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工場・倉庫屋根の防水工事|工法やメリットを詳しく解説

工場や倉庫の屋根の防水工事には、さまざまな工法が存在します。

それぞれの工法によってメリットが異なるため、建物の状況や使用環境などによって工法を選んでいくことになるでしょう。

今回は、そんな工場・倉庫屋根の防水工事の工法とそれぞれのメリットを紹介するので、防水工事を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

工場・倉庫屋根の防水によるメリットと副次的なメリット

工場や倉庫屋根の防水工事を行うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

ここでは、防水工事によるメリットと副次的なメリットの両方を紹介します。

メリット

工場や倉庫屋根の防水工事を行うことで得られるメリットには、以下のようなものがあります。

  • 建物の耐久性向上
  • 工場設備の保護
  • 製品の保護

ここでは、この3つのメリットについて詳しく解説します。

建物の耐久性向上

防水工事を行うことで建物の防水性能が上がり、雨漏りや水害から保護することができるようになります。

雨漏りはもちろん、湿気や水害によっても建物がダメージを受けることが少なくありません。

防水機能が低下した建物に一度水が侵入してしまうと、建物内部にも腐食などの影響を与えます。

これにより重大な建物の劣化が発生すれば、早い段階から大規模改修や建て替えが必要になることもあるのです。

防水工事には、建物をこのようなダメージから保護して耐久性を向上するというメリットがあります。

工場設備の保護

工場には、機械をはじめとする多くの重要な設備がありますよね。

雨漏りが発生することで機械などの工場設備が故障してしまうことは多く、たかが雨漏りと侮ることはできません。

工場に設置されている精密機械は、一度のわずかな雨漏りで使用できなくなる場合もあります。

精密機械は非常に高価で、被害が数百万円や数千万円まで膨らむケースも少なくないです。

それだけではなく、機械の故障は工場の稼働や商品の製作にも大きく影響します。

たった一度の雨漏りで工場設備が壊れてしまうリスクを考えると、防水工事によってさまざまな水害を予防し工場設備を保護することは、大きなメリットと言えるでしょう。

製品の保護

完成した製品の中にはすぐには出荷しないものもあり、商品在庫として工場内や倉庫に保管していることがほとんどです。

工場設備と同様に、完成した製品についても工場にとって重大な財産であり、雨漏りの発生で大きな被害を受けることがあります。

商品の多くは、水に濡れると商品価値を失ってしまうものなのではないでしょうか。

雨漏りに気付いてもすぐに移動できない重さの商品も多いため、防水工事によって製品保護することは工場にとって大きなメリットとなります。

副次的メリット

ここまで主要なメリットを3つ紹介しましたが、それに伴って発生する副次的メリットもあります。

  • 生産性の向上
  • 企業のイメージ向上
  • 漏電被害の防止

ここでは、工場や倉庫屋根の防水工事による副次的メリットを3つ紹介します。

生産性の向上

工場内で雨漏りが発生すると、以下のようなリスクが考えられます。

  • 機械や設備の故障
  • カビやサビの発生による労働環境の悪化や健康被害

機械や設備の故障を減らすことは、工場が稼働できない時間を減らし生産性を向上することにつながります。

また、清潔な労働環境で健康に働けることも、従業員のやる気のアップや優秀な人材の応募などにつながるため、生産性のアップという副次的メリットが得られるでしょう。

企業のイメージ向上

工場や倉庫屋根の防水工事によって、雨漏りや劣化を予防し建物や室内を美しく保つことができます。

綺麗で清潔な職場であることは、企業イメージに直接つながる重要なポイントです。

気持ちよく働けるだけではなく、「しっかりと自社工場を整備しているプロフェッショナルな会社」というイメージを与えて、信頼度をアップさせることができるでしょう。

漏電被害の防止

雨漏りが原因で、配線周りが劣化したり漏電が起きたりするリスクがあります。

漏電による被害は重大で、以下のようなものが考えられます。

  • 機械や設備の故障
  • 感電などの事故
  • 工場火災

このような重大な被害や事故を予防するためにも、防水工事によって電気系統の安全性を高めることは重要です。

防水改修工事の必要性を見極めるポイント

防水工事は一度行えば終わりというわけではなく、施工から時間が経てば改修工事が必要となります。

防水材の経年劣化は避けられない問題ですし、使用環境によっても防水層の寿命は変わってきます。

そのため、防水工事から経過した年数の他にも、さまざまなポイントから改修工事の必要性を見極めることが重要です。

ここでは、防水改修工事が必要かどうかを見極めるポイントを4つ紹介するので、確認してみてくださいね。

新築もしくは前回の改修から10年以上経過している 

防水材の耐用年数は種類によっても異なりますが、約10年が目安となります。

そのため、新築や改修によって防水工事を行った時から10年以上が経過していれば、改修工事が必要となる可能性が高いです。

前回の防水工事から10年以上経過している場合は、目に見える劣化症状がなくても一度防水工事の専門業者に依頼して、点検をしてもらうといいでしょう。

専門業者に点検してもらえば劣化症状の早期発見も可能で、小さな補修で済む可能性もあるためおすすめです。

塗膜に色褪せやはがれが発生している

塗膜の色褪せやはがれは、劣化のサインです。

目に見えて色褪せていたりはがれや膨れなどが発生している場合は、防水機能が低下していることを表しています。

塗膜の劣化のサインは防水層全体の劣化にも関係しているため、防水改修工事が必要なサインだと言えるでしょう。

屋根材に傷みが目立つ 

屋根材の傷みが目立っている場合は、劣化や損傷が起きている部分が水の侵入経路となるため防水改修工事が必要なサインだと言えます。

屋根材の傷みというとイメージしにくい方も多いと思いますが、以下のような症状を参考にしてみてください。

  • 屋根材が割れている
  • 屋根材が欠けている
  • 屋根材に亀裂がある

このような目に見え発生している屋根材の傷みは、直接雨漏りにもつながる放置できない症状です。

雨漏りが発生している:

すでに雨漏りが発生している場合は、防水機能が失われている最もわかりやすいサインです。

雨漏りが発生している建物のほとんどの場合に、防水改修工事が必要となります。

雨漏りしている箇所を見つけたら、すぐに専門業者に相談するようにしましょう。

雨漏りを放置すると、建物全体に大きな被害を及ぼす可能性もあります。

工場や倉庫に雨漏りが起こる原因

工場や倉庫の屋根材に亀裂や割れ、欠損は雨漏りを起こす原因の一つですが、その他にも雨漏りが起こる原因があります。

排水溝(ルーフドレン)のつまり

陸屋根の排水溝(ルーフドレン)は、雨水やゴミ、土を建物の外に排出する役割があります。

排水溝がつまり、排水機能が失われると水たまりができるため、屋根の防水機能は低下していきます。

水たまりは防水層を劣化させる要因の一つです。

水たまりを発生させないようにするには、月2〜3回排水溝を掃除するのが効果的です。

それでも水たまりの発生が解消されない場合は、勾配不良が原因だと考えられます。

陸屋根には雨水を排出するためにとても緩やかな傾斜がつけられていますが、傾斜角度が不十分だと雨水が排水溝にいかず、屋根の平面に溜まります。

築年数が浅い場合や、防水工事をしたばかりなのに水たまりができている場合は勾配不良の可能性が高いです。勾配不良を直すには防水工事をやり直す必要があります。

防水シートの剥がれ

工場や倉庫の新築防水工事には「シート防水」という施工方法が採用されることが多いです。

シート防水で使用する防水シートは経年劣化により、シートの重ね部分や末端部分が剥がれたり、めくれたりすることがあります。

剥がれ部分やめくれ部分は雨水の侵入経路になります。これらの劣化は部分補修工事ができる場合もあるので、防水業者に相談し、補修工事を施してもらいましょう。

屋上の笠木部分の劣化

画像引用:【企業様】埼玉県久喜市I工場 雨漏れ修繕工事

笠木(かさぎ)とは、立ち上がり部の最上部に設置されている部材のことで、雨水から躯体を守る役割があります。

繋ぎ目部分のコーキングが劣化してくると、その部分から雨水が侵入します。

また、風や地震などの自然環境からの影響を受けやすいため、変形や破損をすることもあります。

笠木の劣化を放置した場合、雨水は笠木の下地を腐食させ、壁を伝って雨漏りを起こします。

パラペット部分の隙間

パラペットとは、陸屋根の外周に立ち上がる部分のことです。

パラペットと平面の間には隙間がありますが、コーキングや金具などで埋められています。

しかし、パラペットも笠木と同様、自然環境からの影響を常に受けているため、コーキング部分は徐々に劣化していきます。

コーキング部分の劣化に加え、内樋の劣化も雨漏りを引き起こす要因になります。

工場や倉庫の屋根に行う防水工事の種類

工場や倉庫屋根に行う防水工事には、いくつかの種類があります。

ここでは、工場や倉庫屋根の防水工事としてよく行われる主な工法を3つ紹介します。

それぞれの工法の特徴やメリットデメリットについて詳しく解説するので、ぜひ確認してみてくださいね。

シート防水

シート防水とは、塩化ビニールや合成ゴムなどの素材で作られ防水シートを使用して防水層を形成する工法です。

工場や倉庫などの広い面積に対する防水工事として、よく使用される工法です。

シート防水のメリット

シート防水のメリットには、以下のようなものがあります。

  • 施工面積の広さに比例して工事費がお得になる
  • 防水シートは品質が確保されていて信頼性が高い
  • 既存の防水シートの上から改修できるため、改修工事が低コスト
  • 長期にわたって高い防水性を発揮する
  • 施工が迅速に行えるので、広い面積の工事に適している

このように、シート防水は広い面積への施工でメリットを多く発揮します。

そのため、大規模な防水工事となることが多い工場や倉庫でよく使用される工法です。

シート防水のデメリット

シート防水のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 障害物が多い場所や複雑な形状の場所への施工が難しい
  • 施工時にシートを正確に貼る高い技術が必要
  • 防水工事の完成度が職人の技術に依存する
  • 鋭利なもので破損しやすい
  • シートの継ぎ目部分に問題が発生しやすい

シート防水にはメリットが多い一方で、デメリットについてもしっかりと考慮する必要があります。

シート防水の性能をより良いものにするためには、実績があり信頼できる優秀な職人に依頼することが重要です。

塗膜防水(ウレタン防水・FRP防水)

塗膜防水と呼ばれる工法では、防水性能を持った塗料によって防水層を形成します。

塗膜防水は、ウレタン防水・FRP防水のどちらかの種類によって行われることが一般的です。

シート防水とは異なり、液体状の塗料を硬化させることで防水層を形成することが特徴です。

材料が液体であるため、さまざまな形状の場所に対応できます。

塗膜防水のメリット

塗膜防水のメリットには、以下のようなものがあります。

  • シート防水が行えない複雑な形状の場所にも柔軟に対応できる
  • 表面に継ぎ目がないので、見た目が綺麗
  • 歩行可能

障害物が多い場所や複雑な形状の屋根など、シート防水では対応できない部分にも塗膜防水であれば施工することができます。

防水層に継ぎ目がないことは、仕上がりの美しさを保ち継ぎ目からの水の侵入リスクを減らすこともできるため、塗膜防水の大きなメリットです。

塗膜防水のデメリット

塗膜防水のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 定期的にトップコートを塗り替える必要がある
  • FRP防水は比較的高価
  • 紫外線の影響を受けやすい
  • 施工時の匂いが強い

塗膜防水は紫外線の影響を受けやすいため、紫外線から保護する役割のあるトップコートのメンテナンスは定期的に必要です。

ただし、トップコートは防水層を保護して寿命を伸ばしてくれるため、定期的なトップコートのメンテナンスを行っていれば、結果的に防水層全体のランニングコストを安くできる場合もあります。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを合成繊維不綿布に染み込ませて作るシート状のものを使用した防水工法です。

このシート状の防水材をルーフィングと呼びます。

アスファルト防水では、ルーフィングを貼り重ねて防水層を形成します。

アスファルト防水では溶かしたアスファルトを使用するため、耐久性が高いことが特徴です。

古くから使用されてきた伝統的な工法であるので、さまざまな場所で使用された実績を持ち信頼度も高いです。

アスファルト防水のメリット

アスファルト防水のメリットには、以下のようなものがあります。

  • 伝統的な工法で実績豊富なため、安心感がある
  • 品質が安定している
  • 耐久性が高く耐用年数が長い
  • 紫外線や化学物質にも強い
  • 修理が比較的簡単
  • 比較的低コストで施工できる

さまざまな場所で施工された実績を持っているアスファルト防水は、とても信頼度が高いです。

比較的低コストであるにも関わらず、品質が安定していて耐久性の高い防水層を形成することができるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

アスファルト防水のデメリット

アスファルト防水のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 施工時に大掛かりな設備が必要
  • 施工時に煙や強い匂いが発生する
  • 重さがあり、屋根への負担となる場合がある
  • 熱に弱い

アスファルト防水では施工時に火を使い、煙や強い匂いを発します。

周辺が住宅街の場合などでは注意が必要となるほか、火災のリスクが発生することも知っておきましょう。

アスファルトの特性上、耐久性が高いものの重さがあるため、構造に負担をかけてしまうことがあります。

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法です。

屋根の防水性能を高めてくれますが、防水工事の一種ではありません。

カバー工法のメリット

カバー工法には以下のようなメリットがあります。

  • 屋根全体が傷んでいたり、屋根材の一部が劣化している場合などに有効
  • 比較的工事費用と工期を抑えることができる
  • 工事中に工場を稼働させることが可能

カバー工法は既存の屋根材に新しい屋根材を被せる工法なので、既存の屋根材を取り外す必要がありません。その分、工事費を浮かすことができ、施工中に工場を稼働させることが可能です。

カバー工法のデメリット

カバー工法には以下のようなデメリットがあります。

  • 陸屋根や古いトタン屋根への施工は不可
  • 施工できる職人が少ない
  • 修繕・改修工事ではない

カバー工法は傾斜がついた屋根には施工できますが、陸屋根や、下地の劣化が激しい古いトタン屋根には施工できません。

また、新しい屋根材を既存の屋根材の上に被せる工法なので、古い屋根を再利用することになります。つまり、屋根や防水層を新しくする工事ではありません。先を見据えた際、防水機能に不安が残るのがデメリットでしょう。

カバー工法による工事の依頼先は板金工事会社であり、板金工の職人が施工を行います。つまり防水業者は基本的にカバー工法は行いません。

工場・倉庫の屋根防水工事の比較一覧表

様々な防水工事を紹介してきましたが、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

防水工事それぞれの特徴や価格などを以下で見比べてみましょう。

工法名ウレタン防水(塗膜防水)FRP防水(塗膜防水)シート防水アスファルト防水カバー工法
特徴・複雑な形状の場所にも施工が可能・見た目が綺麗・頑丈で衝撃に強い・工期が短い・コストパフォーマンスが優れている・下地を選ばない耐久性・水密性・耐荷重性に優れる工事費と工期を抑えることができる
耐用年数※メンテナンス次第10〜13年程度10〜25年程度10~15年程度15〜25年程度30年程度
価格3,000~7,500円/㎡4,000〜7,500円/㎡4,000~7,000円/㎡5,000円~8,000円/㎡8,000〜10,000円/㎡
工期1〜5日程度1~2日2~4日8~12日5日
メンテナンス必須
トップコートの再塗装
必須
トップコートの再塗装
あり
トップコートの再塗装
あり
トップコートの再塗装
あり
トップコートの再塗装
歩行性
軽歩行なら可

歩行可能

工法による

歩行可能
×
おすすめの施工場所全て可能ベランダ・バルコニーなどの狭い場所屋上などの広い場所鉄筋コンクリート造の屋上傾斜がついた屋根

おすすめの防水工事はウレタン防水です。ウレタン防水は工事費用が安価で、どのような場所にも施工が可能だからです。

ただ、工場や倉庫の屋根を屋上として活用しており、人が頻繁に歩いている場合はウレタン防水での施工は不向きなので、注意しましょう。

防水工事を選択する際は、防水工事それぞれのメリット、デメリット、そして工事をする屋根の状態を把握した上で選ぶのが重要なポイントです。

選択を誤れば再工事が必要になるでしょう。

そのような状況を避けたい方は、自己判断せず、プロの業者に相談するのがベストな方法です。

防水工事の価格と相場

工場や倉庫の屋根に防水工事を行うにあたって、費用がどれくらいかかるのかが気になる方は多いのではないでしょうか。

防水工事の価格は工法や使用する材料、工事する部分の状態などのさまざまな要因によって変わってきます。

ここでは、一般的な価格相場を紹介していくので、防水工事を検討している方は参考にしてみてくださいね。

工法費用相場(施工面積2,000㎡の屋上の場合)
シート防水750〜1,500万円
塗膜防水1,250〜1,750万円
アスファルト防水1,500〜2,000万円
カバー工法(波型ストレート)1,600〜2,000万円
カバー工法(折板屋根)1,000〜1,600万円

工場・倉庫・施設の防水工事前の重要な確認事項

ここでは、工場・倉庫・施設の防水工事前に知っておきたいポイントをリストにまとめて紹介します。

失敗しないための重要な確認事項なので、防水工事を依頼する前にチェックしておきましょう。

  • 建物に適した工法を知る
  • 防水改修工事を行うべきサインが現れていないか、定期的にチェックする
  • 業者に依頼する前に、屋上設備の有無や前回の防水工事などについての情報を集める
  • 依頼する施工業者の過去の実績を見る
  • 複数の業者から見積もりを取る

事前確認や準備をしっかりと行うことで、適切なタイミングで信頼できる業者に依頼することができます。

工場・倉庫の屋上漏水原因と対策

工場や倉庫の屋上漏水は、実はよくあるトラブルです。

修理が後回しにされてしまうことも多いのですが、雨漏りは放置していると建物全体に影響したり大きな損傷につながったりするリスクがあります。

屋上漏水のトラブルを避けるためには、原因と対策を知りできる限り予防することが有効です。

ここでは、屋上漏水の原因とその対策についてまとめます。

原因対策
屋根のボルトの劣化(サビや緩み)ボルトの点検を定期的に行う
屋根材全体の劣化(ヒビや損傷、塗膜の劣化など)定期的な屋根のメンテナンス
必要に応じて大規模改修
コーキングの劣化ヒビや損傷を定期的に点検する業者への依頼が理想

建物の中でも特に紫外線や雨の影響を受けやすい屋根は、劣化スピードが早いことも多く定期的な点検が欠かせません。

また、建物の雨漏りの原因は屋根だけではなく、外壁やコーキングの劣化である場合も多いです。

屋上漏水を予防するためには、建物全体の定期的な点検やメンテナンスを専門業者に依頼しておくことが安心です。

業者へ依頼する際に準備する情報

工場や倉庫屋根の防水工事を業者に依頼や問い合わせする際には、いくつかの準備しておくべき情報があります。

工事を希望する場所の状態や面積などのさまざまな要因によって、施工方法や費用などが異なるためです。

業者で依頼する前に伝えるべき情報を準備しておけば、よりスムーズに工事に入ることができるので確認しておきましょう。

建物の築年数

建物の築年数は、建物自体の状態や既存の防水層の劣化具合を判断するひとつの材料となります。

経年劣化の具合や防水改修工事が必要かどうかを判断する目安とするためにも、建物の築年数は欠かせない情報です。

覚えているようでも急に聞かれると困ってしまう方も多いため、事前に調べて正確な築年数を把握しておくようにしましょう。

屋根の種類(波型スレート・折板屋根)

屋根に関係する防水工事を行う場合、屋根の種類は工法を決定するにあたって必要となる情報です。

波型ストレートや折板屋根など屋根の種類や屋根の材質を、すぐに業者に伝えられるよう準備しておくとスムーズです。

前回の塗装履歴

前回の塗装履歴は、建物の築年数と同様に既存の防水層の状態を判断する材料となります。

前回の塗装がどのような工法・材料でいつ行われたのかについては、新しく防水工事を行うにあたって必要となる情報です。

既存の防水層の状態や種類によって、新しく行う防水工事の工法や材料を決定します。

塗装履歴は突然聞かれても答えられない方が多い情報でもあるので、事前に調べておきましょう。

平面図・立面図の有無

防水工事を行う際、特に屋根などのアクセスが難しい場所への施工を行うにあたっては、建物の設計図があると役立ちます。

設計図があることで、

  • 安全な作業計画を立てられる
  • 必要な材料の量が把握できる
  • 正確に見積もりができる

などのメリットがあります。

平面図や立体図などの設計図がある場合は準備したり、問い合わせの段階で設計図の有無を伝えたりするといいでしょう。

工場・倉庫の屋根防水工事|施工実例一覧

【企業様】埼玉県久喜市I工場 雨漏れ修繕工事

【企業様】東京都荒川区T自動車工場

【企業様】群馬県高崎市A物流倉庫

【企業様】埼玉県羽生市A物流倉庫

防水工事でよくある質問

Q

防水工事の種類にはどんなものがありますか?

A

主な防水工事の種類には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、適した場所や耐用年数も異なります。

Q

防水工事の費用はどのくらいかかりますか?

A

工法や使用する材料、建物の状態によって異なりますが、一般的には1㎡あたり4,000円〜7,000円程度が相場です。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や天候、建物の規模によりますが、通常は数日〜1週間程度で完了することが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

騒音や臭気が発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。また、バルコニーや屋上の使用が一時的に制限されることがあります。

Q

防水工事のタイミングはいつが良いですか?

A

一般的には10年〜15年ごとに定期的なメンテナンスが推奨されています。また、ひび割れや雨漏りが発生した場合は早急に工事を行うことが重要です。

まとめ

工場や倉庫屋根に防水工事を行うことは、建物を守るだけではなく生産性を向上させるなど、さまざまなメリットを得ることができます。

一度防水工事をした後も、経年劣化に伴って防水改修工事が必要となります。

今回の記事を参考に、防水工事や防水改修工事を検討して工場や倉庫を守ってくださいね。

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