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マンション小規模修繕費用の相場と目安について|大規模修繕や中規模修繕との差は?

マンション小規模修繕費用の相場と目安について詳しく解説します。また、中規模修繕との違いや修繕に関する基礎知識も紹介。さらに、修繕工事の業者選びのポイントについても触れます。

小規模修繕を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

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小規模修繕とは?マンションの維持管理に欠かせないポイント

マンションの維持管理には、計画的な修繕が不可欠です。その中でも 小規模修繕 は、劣化や破損を放置せず、早期対応することで 建物の寿命を延ばし、資産価値を維持する ために重要な役割を果たします。

小規模修繕は、マンション全体を対象とした 「大規模修繕」 とは異なり、特定の箇所の劣化や故障を部分的に修復する ことを目的としています。エントランスや共用廊下の補修、外壁の部分的な塗装、給排水管の交換など、規模の小さい修繕工事がこれに該当します。

小規模修繕の特徴

  • 建物の老朽化を防ぎ、大規模な工事を回避できる
  • 修繕費用を抑えながら、住環境の向上を図れる
  • 住民の負担が少なく、短期間で完了する工事が多い

日常的な点検と小規模修繕を適切に行うことで、将来的な大規模な修繕費用を抑え、住民の安全性を確保することができます。

小規模修繕とは?大規模修繕との違い

マンションの修繕には 「小規模修繕」「大規模修繕」 の2種類があります。それぞれの違いを理解し、適切なタイミングで対応することが、マンションの長寿命化と維持管理コストの最適化につながります。

小規模修繕大規模修繕
工事範囲部分的な修繕(外壁のひび割れ補修、設備の交換など)建物全体を対象とした改修工事(外壁全面塗装、防水工事など)
目的劣化部分を早期に補修し、大規模な損傷を防ぐ建物の機能回復や耐久性向上
工事頻度必要に応じて随時実施12〜15年に1回の周期で実施
費用比較的安価(数万円〜数百万円)高額(数千万円〜億単位)
住民の負担施工期間が短く、影響が少ない長期間の工事になるため、騒音・振動などの影響がある

小規模修繕は 「予防的な修繕」 としての役割があり、これを適切に実施することで、大規模修繕の頻度を減らし、修繕費用の負担を抑えることが可能です。

小規模修繕が必要になる主なケース(劣化のサイン)

小規模修繕のタイミングを見極めるためには、マンションの 劣化のサイン を把握しておくことが重要です。以下のような兆候が見られたら、早めの対応を検討しましょう。

外壁・タイルの劣化

  • ひび割れや剥がれが見られる
  • タイルが浮いている、剥落のリスクがある
  • シーリング(コーキング)のひび割れや劣化

放置するとどうなる?
雨水の浸入による建物内部の劣化が進行し、大規模な修繕が必要になる

防水層の劣化(屋上・バルコニー・共用廊下)

  • 防水シートの膨れや破れ
  • 雨漏りや水たまりができやすい
  • 塗膜防水の剥がれ

放置するとどうなる?
屋上やバルコニーの防水機能が低下し、建物内部の腐食や雨漏りの原因になる

共用部分の設備の故障や老朽化

  • エントランスのドアの不具合(開閉しにくい、ガタつきがある)
  • 照明のちらつきや点灯不良
  • 給排水設備の異音や水漏れ

放置するとどうなる?
住民の利便性や安全性が低下し、クレームが発生しやすくなる

これらの劣化サインを見逃さず、定期的な点検と迅速な修繕 を行うことで、大規模なトラブルを未然に防ぐことができます。

定期的な修繕がマンションの資産価値を維持する理由

マンションの資産価値は 築年数の経過 とともに低下しやすくなりますが、適切なメンテナンスを行うことで価値の維持・向上が可能です。定期的な小規模修繕を実施することで、以下のメリットが得られます。

1. 建物の劣化を防ぎ、修繕コストを抑えられる

早めの修繕を行うことで、大規模な改修工事を回避でき、長期的なメンテナンス費用を削減できます。例えば、外壁の小さなひび割れを放置すると、そこから雨水が侵入し、鉄筋の腐食やコンクリートの劣化につながる可能性があります。

2. 住民の満足度向上と快適な住環境の維持

共用部分の清潔さや設備の管理が行き届いているマンションは、住民の満足度が高まり、退去率の低下につながります。特にエントランスや廊下など、日常的に目にする部分の修繕を定期的に行うことで、快適な生活環境を維持できます。

3. 資産価値の維持・向上につながる

マンションの購入希望者にとって、管理状況は重要な判断基準の一つです。適切な修繕が行われているマンションは、売却時に 「管理状態が良い=安心して住める物件」 と評価されやすく、資産価値の維持・向上につながります。

4. 建物の耐久性が向上し、長寿命化につながる

外壁や屋上の防水処理、給排水管の定期的な点検・交換を行うことで、建物の耐久性が向上し、長期間にわたって安心して住み続けることができます。

適切なタイミングで小規模修繕を実施することで、マンションの 資産価値の維持、住み心地の向上、修繕費用の最適化 が実現できます。管理組合や住民が協力しながら計画的にメンテナンスを行うことが、将来的なコスト削減にもつながります。

小規模修繕工事の具体的な工事内容を紹介

小規模修繕工事は、建物や設備の一部を修理・補修して機能を維持するために行われる工事で、日常的なメンテナンスや劣化の進行を防ぐための作業が中心となります。以下に具体的な工事内容をいくつか紹介します。

1. 外壁のひび割れ補修

小規模な外壁のひび割れや、劣化した部分を補修して雨水の浸入を防ぎ、建物の寿命を延ばします。コーキング材やモルタルを用いて埋め直し、防水性を回復させます。

2. 屋根の補修

屋根の瓦や防水シートが破損している部分を修理する工事です。雨漏りが起こらないように、損傷した部分を交換したり、修復したりします。場合によっては部分的な塗装も行われます。

3. 塗装の塗り替え

鉄部や木部の塗装が剥がれた箇所を再塗装する工事です。錆や腐食を防ぐため、手すりや外階段、ドアなどの鉄部を再塗装し、見た目の美観と耐久性を保ちます。

4. 防水工事

バルコニーや屋上など、雨水が浸入しやすい部分の防水層を補修する工事です。古くなった防水材を剥がして新たに防水材を塗布し、雨漏りや水の浸透を防ぎます。

5. タイルの部分補修

剥がれたタイルや浮いているタイルを補修する工事です。剥離したタイルを再接着し、タイルの落下による事故を防止します。浮きのある箇所にはアンカーピンを打ち込んで固定します。

6. 配管の補修

給排水管やガス管の老朽化による漏れを防ぐため、部分的な修理や交換を行う工事です。漏水や漏ガスを未然に防ぎ、建物全体の機能を維持します。

7. サッシ・ドアの調整・交換

建物のサッシやドアがスムーズに開閉しない場合、歪みや錆を取り除く修理や、必要に応じて交換を行います。特に長年使用されていると、窓枠やドアの不具合が出やすくなります。

8. 階段や廊下の補修

共用部分の階段や廊下が劣化している場合、コンクリートの割れや欠けを修復し、安全性を保つために補修工事を行います。特に滑りやすい箇所には防滑シートの貼り替えなども実施されます。

小規模修繕工事は、建物全体の耐久性や安全性を確保し、日常の使用を快適にするために行われます。

中規模修繕と小規模・中規模・大規模修繕の違いについて解説

マンションの修繕工事には、大きく分けて3つの種類があります。小規模修繕、中規模修繕、大規模修繕です。

小規模修繕とは、経年劣化によって発生した軽微な損傷を補修する工事です。具体的には、外壁のひび割れ補修、防水塗装、屋上の防水補修、雨漏り修理などが含まれます。

中規模修繕とは、小規模修繕よりも規模が大きい工事です。具体的には、バルコニーの防水工事、外壁の塗装、屋上防水の全面張替え、鉄部の塗装などが含まれます。

大規模修繕とは、マンションの主要構造部分に大規模な改修工事を行うことです。具体的には、外壁の全面張替え、屋上の防水工事、鉄筋コンクリートの補修、躯体補強などが含まれます。

マンションの修繕工事は、適切な時期に適切な規模の工事を計画することが重要です。修繕工事の計画については、専門家に相談することをおすすめします。

中規模修繕は、小規模修繕と大規模修繕の中間に位置する規模の工事です。具体的には、以下のような工事が含まれます。

  • 共用部分の床の張替え
  • 階段の手すり交換
  • 給排水管の更新
  • 一部の設備更新

中規模修繕は、小規模修繕よりも大規模な工事になりますが、大規模修繕ほど大規模ではありません。規模に応じて工事内容が異なるため、明確な定義はありません。

以下に、小規模・中規模・大規模修繕の違いをまとめました。

項目小規模修繕中規模修繕大規模修繕
規模部分的な補修小規模と大規模の中間マンション全体の改修
工事内容軽微な損傷や劣化の補修共用部分の修繕や設備の一部更新構造や設備の大規模な改修
費用比較的安価中規模高額
頻度10年に1回程度5~10年に1回程度12~15年に1回程度

マンションの修繕工事は、規模によって小規模修繕、中規模修繕、大規模修繕に分類されます。それぞれ工事内容や費用が異なるため、マンションの維持管理計画を立てる上では、各修繕工事の違いを理解しておくことが重要です。

「修繕」「補修」「改修」の意味と違いについて

「修繕」は、壊れた部分や損傷を元の状態に戻すための修理を指します。これは建物や設備が損傷した場合に、その機能を回復させることを目的に行われる行為です。修繕は、比較的小規模な修理や手入れを意味することが多く、日常的なメンテナンスとしても使われることがあります。たとえば、外壁のひび割れや屋根の漏れを修繕して、建物の基本機能を維持することがこれに当たります。

「補修」は、損傷した一部分を補って修理する行為を指します。この言葉は、特定の場所や部分に対して局所的な修理を行う場合に使われることが多く、何かが欠けている、または損傷している箇所を元の状態に近づけるために行われます。たとえば、コンクリートの欠けた部分を補修することで、元の強度や機能を取り戻すことができます。

「改修」は、現状の建物や設備を改善し、性能を向上させるための大規模な修理や改装を指します。単なる修理に留まらず、改修には機能の向上や、建物の安全性やデザインを現代の基準に合わせる目的が含まれることが多いです。例えば、古いビルを耐震性を強化するために改修する場合、建物全体の構造を見直し、新しい技術を取り入れて性能を向上させる作業が行われます。このように、改修は改善やアップグレードが大きな目的となります。

それぞれの用語は、修理の範囲や目的によって使い分けられ、修繕は機能の回復、補修は特定部分の修理、改修は性能向上を目指した修理を指すことが一般的です。

小規模修繕工事の費用について

小規模修繕は、大規模修繕よりも規模が小さく、費用も抑えられる修繕工事です。基本的には数万円〜十数万円以内の軽微な修理などです。

小規模修繕費用の相場は、工事内容によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

工事内容相場 (円/㎡)
外壁塗装2,000~5,000
屋上防水3,000~6,000
バルコニー防水4,000~7,000
共用部塗装1,500~3,000

上記の表はあくまで目安であり、実際の費用は工事内容や施工会社によって異なります。また、小規模修繕工事は、定期的に行うことが必要であり、長期的に考えると多額の費用がかかります。そのため、管理組合は、計画的な修繕計画を立てることが重要です。

小規模修繕工事を行う際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。また、工事内容や保証内容などをしっかりと確認し、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。

小規模修繕工事の業者選びのポイント

修繕工事の業者選びは、工事内容に適した経験と実績がある業者を選ぶことが重要です。また、必要な資格と許可を取得しているか、アフターサービスと保証内容も確認しましょう。

以下は、修繕工事の業者選びのポイントについて、より詳しく説明しています。

  • 施工実績と経験を確認
  • 必要な資格と許可を取得しているか
  • アフターサービスと保証内容の確認

適した業者を選ぶことで、安心・安全な修繕工事を進めることができます。

施工実績と経験を確認

小規模修繕工事の業者選びの際には、施工実績と経験を確認することが重要です。豊富な施工実績を持つ業者は、さまざまな修繕工事のノウハウを蓄積しています。そのため、小規模修繕工事であっても、的確な施工方法を選択し、高品質な仕上がりを実現することができます。また、経験豊富なスタッフが在籍している業者は、現場でのトラブルにも適切に対応することができます。

さらに、建物の構造や設備に関する深い知識と経験に基づいて、的確なアドバイスを提供することができます。施工実績と経験を確認するには、業者のホームページやパンフレットをチェックしたり、実際に施工実績を見学したりすることが有効です。また、知人や友人からの口コミ情報も参考になります。

必要な資格と許可を取得しているか

修繕工事では、業者によっては特定の資格や許可が必要となります。特に、電気工事や設備工事など専門的な知識や技術が必要な工事には、国家資格やそれに準ずる資格を取得していることが求められます。

業者を選ぶ際には、必要な資格や許可を取得しているかを確認することが重要です。資格や許可がない業者が工事をした場合、不具合が発生する可能性が高まるだけでなく、違法行為となる場合もあります。

業者が取得している資格や許可は、ホームページやパンフレットなどで確認することができます。また、国土交通省や各都道府県のホームページでも、資格や許可に関する情報を公開しています。

資格や許可を取得している業者は、専門的な知識や技術があることを証明しています。安心して工事を依頼するためにも、資格や許可の確認は怠らないようにしましょう。

アフターサービスと保証内容の確認

小規模修繕工事では、アフターサービスと保証内容を確認することが重要です。施工後に不具合が発生した場合に備えて、どのような対応が保証されているのかを事前に確認しておきましょう。

一般的なアフターサービスとしては、定期点検や不具合対応などが挙げられます。また、保証内容としては、施工日から一定期間の不具合に対する無償修理などが挙げられます。

アフターサービスや保証内容が充実している業者は、施工後のトラブルにも迅速に対応してくれるため安心です。業者を選ぶ際には、アフターサービスや保証内容についても確認するようにしましょう。

このポイントは、修繕工事の業者選びのポイントという項目に含まれています。この項目では、施工実績や経験、資格や許可の有無と共に、アフターサービスや保証内容も業者選びの重要なポイントであると述べています。

小規模修繕工事のまとめ

マンションの維持管理には、定期的な修繕工事が必要不可欠です。中でも小規模修繕は、比較的軽微な劣化や損傷を対象とした工事で、居住者への影響も少なく、費用も抑えられるのが特徴です。

小規模修繕工事の具体的な内容としては、外壁のひび割れ補修、雨漏り対策、防水工事、バルコニーの防水・塗装、共用廊下や階段の補修、給排水設備の修繕などが挙げられます。

これらの工事を行う際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。施工実績や経験を確認し、必要な資格や許可を取得しているか、アフターサービスや保証内容などを事前に確認しておきましょう。

小規模修繕工事は、マンションの資産価値を維持し、快適な居住環境を確保するために必要なものです。適切な時期に適切な工事を行うことで、マンションの寿命を延ばし、資産価値の低下を防ぐことができます。

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