【個人様】東京都江戸川区戸建て 外壁塗装工事+防水工事 費用公開

2025/09/26

工事の全体像とポイント

このたびの工事は 24日間 にわたって行われました。工事項目を大きく分けると、仮設足場工事、洗浄工事、シーリング工事、下地補修工事、塗装工事、防水工事という流れです。以下にその流れとポイントを時系列に沿ってご説明します。

1. 仮設足場工事

まず、工事を安全かつ効率的に行うために仮設足場を設置しました。外壁の高所作業/洗浄/塗装/バルコニー防水などを含むため、職人が作業しやすく、安全管理もきちんと行うために不可欠な工程です。

2. 洗浄工事

次に、外壁・屋根・付帯部(雨樋・シャッター等)に付着していた汚れ、ほこり、藻・カビ・古い塗膜の剥がれかけ部分などを高圧洗浄等で除去しました。これにより塗料や防水材が下地(素材)にしっかり付着するための準備が整います。塗装の耐久性・仕上がりに大きく影響する、非常に重要な下準備です。

3. シーリング工事(外壁目地・サッシ廻り・庇廻り)

外壁の“目地”(サイディングなどの継ぎ目)や、窓サッシのまわり、庇(ひさし)のまわりなど、建物の外皮の隙間やつなぎ目を埋める作業です。今回、使用材料はすべてウレタンノンブリードタイプのシーリング材を採用しました。

ノンブリードとは、シーリング材内に可塑剤(柔らかくするための成分)が出てきて、そこから塗膜側に移ってしまい、塗装仕上げ面が汚染される“ブリード”現象を起こさないタイプを指します。ウレタン系シーリング材は密着性・弾力性が高く、外壁の目地などの動き(伸び縮み)に追従しやすい特長があります。

このように、仕上げの塗装を美しく、かつ長持ちさせるためには、シーリング材の仕様選定も非常に大切です。

4. 下地補修工事(ひび割れ補修・欠損補修)

洗浄とシーリング後、外壁などの下地にひび割れ(クラック)欠け・欠損(モルタルの剥離など)が軽微ではありましたが、補修作業を実施しました。今回は軽微な範囲だったため、塗装工事の前に塗装職人さんが補修を行っています。補修がきちんとできていないと、塗装後にひび割れが再び顔を出したり、塗膜が剥がれたりする原因になります。

5. 塗装工事

補修が完了したら、塗装工程に移ります。今回の塗装範囲と塗料仕様は以下の通りです:

  • 外壁
  • 軒天(建物の軒裏部分)
  • 破風(屋根の妻側の板部)
  • 天井(屋根裏など外部に露出する天井面)
  • 庇(ひさし部)
  • 雨樋・シャッター・戸袋・雨戸・水切り など付帯部

特に“天井”部分には 通気型塗料 を使用し、その他すべてにはシリコン塗料を採用しました。

通気型塗料と言うのは、軒天や天井など湿気・空気の流れが関係する場所において、塗膜がある程度の透湿性(湿気を通す能力)を有し、塗膜下に溜まる湿気・結露・水分を逃がしやすくして建物の構造劣化を抑えるタイプの塗料です。軒天は特に換気・通気が重要となるため、塗料選びもこの役割を果たす物が好ましいとされています。

シリコン塗料は、耐候性(紫外線・風雨による劣化に強い)・耐汚染性に優れ、外壁の仕上げ材として汎用性が高いものです。

このように、建物のそれぞれの部位に応じた適材適所の塗料仕様を選択しているため、仕上がりの美しさと耐久性が高まります。

6. 防水工事(バルコニー部:ウレタン塗膜防水・密着工法)

最後に、バルコニー(ベランダ)部のみを対象に、ウレタン塗膜防水の「密着工法」を実施しました。これは、バルコニーの床面(下地)にウレタン樹脂系の防水塗膜を直接密着させて塗布・形成する工法で、水の侵入を防ぐための仕上げです。湿気や雨の吹込み、排水の滞留などから建物内部への浸水リスクを軽減します。

工事金額:194万円

仮設足場工事

■参考リンク:仮設工業会認定済足場材

洗浄工事

シーリング工事

外壁目地(塗装面)

サッシ廻り(塗装面)

シャッター廻り

天井取合い目地

庇廻り

手摺根本

■参考リンク:サンスター株式会社

塗装工事

ひび割れ補修(0.3㎜未満)

■参考リンク:コニシ株式会社

外壁

天井

雨樋

シャッター

雨戸

戸袋

水切り

■参考リンク:日本ペイント株式会社

防水工事

バルコニー

■参考リンク:シーカジャパン株式会社

監修:一級建築士・一級建築施工管理技士 石川繁雄

新東亜工業公式サイトへ