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外壁塗装はDIYできる?失敗しないポイント・注意点
紫外線や風雨から大切な家屋を守るために、定期的な外壁塗装は必要不可欠です。 専門の塗装業者に依頼した場合、一般的な戸建住宅でおよそ80〜120万円程度かかると言われています。 「かなりの費用がかかるし、DIYで安くできるのでは?」とお考えではありませんか。 結論から言ってしまうと、外壁塗装はDIYでも行うことが可能です。 しかし十分な準備をし、正しい手順で行わないと、思わぬ失敗となってしまう恐れがあります。 ここではDIYで外壁塗装をやる場合の注意点や手順などを細かに解説しています。 外壁塗装を成功させる手助けとなる情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。
外壁塗装DIYの方法・手順について
建物を雨や紫外線から守るためにも、外壁塗装は正しい手順・方法で行う必要があります。 手順に沿って正しく行わなければ、外壁の防水性や保護力が十分に発揮されません。 すべて必要な手順となりますので、省くことなく丁寧に行うことが必要です。
足場の設置
2階以上の外壁のDIYは、高所作業となり大きな危険がともなうためおすすめしませんが、それでもDIYでやるという場合には足場の設置が必要です。 足場を組むためには講習を受けて資格を取得しておく必要があるため、ご自身で組み立てることはできません。 専門業者にお願いすると、作業費用・部材レンタル費用がかかります。 1階部分であっても脚立や梯子などは準備しておく必要があるでしょう。 脚立の高さをそろえた脚立足場を準備できると、効率よく作業できておすすめです。
外壁の洗浄
塗装の前に必ず行わなければならないのが、外壁の洗浄です。 外壁には苔・カビ・埃などさまざまな汚れが付着しています。 これらを落とさないまま塗装を行うと、剥がれの原因となってしまうため、入念に洗浄作業を行う必要があります。 業者に依頼した場合には、業務用の高圧洗浄機を使用しますが、素人には扱いが難しくおすすめできません。 威力は劣りますが、家庭用の高圧洗浄機も十分利用できます。 苔やカビなどはブラシでこすって落としていきましょう。 思った以上に重労働となりますが、大切な手順になりますので丁寧に行っていきましょう。 また洗浄後は十分に乾かしてから次の手順に入ります。
外壁の下地補修
塗装よりも大切といっても過言でない作業が下地補修です。 主に3つの補修があります。 1つ目がクラック補修です。 クラックとは外壁にできたひび割れのことです。 放置すれば水の侵入を許してしまう重大な欠陥です。 小さなクラックであれば、コーキング材を充填してからサンドペーパーで平らに鳴らすことで補修できます。 2つ目はコーキング補修です。 サイディングやALC外壁の場合、コーキングと呼ばれる目地があります。 築10年ほど経っていれば、コーキングの破れや減りが確認できることが多いでしょう。 塗装の前に交換(打ち替え)または充填(打ち増し)を行います。 広範囲に及びますので時間のかかる作業となります。 3つ目はケレン作業です。 主に鉄部分に対して行います。 古くなった塗装やサビをはがす作業です。 鉄部分は塗装が剥がれやすい部分でもありますので、しっかりと行いましょう。
養生
塗装しない部分をビニールなどで養生します。 思いがけず塗料が飛んでしまうといった失敗を防ぐことができ、効率よく塗装できます。 植木・地面・塀・車・エアコンの室外機など塗料がついて困るものには、面倒でもすべて養生したほうが安全です。
下塗り(ローラー工法または吹き付け工法)
養生が終わればいよいよ塗装に入ることができます。 下塗りは外壁と上塗り塗料の密着を高める重要な役割があります。 下塗りが十分でないと剥がれやすい外壁となってしまいますので注意しましょう。 白の塗料で下塗りを行えば上塗り塗料の発色がよくなるためおすすめです。 塗装方法はローラー工法と、吹き付け工法の2種類があります。 ローラー工法は原液を直接塗っていくので、厚い皮膜が作りやすく耐久性に優れています。 液飛びの心配も比較的少なく、安心して使える方法です。 一方吹き付け工法はスプレーガン・コンプレッサーで塗料を吹き付けて塗装します。 機械音が発生すること・周囲への液飛びが懸念されます。 スプレー状に吹き付けるため、塗料を薄める必要があり耐久性が若干下がりますが、ムラなく塗装することができ綺麗に仕上がります。 どちらの工法を選択するとしても、道具を正しく使い隅々まで丁寧に塗っていきましょう。
中塗り・上塗り(ローラー工法または吹き付け工法)
下塗りが十分に乾いたら中塗り・上塗りをしていきます。 中塗り・上塗りは同じ塗料を使用し、下塗りと同様にローラー工法か吹き付け工法で塗り重ねていきます。 重ねて塗ることで、皮膜が厚くなり耐用年数も長くなります。 塗り残しやムラがないよう明るい時間に塗っていきましょう。 中塗りが十分乾いてから上塗りを行ってください。
養生を外す
上塗りが十分乾いたら養生を外していきます。 養生についた塗料が飛び散ったり、ばらばらと剥がれたりする場合がありますので、ゆっくり慎重に剥がしていきましょう。 養生を剥がしたら完成です。 足場を組んでいた場合には、業者に撤収を依頼しましょう。
外壁塗装DIYの注意点・失敗しないポイント
業者に依頼するよりは安く費用が抑えられるとはいえ、広範囲に及ぶ外壁塗装はDIYであってもそれなりの費用がかかります。 失敗してしまい、結局業者にお願いするということになってしまったら、元も子もありません。 DIYで行う際に気をつけたいことや、注意点をまとめています。
事前に計画を立てる
外壁塗装の開始から終了までの計画を立てましょう。 必要な物を事前に準備し、効率よく作業をすすめるために事前計画は必須です。 やみくもに作業を開始してしまえば、うっかり工程を飛ばしてしまったり、途中で足りないものに気づき慌てて買いに行ったりといったトラブルが起きやすくなります。 かかる時間やスケジュールについても、おおまかに把握しておくとスムーズに作業がすすみます。
専用の道具を揃える
現在は100均でもDIY用の刷毛等が売られていますが、外壁塗装ではホームセンターなどで専門の道具を揃えることをおすすめします。 必要な道具は主に、
- 高圧洗浄機またはワイヤーブラシなどの洗浄機器
- スクレーパー・サンドペーパーなど
- 養生テープ・養生シート
- 塗装用のローラー・刷毛
- 塗料をいれるための容器
- 上塗用・下塗用の塗料
- ヘルメット・ゴーグル
- コーキング材(必要な場合)
などがあげられます。 そのほかにも補修の仕方などによって必要なものが変わってくるので、計画段階で何が必要かもあわせて確認しておくといいでしょう。
足場・養生・洗浄など塗装前の準備を万全に行う
軽視されがちな事前準備ですが、外壁塗装を満足に仕上げるためには事前の準備がかかせません。 平屋であれば脚立だけでも塗装が可能ですが、できれば脚立足場を準備しましょう。 脚立を並べて板を通し、簡単に足場を作ることができます。 塗るたびに脚立を動かす手間から解放され、効率がかなりあがります。 養生も手を抜いてはいけません。 「途中で養生が剥がれてきてしまい、塗装に集中できない」 「剥がしてみたら色々なところに飛び散っていて残念な仕上がりになってしまった」 など、失敗に繋がります。 洗浄も外壁塗装の成功に大きくかかわります。 汚れや残っていると剥がれやすく耐久性も低くなってしまいます。 非常に大変な作業ですが、隅々まで残さず洗浄し、その後は十分に乾かしてください。 ついつい早く塗装に入りたいと考えてしまいがちですが、事前準備は万全にすることが大切です。
塗料の量と乾燥時間は必ず守る
「少し乾燥時間が短いけれど、見た目はもう乾いているから次の工程にいってもいいかな」 「安く済むし、少し塗料をケチってうすく塗ってしまおう」 などといった考えは非常に危険です。 塗料には必要な量と乾燥時間が表記されています。 それに従わないということは、塗料に記載されている耐用年数は期待できません。 希釈率や使用する外壁の種類などもよく確認し、正しく使用するようにしましょう。
上手に塗装するためのポイント
仕上がりに直結する塗装作業のポイントを4つ紹介します。
塗装は上から塗っていく
塗装の基本は「上から下へ」です。 外壁塗装は非常に広範囲になりますので、どこから順に塗っていくのか事前に決めておいたほうが効率よく作業できます。
一度に塗らない
柱や角があるような場所では、一面ずつ塗った方が綺麗に仕上がります。 少し時間がかかりますが、完全に乾いてから隣の面を塗ると失敗が少なくなります。
ムラなく均一に塗る
言葉でいうほど簡単ではありませんが、ムラなく均一に塗るようにしましょう。 均一に何層も塗り重ねることで、家屋を守る厚い皮膜となってくれます。 万が一薄い部分ができてしまった場合には、完全に乾いた後にその部分を再度塗装していきます。
塗り残しやムラは完全に乾いてから再塗装する
塗り残しに気づいたら、ついその場で塗り重ねたくなってしまいますが、完全に乾くまで待つことが大切です。 塗装が完全に乾く前に行ってしまうと、乾きかけの皮膜がひきつれるなど、見た目が悪くなってしまう可能性があります。
塗装に当てられる休みを3日以上確保する
DIYの場合、ほとんどの方はお仕事をされていてお休みの日に作業をするというパターンが多いのではないでしょうか。 可能なら3日続けてお休みとれるように調整してみましょう。 塗装の工程は下塗り・中塗り・上塗りの3回行われますが、可能であれば3日続けて作業するのが理想です。 塗装作業の間にできるだけ埃や汚れがつかない方が耐久性が高くなるからです。 下塗りから中塗りまでの期間や、中塗りから上塗りまでの期間は塗料により決められています。 1週間以内に次の工程に入るよう指示されている塗料が多いので、スケジュールを組む際には各塗料メーカーの指示にあわせて調整しましょう。
外壁塗装の失敗例
DIYに失敗はつきものですが、外壁塗装は費用も労力も大きいので失敗したくないですよね。 DIYの失敗例を確認して、ご自身のDIYに生かしてください。
塗膜の剥がれ
塗膜が所々剥がれている状態です。
- 下地処理が不十分
- 下塗り用塗料と上塗り用塗料の相性が悪い
- 下塗り材の塗布量が足りていない
などが原因です。 万が一剥離が起こってしまった場合には、その周辺の塗膜を全て剥がし、下塗り塗料をたっぷり塗布してください。 十分に乾いてから再度上塗り塗料で仕上げましょう。
塗膜の浮き
塗装した一部がぷっくりと膨れてくることがあります。 皮膜の内部に水が収入してしまい、水蒸気が蒸発しようとして起こります。 経年劣化でも発生しますが、外壁塗装から時間が経っていなければ工事不良が考えられます。
- 乾燥時間が十分でなかった
- 下塗り用塗料と上塗り用塗料の相性が悪い
- 下塗り材の塗布量が足りていない
などが原因です。 発見した場合には早めの対策をおすすめします。 浮き上がった部分を切除し、洗浄・下塗り・上塗りを再度行います。 十分な乾燥時間を設けるよう注意しましょう。
塗料の光沢にムラができる
光沢のある部分とない部分ができてしまうことがあります。 これは皮膜の厚さが均一でなかったり、仕上げの刷毛の向きがバラバラだったことなどが原因です。 塗装の際には同じ向き・同じペースで最後まで塗っていきましょう。 刷毛などの道具も同じものを最後まで使用した方がきれいに仕上がります。
塗装部分に白い点が浮き出る
雨や露などが乾く途中の塗料に触れることで、乳化という現象を起こしてしまったと考えられます。 時間の経過とともに徐々に目立たなくなります。 施工時には面倒でも雨養生を丁寧に行いましょう。
外壁塗装DIYのメリット・デメリット
今流行のDIYですが、外壁塗装をDIYするメリット・デメリットをまとめました。
メリット
費用が抑えられる
やはり一番にあげられるのは、費用が大幅に抑えられることです。 さまざまな道具を揃えたとしても、半額ほどで収まることが多いようです。
好きなタイミングで作業できる
業者に依頼する場合には、日程調整や打ち合わせに時間がかかることがありますが、DIYであれば好きなタイミングで作業に入ることができます。 天気予報をみながら作業日を決めるといったこともできます。
達成感がある・愛着がわく
そもそもDIYが好きという方にとっては、作業自体が楽しいかもしれません。 デザインや色も自由に選べるので、好みの外観に仕上げることができます。 外壁塗装は大変な作業ですが、完成したときの達成感は非常に大きく、家への愛着がわくことは間違いありません。
デメリット
費用が抑えられるという大きなメリットのあるDIYですが、デメリットもあります。 一つ一つ確認していきましょう。
危険が伴う
外壁塗装には平屋であったとしても高所作業が発生します。 2階部分の塗装も行うのであればなおさらです。 脚立や足場からの転落の危険があり、怪我の恐れもあるため注意が必要です。 2階部分などの高所は、業者へ依頼した方が安心です。 また室外機や換気扇を養生したまま稼働させてしまうと、故障や爆発の危険があります。
下地処理できない場合がある
劣化がひどい場合には、下地処理ができないことがあります。 大きめのクラックがあったり、錆びがひどい場合には業者に依頼しましょう。 下地処理がきちんと行われていなければ、建物を紫外線や雨から守るという本来の目的が達成されません。
失敗する場合がある
素人が行う作業なので、失敗する可能性は頭に入れておきましょう。 液垂れしてしまい外観が損なわれたり、塗り直しのために塗料を買い足すことが必要になったりと、思わぬ失敗が起こる可能性があります。 失敗しないためにも事前の準備が重要です。
品質が劣る・長持ちしない
ホームセンターで売られているDIY用の塗料は扱いやすい反面、業者が使用する塗料に比べて耐用性が低くなります。 ネット通販等で業者が使用する塗料を購入することはできますが、「均一の厚さで塗ることが難しい」「ムラになりやすい」など扱いが非常に難しくなります。 技術面でも塗装職人と比べて厚みにムラがでやすく、塗り残しも懸念されます。 塗料は、厚すぎても薄すぎてもその効果が発揮されません。 耐用年数が、業者にお願いした場合と比べて短くなることは理解しておきましょう。
時間がかかる
業者にお願いした場合、10日〜14日程度で作業が終了することが多いようです。 作業できる日数にもよりますが、1人で作業した場合には倍以上の日数がかかると考えられます。 中には「週末だけ作業していたけれど2ヶ月以上かかった」「休みだけでは作業が進まず結局業者に依頼した」という例もあります。 長期間コツコツ作業する覚悟がないのであれば、初めから業者に依頼した方が賢明です。
長い目でみると高くつく場合がある
ホームセンターで購入する塗料は、業者が使用する塗料に比べて耐用年数が低いため、早いタイミングで次のメンテナンスをしていく必要があります。 長い期間で考えると、外壁塗装を行う回数が増えます。 ホームセンターで購入した塗料の中には、上から別の塗料で塗装することが難しいものがあります。 その場合、再塗装の際に前の塗装を剥がす作業が発生します。 再塗装を業者に依頼したら高額な費用がかかり、長い目でみたら業者に頼んだ方がよかったという事例もあります。
外壁塗装で使用する塗料
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を行うのが一般的です。 中塗りと上塗りは同じ塗料を重ねて塗っていきます。 価格と品質のバランスをよく考えて、最適な塗料を選択しましょう。 「外壁の材質と塗料の相性」「下塗り用塗料と上塗り用塗料の相性」も重要になりますので、塗料の仕様をよく確認することが大切です。
下塗り用塗料
下塗りにはシーラーとフィラーのどちらかが選ばれることが一般的です。
シーラー
水性のものと油性のものがあり、塗装する場所や劣化状況によって使い分けられています。 どちらも外壁と上塗り塗料の密着を高める効果があります。 水性のものはさらさらとした液体で匂いも少なく扱いやすいため、DIYを考えている方におすすめです。 ただし傷や痛みのある部分に使用すると、内側へ染み込んでしまうため傷がある場所にはあまり使用できせん。 油性のものは傷やダメージのある外壁にも使用できます。 匂いはきついですが、乾燥時間が短いというメリットもあります。
フィラー
粘性があるため、凹凸のあるモルタルの外壁などに最適です。 傷の凹凸も平らにならすことが可能です。 粘性があり扱いが非常に難しいため、DIYでの使用はおすすめできません。
上塗り用塗料
上塗り用の塗料はさまざまな成分のものが販売されています。 成分により耐用年数や価格に大きな差があります。 耐用年数が長ければ長いほど、価格が高くなります。
アクリル塗料
アクリル樹脂を主成分とした塗料です。 価格をとにかく安く抑えたい場合には検討してもいいですが、耐用年数が短いため外壁のメンテナンスとしてはあまりおすすめできません。 1㎡あたり1,000〜1,800円で施工でき、耐用年数は3〜8年ほどです。
ウレタン塗料
比較的安く塗装ができ、凹凸のある外壁にも塗りやすい伸縮性・弾性に優れた塗料です。 1㎡あたり1,500〜2,500円程度の費用がかかり、耐用年数は5〜10年程度です。
シリコン塗料
シリコン樹脂を主成分とした塗料で、外壁塗装に最も選ばれている塗料です。 多彩な色が販売されていて、お好みの色を選ぶこともできるでしょう。 耐用年数は10〜15年ほどです。 1㎡あたり2,500〜3,000円ほどで施工でき、コストパフォーマンスにも優れている塗料です。
ラジカル塗料
近年シリコン塗料に変わって注目されているのがラジカル塗料です。 1㎡あたり2,900円〜3,500円とシリコンよりやや高額となりますが、12〜16年と耐用年数が非常に長いのが特徴です。 塗料の劣化防止効果も高く、チョーキングなども起こりにくいと言われています。
フッ素塗料
価格は1㎡あたり4,000円〜5,500円と、シリコン塗料と比べて倍近くになることもあります。 耐用年数は15年〜20年と非常に長く、再塗装までの周期を長くすることができます。 高い耐熱性や耐寒性も併せ持っていますので、暑くて寒い日本の気候に最適です。 湿気やカビにも強いので、雨や雪の多い地域でも安心です。
外壁塗装DIYをおすすめできないパターン
冒頭で外壁塗装はDIYで可能とお話ししましたが、中には業者に頼んだ方がいいという場合もあります。 次のような時には無理せず業者に依頼しましょう。
劣化が激しい
外壁塗装は塗装だけでなく、その前の下地処理が非常に重要です。 劣化が激しい場合には、下地処理を入念に行う必要があります。 下地処理が不十分だと、せっかく塗装してもすぐに剥がれてしまうからです。 劣化が激しい場合には業者であっても専門的な機器を使用し、下地処理にかなりの時間をかけます。 外壁の劣化状況によっては、専門業者に依頼し確実な修繕をした方が安心です。
足場を使用する2階以上の外壁塗装
高所作業となる2階の外壁は、大きな危険を伴うので専門業者に任せることをおすすめします。 足場からの転落事故は、専門業者であっても珍しいことではありません。 慣れていない一般の方であれば、なおさら危険な作業となります。 それでもDIYで行いたいという場合には、ヘルメットや安全靴などを着用し安全第一で作業にあたってください。 また、足場を組むには専門の資格が必要となりますので、必ず専門業者へ依頼しましょう。
まとめ
結論からいうと、外壁塗装はDIYでも行うことができます。 しかしそのためにはいくつかの注意点があります。
- 事前計画をたて、手順・工法を守って行う
- 塗料の乾燥時間・使用量は守る
- 外壁の洗浄・劣化補修などの下地処理を入念に行う
- 養生を丁寧に行う
など、失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。 DIYでの外壁塗装は費用を抑えられるメリット以外に、さまざまなデメリットがあります。 それらも十分理解した上で挑戦するようにしましょう。 デメリットは、
- 高所作業となり危険が伴う
- 塗料の種類や塗装技術は専門業者と比べ劣る
- 耐用年数も短くなる傾向にある
- 長い目でみると業者に頼むより高い費用がかかる場合がある
- 完成までに長い時間がかかる
難しいと感じた時には、無理せず業者にお願いすることも検討しましょう。 ここであげた注意事項に気をつけて、満足できる外壁塗装を実現してください。