築15年の外壁塗装は必要?費用相場や劣化症状・対処法を徹底解説

2025/07/24

築15年を迎えた住宅では、外壁のメンテナンスを真剣に検討すべき非常に重要なタイミングに差しかかっています。
年月の経過とともに、外壁の塗膜は紫外線や風雨・寒暖差の影響を受けて劣化し、防水性や耐久性が徐々に低下していきます。
住まいの外観が古びて見えてきたり、塗装の剥がれやヒビ割れなどが目立ち始めたりしている方も少なくないでしょう。

この記事では、築15年経過した家における外壁塗装に焦点を当て、なぜこの時期に塗装が必要なのか、どのような劣化症状に注意すべきか、工事にかかる費用相場・使用される塗料の種類や選び方・業者の選定ポイントまで、幅広く丁寧に解説していきます。

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目次

外壁塗装とは?

外壁塗装と聞くと、建物の見た目を左右する要素というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし役割は、単に美観を整えるためだけではありません。
実は、紫外線や雨風から住宅を守る「バリア」としての機能を果たしているのです。
そのため塗膜の劣化は、住宅の構造体や断熱性能にも悪影響を与えかねません。
放置すれば、外壁の下地材や構造体にまで水分が浸入し、より深刻な損傷を招くこともあるでしょう。

また、塗装の劣化が進むとカビやコケが発生しやすくなり、建物の美観が損なわれるだけでなく、空気中の健康リスクを招く要因にもなります。
外壁の劣化は、見た目だけでなく、機能面でも深刻な影響を与えるといえます。

築15年で外壁塗装が必要になる理由とは?

外壁塗装の適切なタイミングを見逃してしまったことで、のちに大掛かりな補修工事が必要になり、結果的に多額の費用が発生したというケースも少なくありません。
まずは、なぜ築15年で外壁塗装が必要になるのか、その根拠をしっかりと整理しておきましょう。
外壁塗装で使用される塗料には、それぞれ種類ごとに明確な耐用年数が定められています。
以下に、代表的な塗料の耐用年数をまとめました。

塗料の種類耐用年数(目安)
アクリル系塗料約5〜8年
ウレタン塗料約7〜10年
シリコン塗料約10〜15年
ラジカル制御型塗料約12〜16年
フッ素塗料約15〜20年

この表からも分かるように、築15年というタイミングは、どの塗料を使用していたとしてもそろそろメンテナンスを検討すべき時期に入っていることが明白です。
特に、耐用年数の短いアクリル系やウレタン塗料が使用されていた住宅では、すでに塗膜の保護機能が著しく低下している可能性が高いといえます。

また、外壁の劣化の進行速度には、立地条件や気候条件も大きく関係しています。
たとえば、強い西日が当たる方角や、湿気が多く風通しの悪い場所では、塗膜が早く劣化し、コケやカビが繁殖しやすくなります。
そのため築年数だけでなく、外壁の現状を定期的に目視でチェックし、変色・ひび割れ・艶の消失などの兆候を見逃さないことが重要です。

築15年の外壁塗装を放置するとどうなる?劣化放置のリスク

外壁塗装の劣化を放置してしまうと、住宅にさまざまな悪影響が及びます。
以下に、見逃せないリスクを詳しく解説します。

外壁材の劣化・腐食

塗膜が劣化し防水性が失われると、雨水が外壁材の内部にまで浸透しやすくなります。
モルタルや窯業系サイディングなどの外壁材は、水分に弱いため、吸水と乾燥を繰り返すことで膨張や収縮が起こり、ひび割れ・剥がれ・崩れといった現象を引き起こします。
これがさらに進行すると、外壁材そのものを張り替える必要が生じる場合もあります。

雨漏りや結露の発生

外壁のひび割れや、シーリング(コーキング)の亀裂・剥がれから水が建物内部に浸入すると、壁の内側や天井部分に雨染みが発生しやすくなります。
さらに、断熱材や木部が濡れることでカビが発生し、室内の空気環境が悪化する原因にもなります。
とくに冬場は、内部結露の発生リスクが高まり、住宅の断熱性能にも悪影響を与えます。

構造体(柱・梁)への深刻な影響

塗膜による防水機能が失われ、長期間にわたって雨水の浸入が続くと、建物を支える柱や梁といった構造体にまで水が回る危険性があります。
木材は水分を含むことで腐朽しやすくなり、鉄骨の場合も錆による強度低下が発生します。
ここまで進行すると、大規模な改修工事が必要になり、費用も数百万円単位で膨らむ可能性があるのです。

こうした深刻な被害を防ぐためにも、築15年という節目での外壁塗装は非常に重要です。
日々の点検と早めの対策が、住宅の寿命を大きく左右します。

国交省のガイドラインと修繕タイミング

国土交通省が推奨する「長期優良住宅の維持管理基準」や「住宅性能表示制度」などのガイドラインにおいても、外壁の定期的な点検とメンテナンスの重要性が強調されています。
たとえば、以下のようなメンテナンス目安が示されています。

  • モルタル壁:10〜15年ごとの再塗装が望ましい
  • 窯業系サイディング壁:10〜15年で塗装およびシーリングの交換が必要
  • ALCパネル:10〜12年での防水処理と塗装工事が推奨

これらの基準から見ても、築15年という時期はまさに外壁メンテナンスを行うべき適正なタイミングであるといえます。
特に、過去に一度も外壁塗装を行っていない住宅では、外観に問題がないように見えても、内部ではすでに劣化が進んでいる可能性もあるため注意が必要です。
また、適切なタイミングで塗装を行うことで、外壁の寿命を延ばし、将来的な大規模修繕を回避できる可能性が高まります。
結果的に、トータルでの維持管理コストを抑えることにもつながるため、外壁塗装は決して後回しにすべき工事ではないのです。

参考元:長期優良住宅の維持管理基準
参考元:住宅性能表示制度

築15年によく見られる外壁塗装の劣化症状

築15年を迎えた住宅では、外壁材や塗膜の経年劣化が本格的に現れ始める時期です。
新築時には美しかった外壁も、紫外線や風雨・季節の温度差などの自然環境の影響を受けて、徐々に劣化が進んでいきます。
特にこれまで一度も塗装を行っていない住宅では、その劣化の症状が視覚的にもはっきりと現れるようになります。

ここでは、築15年を迎えた住宅でよく見られる外壁の劣化症状について、原因や影響も含めて詳しく紹介します。
これらの劣化サインを見逃さないことで、早期の塗装・補修を実施でき、建物の寿命を延ばことにもつながるでしょう。

チョーキング(白亜化)現象

外壁に手で触れたときに白い粉が付着する「チョーキング」は、塗膜の劣化を示す典型的なサインです。
この現象は、塗膜中の樹脂が紫外線や雨によって分解され、顔料が表面に浮き出ることによって発生します。
見た目には分かりにくいですが、塗膜としての機能は著しく低下しており、防水性や耐久性が損なわれている状態といえます。
チョーキング現象は、放置すると塗膜の剥離や外壁材の劣化につながり、補修費用が高額化するリスクもあるため、早めの対処が重要です。

ひび割れ(クラック)

外壁の表面に見られるひび割れは「クラック」と呼ばれます。
特にモルタル仕上げの外壁や、サイディングの継ぎ目部分などに発生しやすいです。
クラックには、幅0.3mm未満の「ヘアクラック」と、構造的なリスクを伴う「構造クラック」があり、前者は見落とされがちですが、長期間放置すると内部への水の浸入が起こりやすくなります。
構造クラックが生じている場合は、建物の構造体にまで影響を及ぼす可能性があるため、専門業者による早急な点検と補修が必要です。

塗膜の剥がれ・浮き

塗膜の密着力が低下してくると、塗装面が浮き上がったり、剥がれたりする現象が起こります。
これは塗膜の劣化が進行している明確なサインであり、外壁の保護機能が低下している状態です。
放置すると、塗膜が雨や風に耐えきれず、風化が急速に進むため、建物の耐久性が損なわれるリスクが高まります。
また、下地材にまで影響が及ぶ前に再塗装することで、大規模補修の回避が可能になります。

コケ・藻・カビの発生

北側の外壁や日陰になる箇所など、湿気がこもりやすい場所では、コケや藻・カビといった微生物が繁殖しやすくなります。
これらは単なる見た目の問題にとどまらず、外壁の保護機能が落ちている証拠でもあります。
微細な根を持つこれらの生物は、外壁表面にダメージを与え続けるため、放置すると外壁材の脆弱化が進み、将来的には張り替えや下地補修が必要になる可能性もあります。

シーリング材(コーキング)の劣化

窯業系サイディング住宅などでは、外壁の継ぎ目や窓まわりに使用されているシーリング材の劣化が築15年で顕著になります。
シーリングは建物の防水機能を支える重要な部材ですが、時間とともに硬化・ひび割れ・剥離などの劣化が進行します。
特に「打ち替え」や「打ち増し」などの補修を行っていない場合、シーリングの隙間から水が浸入し、雨漏りや壁内部の腐食の原因になることもあるため注意が必要です。

築15年の外壁塗装にかかる費用相場

外壁塗装のタイミングで多くの方が最初に気にするのが「費用面」でしょう。
築15年で実施する外壁塗装は、住宅の維持管理として非常に重要ですが、費用の目安を知らずに業者へ依頼してしまうと、適正価格が分からず後悔することにもなりかねません。
ここでは、塗料の種類・住宅の大きさ・外壁の材質などを考慮したうえで、費用相場を詳しく紹介します。
初めて塗装を検討する方でも安心して見積もりを比較できるよう、丁寧に解説していきます。

一般的な戸建て住宅の塗装費用目安

延床面積30〜35坪(約100〜120㎡)の一般的な戸建て住宅における、塗料別の外壁塗装費用の目安は以下の通りです。

  • シリコン塗料使用時:80〜110万円前後
  • ラジカル制御型塗料使用時:90〜120万円前後
  • フッ素塗料使用時:100〜140万円前後

この費用には、足場設置・養生・高圧洗浄・下地補修・シーリング工事・塗装(3回塗り)などの基本工程が含まれているのが一般的です。
塗料のグレードや施工業者の地域相場によって変動するため、複数社から見積もりをとることが推奨されます。

塗料の種類による費用と耐用年数の違い

塗料選びは、価格だけでなく「どれくらい長持ちするか」も非常に重要なポイントです。
以下は、代表的な塗料ごとの費用と耐用年数の目安を示した表です。

塗料の種類費用の目安(㎡単価)耐用年数
ウレタン塗料1,800〜2,200円/㎡約7〜10年
シリコン塗料2,000〜3,000円/㎡約10〜15年
ラジカル制御塗料2,500〜3,200円/㎡約12〜16年
フッ素塗料3,000〜4,500円/㎡約15〜20年

価格が高い塗料ほど長持ちしやすく、塗り替えの頻度が減ることで長期的なメンテナンス費用の節約になります。
特にフッ素塗料は初期費用が高いものの、再塗装のサイクルを20年に近づけることも可能です。

付帯部塗装やその他工事費用

外壁塗装には、壁面だけでなく、軒天・破風板・雨樋・水切り板金・シャッターBOXなどの「付帯部」の塗装も含まれることが多くあります。
これらの塗装を省略すると、住宅の美観バランスが損なわれるうえ、耐久性にも影響するため、まとめて工事するのが一般的です。
付帯部の塗装費用は、全体費用の15〜25%程度を占めるのが一般的であり、建物の状態によっては追加で10〜30万円ほどかかる場合もあります。
また、シーリングの打ち替えやベランダ防水工事などが必要になると、数万円〜数十万円の追加費用が発生します。
これらを含めて、事前に詳細な見積もりを取り、総額での比較を行うことが失敗しない外壁塗装につながります。

外壁塗装に使う塗料の選び方

外壁塗装で使われる塗料には数多くの種類があり、どの塗料を選ぶかによって仕上がりの美しさ・耐久性・メンテナンスコストなどが大きく変わります。
築15年の住宅に最適な塗料を選ぶには、建物の劣化状況や、これから何年住み続けるか、立地や気候条件・予算などを総合的に判断する必要があります。

耐用年数とコストのバランスを見る

塗料選びでまず重要なのは「費用対効果」を見極めることです。
安価な塗料を選んでも数年で劣化すれば再塗装が必要となり、結局コストがかさみます。
長期的に住み続ける予定がある住宅には、耐用年数が15〜20年と長いフッ素塗料や無機塗料がおすすめです。
初期費用は高めですが、塗り替えの回数を減らすことで結果的に費用を抑えることができます。
一方で、10年以内に建て替えや売却を検討している方には、価格と耐用年数のバランスが取れたシリコン塗料が最適です。
一般的に10〜15年の耐久性があり、費用も比較的手頃です。

特殊機能を持つ塗料を活用する

近年では、機能性を持たせた高性能塗料が多く登場しています。
たとえば、太陽光を反射して外壁温度の上昇を抑え、室内の温度を下げる遮熱塗料や、湿気の多い北面などでカビや藻の繁殖を抑える防カビ・防藻塗料、そして雨筋汚れが付きにくく美観を長期間保てる低汚染塗料などがあります。
これらの機能性塗料は、生活環境の快適性や建物の保護機能を高める効果が期待できるため、立地条件や用途に応じて検討する価値があります。

業者の提案を鵜呑みにしない

塗料は業者から提示された選択肢だけでなく、自ら調べて納得した上で選ぶ姿勢が大切です。
提案された塗料がなぜ選ばれたのかを明確に確認し、他社の提案や施工事例と比較することを心がけましょう。
信頼できる第三者機関や口コミ、塗料メーカーの公式情報なども参考にしながら、自分の住宅に最適な選択をすることが重要です。

実録!新東亜工業の施工事例|5階建てマンション大規模修繕工事の外壁塗装

埼玉県さいたま市のマンションオーナー様から「そろそろ外壁と屋上防水の修繕を検討したい」とのご相談をいただきました。築年数の経過により外壁や鉄部の劣化が目立ち始めたことがきっかけです。
本記事では、お問い合わせから現地調査、見積説明、契約、打ち合わせ、工事中の様子、そして引き渡しに至るまでの流れを、実際の会話形式でリアルにご紹介します。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装のご依頼やご相談は、メール・お電話からお受け致しております。


ご相談内容

マンション全体の劣化が目立ち始めたものの、修繕工事をどこに頼めばよいか分からず困っていたオーナー様から、お電話でご相談いただきました。

担当者:お電話ありがとうございます。新東亜工業でございます。
お客様:マンションの大規模修繕の見積をお願いしたいのですが。
担当者:もちろんです。詳細は担当者より折り返しさせていただきます。

担当者:ご住所と図面の有無を教えていただけますか?
お客様:図面あります。今週木曜日なら立ち合えます。
担当者:では木曜11時に伺います!


工事の概要|工事金額と期間

大規模修繕 施工前
大規模修繕 施工後
外壁塗装工事 施工前
外壁塗装工事 施工後
 
項目 内容
建物種別 鉄筋コンクリート造 5階建てマンション
所在地 埼玉県さいたま市
工事内容 外壁塗装、屋上・バルコニー防水、鉄部塗装、下地補修、シーリング打替え
工法 ウレタン防水(密着工法)、外壁塗装(シリコン3回塗り)
その他特記事項 駐車場・資材置き場の敷地内使用、居住者への事前周知徹底

工事金額:1,210万円
工期:58日間


現地調査で判明した劣化症状

外壁タイルの目地や鉄部のサビ、屋上防水層の浮きなど、各所に経年劣化が見られました。

担当者:屋上のひび割れが多く、既存のアスファルト層の状態も良くありません。
お客様:予算があるのでウレタン防水でお願いします。
担当者:ウレタンは安価ですが、施工保証は難しいです。ご希望に沿って見積を2種類お出ししますね。


担当者:玄関枠や鉄部はすべて塗装。外壁目地のシーリング幅が広く、材料費がかさむ原因です。
お客様:費用のこともあるので、教えてもらえてよかったです。


施工中のやり取りと配慮

施工中は定期的な中間報告を実施し、オーナー様のご不在時でも進捗が分かるよう対応。また、住人対応やトラブル未然防止にも注力しました。

担当者:下地補修の数量が多めでしたが、サービスで対応します。
お客様:ありがとうございます。追加がないのは安心です。
担当者:バルコニーに設置されていたアンテナは、住人に説明して移動済みです。
お客様:ありがとうございます。塗装の色もイメージ通りでした!

お問い合わせや工事のお見積もり無料!まずはメール・お電話からご相談ください!

新東亜に相談する

引き渡し時のご感想

工事完了後、オーナー様ご自身でも仕上がりを確認され、大変ご満足いただけました。

担当者:足場解体も終わり、完工となります。
お客様:仕事帰りに確認しました。とても綺麗になっていて嬉しいです。
担当者:保証書や報告書は郵送いたします。鍵の返却もご自宅へお届けします。
お客様:本当にありがとうございました。また何かあれば相談します。

本工事では、以下のポイントを徹底しました。

  • 図面+現地調査に基づく透明性のある見積提示
  • 劣化症状に応じた下地補修と高耐久の3回塗り仕上げ
  • 居住者対応や追加費用の事前通知を徹底
  • 工事後の書類対応・フォロー体制完備

外壁塗装を含む大規模修繕は、建物の資産価値を守るために欠かせない工事です。新東亜工業では、オーナー様のご要望を丁寧に伺いながら、安心してお任せいただける体制を整えております。

優良な外壁塗装業者を見極めるポイント

塗装工事の出来栄えは、使用する塗料以上に「誰が塗るか」で大きく左右されます。
信頼できる業者を選ぶことは、品質の高い施工と安心のアフターサービスの両方を得るために欠かせません。

相見積もりは必須

複数社から見積もりを取ることで、工事費用の相場を把握できるだけでなく、それぞれの業者の対応の丁寧さや提案内容の質も比較できます。
見積もりの金額が異なる場合には、施工方法や使用塗料のグレード・下地処理の範囲などの違いがある可能性があるため、その理由を明確に確認することが重要です。
また「一式見積もり」と表記された見積書では、詳細が分かりづらいため、各工程や材料ごとの明細が提示されているかを必ずチェックするようにしましょう。

施工実績と専門性を見る

信頼性の高い業者は、公式ホームページやSNSなどで積極的に施工実績を公開しています。
過去に行った工事の内容や、ビフォーアフターの写真・実際の施主の声などを確認できる業者は、実力と信頼の証でもあります。
また、リフォーム全般を請け負う業者ではなく、外壁塗装を専門にしている業者は、塗料の選定や施工技術にも精通しており、品質の高い仕上がりが期待できます。

保証・アフターサービスの充実度を確認

外壁塗装は施工直後では問題がなくても、数年後に塗膜の剥がれや変色といった不具合が生じることがあります。
そのため、工事後の保証体制が整っているかどうかは非常に重要なチェックポイントです。
一般的に、最低でも5年、可能であれば10年の保証があると安心です。
また、施工後の定期点検や、万一の不具合発生時の対応がどのように明文化されているかも確認し、信頼性のある業者を選ぶ判断材料としましょう。

築15年の外壁塗装に関するよくある質問(Q&A)

築15年の外壁塗装に関してよくある疑問をまとめました。安心して住まいのメンテナンスを進めるための参考にしてください。

Q1. 築15年で塗装しないとどうなる?

A.外壁塗膜の防水性が失われ、雨水が建物内部に浸入しやすくなります。
その結果、外壁材の劣化やカビの繁殖、断熱材や木材の腐食など、さまざまな問題が発生するリスクがあります。

Q2. 劣化が見られないけど塗装は必要?

A.外観に問題がなくても、紫外線や熱によって塗膜の機能が内部から失われているケースもあります。
築15年というタイミングは、見た目だけでなく性能面でのチェックが重要です。

Q3. DIYでの塗装は可能?

A.小規模な塀や倉庫などなら可能な場合もありますが、住宅外壁は高所作業や下地処理・塗りムラ防止といった専門的な知識と技術が必要です。
安全面・仕上がり・耐久性を考えると、プロへの依頼が確実です。

Q4. 助成金や補助金は使える?

地域によっては省エネ住宅推進の一環として、遮熱塗料や断熱塗装などに補助金が出ることがあります。
施工前に必ず、自治体のホームページや窓口で最新情報を確認しましょう。

築15年の外壁塗装は家の寿命を左右する重要なタイミング|まとめ

築15年は、外壁塗装を初めて実施する方にとっての大きな転機です。
このタイミングでの適切なメンテナンスは、家を長持ちさせ、将来の大規模リフォームのリスクを減らすためにも非常に効果的です。

塗料の選定・業者の選び方・費用の相場感・劣化の見極めなど、どれも軽視できない要素ですが、一つ一つを丁寧に判断していくことで、満足度の高い外壁リフォームが実現します。

この記事を参考に、今後10年・20年先を見据えた外壁塗装を計画し、住まいを末永く快適に保ちましょう。
信頼できる業者への早めの相談が、安心と納得の第一歩です。