
マンションの壁を傷つけず額を飾る方法|賃貸でも安心の飾り方とおすすめアイテム
2025/09/25
マンションや賃貸物件に住んでいると「お気に入りの絵画やポスターを額に入れて飾りたいけれど、壁に穴を開けるのは不安…」という悩みを抱える方は少なくありません。特に賃貸物件では、退去時に原状回復義務があるため、壁に傷や穴が残っていると修繕費を請求される可能性もあります。とはいえ、殺風景な壁のまま過ごすのも味気ないですよね。
そこで本記事では、マンションの壁を傷つけずに額を飾る方法を詳しく解説します。剥がせるフックやピクチャーレール、突っ張り棒などのアイテムを活用すれば、壁を守りながらインテリアを楽しむことができます。重さ別のおすすめ方法や実際に使える便利グッズも紹介するので、賃貸暮らしの方にも役立つ内容です。
目次
マンションで額を飾るときの注意点
まずは、マンションで額を飾る際に必ず押さえておきたい基本的な注意点を確認しましょう。法律的な原状回復のルールや壁材の違いによって、選ぶ方法が変わってきます。
賃貸契約と原状回復義務
賃貸物件では、退去時に「借りたときの状態に戻す」原状回復義務が発生します。壁に画びょうの穴や釘跡が残っていると、補修費用を請求されるリスクが高くなります。特にクロス張りの石膏ボードは小さな穴でも目立ちやすいため注意が必要です。
額の重さに応じたリスク
額縁の重さによって、適した飾り方は大きく異なります。軽量のポスター額であればシールタイプのフックで対応可能ですが、重量のある絵画額を同じ方法で掛けると落下の危険性があります。落下すれば額が壊れるだけでなく、床や家具を傷つける恐れもあります。
壁材(石膏ボード・コンクリート)による違い
マンションの壁は主に石膏ボードかコンクリートです。石膏ボードは柔らかく穴が開きやすいため、原状回復の観点でも傷を避けたいところ。一方、コンクリート壁はそもそも画びょうが刺さらないため、専用フックやレールシステムが必要になります。壁の材質に合った方法を選ぶことが安全で長持ちするコツです。
壁を傷つけない額の飾り方【具体的な方法】
ここからは実際に使える、壁を傷つけない額の飾り方を紹介します。どれも簡単に始められる方法なので、自宅の環境や額の大きさに合わせて選びましょう。
コマンドタブや剥がせるフックを使う
「コマンドタブ」や「壁を傷つけないフック」は、貼って剥がせるタイプの粘着シール式です。100円ショップやホームセンターでも手に入る手軽さが魅力。軽量額(1kg以下)であればしっかり固定でき、剥がすときも壁紙を傷めにくい設計になっています。
ピクチャーレールを設置する
マンションによっては最初からピクチャーレールが付いていることもあります。ない場合でも、天井際に後付けできる商品があります。レールにワイヤーを吊り下げる方式なので、重い額でも安心して飾れます。壁にビス止めが必要な場合は管理規約を確認しましょう。
突っ張り棒・ラダーラックを活用
壁に直接触れずに飾りたいなら、突っ張り棒を使った収納システムやラダーラック(はしご型のスタンド)が便利です。これなら壁面を全く傷つけずに額を引っ掛けることができます。模様替えもしやすく、インテリア性も高いのが特徴です。
棚やイーゼルに立てかける
小さめの額や写真立てなら、棚やキャビネットの上に置いたり、イーゼルに立てかけて飾る方法もあります。壁を一切使わないため傷の心配はゼロ。配置を自由に変えられるので、気分転換や季節の模様替えにも向いています。
100均グッズを上手に活用する
近年は100円ショップでも「剥がせるフック」や「耐荷重付きのワイヤーフック」が豊富に揃っています。額縁だけでなく、軽量のウォールデコと組み合わせることで、おしゃれな壁面演出が可能です。低コストで試せるので、初めての方にもおすすめです。
額の重さ別おすすめ飾り方
額縁はデザインによって重さが大きく変わります。ポスターを入れただけの軽量額から、ガラス付きの重厚な額まで幅広いため、重さに応じた正しい方法を選ぶことが安全のポイントです。ここでは、重さごとのおすすめの飾り方を整理します。
軽量額(〜1kg程度)
薄いポスターや簡易的な写真額は1kg未満が多く、コマンドタブや粘着式のフックで十分対応できます。剥がせるタイプを選べば退去時も安心です。壁紙がデリケートな場合は、粘着力が強すぎないものを選ぶのがコツです。
中量額(1〜5kg程度)
ガラス付きの標準的な額縁は2〜3kg前後になることが多いため、強力フックやワイヤー式の吊り具を活用すると安心です。石膏ボード対応の専用ピンフックもありますが、賃貸で不安な場合は突っ張り棒やラダーラックと組み合わせましょう。
重量額(5kg以上)
油絵や大判ポスター額など重量のあるものは、壁を傷つけずに飾るのが難しくなります。この場合は「ピクチャーレール」が最適解です。壁を直接支点にしない方法を選ぶことで、落下リスクも減らせます。どうしても難しい場合は、床置きや大型イーゼルを利用する方法が有効です。
額の重さとおすすめ飾り方(比較表)
額の重さ | おすすめ方法 | 注意点 |
---|---|---|
〜1kg | コマンドタブ、粘着式フック | 壁紙の種類によっては粘着跡が残る場合あり |
1〜5kg | 強力フック、ワイヤーフック、突っ張り棒 | 耐荷重を必ず確認 |
5kg以上 | ピクチャーレール、イーゼル、床置き | 落下リスクが高いため壁直付けは避ける |
おしゃれに見せる飾り方のアイデア
単に額を飾るだけでなく、配置や組み合わせ次第でおしゃれな空間演出が可能です。ギャラリーのように見せたり、家具と調和させることでインテリア性が一気に高まります。
ギャラリー風に複数並べる
大きさの異なる額を並べると壁全体にリズムが生まれます。等間隔に並べるとすっきり、あえてランダムに配置すると遊び心のある雰囲気になります。壁を傷つけないフックやレールを使えば、模様替えも簡単です。
床置きや棚上での演出
床に直接大きめの額を立て掛けたり、棚やキャビネットの上に小さな額を複数置くと、壁を使わずにインテリア性を演出できます。特に重量のある額は落下リスクを避けられるため安心です。
ウォールデコシールと組み合わせる
ウォールステッカーやデコシールと組み合わせると、額だけでなく壁全体がアート空間に。100均や雑貨店で手軽に購入でき、貼り直しも可能な商品が増えています。
マンション壁を傷つけないためのおすすめアイテム紹介
具体的にどんなアイテムを選べばよいのか分からない方のために、主要な壁を傷つけないアイテムをピックアップしました。耐荷重や価格の目安も比較できるよう整理します。
おすすめアイテム比較表
アイテム | 特徴 | 耐荷重目安 | 費用目安 | 適したシーン |
---|---|---|---|---|
コマンドタブ | 剥がせる粘着式 | 〜1kg | 数百円〜 | 軽量ポスターや写真額 |
ピクチャーレール | ワイヤー吊り下げ式 | 〜10kg以上 | 数千円〜 | 重量額や本格的な絵画 |
突っ張り棒システム | 工事不要で設置可 | 〜5kg | 数千円 | 賃貸で壁を守りたい場合 |
イーゼル・スタンド | 床置き型 | 制限なし | 数千円〜 | 大型額、模様替えが多い人向け |
賃貸マンションなどで失敗しないチェックポイント
便利なアイテムや飾り方を取り入れても、注意を怠ると「壁紙が剥がれた」「退去時に費用を請求された」などのトラブルにつながります。賃貸で額を飾るときに押さえておきたいチェックポイントを整理します。
退去時の壁跡リスクを確認
粘着式のフックやタブは、製品によっては剥がす際に壁紙ごと取れてしまうケースもあります。購入前に「賃貸対応」「壁紙OK」と明記されているか確認しましょう。心配であれば、まず目立たない場所で試すのも有効です。
耐荷重を守る
どんなアイテムも「耐荷重」を超えると落下のリスクが高まります。特にガラス付きの額縁は重さが増すため、必ず説明書に記載された数値を守りましょう。耐荷重ギリギリではなく、余裕を持たせることが大切です。
地震対策を忘れない
日本は地震が多いため、飾った額が落下する危険性も考慮すべきです。額の裏に滑り止めシートを仕込む、ワイヤーを二重にするなどの工夫をしておくと安心です。特にベッドやソファの上に額を掛ける場合は注意しましょう。
よくある質問(FAQ)
賃貸で画びょうを使っても大丈夫?
多くの賃貸物件では画びょうやピン程度の小さな穴は許容されるケースがあります。ただし、壁紙や管理会社の規約によってはNGの場合もあるため、必ず事前に確認しましょう。
重たい額でも傷をつけずに飾れる?
重量のある額は粘着式フックでは不安です。ピクチャーレールや突っ張りシステム、または床置きのイーゼルを利用するのが安全です。無理に壁掛けするよりも安定性を優先しましょう。
100均グッズだけで額を飾れる?
軽量の額なら100均の剥がせるフックやワイヤーフックで十分対応可能です。ただし、耐荷重を超える場合や重量額には適しません。飾る額の重さに合わせて判断しましょう。
ピクチャーレールは賃貸に後付けできる?
一部のピクチャーレールは工事不要で設置できるタイプもあります。ただし、ビス止めが必要な商品は原状回復義務に抵触する可能性があるため、管理会社へ確認してから導入しましょう。
壁紙が剥がれるのを防ぐ方法は?
粘着式フックを剥がす際は、必ず説明書どおりにゆっくり剥がすことが重要です。また、壁紙が弱い場合は事前にマスキングテープを貼り、その上に粘着フックを貼る方法も有効です。
まとめ
マンションや賃貸の壁を傷つけずに額を飾る方法は、工夫次第でいくらでも実現できます。軽量額ならコマンドタブや粘着式フック、中量以上の額は突っ張り棒やピクチャーレールが有効です。重量のある作品は無理に壁掛けせず、イーゼルや床置きで演出するのも安全でおしゃれな選択です。
また、額を飾るときは「退去時に壁跡が残らないか」「耐荷重を守っているか」「地震対策ができているか」という3つの視点を意識すると失敗を防げます。100均アイテムから本格的なレールシステムまで、選択肢は幅広いので、自分の住環境や飾りたい額の重さに合わせて選びましょう。
壁を傷つけない工夫を取り入れれば、賃貸でも安心してお気に入りの額を飾れます。ぜひ本記事を参考に、自宅をアートで彩ってみてください。