鉄筋コンクリート(RC)造の建物において、屋上防水工事は長期的な建物の耐久性を保つために欠かせないメンテナンスです。防水機能が低下すると、雨漏りやコンクリートの劣化が進行し、修繕費用が増大する恐れがありますので、RC造の大規模修繕においても、重要な項目になります。
本記事では、RC造の屋上防水工事に関する金額の目安や、主な防水工法の種類について詳しく解説します。
また、施工の流れについてもご紹介し、どのような手順で工事が進むのかを理解していただける内容となっています。
屋上防水工事の適切なタイミングや、業者選びの際に注意すべき点も紹介し、防水工事を検討している管理者の方や、どの工法が適しているのか判断に迷っている方に向けて、費用対効果の高い選択ができるよう、ポイントを押さえた情報をお届けします。
目次
鉄筋コンクリート(RC)造の特徴
鉄筋コンクリート(RC)造は、鉄筋が引張力に強い性質と、コンクリートが圧縮力に強い性質を組み合わせた構造で、高い耐久性・耐震性・耐火性を兼ね備えています。
この構造は、外部環境の影響に強く、風雨や紫外線による劣化が少ないため、長期間にわたり安定した性能を維持できます。また、地震時には鉄筋が揺れによる引張力を吸収し、コンクリートが圧縮力に耐えることで構造全体の耐震性を確保します。
さらに、コンクリートは不燃材料であるため、火災時にも構造の崩壊を防ぎやすく、人命や財産を守る観点からも優れた性能を発揮します。これらの特性から、RC造は高層ビルやマンションなどの堅牢性が求められる建築物に広く採用されています。
なぜRC造の屋上に防水工事が必要なの?
RC造の屋上は、陸屋根と呼ばれる平らな形状であることが一般的です。
勾配のある屋根と異なり、陸屋根は雨水が流れにくく、屋上に水が溜まりやすい構造です。
防水層がなければ、雨水がコンクリートに浸透し、やがて雨漏りを引き起こします。
雨漏りを放置すると、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
防水層の劣化を放置することで起こる問題
- 建物の構造体の腐食:雨水はコンクリート内部の鉄筋を腐食させ、建物の強度を低下させます。
- カビやコケの発生:湿気はカビやコケの発生を促進し、建物の美観を損なうだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
- 資産価値の低下:雨漏りや建物の劣化は、資産価値を著しく低下させます。
防水層は雨水の浸入を防ぎ、これらの問題から建物を守る重要な役割を担っています。
RC造の防水工事の特徴
RC造の防水工事は、鉄骨造と比べて重量や構造上の制約があるため、工法の選択が重要です。
また、下地処理や防水層の厚さなども関係するため、他の構造に比べて費用が高くなる傾向があります。
新築時と改修時では、防水工事の内容が異なります。
新築時は防水層を新設する工事となりますが、改修時は既存の防水層の劣化状況に応じて、補修や撤去・新たな防水層の設置などが行われます。
RC屋上防水の種類と金額の目安
RC屋上防水には、主に以下の4つの種類があります。それぞれの特徴や費用相場を把握し、建物の状況や予算に合わせて最適な工法を選びましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。
継ぎ目のない美しい仕上がりになること、複雑な形状の屋上にも対応できること、比較的安価であることが特徴です。
メリット | デメリット | 費用相場 (/㎡) | 耐用年数 | 向いているケース |
---|---|---|---|---|
・継ぎ目がなく液密性が高い ・複雑な形状や凹凸のある場所にも施工可能 ・比較的安価 ・軽量で建物への負担が少ない | ・耐久性がやや劣る ・紫外線や熱に弱い ・職人の技能によって仕上がりに差が出る | 6,000~9,500円 | 10~14年 | ・比較的狭い屋上 ・人が歩く場所 ・コストを抑えたい |
シート防水
シート防水は、工場で製造された防水シートを接着剤で貼り合わせる工法です。
均一な仕上がりになり、工期が短いことがメリットです。
使用されるシートには、塩ビシートと合成ゴムシートの2種類があります。
メリット | デメリット | 費用相場(/㎡) | 耐用年数 | 向いているケース |
---|---|---|---|---|
・工期が短い ・均一な防水層を形成できる ・広い面積に適している | ・複雑な形状や凹凸のある場所には不向き ・シートの継ぎ目から雨漏りするリスクがある ・下地の影響を受けやすい | ・塩ビ 5,000~10,000円 ・合成ゴム 3,000~4,500円 | 10~15年 | ・広い面積の屋上 ・コストを抑えたい場合 ・工期を短縮したい場合 |
FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維とポリエステル樹脂を組み合わせた防水層を形成する工法です。
軽くて丈夫で、耐衝撃性・耐摩耗性に優れていることが特徴です。
硬化が早いため、短工期で施工できます。
メリット | デメリット | 費用相場 (/㎡) | 耐用年数 | 向いているケース |
---|---|---|---|---|
・軽くて丈夫 ・耐衝撃性や耐摩耗性に優れている ・硬化が早く短い工期で施工できる | ・施工費用が高い ・独特のにおいが発生する ・紫外線に弱い | 6,500~9,500円 | 12~20年 | ・歩行や軽車両の通行がある場所 ・工期短縮を希望する場合 ・高い耐久性が求められる場所 |
アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトを塗り重ねて防水層を作る伝統的な工法です。
耐久年数が長いことがメリットですが、重量があり独特のにおいが発生するため、採用されるシーンが限定されます。
メリット | デメリット | 費用相場(/㎡) | 耐用年数 | 向いているケース |
---|---|---|---|---|
・耐久性が高い ・耐用年数が長い | ・重量がある ・独特のにおいが発生する ・施工費用が高い ・工期が長い | 6,000~9,000円 | 15~25年 | ・広い面積の屋上 ・頻繁にメンテナンスできない場所 ・ビルやマンションなど |
防水工事にかかる金額の内訳
屋上防水工事の費用は、防水材の㎡単価だけでなく、以下のような諸経費も含まれます。
- 高圧洗浄:既存の防水層や下地の汚れを高圧洗浄機で落とす作業
- 下地処理:防水層を密着させるための下地調整
- 廃材処分:既存の防水層を撤去した場合の廃材処理費用
- 足場代:高所作業を行うための足場設置費用
施工面積や建物の形状・劣化状況などによって、費用は大きく変動します。
例えば100㎡のRC屋上の場合、ウレタン防水で約110万円・シート防水で約120万円・アスファルト防水で約100万円・FRP防水で約110万円と、高圧洗浄や足場代が必要です。
またすでに雨漏りや排水不良などの不具合がある場合は、追加費用が発生する可能性があります。
防水工事の工法ごとに最適な頻度とは?
それぞれの工法には目安となる耐用年数があり、このタイミングでメンテナンスや点検を行い、結果をもとに再施工が検討されるのが一般的です。
ウレタン塗膜(ウレタン・FRP)防水の頻度
ウレタン塗膜防水は柔軟性が高く、複雑な形状の屋上にも適用しやすい工法です。
しかし、紫外線や天候の影響を受けやすいため、耐久年数は10~15年程度が一般的です。
そのため、10年を目安に定期的なメンテナンスや再塗装が推奨されます。
特に、経年劣化によるひび割れや防水層の剥がれが見られる場合、早めの補修が必要です。
定期的な点検を行い、劣化が進行する前にメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、大規模な修繕費用を抑えることができます。
シート防水の頻度
シート防水は耐久性に優れ、定期的なメンテナンスが少なく済む点が特徴です。
一般的な耐久年数は15~20年程度とされており、ウレタン塗膜防水に比べて長持ちします。
シート防水には、塩ビシートやゴムシートなどの種類があり、特に耐候性の高いシートを使用すれば、さらに耐用年数が延びることもあります。
ただし、接合部分や端部の劣化が起こりやすいため、定期的な点検は欠かせません。
20年を目安に再施工を検討すると良いでしょう。
アスファルト防水の頻度
アスファルト防水は古くからある工法で、耐久性と防水効果が非常に高いとされています。
一般的な耐久年数は20~30年とされており、他の工法に比べて長期間メンテナンスが不要です。
ただし耐久年数が長いぶん、劣化の進行が見逃されがちなため、定期的な点検が重要です。
点検の際に、防水層に異常が見られた場合は、部分補修や再施工を検討しましょう。
耐用年数の限界に近づいたら、大規模な補修工事が必要になる可能性が高いため、計画的な対応が求められます。
いずれの目安も、メンテナンスや点検を適正に行った場合の年数です。
建物の立地や災害などにより、この年数は前後する場合も少なくないため、計画的にメンテナンスを行うことが、建物の長寿命化の鍵と言えるでしょう。
RC造の建物における防水工事の流れ
鉄筋コンクリート(RC)造の屋上防水工事は、建物の劣化を防ぎ、長期的な耐久性を維持するために欠かせません。
ここでは、一般的な防水工事の流れについて詳しく解説します。
- STEP
事前調査と打ち合わせ
まずは、建物の状況を把握するための事前調査が行われます。
劣化の程度や既存の防水層の状態を確認し、最適な工法や必要な工事範囲を決定します。
その後、施主や管理者との打ち合わせを通じて、工事の内容やスケジュール・費用の見積もりを確定します。 - STEP
既存防水層の撤去・下地処理
工事が決定すると、まず既存の防水層の撤去作業が行われます。
古い防水材を取り除いた後、コンクリートの下地がむき出しになった状態を確認し、ひび割れや劣化部分の補修を行います。
この下地処理が、防水工事の耐久性に大きく影響します。 - STEP
防水工事の施工
下地処理が完了したら、選定された防水工法に基づいて施工が始まります。
主な工法には、ウレタン防水やシート防水・アスファルト防水などがあります。
工法ごとに施工方法は異なりますが、いずれも丁寧に防水層を形成し、しっかりと乾燥させることが重要です。 - STEP
仕上げと点検
防水層の施工が完了した後、仕上げとして保護塗装やトップコートを施します。
これにより、防水層の耐久性をさらに向上させます。
最後に、施工がしっかり行われたかを確認するための点検が実施され、問題がなければ工事完了です。
RC造屋上防水工事で注意すべきポイント
RC屋上防水工事を成功させるためには、以下の注意点を押さえておくことが大切です。
適した工法を選択する
防水工事には、大きく分けて「密着工法」と「通気工法(通気緩衝工法・絶縁工法)」の2種類があります。
- 密着工法:防水層を屋上の下地に直接密着させる工法。工事が比較的簡単で費用も抑えられますが、下地の影響を受けやすいデメリットがあります。
- 通気工法:下地と防水層の間に通気層を設ける工法。下地の影響を受けにくく、防水性能が高いものの、密着工法に比べて費用が高くなります。
下地の状態に応じて適切な工法を選択する必要があり、雨漏りのリスクも考慮したうえで判断することが重要です。
ドレン周り・笠木の状態も確認する
ドレン(排水口)や笠木は、防水層と同様に劣化しやすい箇所であり、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
ドレン周りが劣化すると雨水が建物内部に浸入しやすくなり、雨漏りを引き起こす可能性があります。
また笠木が劣化すると、外壁に雨水が浸透し、建物の構造体にダメージを与える可能性があります。
防水工事と合わせてドレン周りや笠木の補修・改修を行うことで、より効果的に雨漏りを防ぐことができるでしょう。
実績のある専門業者へ依頼する
RC造の屋上に行う防水工事は、専門性の高い工事です。
信頼できる業者に依頼することが、工事の成功に不可欠です。
業者選びの際には、以下のポイントを参考にしましょう。
- 防水工事の実績が豊富:多くの実績を持つ業者は、あらゆる状況に対応できるノウハウを持っています。
- 見積もり内容が明確:費用の内訳が明確かつ、不明瞭な点がないかを確認しましょう。
- 丁寧な説明:工事内容や費用について、わかりやすく説明してくれる業者なら安心です。
- 保証内容:万が一、工事後に不具合が発生した場合の保証内容や、アフターフォローなどを確認しましょう。
- 複数業者から相見積もり:複数の業者から見積もりを取り、費用や保証内容を比較検討することで、適正な価格・工期で工事を実施できます。
工事後のメンテナンスを行う
防水工事を行った後も、定期的なメンテナンスを行うことで、防水層の寿命を延ばし、建物を長期的に保護することができます。
- 定期的な清掃:3ヶ月に一度程度、ドレンのゴミを取り除き、排水口の詰まりを防ぎましょう。また台風の後や落葉が多い時期には、こまめに掃除を行うと安心です。
- 定期的な点検:10年に一度程度、専門業者へ点検を依頼し、防水層の劣化状況を確認しましょう。
- トップコートの塗り替え: トップコートは、防水層を紫外線から保護する役割を担っています。5年おき程度にトップコートを塗り替えることで、防水層の劣化を抑制することができます。
いずれもメンテナンスによる早期発見・早期対応が、結果的に費用を抑えることにつながります。
RC屋上の防水メンテナンスと耐使用年数を延ばすポイント
RC(鉄筋コンクリート)造の屋上は、定期的なメンテナンスを行うことで防水性能を維持し、建物の耐久性を向上させることができます。適切なメンテナンスを覚悟と、雨水が浸入し、コンクリートの劣化や鉄筋の腐食が進行し、修繕費が大幅に増加する可能性があります。
ここでは、RC屋上の防水の耐用年数を延ばすための具体的なポイントについて詳しく解説します。
5~10年ごとにトップコートを再塗装し、防水層の劣化を防ぐ
RC屋上防水の耐久性を維持するためには、定期的なトップコートの塗り替えが不可欠です。トップコートは、防水層を紫外線や風雨から守る役割を果たし、直接的なダメージを防ぎます。特に、ウレタン防水やFRP防水では、トップコートが劣化すると防水機能が低下し、雨漏りのリスクが高まるため、定期的な再塗装が推奨されます。
トップコートの再塗装は、5~10年ごとを目安に行うのが一般的です。表面にチョーキング(粉状の劣化)やひび割れが発生している場合は、早急に塗り替えを検討しましょう。使用するトップコートは、耐久性に優れたフッ素系やシリコン系を選ぶことで、劣化を遅らせ、次回の塗り替え周期を長くすることが可能です。
トップコートの適切なメンテナンスを行うことで、防水層自体の耐久性が向上し、結果として大規模な修繕費用の削減につながります。施工後の屋上を長く守るためには、塗り替えのタイミングを見極め、計画的なメンテナンスを実施することが重要です。
シーリングの劣化やひび割れを定期点検し、早期修理を行う
RC屋上防水の継ぎ目や設備の取り合い部分には、シーリング材(コーキング)が施されており、これが劣化すると雨水の侵入を許してしまいます。シーリングの劣化は、ひび割れ、剥がれ、縮みなどの形で現れ、放置すると建物内部の鉄筋やコンクリートが劣化し、補修費用が増大する可能性があります。
シーリング材の寿命は、一般的に5~10年とされており、定期的な点検と補修が必要です。点検では、ひび割れの有無、剥がれ、硬化による劣化などを確認し、劣化が進行している場合は、打ち替えまたは打ち増しを行うのが適切です。
打ち替えの場合は、既存のシーリングを撤去し、新たにシーリング材を充填するため、より確実な防水効果が期待できます。特に、紫外線や雨風にさらされやすい屋上では、耐候性に優れた変成シリコンやポリウレタン系のシーリング材を選ぶことが推奨されます。
適切なシーリングメンテナンスを行うことで、雨漏りリスクを軽減し、建物の耐久性を維持することが可能です。定期的なチェックを怠らず、劣化の兆候が見られたら早めの補修を行うことが重要です。
水たまりや勾配不良がないか確認し、排水機能を維持する
RC屋上防水では、排水機能を維持することが非常に重要です。水たまりができると、長時間水が滞留し、防水層の劣化が早まる原因となります。また、屋上の排水口(ドレン)が詰まると、雨水が適切に流れず、最悪の場合、屋上の防水層が破れて雨漏りが発生することもあります。
水たまりが発生する主な原因は、施工時の勾配不良、防水層の経年劣化、排水口の詰まりです。定期点検では、屋上に水が溜まっていないか、雨水がスムーズに排水されているかを確認し、排水口の清掃を半年に1回以上行うことが推奨されます。
もし水たまりが発生している場合は、排水勾配の調整が必要です。軽度な場合は、防水層の表面を塗膜で均一に仕上げることで改善できますが、根本的な解決が必要な場合は、モルタルや特殊シートを用いて勾配を補正する工事を検討することが望ましいです。
また、排水口の周囲には落ち葉やゴミが溜まりやすいため、定期的な清掃を行い、水の流れを確保することが大切です。水はけの悪さは、防水層の寿命を短くするだけでなく、雨漏りのリスクを高めるため、屋上の水の流れを定期的にチェックし、適切な対策を講じることが重要です。
防水工事を依頼する際のポイント
防水工事は、建物の寿命を左右する重要な工事であり、適切な業者選びが非常に重要です。費用や施工内容、保証の有無などをしっかり確認し、信頼できる業者に依頼することで、長期的に安心できる防水対策を行うことができます。ここでは、防水工事を依頼する際に押さえておくべきポイントを詳しく解説します。
現地調査を依頼する際には、下記のポイントをチェックしましょう。
- 劣化状況を細かく説明してくれるか
- どの工法が適しているか、理由を明確に伝えてくれるか
- 施工後のメンテナンス方法についてアドバイスがあるか
それでは詳しくみていきましょう。
相見積もりを取得し、価格と施工内容を比較する
防水工事の費用は、工法や使用する材料、施工範囲によって異なるため、複数の業者から相見積もりを取得し、価格と施工内容を比較することが重要です。見積もりを取ることで、適正価格を把握し、過剰な費用を請求されるリスクを回避できます。
ただし、最安値の業者を選ぶのではなく、施工内容とコストのバランスを考慮することが大切です。安価すぎる見積もりの場合、施工品質が低かったり、追加費用が発生するケースもあるため、見積もりの内訳を細かく確認し、不明点は業者に質問することが重要です。
実績のある業者を選び、施工保証があるか確認する
防水工事は専門的な技術が求められるため、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。業者の公式サイトや口コミを確認し、施工実績が豊富で、同様の建物での工事経験があるかどうかをチェックしましょう。
また、施工保証の有無も確認しておくべきポイントです。保証期間が長い業者は、施工品質に自信を持っている可能性が高く、万が一のトラブル時も安心できます。保証内容は業者ごとに異なるため、保証対象となる範囲や期間を事前に確認し、書面で契約内容を残しておくことが望ましいです。
現地調査をしっかり行い、正しい工法を提案してくれるかチェックする
防水工事の成功は、事前の現地調査の精度に大きく左右されます。建物の構造や既存防水の状態を正確に把握し、それに適した工法を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。
信頼できる業者は、現場の劣化状況をしっかり確認し、適切な施工方法を提案してくれます。一方で、十分な調査をせずに「とりあえずウレタン防水で施工しましょう」など、安易な判断をする業者には注意が必要です。
防水工事を依頼する際には、価格だけでなく施工内容や保証の有無をしっかり比較し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。適切な業者選びを行うことで、防水工事の質が向上し、長期間にわたって建物を守ることができます。業者選定の際には、慎重に判断し、事前の確認を怠らないようにしましょう。
防水工事をするなら安心の自社施工!新東亜工業へ
新東亜工業は、東京を中心にマンションやビルの大規模修繕工事や防水工事を専門とする総合工事店です。自社施工による中間マージンゼロ、コスト削減や高品質な施工で、多くの顧客から高い評価を得ています。
建物の老朽化に伴い、屋上や外壁からの雨漏りは深刻な問題となります。新東亜工業では、建物の種類や周辺環境に合わせた最適な防水工事を提案し、建物の寿命を延ばし、資産価値を守るサポートを行っています。
防水工事をお考えの方、ぜひ新東亜工業にお気軽にご相談ください!
新東亜工業の強みとは?
新東亜工業ではマンションの大規模修繕や防水工事において3つの強みを持っています。
- 自社施工によるコスト削減
- 高い技術力と迅速な対応
- 幅広いサービス提供
新東亜工業の強みについて、それぞれ詳しく解説していきます。
新東亜工業の強み1.自社施工によるコスト削減
新東亜工業では、ほぼ全ての工事を自社の職人が一貫して行っており、外部業者を挟むことがありません。そのため、中間マージンゼロを実現し、余計な費用を削減することが可能です。この自社施工体制により、高品質な施工を適正価格で提供しています。
さらに、自社職人が全工程を担当することで、施工内容の細部にまで目が行き届き、確実で丁寧な仕上がりを実現します。お客様に信頼される工事を提供するため、コストパフォーマンスの高いサービスを追求していることが新東亜工業の大きな強みです。
新東亜工業の強み2.高い技術力と迅速な対応
新東亜工業は、豊富な実績と高い技術力を誇る職人集団が在籍しており、建物の状態を正確に診断した上で、最適な施工プランを提案します。そのため、雨漏りや防水トラブルの根本原因を的確に解決できます。
さらに、緊急の雨漏り修理にも迅速に対応しており、最短で翌日に調査と見積もりを行うスピーディなサービスを提供します。このように、技術力と対応力を兼ね備えた新東亜工業は、安心して任せられるパートナーです。
新東亜工業の強み3.幅広いサービス提供
新東亜工業では、防水工事だけでなく、外壁塗装や屋根工事、シーリング工事など、建物の総合的なメンテナンスを一貫して提供しています。この幅広いサービスにより、建物全体の状態を総合的に管理できるため、複数の業者に依頼する手間を省きます。
また、各作業間の連携もスムーズに進めることができるため、工事の効率性が向上し、お客様にとっても負担が軽減されます。新東亜工業の包括的な対応力が、安心して任せられる理由の一つです。
防水工事において新東亜工業が選ばれるポイント
新東亜工業では、綿密な現地調査、丁寧な下地処理などの多くのこだわりを持っており、多くのお客様にお喜びの声をいただいております。
- 綿密な現地調査
- 丁寧な下地処理
- 幅広い防水工法の対応
- アフターサービスの充実
- ドレーンの清掃と水はけ対策
- お客様に寄り添った対応
防水工事において新東亜工業が選ばれる理由は、その技術力とお客様に寄り添ったサービスにあります。
まず、綿密な現地調査を実施し、建物の状態や周辺環境を正確に診断することで、最適な防水工法を提案します。この診断により、雨漏りの原因を根本から解決し、防水性能を最大限に引き出すことが可能です。
施工においては、丁寧な下地処理を徹底することで、防水層の密着性と仕上がりの美しさを実現します。
さらに、施工後のメンテナンスにも対応し、定期点検やアフターサービスを通じて長期的な建物の保護をサポートします。
また、ドレーンの清掃や細部への配慮も怠らず、雨漏りや水はけの問題に対して万全の対策を行っています。
新東亜工業は、ウレタン塗膜防水やシート防水、アスファルト防水、FRP防水といった幅広い工法を取り揃えており、建物やお客様のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
このような確かな技術と充実したサービスが、多くのお客様から信頼を得ている理由です。
新東亜工業の防水工事の施工事例
ここでは、新東亜工業における東京都西東京市の防水工事の施工事例を紹介します。

ビル屋上の防水工事において、高圧洗浄や下地調整などの補修後、ウレタン防水塗装を行いました。
新東亜工業は、これまでに東京都内を中心に多くのマンションやビルの防水工事を手掛け、その実績は施工事例ページで確認できます。雨漏りなどでお困りの際は、ぜひ新東亜工業へご依頼ください。
新東亜工業の防水工事の費用について

5階建てビルの屋上防水工事の費用相場は、一般的に建設会社では約375万、管理会社では約450万程度かかります。しかし、新東亜工業なら約300万円程度で実施することも可能です。
なぜ、他社よりも費用を安く提供できるのか、その理由をご説明します。
新東亜工業では、防水工事を自社の職人が一貫して担当するため、中間業者を介さず、中間マージンが発生しません。この自社施工体制により、余分なコストを削減し、適正価格での施工を実現しています。また、長年の経験と技術力を活かし、効率的な作業工程を確立しているため、無駄のない施工が可能です。さらに、防水工事に必要な材料も厳選して仕入れコストを抑えつつ、高品質な材料を使用しています。これらの要因が、費用を安く抑えながら高い品質を保つ理由となります。
具体的な料金は、現地調査後にお見積もりを提供しますので、防水工事を検討されている方はぜひ、ご相談ください。
※防水工事の費用相場は、施工範囲や工法により異なります
防水工事の料金表
新東亜工業における防水工事の費用相場は以下になります。
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 | ウレタン防水工事 | 80〜100万円程度 |
3階建 | 屋上塩ビ防水工事 | 60万円程度 |
新東亜工業の防水工事の流れ
新東亜工業における防水工事の流れを解説します。
- STEP
防水面の洗浄
まず、高圧洗浄機を使用して、施工箇所の汚れや古い塗膜、ホコリ、コケなどを丁寧に取り除きます。この工程により、防水層と下地の密着性が向上し、施工後の耐久性が大幅にアップします。また、汚れをしっかりと落とすことで、防水材がムラなく塗布されるため、仕上がりも美しくなります。徹底した洗浄作業は、防水工事の品質を左右する大切なステップです。
- STEP
下地処理
防水材がしっかり密着するためには、下地の状態を整えることが欠かせません。ひび割れや凹凸がある場合は、樹脂モルタルや補修材を使用して平滑に仕上げます。また、下地に含まれる水分量を確認し、必要に応じて十分に乾燥させることで、防水材の効果を最大限に引き出します。これらの作業を丁寧に行うことで、防水層の耐久性と施工後のトラブル防止につながります。下地処理は、防水工事の成功を支える基盤となる重要な工程です。
- STEP
塗布
事前に整えた下地に対し、ウレタン樹脂やアスファルト、シート防水材など、建物に最適な防水材を丁寧に塗布します。塗布は複数回に分けて行い、厚みを均一に仕上げることで、防水層の耐久性を高めます。また、施工箇所の形状に応じて細かい部分や角もしっかりと塗布し、隙間のない防水層を形成します。この丁寧な塗布作業が、雨漏りを防ぎ長期間建物を守る鍵となります。
- STEP
中塗り
下塗りで整えた基盤の上に、防水材を均一に塗布することで、厚みを増しながら防水層を強化します。中塗りでは、下地と上塗りをしっかり密着させる役割も果たしており、施工箇所全体にムラなく塗ることが求められます。また、この工程で仕上がりの凹凸を整え、防水層の一体感を高めます。丁寧な中塗り作業が、雨漏りを防ぐ耐久性の高い防水層の形成に繋がります。
- STEP
トップコート
トップコートは、防水層を保護し、美しい仕上がりを実現する最終工程です。中塗りまでで形成された防水層の上に、紫外線や風雨に強いトップコート材を塗布することで、耐久性と防水効果をさらに向上させます。また、トップコートには防水層の劣化を抑え、色褪せやひび割れを防ぐ役割もあります。この工程を丁寧に行うことで、建物の防水性能を長期間維持できるとともに、見た目にも美しい仕上がりを提供します。
建物の防水は、単にシートや塗膜を施工するだけでなく、施工箇所の下地処理をしっかり行う事が重要です。新東亜工業では、細部まで徹底的に処理を行ってまいります。
防水工事に関するご相談・ご依頼は、お客様満足度98%の新東亜工業へ!
防水工事や大規模修繕工事に関する相談や見積もり依頼は、公式サイトの問い合わせフォームや電話で24時間受け付けています。建物のメンテナンスや雨漏りでお困りの方、屋上や屋根、ベランダなどに少しでもご不安をお感じでしたら、ぜひ新東亜工業にご相談または調査をご依頼ください。
鉄筋コンクリート(RC)造屋上防水工事のまとめ
鉄筋コンクリート(RC)造屋上防水工事について今回は解説しました。
RC造の建物は耐久性や強度に優れていいるのがメリットで、ビルやマンションなどの堅牢性が求められる建物でよく使用されています。
屋上部分は紫外線や雨風の影響を受けやすく、時間の経過とともに防水機能が低下します。雨漏りや内部のコンクリートが劣化し、建物全体の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的な防水工事が不可欠です。
費用の相場は、選定する工法や屋上の広さによって異なり、通常は数十万円から数百万円の範囲が一般的です。
実際の施工では、まず事前調査を行い、既存の防水層の劣化状況を確認します。
RC造の屋上防水工事を実施する際には、ウレタン・FRP防水やシート防水、アスファルト防水などの工法が使用され、施工の際には時期や天候・選定する工法・信頼できる業者選びをしっかり行うのが重要なポイントです。
これらの点を考慮して工事を行うことで、建物の長寿命化を図るとともに、将来的な修繕コストの削減にもつながるでしょう。