ洗浄は、微生物の根にまで作用して再発防止にもつながるため、外壁の状態に応じて柔軟に取り入れられます。
作業時間の目安
作業時間は建物の規模や形状・汚れの程度によって異なりますが、30坪程度の戸建て住宅の場合、外壁と屋根を合わせた洗浄でおよそ半日〜1日程度が目安です。
付帯部分や外構なども含めると、作業が長引くこともあります。
丁寧な施工を重視する業者では、半日で終わる作業でも丸1日かけて行うケースも少なくありません。
外壁塗装の高圧洗浄のベストなタイミングと季節
高圧洗浄を行う時期やタイミングは、洗浄の仕上がりやその後の塗装作業に大きな影響を与えます。
特に自然乾燥が必要となる工程であるため、気温や湿度・天候の安定性が重要になります。
ここでは、季節ごとの特徴や注意点を解説します。
高圧洗浄はどのステップで実施される?
高圧洗浄は、外壁塗装の全工程の中で最も初期に行われる作業で、足場設置の直後に実施されます。
このタイミングで汚れや劣化物をしっかり取り除いておくことで、後工程の下塗り・中塗り・上塗りがスムーズかつ効果的に進みます。
高圧洗浄が不十分な場合、どれほど高性能な塗料を使っても十分な密着性が得られず、早期の劣化につながってしまうこともあるため、軽視できません。
季節別の洗浄・乾燥の注意点
- 春・秋(3〜5月、9〜11月)…気温と湿度のバランスが良く、洗浄・乾燥ともに理想的な季節。
工期も安定しやすく、最も人気の高い時期といえます。 - 夏(6月後半〜8月)…晴天が多く乾燥が早い一方、猛暑や熱中症リスクへの対策が必要です。
ゲリラ豪雨や台風が増える時期でもあるため、短期集中型の施工計画が求められます。 - 冬(12月〜2月)…寒冷地域では、凍結や霜によるトラブルが発生しやすいです。
気温が低く乾燥に時間がかかるため、日中の暖かい時間帯を狙って施工するなどの工夫が求められます。 - 梅雨・台風シーズン(6月上旬〜7月上旬、9月):湿度が高く雨が続きやすいこの時期は、乾燥が不十分になる可能性が高く、塗装作業にも悪影響を及ぼします。工期の遅延や中断を避けるためにも、この時期の施工は避けるのが無難です。
外壁材ごとの外壁塗装における高圧洗浄の注意点
外壁材の種類によっては、高圧洗浄時の水圧設定や施工手順を慎重に調整する必要があります。
外壁材ごとの特性を理解していないまま作業を行うと、外壁材を傷つけたり、水が内部に侵入するなどのトラブルを引き起こす恐れがあります。
以下に、主要な外壁材とその注意点を紹介します。
サイディングボード
日本の住宅で広く使われている窯業系サイディングは、表面の塗膜や目地シーリングの劣化が見られることが多いため、強すぎる水圧での洗浄は避けるべきです。
特に目地部に高圧の水が当たると、隙間から水が内部に入り込み、躯体へのダメージを与える可能性があります。洗浄時には、ノズルの角度を工夫し、斜めから水を当てることでリスクを抑える必要があります。
モルタル外壁
モルタル壁はひび割れ(クラック)が発生しやすく、水圧が強すぎるとそのひびから水が入り込んでしまう可能性があります。
洗浄前の点検でクラックの有無を確認し、必要に応じてテープ養生や補修を先行して行うのが望ましいです。
また、表面に微細な凹凸があるため、洗浄ノズルをゆっくりと動かしながら丁寧に作業することが求められます。
ALCパネル
軽量気泡コンクリートであるALCは多孔質で吸水性が高いため、高圧洗浄によって内部に大量の水分を含んでしまうことがあります。
乾燥不足のまま塗装を行うと、内部からの水蒸気が原因で塗膜が膨らんだり剥がれたりするリスクがあります。
そのため、ALCの場合は特に乾燥時間を長めにとり、バイオ洗浄剤の使用も慎重に検討する必要があります。
このように、外壁材の特性に応じた洗浄方法をとることが、塗装工事全体の品質を左右するカギとなります。
知識と経験のある専門業者であれば、現場に応じた最適な施工方法を選択してくれるはずです。
実録!新東亜工業の施工事例|5階建てマンション大規模修繕工事の外壁塗装
埼玉県さいたま市のマンションオーナー様から「そろそろ外壁と屋上防水の修繕を検討したい」とのご相談をいただきました。築年数の経過により外壁や鉄部の劣化が目立ち始めたことがきっかけです。
本記事では、お問い合わせから現地調査、見積説明、契約、打ち合わせ、工事中の様子、そして引き渡しに至るまでの流れを、実際の会話形式でリアルにご紹介します。
大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。

ご相談内容
マンション全体の劣化が目立ち始めたものの、修繕工事をどこに頼めばよいか分からず困っていたオーナー様から、お電話でご相談いただきました。
担当者:お電話ありがとうございます。新東亜工業でございます。
お客様:マンションの大規模修繕の見積をお願いしたいのですが。
担当者:もちろんです。詳細は担当者より折り返しさせていただきます。
担当者:ご住所と図面の有無を教えていただけますか?
お客様:図面あります。今週木曜日なら立ち合えます。
担当者:では木曜11時に伺います!
工事の概要|工事金額と期間




項目 | 内容 |
---|---|
建物種別 | 鉄筋コンクリート造 5階建てマンション |
所在地 | 埼玉県さいたま市 |
工事内容 | 外壁塗装、屋上・バルコニー防水、鉄部塗装、下地補修、シーリング打替え |
工法 | ウレタン防水(密着工法)、外壁塗装(シリコン3回塗り) |
その他特記事項 | 駐車場・資材置き場の敷地内使用、居住者への事前周知徹底 |
工事金額:1,210万円
工期:58日間
現地調査で判明した劣化症状
外壁タイルの目地や鉄部のサビ、屋上防水層の浮きなど、各所に経年劣化が見られました。
担当者:屋上のひび割れが多く、既存のアスファルト層の状態も良くありません。
お客様:予算があるのでウレタン防水でお願いします。
担当者:ウレタンは安価ですが、施工保証は難しいです。ご希望に沿って見積を2種類お出ししますね。
担当者:玄関枠や鉄部はすべて塗装。外壁目地のシーリング幅が広く、材料費がかさむ原因です。
お客様:費用のこともあるので、教えてもらえてよかったです。
施工中のやり取りと配慮
施工中は定期的な中間報告を実施し、オーナー様のご不在時でも進捗が分かるよう対応。また、住人対応やトラブル未然防止にも注力しました。
担当者:下地補修の数量が多めでしたが、サービスで対応します。
お客様:ありがとうございます。追加がないのは安心です。
担当者:バルコニーに設置されていたアンテナは、住人に説明して移動済みです。
お客様:ありがとうございます。塗装の色もイメージ通りでした!
引き渡し時のご感想
工事完了後、オーナー様ご自身でも仕上がりを確認され、大変ご満足いただけました。
担当者:足場解体も終わり、完工となります。
お客様:仕事帰りに確認しました。とても綺麗になっていて嬉しいです。
担当者:保証書や報告書は郵送いたします。鍵の返却もご自宅へお届けします。
お客様:本当にありがとうございました。また何かあれば相談します。
本工事では、以下のポイントを徹底しました。
- 図面+現地調査に基づく透明性のある見積提示
- 劣化症状に応じた下地補修と高耐久の3回塗り仕上げ
- 居住者対応や追加費用の事前通知を徹底
- 工事後の書類対応・フォロー体制完備
外壁塗装を含む大規模修繕は、建物の資産価値を守るために欠かせない工事です。新東亜工業では、オーナー様のご要望を丁寧に伺いながら、安心してお任せいただける体制を整えております。
高圧洗浄に強い外壁塗装業者を選ぶポイント
高圧洗浄は、外壁塗装の仕上がりや、耐久性を左右する重要な工程をいえます。
塗料の性能や施工技術だけでなく、こうした“下地づくり”の質が、その後の工事全体のクオリティを大きく左右します。
特に高圧洗浄のような目に見えにくい工程では、業者の施工姿勢や細部への配慮が如実に表れます。
ここでは、高圧洗浄を丁寧かつ確実に行える信頼性の高い業者を見極めるためのチェックポイントをより具体的に解説していきます。
高圧洗浄の実績や施工事例が豊富か
高圧洗浄に関する実績が多い業者は、外壁の材質や劣化具合・汚れの種類に応じて最適な水圧や洗浄方法を熟知しています。
公式ホームページやSNS・パンフレットなどで施工前後の写真が豊富に掲載されていたり、洗浄作業の様子が明示されたりしていれば、透明性の高い信頼できる業者と判断できるでしょう。
加えて、洗浄中の工程や使用機材に関する情報が発信されているかどうかも確認するとより安心です。
見積書に洗浄内容が具体的に明記されているか
見積書の中に「高圧洗浄 一式」とだけ書かれているような業者は要注意です。
具体的に洗浄の範囲(外壁・屋根・雨樋・付帯部など)、使用機材や水圧、㎡単価などが詳細に明記されていれば、その業者は施工内容に対して誠実であると判断できます。
また、洗浄後の乾燥時間や補修工程の説明があると、さらに安心材料となります。
施工中の写真記録や報告があるか
高圧洗浄は塗装前の工程であり、完成後にはその作業内容が見えなくなるため、信頼できる業者ほど「見えない部分」にこそ配慮しています。
洗浄中の作業を写真で記録し、後日レポートとして施主に提出してくれる業者は、透明性と責任感を持って対応してくれる可能性が高いです。
写真記録は、万が一の施工トラブル時にも確認材料として有効です。
養生や近隣への配慮があるか
高圧洗浄は水しぶきが広がりやすく、作業中の音もある程度発生します。
養生の不備によって水が隣家に飛散したり、騒音が原因で近隣から苦情が出たりすることも考えられます。
こうしたリスクを回避するため、しっかりとした養生と飛散対策を講じる業者を選ぶことが大切です。
また、着工前に近隣住民への挨拶や説明をしてくれるかどうかも、信頼できる業者選定の基準になります。
施工保証やアフターフォローの体制があるか
高圧洗浄が原因で塗膜がうまく密着しなかった場合、後から剥離や膨れなどのトラブルが起きることがあります。
万が一の不具合時に備えて、洗浄を含む施工全体に対して保証が用意されているか、また施工後の定期点検やアフターサービスの体制が整っているかを必ず確認しておきましょう。
書面で保証内容を明記している業者であれば、信頼性は一層高まります。
外壁塗装の高圧洗浄に関するよくある質問
外壁塗装における高圧洗浄は、仕上がりや耐久性を左右する重要な工程です。ここでは、よく寄せられる疑問に丁寧にお答えします。
Q1. 高圧洗浄だけを依頼することはできますか?
A. 多くの業者では高圧洗浄は塗装工事の一環として提供されますが、一部の業者では「洗浄のみ」の対応も可能です。
たとえば、外構や擁壁の洗浄のみ依頼したい場合など、目的に応じて対応してくれるか事前に確認しましょう。
ただし、足場が必要な作業範囲では別途足場代が発生する点に注意が必要です。
Q2. 高圧洗浄中は自宅にいなければならない?
A. 基本的に外作業なので在宅の必要はありませんが、水道や電気の使用・ペットの取り扱い・駐車車両の移動などに関して事前の調整が必要になる場合があります。
不在でも問題ないかどうか、事前打ち合わせで業者に相談しておくとスムーズです。
Q3. 洗浄後の乾燥にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 通常は気温や湿度にもよりますが、最低24時間〜最大48時間ほど自然乾燥させるのが一般的です。
ALC外壁など吸水性の高い素材の場合や、梅雨・冬季など乾きづらい時期はさらに時間を要します。
乾燥が不十分なまま塗装すると施工不良につながるため、焦らず十分な期間を確保することが大切です。
Q4. 高圧洗浄で外壁が傷つくことはない?
A. 適切な水圧と作業方法を用いれば、基本的に外壁が傷つく心配はありません。
ただし、外壁材が劣化していたり、塗膜がすでに剥がれかけている場合は、水圧で傷んでしまう可能性もあります。
経験豊富な業者であれば、現地調査で状態を見極め、適切な水圧や洗浄方法を選んでくれます。
Q5. 近隣へのトラブルは大丈夫?
A. 洗浄作業に伴う騒音や水の飛散が原因で近隣住民とのトラブルになるケースは実際にあります。
信頼できる業者は、作業前に近隣へご挨拶と説明を行い、必要に応じて作業スケジュールや飛散対策を共有してくれます。
また、飛散防止ネットや養生の徹底によりトラブルを未然に防ぐ体制が整っています。
Q6. 水道代は自己負担ですか?
A. 多くの業者は建物の水道を使用して高圧洗浄を行いますが、水道代が施主側の負担になるケースが一般的です。
ただし、水道代は洗浄全体でも数百円〜数千円程度で、過度に心配する必要はありません。
気になる場合は、事前にどれくらいの水を使用するか業者に確認してみましょう。
高圧洗浄は外壁塗装工事の品質を左右する重要工程|まとめ
高圧洗浄は、塗装工事全体の「下地処理」の中でも最も基本であり、同時に極めて重要な工程です。
表面の汚れや劣化物をしっかりと除去しないまま塗装を行っても、どんなに高性能な塗料を使っても早期の劣化や剥がれを招いてしまいます。
つまり、塗装工事の成否は“洗浄の丁寧さ”で決まると言っても過言ではありません。
信頼できる業者を選ぶ際は、高圧洗浄に対してどれだけ丁寧で誠実な姿勢を持っているかが重要な判断基準となります。
見積書の明確さ・作業工程の説明・写真記録の提出・養生や近隣配慮・保証制度といったポイントをチェックし、総合的に信頼できると感じる業者に依頼することをおすすめします。
高圧洗浄の質がしっかりと担保されていれば、塗装後の美観や耐久性は格段に向上します。
下地処理にこだわることで、長く美しい住まいを保つことにつながるでしょう。