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新東亜工業における大規模修繕の施工実績

建物の老朽化は避けられない問題です。しかし、適切な修繕を行うことで、建物の寿命を延ばし、快適な居住環境を維持することができます。特に重要なのが「大規模修繕工事」です。この記事では、新東亜工業の施工実績を中心に、大規模修繕工事の詳細・重要性、そして関連する情報について深く掘り下げていきます。

大規模修繕とは

大規模修繕とは、建物の経年劣化に対応し、機能や美観を回復させるために行う大規模な改修工事のことです。主にマンションやオフィスビルなどの集合住宅や大型建築物で実施されます。

通常は10〜15年ごとに実施され、建物全体を対象とする包括的な工事を指します。大規模修繕の目的は建物の長寿命化で、資産価値の維持や向上・居住環境の改善などが挙げられます。

主な工事内容は、以下のようなものがあります。

外壁改修ひび割れ補修
塗装の塗り替え
タイルの補修や張り替え
防水工事防水層の補修や更新
排水設備の改善
鉄部塗装手すり・ドア枠・配管などの金属部分の錆び止めと塗装
共用部分の改修エントランス・廊下・エレベーターホールなどの内装改修
照明設備の更新
設備更新給排水管の更生or交換
エレベーター設備の更新
電気設備の改修

大規模修繕は建物の構造的な問題を早期に発見し、対処するために欠かせない工事です。適切に行うことで落下物や漏水をはじめとしたトラブルのリスクを低減できます。結果的に建物の寿命が延びるため、建て替えコストを抑えられるでしょう。

また、必要に応じて最新の建材や設備を導入することで、快適性の向上や省エネ性能の改善も期待できます。適切な修繕を行うことで資産価値の低下を防止できるため、中古市場での評価も向上します。このように、大規模修繕は様々なメリットがあることから、定期的に行うことが大切です。

中規模修繕とは

中規模修繕は、大規模修繕と小規模修繕の中間に位置する修繕工事です。建物の一部分や特定の設備を対象とし、比較的短い周期で行われる予防的な修繕を指します。

通常5〜7年ごとに実施され、建物の特定部分や設備を対象に修繕工事を行います。中規模修繕の主な目的は、部分的な機能回復・予防保全・大規模修繕の延期などがあります。

中規模修繕の主な工事内容は、以下の通りです。

給排水管更生工事配管内部のライニング
部分的な配管交換
外壁の補修ひび割れの補修
局所的な塗装の塗り直し
屋上防水の補修劣化した箇所の防水層修繕
シーリングの打ち替え
設備の部分更新エレベーターの制御系統の更新
受電設備の部分更新
共用部分の改修エントランスの内装リニューアル
廊下やエレベーターホールの床材張り替え

中規模修繕は建物の予防保安のために行われ、小さな問題が大きくなる前の段階で必要に応じて実施されます。定期的に修繕を行うことで、大規模修繕の周期延長につながるため、建物の機能性を維持しながら大規模修繕のコストを分散化できるメリットがあります。また、日常的な不具合を解消し、突発的な故障や劣化を防止できるでしょう。

小規模修繕とは

小規模修繕は、建物や設備の日常的な不具合や軽微な劣化に対応するための修繕工事です。迅速な対応が可能で、建物の機能を日々維持するために重要な役割を果たします。

大規模修繕や中規模修繕と異なり、小規模修繕は必要に応じて随時行われる工事です。建物の一部や個別の設備に対する工事が実施されるため日常的な不具合が解消され、快適性の維持が期待できます。

小規模修繕においては、以下のような工事内容があります。

設備の修理・交換照明器具の交換
水栓の修理
ドアノブやロックの修理
内装の補修壁紙の部分的張り替え
フローリングの傷補修
天井の雨漏り跡の修繕
外装の軽微な補修外壁の小さなひび割れ修復
雨樋の清掃・修理
バルコニーの手すり補修
共用部分の維持エントランスドアの調整
駐車場ライン引き直し
共用廊下の床材部分補修
設備の点検やメンテナンスエレベーターの定期点検
給水ポンプの点検・調整
消防設備の点検

小規模修繕は小さな問題を早期に発見し対応することで、大きな損傷を予防するために欠かせない工事といえます。小さなトラブルを早期に対処することで、コスト効率の向上にも役立ちます。

また、日常的な手入れによって建物の美観を保てるため、資産価値の維持としても効果的です。小さな不具合による事故を防止できることで、周辺住民や居住者の安心感も高まるでしょう。

新東亜工業における大規模修繕の施工事例実績

新東亜工業は、50年以上にわたり建物の修繕と維持管理のスペシャリストとして、数多くの大規模修繕工事を手掛けてきました。東京都墨田区に拠点を置く当社は、マンションやオフィスビルなど、様々な建築物の大規模修繕において豊富な経験と高度な技術力を有しています。
ここでは、新東亜工業が実施した代表的な大規模修繕工事の施工事例をご紹介します。

【企業様】埼玉県吉川市Pマンション 大規模修繕工事

仮設足場工事

施工前
施工後

防水工事

施工前
施工後

詳しくは以下の記事をご覧ください。

東京都板橋区Yマンション 大規模修繕工事【個人オーナー様】 

防水工事

施工前
施工後

塗装工事

施工前
施工後

詳しい工事内容は、以下の記事をご覧ください。

大規模修繕工事でかかる費用について

大規模修繕工事は建物の長寿命化と資産価値の維持に不可欠ですが、同時に相当な費用がかかることでも知られています。工事の規模や内容によって費用は大きく変動するため、正確な金額を一概に述べることは困難です。しかし、おおよその目安や費用に影響する要因を理解することは、将来の計画立案や資金準備の面で非常に重要です。ここでは、大規模修繕工事にかかる費用の概要と、その内訳について詳しく解説します。

大規模修繕工事の平均的な費用

大規模修繕工事の費用は、建物の規模、築年数、工事の範囲などによって大きく異なりますが、一般的な目安として以下のような数字が挙げられます。

マンションの場合1㎡あたり3〜5万円程度
100㎡の住戸の場合300〜500万円程度
総戸数50戸のマンションの場合1.5億円〜2.5億円程度

ただし、これらはあくまで平均的な数字であり、実際の費用は建物の状況や工事内容によって大きく上下する可能性があります。

新東亜工業の施工金額の目安

規模や状況により費用はそれぞれでございますが、代表的な工事・施工を基に記載しておりますので、一つの目安としてご参照下さい。

外壁塗装の工事費

規模内容費用目安
11階建 22世帯シリコン塗装530万円程度
9階建 17世帯シリコン塗装435万円程度
5階建 10世帯シリコン塗装315万円程度

屋根塗装の工事費

規模内容費用目安
5階建 10世帯シリコン塗装150万円程度
3階建 6世帯シリコン塗装120万円程度
2階建 5世帯シリコン塗装100万円程度

防水工事の工事費

規模内容費用目安
4階建ウレタン防水工事100万円程度
3階建屋上塩ビ防水工事60万円程度

タイル工事の工事費

内容費用目安
外壁タイル張替工事1,450円/枚 程度
外壁タイル清掃700円/枚 程度
外壁タイル補修350円/枚 程度

大規模修繕におけるよくある質問

大規模修繕工事でよくある質問

Q

大規模修繕工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

大規模修繕工事の規模や建物の状態によりますが、およそ3ヶ月〜4ヶ月程度かかることが多いです。

Q

工事中の生活にどんな影響がありますか?

A

足場の設置やメッシュシートで覆うため、室内が少し暗くなることがあります。また、塗装や防水作業時には洗濯物が干せないなどの制限があります。

Q

バルコニーやベランダの利用はどうなりますか?

A

バルコニーやベランダの壁面塗装や床面の防水作業時には、使用が制限されることがあります。

Q

工事期間中、エアコンは使えますか?

A

基本的には通常通り使用できますが、場合によっては一時的に使用が制限されることもあります。

Q

大規模修繕での工事の騒音や臭気はどうなりますか?

A

塗装の臭気やドリルの騒音、粉塵などが発生することがありますが、できるだけ負担を軽減するよう配慮しております。

Q

大規模修繕工事に対する費用が不足する場合はどうすればよいでしょうか?

A

できるだけ早い時期に長期修繕計画に基づき積立金を見直し、資金不足にならないようにするのが最善です。実際に資金が足りないことが判明した場合には、時期をずらしたり、工事の範囲を見直したり、一時金の徴収や借入の可能性を探ったりと、様々な方法で計画を調整できます。ご予算に応じて資産価値を損なわないベストなプランをご提案いたします。

Q

修繕工事の前に現地調査が必要なのはなぜですか。どういうことを行うのですか?

A

築年数、周囲の環境や場所によって劣化の度合いは異なりますので、各部の劣化状況を把握し、適切な修繕方法を見極めるためには現地調査が欠かせません。外壁タイルの浮きやコンクリートの中性化、鉄部の錆など、部位ごとに幅広くチェックします。

まとめ

今回の記事では大規模修繕の工事内容や、新東亜工業における施工事例などについて以下のような内容を紹介してきました。

  • 大規模修繕・中規模修繕・小規模修繕の工事内容や実施するメリットと重要性
  • 新東亜工業の施工事例
  • 大規模修繕の一般的な費用目安と新東亜工業における費用
  • 大規模修繕に関するよくある質問

大規模修繕は建物の維持管理だけでなく建物所有者や管理組合にとって大きな課題ですが、適切に計画し実施することで、建物の価値を長期にわたって維持し、居住者の満足度を高めることができます。

経験豊富な専門業者と連携し、建物の状況に合わせた最適な修繕計画を策定・実行することが、効果的な建物維持管理の鍵です。
今後の建物管理においてこの記事で解説した内容を参考に、計画的かつ効率的な修繕を実施して建物の長寿命化を目指しましょう。

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