
インターホンの交換費用はいくら?相場から安く抑える方法・時期など徹底解説
2025/10/10
インターホンが古くなって音が聞こえにくくなったり、画面が映らなくなったりしていませんか。新しいインターホンに交換したいけれど、「どのくらい費用がかかるのかわからない」「なるべく安く済ませたい」と悩んでいる方も多いでしょう。
インターホンの交換費用は、選ぶ機種や工事内容によって大きく変動します。最低限の機能であれば1万円台から、高機能なものでは10万円を超えることもあります。
しかし、事前に相場を知り、適切な選択をすることで、無駄な出費を避けることができるのです。
この記事では、インターホン交換にかかる具体的な費用相場から、家電量販店や専門業者の料金比較、さらには費用を抑える実践的な方法まで詳しく解説します。
目次
インターホン交換の費用相場と内訳
インターホンの交換にかかる総費用は、本体価格と工事費の組み合わせで決まります。一般的な相場は13,000円~140,000円と幅が広く、選択する機種と工事内容によって大きく変動するのが特徴です。
本体価格の相場(機能別)
インターホン本体の価格は、搭載されている機能によって大きく異なります。
機種の特徴 | 本体価格の目安 | 主な機能 |
---|---|---|
シンプルタイプ | 5,000円~10,000円 | 音声通話のみ |
モニター付きタイプ | 15,000円~50,000円 | 画面表示、録画機能 |
高機能タイプ | 60,000円~100,000円 | スマホ連動、夜間照明、防犯機能 |
シンプルタイプは必要最低限の機能に絞られているため、コストを重視する方におすすめです。
一方、防犯性を重視するならモニター付きタイプを選ぶと良いでしょう。高機能タイプは外出先からもスマホで来訪者を確認できるなど、利便性が格段に向上します。
工事費の相場(工事内容別)
工事費は配線工事の有無によって大きく変わります。
工事内容 | 費用相場 | 作業内容 |
---|---|---|
配線工事なし | 8,000円~20,000円 | 既存配線を利用した交換 |
配線工事あり | 20,000円~40,000円 | 新規配線・延長工事含む |
特殊工事 | 30,000円~60,000円 | 埋込型・一体型の交換 |
既存のインターホンと同タイプへの交換であれば、配線工事は不要なケースが多く、費用を抑えることができます。
ただし、チャイムからインターホンへの変更や、配線の劣化がある場合は追加工事が必要になります。
追加費用が発生するケース
基本的な交換費用以外にも、状況によって追加費用が発生することがあります。
追加費用が発生する主なケースは以下の通りです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
既存インターホンの処分費用 | 2,000円~4,000円 |
出張費・交通費 | 3,000円~5,000円 |
配線延長工事 | 1,000円~3,000円(1mあたり) |
コンセント増設 | 5,000円~10,000円 |
開口作業(穴あけ) | 3,000円~7,000円 |
これらの追加費用は事前の現地調査で判明することが多いため、見積もり時に詳細を確認しておくことが重要です。特に古い住宅では配線の劣化や規格の違いにより、予想以上の費用がかかることもあります。
インターホン交換の費用比較|家電量販店vs専門業者
インターホンの交換を依頼できる業者は複数あり、それぞれ料金体系や サービス内容が異なります。主要な依頼先の費用を比較することで、最適な選択ができるでしょう。
エディオンのインターホン取り付け費用
エディオンでは標準的な取り付け工事を4,400円(税込)から提供しています。
工事内容 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
インターホン設置 | 5,500円 | 既存配線利用・ワイヤレス含む |
配線工事 | 5,500円 | 露出配線15mまで |
取り付け・交換工事 | 4,400円~ | 標準工事 |
エディオンの特徴として、商品購入と同時に工事を依頼することで、トータルコストを抑えられる点があります。また、10年間の長期保証サービスも提供しており、アフターサポートが充実しています。
ケーズデンキのドアホン工事費
ケーズデンキのドアホン設置工事費は5,500円~となっています。
基本的な工事内容と料金は以下の通りです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
標準工事費 | 5,500円~ |
出張費 | 2,450円 |
基本設置費用合計 | 約9,070円 |
ケーズデンキでは「あんしんパスポート」という独自のサービスがあり、商品購入時に加入することで工事費の割引や延長保証を受けることができます。
工事費込みでの総費用は15,500円程度からとなっており、他店と比較して標準的な価格帯です。
ヤマダ電機のインターホン取り付け費用
ヤマダ電機でのインターホン交換費用は約15,000円程度とされています。
工事内容による料金の違いは以下の通りです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
有線タイプの交換 | 約15,000円 |
無線タイプの交換 | 約12,000円 |
新規設置工事 | 9,900円~(20mまでの配線込み) |
ヤマダ電機では商品の種類が豊富で、予算に応じて幅広い選択肢から選ぶことができます。また、定期的にキャンペーンを実施しており、工事費込みでの特価販売も行われています。
コーナンのインターホン取り付け費用
ホームセンターのコーナンでは、インターホンの取り付け工事を8,800円(税込)で提供しています。
項目 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
標準工事費 | 8,800円 | 基本的な取り付け作業 |
既存処分費 | 1,100円 | 古いインターホンの処分 |
総費用目安 | 27,000円~ | 本体価格+工事費込み |
コーナンの特徴は、ホームセンターならではの手頃な価格設定です。工事費込みセットでの販売も行っており、予算を抑えたい方にとって魅力的な選択肢となっています。
インターホンの交換費用を左右する要因
インターホンの交換費用は複数の要因によって決まります。これらの要因を理解することで、予算に応じた最適な選択ができるでしょう。
配線工事の有無による費用差
配線工事の必要性は、交換費用に最も大きな影響を与える要因です。
交換パターン | 配線工事 | 費用目安 |
---|---|---|
インターホン→インターホン | 不要 | 17,000円~68,000円 |
チャイム→インターホン | 必要 | 33,000円~84,000円 |
ワイヤレスへの変更 | 不要 | 15,000円~60,000円 |
既存の配線をそのまま利用できる場合は、工事費を大幅に抑えることができます。一方、チャイムからインターホンへの変更では、配線の延長や電源工事が必要になるため、費用が倍近くになることもあります。
インターホンの種類・機能による価格差
インターホンの種類によって、本体価格だけでなく工事の複雑さも変わります。
機能の違いによる価格差は以下の通りです。
- 電源コード式:本体価格が安く、工事も簡単
- 電源直結式:電気工事士の資格が必要で工事費が高額
- ワイヤレス式:配線工事不要で工事費を抑制
- スマホ連動式:本体価格は高いが付加価値が大きい
電源直結式のインターホンは、第二種電気工事士の資格を持つ専門業者でなければ工事できないため、必然的に工事費が高くなります。一方、ワイヤレス式は配線工事が不要なので、DIYでの交換も可能です。
設置環境・難易度による追加費用
インターホンの設置環境によっても、工事費は大きく変動します。
追加費用が発生しやすい設置環境は以下の通りです。
- 表札・ポストとの一体型:解体・加工が必要
- 埋込型の交換:壁の開口作業が必要
- マンションのオートロック連動:管理組合の許可が必要
- 配線の劣化:全面的な配線交換が必要
特に築年数の古い住宅では、配線自体の劣化により予想以上の工事が必要になることがあります。現地調査の段階で、こうしたリスクを事前に把握しておくことが重要です。
インターホンの交換費用を安く抑える方法
インターホンの交換費用を抑えるには、いくつかの効果的な方法があります。予算に制約がある場合でも、工夫次第で大幅な節約が可能です。
ワイヤレスタイプを選ぶ
ワイヤレスインターホンは、配線工事が不要なため工事費を大幅に削減できます。
ワイヤレスタイプのメリットは以下の通りです。
- 配線工事が不要で工事費を5,000円~15,000円節約
- 設置場所を自由に選べる
- DIYでの交換も可能
- 停電時でも電池で動作する
ただし、ワイヤレスタイプには電池切れのリスクや、電波の届く範囲に制限があることも考慮する必要があります。また、有線タイプと比較して画質や音質がやや劣る場合もあります。
複数業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取ることで、最も安い業者を見つけることができます。
見積もり比較のポイントは以下の通りです。
- 最低3社以上から見積もりを取得
- 工事内容の詳細を必ず確認
- 追加費用の有無を事前に質問
- アフターサービスの内容も比較検討
見積もりを比較する際は、単純に総額だけでなく、工事内容や保証期間なども含めて総合的に判断することが重要です。極端に安い見積もりの場合は、手抜き工事や追加費用のリスクもあるため注意が必要です。
インターホンの交換を自分で行う場合の注意点
DIYでのインターホン交換は工事費を節約できる反面、注意すべき点も多くあります。安全性と法的な制約を理解した上で判断することが重要です。
自分で交換できるタイプと条件
すべてのインターホンが自分で交換できるわけではありません。
DIY交換が可能なタイプは以下に限られます。
- 電源コード式:コンセントから電源を取るタイプ
- 乾電池式:電池で動作するワイヤレスタイプ
- 既存配線利用:同じ配線規格での交換
一方、電源直結式のインターホンは電気工事士の資格が必要で、無資格者による工事は法律違反となります。また、マンションのオートロックや集合ドアホンと連動している場合も、専門業者への依頼が必須です。
必要な工具と交換手順
DIYでの交換に必要な工具は比較的シンプルです。
必要な工具 | 用途 | 購入目安価格 |
---|---|---|
プラスドライバー | ネジの取り外し・取り付け | 300円~ |
マイナスドライバー | 配線の接続作業 | 300円~ |
ペンチ | 配線の加工 | 500円~ |
基本的な交換手順としては、まず既存のインターホンを取り外し、配線を確認してから新しい機種を取り付けます。電源コード式の場合は、必ず電源を切ってから作業を開始することが重要です。
DIY交換のリスクと対策
自分で交換する場合のリスクを理解し、適切な対策を講じることが必要です。
主なリスクと対策は以下の通りです。
- 感電のリスク:必ずブレーカーを切って作業
- 配線間違い:取り外し前に配線の写真を撮影
- 機器の損傷:説明書を熟読してから作業開始
- 保証の無効:DIY工事による故障は保証対象外
もし作業中に不明な点が生じた場合は、無理に続行せず専門業者に相談することをおすすめします。間違った工事により機器が故障した場合、修理費用の方が高くつくこともあります。
インターホンの交換はどこに頼む?依頼先の選び方
インターホンの交換を依頼する業者選びは、費用と品質のバランスを考慮することが重要です。それぞれの業者タイプの特徴を理解して、最適な選択をしましょう。
家電量販店に依頼するメリット・デメリット
家電量販店は商品購入と工事を一括で依頼できる便利さがあります。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
価格 | 商品とセットで割引あり | 工事費は標準的 |
商品選択 | 豊富な商品から選択可能 | 営業による商品推奨 |
アフターサービス | 長期保証サービス充実 | 工事業者は外部委託 |
家電量販店の最大のメリットは、商品選択の豊富さと購入から工事までの一貫したサービスです。一方、実際の工事は外部業者に委託されることが多く、工事品質にばらつきが生じる可能性もあります。
ホームセンターに依頼するメリット・デメリット
ホームセンターは比較的リーズナブルな価格でサービスを提供しています。
ホームセンター利用の特徴は以下の通りです。
- メリット:工事費が安い、DIY用品も同時購入可能
- デメリット:商品の種類が限定的、専門的なアドバイスが少ない
コーナンやカインズなどの大手ホームセンターでは、工事費込みのセット商品も販売しており、予算を重視する方には魅力的な選択肢です。ただし、複雑な工事や特殊な要望には対応が難しい場合もあります。
専門業者に依頼するメリット・デメリット
インターホン工事の専門業者は、技術力と対応力に優れています。
専門業者の特徴 | 内容 |
---|---|
技術力 | 電気工事士の資格を持つプロが対応 |
対応速度 | 即日対応や緊急対応が可能 |
工事品質 | 専門知識による確実な施工 |
費用 | 他業者より高めの設定 |
専門業者の最大のメリットは、確実な技術力と迅速な対応です。複雑な配線工事や特殊な設置環境にも対応できます。費用は他業者より高めですが、工事の品質と安心感を重視するなら最適な選択といえるでしょう。
インターホンの交換費用に関するよくある質問【FAQ】
インターホンの交換を検討する際、「工事費はいくらかかる?」「配線が古い場合はどうなる?」など、費用に関する疑問を持つ方は多いものです。
ここでは、交換・設置にかかる代表的な費用や注意点をわかりやすく解説します。
Q. インターホンの寿命はどのくらいですか?
インターホンの一般的な寿命は10年~15年です。戸建て住宅では約10年、マンションなどの集合住宅では約15年が交換の目安とされています。
ただし、使用環境や機種によって寿命は変動します。屋外に設置される子機は雨風にさらされるため、室内の親機より早く劣化することが多いです。また、頻繁に使用する環境では、ボタンやスピーカーの消耗により、予想より早く不具合が生じることもあります。
Q. マンションのインターホンは個人で交換できますか?
マンションのインターホン交換には管理組合の許可が必要です。特にオートロックシステムと連動している場合は、個人での交換はほぼ不可能です。
エントランスの集合ドアホンと各住戸のインターホンが連動している場合、システム全体への影響を考慮する必要があります。まずは管理組合または管理会社に相談し、交換可能な機種や業者について確認することをおすすめします。
Q. 工事不要で交換できるインターホンはありますか?
ワイヤレスタイプのインターホンであれば、工事不要で交換できます。親機は電源コンセントに接続し、子機は電池で動作するため、配線工事が必要ありません。
ただし、既存の有線インターホンの配線処理や、子機の設置位置の調整は必要です。また、電池式の子機は定期的な電池交換が必要になることも考慮しておきましょう。
Q. インターホンの交換に最適な時期はありますか?
インターホンの交換に特別な季節的制約はありませんが、春や秋の気候が安定した時期が工事には適しています。
夏場は屋外作業が過酷になり、冬場は配線工事で室内の温度が下がることがあります。また、年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、業者の予約が取りにくく工事費も高くなる傾向があります。不具合が生じる前の計画的な交換をおすすめします。
Q. 古いインターホンの処分費用はかかりますか?
多くの業者では2,000円~4,000円の処分費用がかかります。ただし、一部の業者では交換工事と同時であれば無料で処分してくれる場合もあります。
見積もりを取る際に、古いインターホンの処分費用についても確認しておくことが重要です。自分で処分する場合は、自治体の粗大ごみ収集や家電リサイクル法に従った適切な処分が必要になります。
まとめ
インターホンの交換費用について、相場から節約方法まで詳しく解説してきました。適切な知識を持つことで、予算に応じた最適な選択ができるでしょう。
- 総費用は13,000円~140,000円と機種・工事内容で大きく変動
- 配線工事の有無が費用に最も大きく影響する
- 家電量販店は商品の豊富さ、専門業者は技術力が魅力
- ワイヤレスタイプ選択で工事費を大幅削減可能
- 複数業者からの見積もり比較で最適な業者を選択
- 電源直結式は電気工事士資格が必要でDIY不可
インターホンは住まいの安全と利便性を支える重要な設備です。単純に安さだけを追求するのではなく、長期的な使いやすさや安全性も考慮して選択することが大切です。
不明な点があれば専門業者に相談し、安心できる工事を行ってください。適切なインターホンの選択と交換により、より快適で安全な住環境を実現できるでしょう。