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施工とは?意味と読み方「施行」との違いを解説

「施工」と「施行」、この2つの言葉を聞いたとき、あなたはどちらの違いが明確にわかりますか?実は、どちらも「せこう」と読むため、混同しやすい言葉なのです。しかし、それぞれ意味が異なりますので、しっかりと区別して理解しておくことが大切です。

また、このページでは「竣工」や「着工」といった関連用語についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

施工(せこう)と施行(せこう)の違いを理解しよう

施工と施行は、どちらも「せこう」と読み、一見すると同じ意味のように思えますが、実は全く異なる意味を持っています。

施工とは、建築物や土木構造物などの建設工事を行うことを指します。具体的には、設計図に基づいて材料を加工し、組み立てていく作業のことです。

一方、施行とは、法律や条例などを実際に実行することを指します。具体的には、法律や条例の内容を具体的に定め、それに基づいて行政機関などが様々な施策を実施していくことです。

このように、施工と施行は、対象となるものが全く異なります。施工は、具体的な物を作る作業を指すのに対し、施行は、法律や条例に基づいて具体的な施策を実施することを指します。

この違いをしっかりと理解することで、文章や会話の中で適切な言葉を選択することができるようになります。

施工(せこう)の意味とは

「施工」とは、設計図や仕様書に基づいて、建築物や設備などを実際に建設・製造することです。つまり、建物を建てることや、機械を組み立てること、道路を整備することなど、様々な建設・製造作業を総称して「施工」と言います。

読み方は「せこう」で、同じ読み方をする「施行」とは意味が異なります。施工は、具体的な建設・製造作業を指すのに対し、施行は、法律や規則などを実際に実行に移すことを意味します。

施工は、建築や土木、機械などの様々な分野で用いられる言葉です。建設現場では、施工管理者と呼ばれる専門家が、施工計画の作成や工程管理、品質管理などを行います。

施工は、設計図や仕様書に基づいて行われますが、現場では様々な問題が発生することもあります。施工管理者は、問題解決能力やコミュニケーション能力、そして専門知識が必要とされる重要な役割を担っています。

施行(せこう)とは

「施行」とは、法律や条例、規則などの法令を実際に適用し、実行に移すことを意味します。法令の内容を具体的に実現するための具体的な行動や手続きを指します。

施行は、法令の効力が発生する日から、原則として適用されます。施行日は、法令自体に明記されている場合もあれば、別に公布される政令や告示で定められる場合もあります。

施行に関連する用語として、「施工」があります。「施工」は、建築物や設備などの建設や工事を行うことを意味します。両者は混同されやすいですが、意味が異なるため注意が必要です。

なお、国語辞典では「施行」と「施工」は同義語として扱われる場合がありますが、法令の分野では、上記のように区別されます。

施行の例

  • 国会で可決成立した法律が、公布されてから施行される。
  • 地方自治体が条例を制定し、施行日を定める。
  • 会社が就業規則を制定し、施行する。

「施行」とは、法令を実際に適用し、実行に移すことを意味します。施工とは異なり、建設や工事などの意味はありません。施行は、法令の効力が発生する日から原則として適用されます。

竣工(しゅんこう)と着工(ちゃっこう)の意味を理解しよう

施工とは、建物をはじめとする工作物を建設する一連の作業を指します。竣工と着工は、施工の過程の中の重要な節目として位置付けられています。

施工は、設計図に基づいて材料を加工し、組み立てていく流れの中で行われます。この流れの中でも、着工は工事が始まる最初の段階、竣工は工事が完成し、使用可能な状態になった段階を指します。

施工に関わる主な仕事としては、以下のものが挙げられます。

  • 設計図の作成
  • 材料の調達
  • 資材の搬入
  • 現場での作業
  • 品質管理

竣工は、工事が完了し、検査に合格した後に引き渡されます。

着工は、施工業者と発注者の間で契約が締結され、着工式が行われた後に開始されます。

施工、竣工、着工は、それぞれ施工の異なる段階を指す重要な用語です。それぞれの意味を理解することで、施工の全体像を把握することができます。

施工と施行の意味と読み方まとめ

今回は施工と施行の意味と読み方について解説してきました。

施工と施行は、どちらも「せこう」と読み、混同されやすい言葉です。しかし、意味はまったく異なります。

施工は、建築や土木などの工事を行うこと、つまり「ものを作る行為」を指します。施行は、法律や条例、規則などを実施・実行すること、つまり「ルールを実行すること」を指します。

施工と施行の違いをまとめると、以下のようになります。

項目施工施行
読み方せこうせこう
意味建築や土木などの工事を行うこと法律や条例、規則などを実施・実行すること
橋の施工法律の施行

また、建築や土木に関する用語では、竣工(しゅんこう)と着工(ちゃっこう)も混同されやすい言葉です。

竣工は、工事が完成すること、つまり「ものを作る行為が完了すること」、着工は、工事を始めること、つまり「ものを作る行為を開始すること」を指します。

施工と施行、竣工と着工は、それぞれ意味が異なる言葉です。混同することなく、正しく使い分けましょう。

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